奈良県立医科大学 医学部医学科 現役合格

志望校・志望学部を決めた理由、時期

高校1年生の時にオープンキャンパスに行きました。充実して大学生活を過ごしている学生を見て、自分もこの大学に入りたいと思いました。

出願した大学と学部学科

前期:奈良県立医科大学 医学部 医学科(受験せず)

後期:奈良県立医科大学 医学部 医学科(受験せず)

私大・AO・推薦入試:奈良県立医科大学 医学部 医学科 推薦入試(合格)

英語の学習法

研伸館では、高校1年の時の前期は小川先生の「高1英語エクセレント」のクラスで授業の復習、文法の提出物や小テストをしっかりしていました。授業で扱った英文を解答の和訳を見ずにもう一度自分で和訳を書いたり、到達度判定試験の前に必死で総復習したりしていました。そうすると成績が伸びて、1回目の判定試験の成績はいまいちでしたが、2回目は全校舎で2番目の成績を取るほどになり、後期からは「高1英語特別選抜S」に上がることができました。始めはレベルの高さに驚きましたが、授業の復習をしているうちについていけるようになりました。高校1年の時はしっかり文法、語彙力を身につけておくほうがいいと思います。

高校2年の時は「高2英語特別選抜S」の授業と「高2英語エクセレントR英作文法」の授業をとって(共に天藤先生)、英作に力を入れました。「高2英語特別選抜S」の授業で天藤先生がみんなに「高2英語エクセレントR英作文法」の受講を呼びかけていたので、こちらも受講することにしました。受講してから気づいたのですが、この授業には「高2英語エクセレント」のクラスの生徒も受講していました。授業では「特別選抜S」「エクセレント」「エクセレントR」のクラスから一人ずつ選ばれて英作文を黒板に書くときがあり、とても緊張感がありました。天藤先生から英作には名詞化が大切だということを教わりました。

高校3年では天藤先生の「東大京大英語」で今まで以上に復習に時間をかけました(今まで以上にやる内容が膨大かつ高度になっていたので)。テキストに載っている英文が録音されているCDを何回も聞いた後に同じスピードで音読ができるようにしました。テキストの下線部が引いてある英文はできる限り暗記しました。

センター後には赤本に掲載されている年度分ぐらいは奈良県立医科大の過去問を解きました。奈良県立医科大の問題は3問あり、長文・長文・英作文でした。特徴としては長文の記述量が多いことです。いかに速く正確に書くかが大切だと思います。また、医科大だけに医療系の英単語も多く出てきます。私は『わかる!できる!医歯薬系の英単語』(学習研究社)という本である程度細かく覚えました。英作文は「東大京大英語」の英作文を真面目にやっていたらまず問題はありません。解く順番は先に3番の英作文を終わらせて、その後に1番→2番としていました。

役に立った英語の参考書・問題集

◆研伸館の『EXPLORATIONIII』のテキストの英文が録音されているCD

リスニング対策として登校中に聴いていました。最寄り駅から学校までの距離が遠かったので有効活用しようと思ってCDを聴きました。下校時にも聴くときはありました。

数学の学習法

研伸館では、高校1年の時は高木先生の「高1数学エクセレントW」で公立高校の数学の学習の遅れを取り戻しました。学校で使っていた『4STEP』と研伸館のテキストで勉強を進めました。「高1数学エクセレントW」は主に復習を重視し、1時間ぐらいかけて問題の解き直しをしたり高木先生の板書ノートを覚えたりしました。高木先生は授業中に前回の内容を確認する質問をするので結構必死でした。最初は高木先生が恐かったですし(笑)。

高木先生の「高2数学エクセレント」では後期から大学の過去問を取り扱うようになったので、難しく感じましたが、しっかり復習をしました。高1のときと同じように1時間ほどかけていました。

