和歌山県立医科大学 医学部医学科 現役合格

志望校・志望学部を決めた理由、時期

テレビなどで地域医療問題や少子化問題、医師不足を聞いて、漠然と医師という職業に興味を持ったから。

出願した大学と学部学科

前期:和歌山県立医科大学 医学部 医学科(合格)

後期:岐阜大学 医学部 医学科(受験せず)

英語の学習法

高1の時は研伸館の池谷先生の「高1英語エクセレント」、高2の初めは研伸館の今村先生の「高2英語特別選抜S」、後半は研伸館の天藤先生の「高2英語エクセレント」を受講していました。高3は天藤先生の「京大阪大英語」を受講していました。テキストは難しかったですが、予習に時間をかけて(2時間程度)、授業に臨みました。特に英文の構造を意識して予習をしていました。授業では、できるだけ授業中に理解するように努力し、予習の時に自分が分からなかったところを特に真剣に聞きました。天藤先生の英作文の授業では、言外の意味を汲み取る力をつけさせてもらった様に思います。この力のおかげで、英作文が書きやすくなりました。授業の復習は、1時間半くらいかけてしました。長文の下線部和訳のところは、答えの和訳を見て、テキスト通りの英語が書けるように勉強しました。また、CDも配られていたので、ディクテーションの練習もしました。英語を定期的に聞くことが、センター試験のリスニングの勉強にもなったのではないかなと思います。研伸館の授業の予習、復習以外に『実戦編・英作文のトレーニング』を夏休みに1周して、その後二次試験直前までにさらに2周しました。

センター試験が終わってからは、和歌山県立医科大学の過去問と単語の暗記ばかりをやっていました。単語は最後の最後までやるべきだと思います。私は覚えるのが苦手なので、センター試験後はひたすら書いて覚えました。過去問は5~6年分解きました。

役に立った英語の参考書・問題集

◆『ぼん単』(研伸館)

もらったときからずっと『ぼん単』をやっていました。見やすいし、勉強しやすいと思います。

◆研伸館の「京大阪大英語」のテキスト

授業の復習に使っていました。難しいですが、本番よりも難しい問題になれておくことも大事だと思います。

◆『実戦編・英作文のトレーニング』(Z会出版)

夏休みから二次直前まで、答えを覚えるくらい勉強しました。

数学の学習法

数IIICは高1の夏休み後から勉強し始めました。数学は、比較的好きだったこともあり、高3では、高1、高2でやった問題の復習を中心に勉強していました。あまり新しい問題は解かなかったように思います。高3では、センター試験の勉強や理科の勉強で忙しくなるので、数学や英語は高1、高2のうちにしっかり勉強しておく方がよいと思います。高3になってからは『新数学スタンダード演習』をやったぐらいです。夏休みに1周しました。

センター試験後の数学の勉強は、赤本を使って5~6年分過去問を解く以外に、数IIICの公式チェックやパターンの復習をしていました。このようにすばやく勉強することによって、苦手な英語や小論文の勉強に時間を割くことができました。

役に立った数学の参考書・問題集

◆『新数学スタンダード演習』(東京出版)

高3の夏休みに1周しました。

国語の学習法

高1、高2では、学校の勉強しかしていませんでした。国語は私の最大の敵だったので、これではマズイっ!と思い、高3になって研伸館の中村公昭先生、山根先生の「センター国語」を受講しました。「センター国語」の授業では、背景知識まで教えて頂けて、授業が本当に楽しかったです。自分でする勉強は「センター国語」の予習・復習が中心でした。予習の時は、テキストの問題を解き、分からない単語を調べたりしていました。復習の時は、授業中に先生が仰ったことを思い出しながらノートの見直しをして覚えるようにしていました。あとは赤本を使って過去問をできるだけたくさん解きました。『2010 マーク式総合問題集 国語』(河合出版)と中村先生にすすめて頂いた『大学入試センター試験実戦問題集 国語』(駿台文庫)もやりました。

センター試験が終わると小論文の対策を始めました。私は、赤本に掲載されている分だけ過去問をやりました。『医系小論文 テーマ別課題文集 21世紀の医療』(駿台文庫)という本で、医療系の話を勉強しました。時間は60分~70分で下書きを完成させ、読み返して変な文章を直してから清書をするように練習しました。和歌山県立医科大は小論文で下書きの紙が配られます。また、小論文のお題(?)はあんまり医療系の言葉は出ません。しかし、医大の試験なので、常に私は医療系についての小論文になるように書く練習をしました。本番は「多数決について」だったので、「少数派の意見を聞くという事は医療現場でも大切だ」という主旨でインフォームドコンセントやチーム医療の話に繋げました。

