奈良県立医科大学 医学部医学科 現役合格

志望校・志望学部を決めた理由、時期

父がこの大学の卒業生であり、自分が幼い頃近所に住んでいたため、一番愛着がある大学だったから。また、この大学独自の「保育所実習」や「ぬいぐるみ病院実習」に興味があったから。

出願した大学と学部学科

前期:和歌山県立医科大学 医学部 医学科(受験せず)

後期:山口大学 医学部 医学科(受験せず)

私大・AO・推薦入試:奈良県立医科大学 医学部 医学科 推薦入試(緊急医師確保枠)(合格)

センター試験の得点

英語 リスニング 数IA 数IIB 国語 地理B
169 /200 42 /50 89 /100 98 /100 150 /200 76 /100
化学I 物理I 生物I 総合点数 換算得点率
82 /100 59 /100 84 /100 849 /1050 80.9%

奈良県立医科大学 推薦選抜試験(緊急医師確保) 二次試験の得点

小論文 面接 ――― 二次合計 二次+センター
128 /180 91 /100 ――― 219 /280 951.8 /1180

※二次+センター合計 医学部 【合格最高点】1010.9点 【合格者平均点】941.9点、
【合格最低点】877.4点
センター試験の換算点900点と二次試験の合計点280点で合わせて1180点になります。

英語の学習法

英語は学校の宿題がすごく多かったです。毎週、リスニング、単語、文法、長文の提出物がありました。そのため、あまり自分の勉強はできませんでした。ですので、研伸館での勉強は最低限(もしくはそれ以下)のことしかやっていません(汗)。最初は宿題の数が多すぎて嫌になりましたが、今思うとそれも良かったんだと思います。高1、高2は研伸館の神崎先生の授業を受けていました。迫力があって文法や文構造の把握など細かく教えて頂けてよかったです。『ぼん単』、『サイクリック』(1年は研伸館の宿題ドリルである『Everyday Practice』)、授業の復習テスト、予習(しばしばサボりました)に取り組みました。小テストは80点以下だと再テストで、再テストにひっかからないように必死でした(ひっかかりそうなのは私ぐらいでしたね..)。高3は研伸館の天藤先生の授業を受けていました。とても厳しい先生で、ダメなところははっきりダメだしされました。いい意味で焦らせてくれた先生です。年間を通じて、『ぼん単』とテキストの予習・復習がほとんどでしたが、夏休みは天藤先生からもらった演習プリントを添削してもらったり、センター前は『サイクリック』の苦手な分野を解いたり、センター後は赤本の添削をしてもらっていました。予習の仕方ですが、最初の頃は辞書を引きながら英文を訳していましたが、そのうち、全文を読んでから辞書を引いて単語を調べる形に切り替えました。文脈の中で単語の意味を類推する習慣がついたと思います。テキストの復習は、授業で写した板書を先生の話を頭の中で再現しながら書き込んでいました。また、テキストの中で気に入った英語表現や長文を読む上で必要な背景知識を別のノートに書いていました。『ぼん単』は覚えていない単語ごとに色分けをして付箋を貼っていたので(1つ目の意味がわからなかったらオレンジ、同意語は赤、関連語は緑とか)、すごいことになっていました。色々な長文を読むなかで、『ぼん単』に載っている単語の2つ目、3つ目の意味が出てきた時にチェックペンを引いたりもしていました。

役に立った英語の参考書・問題集

◆研伸館の「京大阪大英語」のテキスト

これ以上に難しい英文はそう無いと思います。復習して完璧に!

◆『ぼん単』(研伸館)

単語帳はこれ1冊でした。

◆『サイクリック』(研伸館)