高3では高木先生の「京大阪大理系数学」の授業を受けました。前期のときはテキストの問題が難しかったので予習ではほとんど解けず、復習をメインで頑張って2時間ぐらいかけていました。高3の夏休みには「高2数学エクセレント」の復習をしました。後期からは演習になり、全校舎の自分の順位が分かり、どの単元が苦手なのか把握できました。授業で解説をしてもらってもやはり問題が難しいので復習には2時間ぐらいかかっていました。

3年間高木先生にお世話になりましたが、とても丁寧で分かりやすかったです。数学を勉強する上で大切な事は、できなかった問題をできるようになるまで何回も解き直す事だと思います。授業後の復習で解けた問題でも、1、2週間後に忘れている可能性があるので、時間をあけて、再度、復習をするといいと思います。

奈良県立医科大の問題は3年分ほど解きました。4つの大問で構成されていて、レベルはここ数年難化していると思います。前期で受かった友人の話だと、200点中40点ぐらいでも合格している人がいるらしいです。数学が悪くても他の科目で挽回できれば合格の可能性はあると思います。ちなみに、奈良県立医科大の数学の問題を作成している教授の授業を現在受講しているのですが、ほんとに難しいです。来年もこの教授が作成担当なら難しくなるかもしれません。

役に立った数学の参考書・問題集

◆『4STEP』(数研出版)

学校での使用教材でした。

◆『青チャート』(数研出版)

高3の夏前に数学Bのベクトルと数列の範囲を解いて苦手分野を克服しようとしました。

国語の学習法

高3の3月から研伸館の「センター国語」を受講しました。中村祐介先生の授業で、文章の対比構造、抽象具体などに注意しながら、文章を整理する力をつけることができました。傍線部にこだわり、小説では事件、心理、行動に分けて考える解法を自分で使えるようになるまで、はじめは一つの問題に時間をかけてじっくり解いていきました。解くスピードが上がってくると、時間を計って勉強しました。授業を受ける前は、本当に苦手だった国語も本番では評論で満点をとることができました。古典担当の梶並先生はめちゃくちゃ丁寧でした。基礎を確認できたのが良かったです。高1・2のときから古典の基礎はやっておいた方がいいですよ!

役に立った国語の参考書・問題集

◆『マドンナ古文単語230』(学習研究社)

◆センター試験の過去問

10年分ぐらい。中村祐介先生が秋ぐらいになったら、予定表を配ってくれるので、それに沿って解き進めていきました。

◆駿台の実践問題集

理科の学習法

物理

新しい単元を習うごとに、『物理のエッセンス』と『センサー物理I・II』をしてしっかり基礎力をつけました。高2までは塾の授業を受講していなかったので、定期試験で良い点を取れるように勉強していました。

高3では、研伸館の藤原先生の「京大阪大物理」を受講しました。先生に配ってもらったプリントと板書ノートを見直してから、授業で扱った問題を解き直して復習しました(2時間ほど)。授業で理解を深めた後に、『物理I・II重要問題集』を解いていきました(12月ごろには全部の問題を解き終えました)。できなかった問題をできるようになるまで何回もくりかえしました。

奈良県立医科大の物理の問題は基本問題~発展問題までバランス良く出題されます。計算過程の記述は直接求められないですが、複雑な計算を要することがあるので日頃から計算力をつけておくべきだと思います。原子物理の出題はなく、力学は必ず出題されています。ただ、問題量が多いのでいかに速く解くかが重要だと思います。

化学

塾の授業を受講していなかったので、学校の授業を受けてから、理論化学、有機化学は鎌田真彰さん、無機化学は福間智人さんの参考書を使って勉強しました。『セミナー化学Ⅰ+Ⅱ』で基礎をつけてから、『化学I・II重要問題集』をしました。『化学I・IIの新研究』(三省堂)も参考に勉強していきました。

