森 上総
Kazusa Mori
- 主な担当講座
- 東大京大特選化学
- 京大阪大・医学部化学
- 高2化学特別選抜S
- 高2化学S
化学担当、森 上総(かずさ)です。
私は授業中に様々な、硬軟入り交じった問を生徒に発します。
例えば、硬い問なら次のような感じです。
「プロピレンに水を付加させたときの主生成物は何?」
強者候補生である私の生徒は答えます。
「2-プロパノールです」
私は続けて問います。
「根拠は?」
生徒は、何かしら理由を述べてくれる場合が多いです。
「マルコフニコフ則でそうなっているからです」
追い打ちます。
「その根拠は?なぜ『そうなっている』といえるの?」
実際の授業では適宜、助け船を出しますが、とにかく理由を引き出します。
「不飽和脂肪酸を多く含む油脂は融点が低くなります。根拠は?」
とか、
「熱可塑性樹脂の容器にカレーを入れたままレンジでチンしてはダメなんだけど、根拠は?」
とか。
化学で重要なのは現象そのものより、その根拠。根源的な理由が理解できていれば、広く応用できるようになります。化学で重要なのは「思考力」「考え方」とかつて担当した強者はいいました。思考力とは根拠を追求し、運用できる能力かと思います。これを私の授業を通して身に付けてもらえれば嬉しいです。