役に立った国語の参考書・問題集

◆研伸館の「センター国語」のテキスト

授業で使うテキストは、予習・復習のために使っていましたが、もう一つ配られるテキストには古語単語や文法などが細かく載っていたので、これを必死に覚えました。

◆センター試験の過去問

理科の学習法

化学と物理では、何となく化学の方が好きだったので、高1で無機以外の化学の基本を勉強し、物理は高2から勉強しました。

物理

高2では研伸館の中野先生の「高2物理特別選抜S」を受講し、高3では研伸館の網干先生の「京大阪大物理」を受講しました。網干先生の「京大阪大物理」では、基本的なところから応用的なところまで、幅広い問題を解かせて頂けて、物理への苦手意識がなくなりました。はじめ、私は覚えることが苦手なので、物理の公式とかを覚えるのに苦労していましたが、研伸館の授業を受講することによって、なぜ公式のような式が出てくるのかということを理解し、公式を導き出すことができるようになり、物理の問題が解きやすくなりました。授業以外には、『新体系物理I・II』(教学社)をやった後、『名問の森』をやりました。『名問の森』は、夏に力学すべてと電気を少し、秋以降に残り全てを解きました。間違った問題についてはもう1周しました。

化学

化学は比較的得意だったので、一通り高1、高2で勉強した後、問題ばかりを解いていました。すると、基本的な知識をすっかり忘れてしまっていて、センター試験で大失敗しました。問題演習も大切ですが、定期的な暗記チェックも大事だと思います。問題演習には『化学I・IIの新演習』を使っていました。高2の時に高分子以外のところを1周して、高3になってからもう1周しました。また、和歌山県立医科大の化学は、論述問題や実験装置の絵を描く問題が多く出題されています。私は大学の赤本を見て、この傾向を知り、大あわてで、問題集に載っている論述問題をほとんど解きました。『化学I・IIの新研究』に載っている有名な実験装置は、何も見ずに自分で描けるようになるまで覚えました。過去問は、物理、化学共に5~6年分解きました。

役に立った理科の参考書・問題集

物理

◆研伸館の「京大阪大物理」のテキスト

自分が覚えている公式が、どうして出てきたのかが書いてあるので、理解を深められると思います。

◆『名問の森』(河合出版)

物理はこればっかり解いていました。

化学

◆『化学I・IIの新演習』(三省堂)

難しい問題もありますが、これを解ききれば自信がつくと思います。

◆『化学I・IIの新研究』(三省堂)

疑問に思うことをこれで調べると、理解できます。

社会の学習法

センター政経

私はセンター試験で政治・経済を選択しました。研伸館で前期に前先生の「センター政経」を受講し、後期は「センター政経」の復習と自分で『シグマベスト 理解しやすい政治経済』を読んで勉強しました。『シグマベスト 理解しやすい政治経済』は読んだ後にまとめもしていました。研伸館の「センター政経」の授業では、毎回テストがあったのですごくよかったです。前先生は、難しいことも例を挙げて分かりやすく説明してくださいました。あとは、ひたすらセンター試験の過去問を解きました。過去問の間違えたところをコピーして、ルーズリーフに貼り、自分だけのノート作りをしました(母にも手伝ってもらいました)。模試前やセンター試験前はそのノートの復習を何回もしました。また、政経でセンター試験を受ける友人と問題を出し合って勉強しました。

役に立った社会の参考書・問題集

◆研伸館の「センター政経」のテキスト

すごくわかりやすくまとまっているので、勉強しやすいです。

◆『シグマベスト 理解しやすい政治経済』(文英堂)

読むとかなり理解が深まると思います。

科目別学力自己評価

科目別学力自己評価

センター試験から二次試験入試までの各科目の勉強の比重

センター試験から二次試験までの各科目の勉強の比重

センター対策の方法

英語

ひたすら過去問を解いていました。他には、発音とイディオムのプリントと文法の参考書を勉強しました。

数学

二次の勉強を中心にして、あまりセンター試験対策はしませんでした。ただ、スピード練習として過去問を3年分くらいしました。

国語

古文単語や漢文の句形を研伸館のテキストを使って覚えました。

理科

二次の対策ばっかりして、センター対策をしていませんでした。←これはダメな例です。基礎がすっかり頭から抜けていました。

社会

自分用の「間違いノート」(間違えた問題を切り貼りしたもの)を作って復習していました。


※私は二次試験よりセンター試験の方が苦手だったので、11月の大学別模試が終わった瞬間からは、センター試験の勉強しかしませんでした。

受験会場の雰囲気

比較的静かでしたが、私の後ろの人が独りでモゾモゾしゃべっているのだけが気になりました。様々な人がいますが、あまり何も感じないことが大切です。会場の雰囲気で押しつぶされそうだったら、トイレへ行ったり、廊下に出て、落ち着くのが良いと思います。

和歌山県立医科大学 現役合格への秘訣!

