徳島大学 医学部医学科 現役合格

志望校・志望学部を決めた理由、時期

部活を引退してから真剣に将来を考えたとき、昔から興味があった医学の世界に進もうと思いました。

出願した大学と学部学科

前期:徳島大学 医学部 医学科(合格)

後期:鳥取大学 医学部 医学科(受験せず)

センター試験の得点

英語 リスニング 数IA 数IIB 国語
177 /200 34 /50 97 /100 93 /100 150 /200
物理I 化学I 倫理 総合点数 得点率
96 /100 90 /100 98 /100 835 /950 87.9%

傾斜配点:799.3/900点(88.8%)

徳島大学 二次試験の得点

英語 数学 面接 学科合計 二次+センター合計
134 /200 190 /200 324 /400 1123.30 /1300

※センター試験の換算点900点と学科試験の合計点400点で合わせて1300点になります。

※二次+センター合計 【合格最高点】1145.60点 【合格者平均点】1069.58点 
【合格最低点】1024.15点

英語の学習法

英語は研伸館の授業をまじめに受けておけば大丈夫だと思います。高1の時は谷口先生の「高1英語エクセレントR1」で文法や長文などの基礎を全て学びました。高2では栗尾先生の「高2英語エクセレントR2読解」、児玉先生の「高2英語エクセレントRα英作文法」を受講して、基礎固めをしていました。高1・高2のときの予習は、授業の直前に英文を読んで、知らない単語を調べるぐらいはしていましたが、復習はほとんどしていませんでした。でも、復習はするべきだと思います。

高3の谷口先生の「阪大神大英語」では発展的な内容をやりました。谷口先生は順を追って丁寧に、そして、基本に忠実に教えてくれたので、総合的な力がついたと思います。毎週の予習には30分かけましたが、やはり復習はほとんどしませんでした。夏休みに一気に、それまでの授業ノートを見直したぐらいです。谷口先生は黒板に書いた英文に色々なポイントを書き加えてくれていたので、そのポイントの見直しを集中してやりました。9月から12月の内容の復習は冬期講習中にやりました。

センター試験が終わってから二次試験までの間は、『英文標準問題精講』(旺文社)と英作文の問題集(名前とか出版社名は忘れました)をやりました。『英文標準問題精講』では毎日5個ぐらいの英文を読み、英作文も毎日6問ぐらいやっていました。徳島大学は二次試験に理科がなかったので、この時期には英語と数学に集中することができました。『ぼん単』も1500番までを3周し、徳島大の過去問も10年分ほどやりました。徳島大の過去問は、やや難しめの英文和訳(1番)、要約問題(2番)、標準的な英作文(3番)の3つの大問に分かれています。解いていく順番は、1番→2番→3番とそのままの順番でした。時間には余裕があり、まともに2回解いて見直しもできるぐらいの時間はあるはずです。ただ、気をつけないといけないのは、要約問題があることです。他の国公立大学の問題で要約問題を探そうと思ってもすぐには見つかりませんでした。だから最後は、『英文標準問題精講』の英文を勝手に100字ぐらいで要約してたりもしました。書き上げた要約があっているかどうか確認できないので結構不安でしたが、やっていて損なことはなかったと思います。

単語に関しては『ぼん単』を何周も繰り返せば大丈夫です。文法も『サイクリック』(研伸館)を何周も繰り返して解けば大丈夫だと思います。

役に立った英語の参考書・問題集

◆『ぼん単』(研伸館)

この単語集を繰り返せば単語に関しては大丈夫だと思います。

数学の学習法

高1の時は、研伸館の中西先生の「高1数学エクセレントW」で数学IA、IIBの基礎内容を学び、学校で配布された『オリジナル数学演習I IIAB』(数研出版)で発展的な問題を解いていました。この「高1数学エクセレントW」は週に2回授業があり、進度が速かったです。学校でも研伸館で習った内容をもちろん習いますが、研伸館より少し遅れて習うことになったので、ちょうどいい復習になっていたと思います。

高2の時は、数IIICの基礎内容を中西先生の「高2数学エクセレント2理系」で学んで、『オリジナル数学III』(数研出版)で発展的な問題を解いていました。「高2数学エクセレント2理系」の予習は、テキストについている演習問題を4題ぐらい解くことだったのですが、どの問題も難しくて結構時間がかかりました。最後まで解けなくても、何とか解答の道筋ぐらいは立てられるようにしようと思って頑張っていました。復習はあまりやっていません。学校の演習がかなりハードだったからです。学校の授業では『オリジナル数学演習I IIAB』や『オリジナル数学III』を相当なスピードで解いていったので、毎回の授業の予習に1時間以上かけていました。2日で20問やらないといけないときもあったぐらいです。