数学の学習法

高1は中学に引き続き研伸館の山林先生、高2、高3は笹谷先生の授業を受けていました。板書がキレイで、ポイントが分かり易い授業でした。高1の間は学校で購入した『4STEP』(数研出版)を定期テスト対策も含めて3回程解いていました。毎週専用のノートに問題を解き、定期テスト前に2回目、3回目をやりました。研伸館の授業の復習として、ノートの見直しやテキストの解き直しもしていました。高2も相変わらず『4STEP』を3回程解き、前期は研伸館の授業の復習、後期は研伸館のテキストの予習が主でした。復習は、授業で扱った小テストとノートを見て、到達度判定試験の前にもう1度解き直していました。高3は学校で購入した『オリジナルスタンダード数学演習IIIC』を一通り解きました(学校の進度に合わせていたので冬休みまでしていました)。学校の授業で1回やったあと、その日のうちに復習して解き直し、苦手な部分をもう一度後日にやり直しました。1日3問ぐらい、やらない日もあったので、週に10~12問ぐらいやりました。前期の間はテキストの予習と『入試問題集 数学IAIIB』の2008年度版を毎日解いていました。研伸館の「京大阪大理系数学」のテキストはかなり難しく、高2のときのノートを見直しながら問題を見て解こうとして諦める、の繰り返しでした。復習の時には自分でポイントをまとめておいたので、後で見直すときに役に立ちました。夏休みは笹谷先生に言われて『入試問題集 数学IAIIB』の2009年度版のマークがついている問題を毎日5問ぐらいずつ解き、後期は「高2数学エクセレント理系」のテキストの復習をしていました。「京大阪大理系数学」の演習の範囲にあわせて、高2のときのテキストとノートを復習しました。演習のプリントをノートの左側にはって、右に解説を書き込み、いつも持ち歩きました。冬休みとセンター後は後期の演習の復習をもう1度やりなおし、苦手な分野をそれまでに解いてきた問題集で復習しました。

役に立った数学の参考書・問題集

◆『入試問題集 数学IAIIB』(数研出版)の2008年度版、2009年度版

 『オリジナルスタンダード数学演習IIIC』(数研出版)

学校で購入したものです。ある程度解けるから、やってて気が楽です。

◆研伸館の「京大阪大理系数学」後期の演習プリント

2回解き直しました。

国語の学習法

高1、高2の間はほとんど何もしていません。学校で週に1回ある古文単語の小テストの勉強をしていたぐらいです。高3になってからは学校で購入した『オリジナル センター試験対策 国語完成問題集現代文編』(桐原書店)を解き、各段落の要約を研伸館の中村公昭先生(途中から中村祐介先生)に見てもらっていました。文を読む力をつけるために役立ったと思います。古文は単語が命です。が、私は高3の冬休みから単語を本格的にやり始めたので、時間が全然足りませんでした。『ゴロ565』を使ってゴロごと声に出して覚えました(文法は中学の時から叩き込まれていたので、特に何もしていません)。漢文も同様で、句形が全く覚えられず、苦労しました。

役に立った国語の参考書・問題集

◆『ゴロ565』(アルス工房)

重宝しました!覚えやすいです。

理科の学習法

センター物理

センター試験のみに必要でした。高2では研伸館の「高2物理プレステージアドバンス」、高3では「神大物理」で内多先生に習っていました。授業内容を体全体で表現してくれて面白かったです。センターの過去問は夏休み頃から分野ごとに飛び飛びに12~13年分古い方から解きました。電磁気が苦手だったので、『マーク式基礎問題集』(河合出版)を冬休みに購入し、電磁気の問題を解きました。

化学

高1のときは研伸館の宮地先生の「高1物理化学エクセレント」を受講していました。ただ、この頃はあまり理科自体に力を入れてなかったので、特に何もしていなかった気がします。学校の定期テスト勉強をしていたぐらいです。高2、高3は研伸館の市道先生の授業を受けていました(「高2化学エクセレント」「京大阪大化学」)。高2の初めのうちは授業を受けて、ノートを読みながら復習して、わからないところを質問するだけでした。高3の夏前ぐらいから、市道先生に単元別のプリントの添削(プリントに載っている問題の解き方と答えを全てルーズリーフに記述し、提出していました)をしてもらうようになり、それが終わると『化学I・II重要問題集』(数研出版)についても同じ要領で添削してもらいました。高3になってからも添削を続けてもらいましたが、何より、2年の時以上に集中して授業を受けていました。ノートは先生の板書を写すだけでなく、発言を全て書き写すつもりでいたほうがいいと思います。見た目は乱雑になると思いますが、読むと授業を全て思い出せるような宝物のノートになると思います!また、高3の夏から『化学Ⅰ・Ⅱ入試精選問題集』を1通り解きました。夏休みの間は1日7問ずつやって、秋にいったん中断して11月から再開し、冬のセンターぎりぎりまで解いていました。かなりのハイペースで進めないと終わらないと思います!