とにかく、あきらめないことだと思います。私はセンター試験が本当に悪くて、一時は医学部を諦めようと思っていました。しかし、私が今まで勉強してきたのは、医学部に入って医師になる夢を実現させるためなんだと思い、医学部を受験しました。自分を信じて、あきらめずに頑張れば大丈夫だと思います!うれしい春が来ると思います!頑張ってください。

入試面接の状況(和歌山県立医科大学 医学部医学科 前期日程)

◆面接の方法

個人面接 面接官3人VS受験者1人

◆面接時間

10分程度

◆面接会場の略図

面接会場の略図

(すごく小さい部屋でした。)


◆質問内容と回答

1.あなたは楽しい高校生活を送っているようですが、大学と高校は違いますよね。大学生活をどのように考えていますか?

――大学では、自分の夢である医師という職業につくために、様々な勉強をすると思いますし、サークルなどを通して先輩や後輩とのコミュニケーションを学ぶところだと考えています。

2.へー、少しかたいね(笑)。まっいいや。あなたはピアノをしているようですね。私はピアノのことは分かりませんが、(自己推薦書を見て)ピアノで賞を取っているなんてすごいですね(ひたすら賞を取っていることを褒められました)。

――ありがとうございます(丁寧にお礼をしておきました)。

3.あなたは努力家と見受けられますが、人に努力を強制するタイプですか?

――いいえ。決してそんなことはありません。私自身、努力をしても叶わなかった事もあります。自分は努力をしますが、人によっては努力を苦痛と感じる人もいると思うので、強制はしません。

4.あなたは苦手な先生がいますか?

――あー。はい。考え方が少し違って苦手な先生はいますが、その先生は生徒の事をすごく考えておられる先生なので、いい先生だと思います。

5.その先生は許せない人ですか?

――いいえ。決して許せない先生ではないです。尊敬しています。

6.では、あなたには尊敬できない人はいますか?

――どんな人にも尊敬できる所があると思うので、「尊敬できない」と固く思ったことはありません。

7.んじゃー、許せない人はどんな人。例えば、鳩山首相とかねー、ハッハッハッ!!!

――(苦笑しながら)例えば、極端なことを言えば、人を殺すなど、法を犯す人は許せないです。

8.あなたは許せない人の幅が狭いんですね。

――あー、自分の中では狭い方だと感じています。

9.君は幸せやね(少し嫌味っぽく)。

――はい・・・。

10.医師になってからは、今までとは違ってネガティブな人がたくさんいるよ。でも、君は感情の起伏が小さそうやし、そういう面では向いているかもね。

――起伏が小さいわけではないですけど・・・。向いていたら嬉しいです。

11.んじゃいいよ。終わろっか。もし和歌山県立医科大に入ったら僕の退官の時にピアノ弾いてよ。

プロフィール

◆血液型

AB型

◆好きな色

水色

◆好きな歌・アーティスト

中島美嘉、ドリカム

◆好きな番組

バラエティー番組

◆お気に入りスポット

自分の部屋

◆好きな作家・本

医学のたまご

◆好きな(オススメ)飲食物

リプトンの紅茶

◆高校時代はまってしまったこと

ピアノを弾くこと、音楽を聴くこと

◆受験前のリラックス方法

鼻歌を歌うこと(お風呂で)

◆本気で勉強し始めたきっかけは?

医学部を志した時

◆あなたにとって受験とは

精神的に成長させてくれるもの。

◆受験勉強で一番辛かった時期

センター試験直後(センターが悪かったから)

◆親や親戚に医師はいますか?

いません。

◆医療系のドラマなどは見ましたか?

「Voice」(法医学のドラマ)

◆最近、気になった医療系のニュースは?

臓器移植法の改正

◆部活動はしていましたか?

していません。

◆ボランティア活動はしましたか?

学校からのボランティア活動で水上隣保館に行きました。

◆医師を志したきっかけは?

テレビで医療系のニュースを聞いて、医師という職業に興味を持ったから。

◆医師として20年後の将来像は?

医師として様々な人から信頼される人になっていたいです!

◆興味のある診療科は?

小児科

◆医師として大切なことを三つ

リーダーシップ、思いやり、技術や知識

◆面接対策はどのようにしましたか?

研伸館の網干先生に練習してもらいました。また、家で父親にも手伝ってもらいました。