高3の時は、夏前までは中西先生の「阪大神大理系数学」、夏休み以降は草郷先生の「京大阪大理系数学」を受講していました。「阪大神大理系数学」ではテキストの問題を解いて予習をし、復習は夏休みの内部選抜試験前に一気にやりました。ここで京大阪大クラス判定が出たので、9月からは「京大阪大理系数学」を受講するようになりましたが、この授業での演習の成績は最初さんざんなものでした。たぶん、演習に慣れていなかったせいもあると思います。かなり下位成績でした。最終的には、全校舎成績の平均ぐらいの成績にはなったのでよかったです(でも西宮校内では下位でした)。

センター試験が終わってから二次試験の間までは、『赤チャート』の数IIICを2~3周していました。あと、徳島大の過去問を10年分解きました。徳島大の問題は結構特徴があって、確率や微積の偏った出題になっています。だから、レベル的に近い金沢大・熊本大・山口大の過去問から確率や微積の問題を探してきて、勝手に4問セットにして仮想徳島大的な感じで演習するときもありました。徳島大の問題は基本的な内容を扱っていると思うので、京大阪大クラスの人は満点を狙えると思います。

役に立った数学の参考書・問題集

◆『Weekly Practice』(研伸館)

高1のときに毎週取り組んでいた問題集です。簡単な問題が多く、授業でやったポイントを確認することができます。30分もかからずに解けていたと思います。

◆『赤チャート』(数研出版)

何周もすることで身につくと思います。長期休暇のときに宿題でやっていました。

国語の学習法

高1と高2の時はサボっていて、全く勉強していませんでした。そのため高3になって古典は苦労しました。夏休みに古文、漢文の基礎と、そこそこに現代文の演習をしていました。冬休みに入ってからはひたすら赤本を解き続けていました(本試20回分+追試数回分)。演習のときはできるだけ本番を想定してやっていました。

役に立った国語の参考書・問題集

◆『田中雄二の漢文早覚え速答法』(学習研究社)

とてもわかりやすかったです。

◆『出口の現代文 レベル別問題集』(東進ブックス)

高3の夏休みにやりました。

理科の学習法

物理

高3のときは、夏休みまでは米田先生の「阪大神大物理」を受講して、その後、網干先生の「京大阪大物理」を受講しました。徳島大は二次試験に理科がいらないのですが、センター試験が終わるまでは他の大学も選択肢に入っていたので最後まで受講していました。授業は予習を軽くしていましたが、復習はあまりしていません。授業のレベルは非常に高く(特に「京大阪大物理」)、理解出来ない部分もたくさんありました。理解出来ない部分はスルーして、頭がパンクしないようにしていました(正直、徳島大学が頭にあったので、物理Ⅱの範囲は分からなくてもいいくらいの気持ちでした)。センター試験2ヶ月前からはセンター対策に切り替えました。

センター試験対策としては赤本とセンター試験用の問題集をやりました。僕は物理が苦手なので問題集を買って勉強しましたたが、本当は研伸館の授業だけで十分点数は取れると思います。

化学

高2のときは、岡内先生の「高2化学エクセレント」を受講していました。基礎から発展的な分野まで全てを網羅してくれていたので、とてもよかったです。

高3のときは、夏休みまでは宮地先生の「阪大神大化学」を受講して、その後、岡内先生の「京大阪大化学」を受講しました。授業では予習を軽くして、復習はあまりしませんでした。岡内先生の有機はとても分かりやすかったです。また授業とは別に有機、無機の問題集を1冊ずつ買ってやりました。無機、有機以外は『化学I・II重要問題集』を繰り返し勉強しました。

センター試験対策として赤本を解きました。化学は比較的得意だったので、センター試験用問題集は買いませんでした。ただ無機の範囲は忘れやすいのでセンター直前に繰り返し復習しました。

役に立った理科の参考書・問題集

◆『化学I・II重要問題集』(数研出版)

何周も繰り返しておけば化学は大丈夫です。

◆『化学I・IIの新研究』(三省堂)

化学でわからないことが出てきたときは、これを持っておけば辞書代わりにできると思います。

◆『照井式解法カード 有機化学の最重点』、『照井式解法カード 無機化学の最重点』(学習研究社)