生物

高2まではただ学校の授業を聞いているだけでした。高3は研伸館の村山先生の「京大阪大生物」を受けていて、テキストの予習・復習を中心に勉強しました。復習は資料集を見て、板書を写したノートを先生の声を思い出しながらまとめ直していました。私は生物が本当に苦手だったので、先生が理解しているだろうと思って省略なさる内容もあまり理解出来ておらず、自分で基礎部分を補っていました。秋から『リードα 生物I+II』を解き始め、センターぎりぎりまで解いていました。絶対に解き始めるのが遅かったと思います。先にIIの範囲を解き、センター前にIの範囲を解きました。

役に立った理科の参考書・問題集

◆『化学I・IIの新研究』(三省堂)

すごく詳しいです。授業で理解し損ねた内容を理解するのに使っていました。

◆『化学I・II重要問題集』(数研出版)

最初にするべき問題集だと思います。

◆『化学I・II入試精選問題集』(河合出版)

色々な大学の過去問がそのまま載っています。

◆『リードα 生物I+II』(数研出版)

基本的な問題集です。

◆『チェック&演習 生物I』(数研出版)

センター対策に。

社会の学習法

センター地理

高2の間は定期テスト前に学校の授業ノートを見直すだけでした。高3になり、研伸館の南先生の授業を春期講習から受け始めました。南先生は特徴的でとても面白い先生です(3月から受けておけばよかったと後悔しています)。授業後に、復習として『鉄壁地理問題集』(研伸館)をきちんと解きましょう(私は解かなかったので、痛い目にあいました)。解くことで知識も定着すると思いますし、理解も深まると思います。11月ごろから学校ではセンターの過去問を10年分解き(本試・追試両方)、授業で解説というスタイルになったので、過去問を解きまくっていました。冬は南先生の計画表通りに『鉄壁地理問題集』をやり直し、プレミアタームのテキストを直前まで解いていました。

役に立った社会の参考書・問題集

◆研伸館の「センター地理」のテキスト

すごくカラフルで、見ているのが楽しかったです。

◆『鉄壁地理問題集』(研伸館)

最高の問題集だと思います。

◆センターの過去問10年分

過去問は本当に大事です。

科目別学力自己評価

科目別学力自己評価

センター試験から推薦入試までの各科目の勉強の比重

センター試験から推薦入試までの各科目の勉強の比重

センター対策の方法

英語

本格的に切り替えたのは12月に入ってからです。文法問題が苦手だったので、冬休み前から『サイクリック』をしていました。また、学校で購入した『大学入試センター試験直前実践問題集 英語 プレノート』(数研出版)や設問別の問題集をしていました。

数学

過去問は直前に2年分したぐらいです。直前まで、二次試験対策で『入試問題集 数学IAIIB』(数研出版)を解いていました。

国語

現代文は3年の春から、『オリジナル センター試験対策 国語完成問題集 現代文編』『オリジナル センター試験対策 国語完成問題集 古典編』(桐原書店)を解き、秋から授業で過去問を解いていました。古文漢文は学校で色々な問題集をしていたので、自分で問題を解いたりはせず、冬休みから単語や句形を覚え出しました(学校の小テストの度に覚えてはいたのですが、すぐ忘れてしまうので、本当の基本単語しか覚えていなかったんです。もっと早くから覚え直すべきでした)。冬休みに代ゼミの『センター試験実践問題集』を3回分解きました。

理科

【物理】

前期は「神大物理」を受けていたので、授業の復習を中心に勉強していました。夏休みからは過去問を解き始め、12~3年分解きました。

【生物】

夏休みに『チェック&演習 生物Ⅰ』(数研出版)を解き、基本事項を確認していきました。冬休みに入ると、問題集に書き込んだ事柄(やり直しの一環として、問題の関連事項や重要事項を書き込んでいました)をもう一度見直し、過去問を2年分解きました。

社会

春期講習から研伸館の「センター地理」を受講しました。

受験会場の雰囲気

開場までは待合室で友達と固まって待っている人がほとんどで、緊張した雰囲気は感じられませんでした。会場に入ると受験者の名前を呼んではいけなかったので、誰もしゃべってはいませんでしたが…。小論文の試験後のお昼休みはほとんどの人が友達としゃべりながらご飯を食べていたので、緊張感はありませんでした。監督の先生も特別恐いということはありませんでした。

奈良県立医科大 推薦入試 現役合格への秘訣!

どれだけその大学に入りたいと強く思うかが合否を分けるのだと思います。面接でどれだけ詰まっても、かんでも、それで落とされることは絶対にありません。面接官の先生の目を見て(面接の場合)、落ち着いて、この大学に入りたいと強く念じながら入試に臨んでください!!

入試面接の状況(奈良県立医科大学 医学部医学科 推薦入試)

◆面接の方法

グループ面接 面接官3人VS受験者3人

◆面接時間

約10分

◆面接会場の略図

面接会場の略図

◆質問内容と回答

1.この推薦入試を志望した理由は?

