寺岡 久通

寺岡 久通

Hisamichi Teraoka

主な担当講座
東大国語演習
京大国語
高2国語総合S
高1国語総合
東大現代文スパルタン(E-Lecture)

東大・京大の入試では、論述の国語が必須で、配点も高いです。東大文科なら120点で数学の1・5倍あるし、理科なら80点で化学などより20点も高い配点です。京大文系学部なら総じて数学と同じかそれ以上、理系学部なら化学などと同じ配点です。「国語のできる学生が欲しい」という意思の表れでしょう。1点以下の点数で不合格になる人が多い東大・京大においてこの配点は侮れないのです。しかし、文系なら数学、理系なら化学などと同じかそれ以上に国語を勉強しているという人はまずいません(このような状況は、国公立大医学部の入試でも同様です。総じてセンター試験の国語の配点が高く、国語で失敗すると受験できなくなるケースもあるのに、勉強していない人が多いです)。そして、何の対策もせずに入試を迎え、国語で失敗するという例が毎年多く見られます。その背景には「理系は皆できないから差がつかない」「勉強しても点数に結びつかない」といった後ろ向きな考えがありそうです。ただ、これらは国語の学習から逃げるための言い訳のようにも聞こえます。「強者」の皆さんは、このような考えに流されないで欲しいと思います。

とは言え、「学習法がわからない」という人も多くいるでしょう。手をつけやすい漢字・文法・単語・句形などの知識を詰め込んでおしまいという人も少なくありません。ただ、東大・京大・センター試験の問題は、そのような知識だけの人には“やさしく”ありません。実際、知識はあるのに点数が悪い、知識がないのに点数は良いという人もいます。このような状況が先の後ろ向きな考えにつながるのかも知れません。ただ、これらの入試で問われているのは「知識力」よりも「思考力」なのです。ここで言う「思考力」とは、僕なりに解釈すると「自分が納得いくまで腰を据えて文章を読み、設問の意図を完全に理解するまで粘り、相手に伝わるように推敲を重ねて答案を書き(センター試験なら選択肢をじっくり分析・吟味して正解を選び)、そしてこれらの作業を楽しみながらできる力」のことです。日頃から訓練しておけば、徐々に速く正確にできるようになります。そしてこのような「思考力」を身に付けていると、必ず最後には「国語=稼ぎ科目」となります。他教科に比べて対策をしない人が多い分、点差もつけやすいと思いますよ。

国語の学習は、早くから始めることが本当に大事です。得意不得意、好き嫌いに関わらず、一度授業を受けに来て欲しいと思います。高1・高2の授業では考える基礎となる知識や背景を教えています。高3の論述の授業では「前後の抽象表現を抜き出して語尾を少し整えて……」といった△狙いの答案ではなく(実際にはこのような答案はほぼ0点です)、「こいつはすごい! 配点は10点だけど20点あげよう!」と採点官に思わせるような答案を目指して、読み方・解き方・書き方、ひいてはそれらの枠を超えた「考え方」を教えています。時には入試国語などという枠をも超えていきながら。では教室でお待ちしております。