社会の学習法

センター倫理

僕は倫理だったのですが、夏休みに『蔭山のセンター倫理』と教科書をそれぞれ1回ずつ読みました。倫理に関しては参考書や教科書を繰り返し読んで、冬休みに赤本を解けば大丈夫だと思います。5~6回分やりました。

役に立った社会の参考書・問題集

◆『蔭山のセンター倫理』(学習研究社)

難しい思想などを分かりやすく説明してあってよかったです。

科目別学力自己評価

科目別学力自己評価

センター試験から二次試験までの各科目の勉強の比重

センター試験から二次試験までの各科目の勉強の比重

センター対策の方法

英語

夏休みに赤本を10年分くらい解いて、リスニング対策は直前にしました。

数学

冬休みにマーク模試の過去問や赤本を解き続けていました。

国語

冬休みに赤本をひたすら解いていました。

理科

物理は苦手だったので冬休みにセンター対策の問題集を1冊やりました。3日ぐらいでやり終えたので名前は忘れてしまいました。

社会

参考書を読み続けました。

受験会場の雰囲気

意外と周りに年配の方が多くてびっくりしました。友達が同じ会場にいたので少し気が楽でした。

徳島大 現役合格への秘訣!

ちょっと自意識過剰気味に、自分を信じ続けることです。自分を信じて諦めずにやり続けたら必ず結果はついてきます。

入試面接の状況(徳島大学 医学部医学科 後期)

◆面接の方法

集団面接 面接官4人VS受験者5人

◆面接時間

約20分

◆面接会場の略図

面接会場の略図

◆質問内容と回答

1.自己PRを1分間でしてください。

――名前は藤田健嗣で、出身校は神戸高校です。高校では柔道に取り組み、副キャプテンをしていました。柔道で培ったあきらめない根性と副キャプテンとしてみんなを支えてきた気持ちは医師になってからもいかせると思います。

2.1分を過ぎたのできっていいかな?

――はい、すいません(かなりの圧迫面接!)。

3.凄腕の医師であるブラックジャックが高収入を得ている現状についてはどう思いますか?

――ブラックジャックは金をとる反面、命をとても大切にする人であるから尊敬してますが、それで高齢者の方々など低所得の方が医療を受けられないのは駄目だと思います。

4.でも高収入を得ていますよね?

――でも、ブラックジャックは命を大切にしているからこそ、技術もあって、それで高収入…

5.もういいよ。

――はい(かなりの圧迫面接!)。

6.面接の際に一番用意してきた答えは何ですか?

――用意してきたというより、一番自分が誇りに思っていて、押し出そうと思っていたことは柔道です。

7.興味のある医学界の発見について、何か意見はありますか?

――(帝京大学の多剤耐性菌の話を自分のアレルギーの話を交えて話しました。)

プロフィール

◆血液型

A型

◆好きな色

赤色

◆好きなアーティスト・歌

アクアタイムズの「決意の朝に」

◆お気に入りスポット

自習室/柔道場

◆好きな作家・本

伊坂幸太郎の小説(特に『ゴールデンスランバー』)と百田尚樹の『永遠のゼロ』

◆好きな(オススメ)飲食物

紅茶花伝

◆高校時代はまってしまったこと

部活

◆本気で勉強し始めたきっかけは?

成績が本当にひどくなったこと。

◆受験前のリラックス方法

ハイチュウを1個食べる。

◆あなたにとって受験とは

勝負

◆受験勉強で一番辛かった時期

前期の合格発表前

◆受験勉強以外で頑張ったこと、取得した資格など

柔道

◆高校3年生のときの一番の思い出

やっぱり合格

◆親や親戚に医師はいますか?

いません。

◆医療系のドラマなどは見ましたか?

「仁」

◆最近、気になった医療系のニュースは?

帝京大の多剤耐性菌の事件

◆最近、気になった医療系以外のニュースは?

相撲の八百長事件

◆部活動はしていましたか?(引退時期は?)

3年の6月まで柔道部でした。

◆ボランティア活動はしましたか?

していません。

◆医師を志したきっかけは?

部活が終わって将来を考えたときに、昔から興味があった医学の世界を本気で目指そうと思いました。

◆医師として20年後の将来像は?

患者さんに心から安心してもらえるような医者。

◆興味のある診療科は?

内科

◆医師として大切なことを三つ

努力、思いやり、誠実

◆面接対策はどのようにしましたか?

研伸館の『医学部入試面接対策 虎の巻』を読んで、学校の先生に模擬面接をしてもらいました。

◆本番の面接直前の心境はどのようなものでしたか?

とても緊張していたから「自分は大丈夫」とひたすら言い聞かせていました。