――父が貴学の卒業生で、また、私もこの近くに住んでいたので、貴学が一番私にとって身近な大学でした。また私は子供が大好きですし、私にとって子供は夢や希望に満ち溢れた存在で、そんな子供達がいま小児科が不足しているために命の危険にさらされていると思い、私が小児科医になって一人でも多くの子供達の命を救う手助けをしたいと思い、志望しました。(←微妙に質問の意図とずれてます)

2.僻地へ行くと先端医療から離れてしまうが、それに対しどう対応するか?

――子供は都市にいるので、先端医療から離れてしまうという懸念はしていません。

3.医師の労働条件悪化の理由はなにか?またその対策は?

――医師が不足していることが理由なので、医師を増やせばいいと思います。

4.(3の医師不足という答えに対し)医師不足以外に何があるか?

――ちょっとしたことでも患者さんが診察に来ることが理由の一つだと思います。それで診療時間が伸び、医師にとって負担でしょうし。ですので、行政が「こういう時はこうしよう」という感じのマニュアルを作って、はったり配ったりすればよいと思います。

5.夫婦別姓についてどう思うか?

――確かに、夫婦別姓は女性の社会的地位が向上するという点において評価すべきだと思いますが、やはり先ほど隣の方が仰ったように家族のまとまりが希薄になると思いますし、子供が生まれた場合、どちらの姓を名乗るかという問題も生じますので、私は反対です。

6.一生医師を続けるか?

――もちろん結婚もしたいですし育児もしたいですが、私はこの小児科医という仕事を一生続けたいと思っているので、周りの人たちと協力しながら続けたいと思います。

プロフィール

◆血液型

O型

◆好きな色

黒色

◆好きな歌・アーティスト

徳永英明

◆好きな番組

「ロケみつ」

◆お気に入りスポット

研伸館(上本町校)の近くの公園

◆好きな作家・本

ガリレオシリーズ(東野圭吾)

◆好きな(オススメ)飲食物

スターバックスのカフェラテ

◆高校時代はまってしまったこと

携帯小説

◆受験前のリラックス方法

友達としゃべる。

◆小学校時代しでかしてしまった大変な事

同級生の男の子を2人泣かせたこと。

◆あなたにとって受験とは

通過地点

◆受験勉強で一番辛かった時期

夏休みの前半

◆親や親戚に医師はいますか?

父と叔父2人

◆医療系のドラマなどは見ましたか?

「白い巨塔」、「医龍」、「Dr.コトー診療所」

◆部活動はしていましたか?

していなかったです。

◆ボランティア活動はしましたか?

高1の夏休みに、保育所で3日間。

◆医師を志したきっかけは?

父が受け持った患者さんが、家に退院のお礼を言いに来てくださった時の笑顔が素敵だったから。

◆医師として20年後の将来像は?

医師という仕事にゴールは無いと思うので、日々精進していると思います。

◆興味のある診療科は?

小児科

◆医師として大切なことを三つ

コミュニケーション能力、技術力、体力

◆今までで一番つらかったこと

祖父が亡くなったこと。

◆面接対策はどのようにしましたか?

研伸館の南先生、網干先生、福田さんに練習して頂きました(計7回)。

研伸館中学生課程を振り返って

研伸館中学生課程の授業を受けたきっかけは何ですか?

習い事が同じだった1歳年上の人が通っていたから。

中学準備講座を受講したときの印象は?

天満先生や小野先生がやたらと恐く見えました(笑)。

初めて授業を受けたときの印象は?

中1の英語SAは先生の笑顔が素敵だなって思いました。中1の数学SAはあまり覚えていません(汗)。

毎週どんな勉強をしていましたか?

特にしていなかった気が…。学校の宿題に追われていましたから(苦笑)。

英語・数学で最初につまずいた時期はいつですか?

英語は比較級の時です。覚えなければならないところが全然覚えられませんでした。数学は不等式のある問題が全く解けませんでした。(詳しくは覚えていないのですが..)

中学生のときに英検を何級まで取得しましたか?対策は?

3級を3年で取りました。対策用の問題集を買って、初めの方を少し解いてみただけです。

テストで悪い点を取ったときの思い出はありますか?

両親はあまり成績のことで怒ったりしなかったのですが、何だか申し訳なくて、見せられませんでした。(今でも机の中にしまってあります)

中学生課程の一番の思い出は?

英語:小野先生が「大山さん、一緒にリードアンドルックアップ部を作ろう!」と言ったこと。

数学:山林先生が初回の授業でキレたこと(笑)。

理科:内多先生のユニークな動き全て(笑)。

中学生にメッセージを!

勉強の差し支えにならない程度に遊んでください!高校生になったら、勉強の比重が大きくなりますから..