松崎 友美
Tomomi Matsuzaki
- 主な担当講座
- 京大国語
- 高2国語S
- 高1国語S
「古文・漢文が受験にある意味が分からない」、そう言われることがあります。
英語文化圏との比較を通して、「自分とは何か」を知る人は多いと思います。
これと同じ理屈で、古文・漢文という時間軸における比較を通しても「自分とは何か」を知る手がかりを得ることが出来ます。
知のフィールドでオリジナルなものを生み出すために、自分の起源(origin)を知っておくということも、「強者」を目指すみなさんには必要なのではないでしょうか。
現代文が受験科目にある意味は明確ですね。
人間は言語によって思考します。そして、言葉の獲得によって私たちの意識が及ぶ世界が広がっていきます。さらに、それらの言葉によって展開される文章を論理的に追って理解することで、私たちは新たな知の枠組みを獲得することが出来ます。また、論理的な構造をもった表現を行うということは、自分自身が他人に対してオリジナルな知を発信する際の最低条件となります。
この知の連鎖は、受験を経てみなさんが「強者」となった後にも(後にこそ?)必要とされる学問の根本となるものです。強者を目指す皆さんが向き合うこととなる文章は、大学側から示された理解すべき(獲得すべき)知の枠組み、メッセージと言うことが出来ると思います。そのメッセージを受け取り、大学に対して自分自身をアピール出来るよう、受験国語を通じて思考と表現のトレーニングを行いましょう。