上本 亮
Ryo Uemoto
- 主な担当講座
- 京大阪大英語
こんにちは、上本です。日々の授業構成を考える時は、体系的かつ論理的な展開にするよう心掛けています。本質の理解を中核とし、そこから細部へと広げ、納得させます。例えば、
It is no use crying over spilt milk.
「こぼれた牛乳について嘆いても無駄だ(覆水盆に返らず)」
という例文がありますね。overは関連「~について」という意味を持っています。要点に迫ります。It is no use Ving~は「Vしても無駄だ」という意味になりますが、これは形式主語構文を使っていますね。itはVing以下を指していて、「Vすることはno use(使い道がない=無駄である)」という構造です。no useの前には性質のof「~を持っている」を置いて
It is of no use talking.
「話すだけ無駄だ」
のような形を取ることもあります(of no useはuseless「無駄だ」ですね)。またそこからの広がりで、
It is no good talking to him.
「彼に相談しても無駄だ」
がありますが、It is no good Vingもno good「利益がない=無駄だ」で、言い換えの内容を作ることができます。
英語学習において、確かに暗記しなければならない事項は存在します。ただそのようなものでも、体系化し理由付けて理解していけば、より高次なレベルでの味わいが生まれてくるものだと考えています。
良いものをその値打ちが分かる人と味わいたい、その思いで君たちと時間を共有したいと思っています。