奈良県立医科大の化学の問題は論述、化学反応式、計算問題など多彩です。実験の考察や理由説明の論述があるので気をつけておいたほうがいいと思います。

生物

高1・2までは学校の授業の復習と『セミナー生物I』で勉強していました。高3になると学校で履修できなくなったので、研伸館の村山先生の「センター生物」を受講しました。板書は多いですが、ノートに書き写す時になるべく暗記するようにしました。1時間ほどかけて復習しました。演習したいときには『チェック&演習 生物I』(数研出版)を用いました。あと、私は遺伝分野が苦手だったので評判が良かった『生物I センター遺伝 大森徹の7日の講義で合格を決める!』(文英堂)をやりました。この問題集を解いた後は、センターの過去問の遺伝の難しい問題も解けるようになりましたし、村山先生の遺伝の単元の小テストでも1位の成績を取りました。でもセンター本番は難しい遺伝の問題が出なかったので少し残念に思いました。村山先生の授業はいろいろな内容を授業の中で覚えることができるし、間違えやすいポイントを教えてもらえるので良かったです。

役に立った理科の参考書・問題集

◆『センサー物理I・II』(啓林館)

学校の使用教材。かなり真面目にやっていたので学校の定期考査では平均点よりはるかに上の点数を取っていました。

◆『セミナー化学I+II』(第一学習社)

◆『セミナー生物I』(第一学習社)

◆『化学I・II重要問題集』『物理I・II重要問題集』(数研出版)

共に高3の12月には解き終わりました。

◆『生物I 合格39講』(学習研究社)

社会の学習法

センター地理

研伸館の南先生の「センター地理」の授業を受講しました。授業後に復習をして『鉄壁地理問題集』を解き、間違った問題や迷った問題は印をつけてから解説をじっくり読みました。大切だと思ったところはマーカーで線を引いて、後で見やすいようにしました。単元別復習テストでは成績が貼り出されるので、恥ずかしい点数を取らないように勉強しました。先生から教わった面白くて覚えやすいゴロは、センター本番でも役に立ちました。

役に立った社会の参考書・問題集

◆『鉄壁地理問題集』(研伸館)

◆河合出版の実践問題集

8割前後は取れていました。

科目別学力自己評価

科目別学力自己評価

センター試験から推薦入試までの各科目の勉強の比重

センター試験から推薦入試までの各科目の勉強の比重

センター対策の方法

英語

過去問と予想問題を10年分解きました。

数学

IIBと、IAの確率を重点的に勉強しました。

国語

研伸館の「センター国語」の授業で指定されたとおりに過去問を進めていきました。

理科

生物を重点的に過去問と予想問題を10回分ぐらい解きました。

社会

『鉄壁地理問題集』をしっかりしていました。

センター試験後から推薦入試までの勉強の仕方

推薦入試2週間前から小論文の練習をしました。奈良県立医科大の後期の問題を7年分解きました。何年分かは時間を計ってきちんと解答を作成し、親に見てもらって添削してもらいましたが、時間がなかったので残りの数年分は目を通す程度になってしまいました。『医系小論文 テーマ別課題文集 21世紀の医療』(駿台文庫)を読んで知識を仕入れることもしました。

1週間前から面接の練習を研伸館の南先生に3回してもらいました。面接の本を買って自分なりの答え方を考えていました。南先生と面接練習することで目を見て伝えたいことを伝えられるようになって、面接に慣れることができました。本番も3回も練習したんだからと自信を持って行くことができました。

受験会場の雰囲気

同じ高校の人と話をしていたので緊張はあまりしなかったです。周りのみんなもあまり緊張感はないようでした。

奈良県立医科大学 推薦入試 現役合格への秘訣!

高校1年の時から定期試験をしっかり勉強していました。調査書も合否に少しは関わってくると思います。試験本番2週間ぐらい前から小論文の勉強をしました。医系小論文に関する本を読みながら、医学に関する知識を増やしました。

入試面接の状況(奈良県立医科大学 医学部医学科 推薦入試)

◆面接の方法

個人面接 面接官3人VS受験者3人

◆面接時間

8分程度

◆面接会場の略図

面接会場の略図

(面接官はおじいさんで優しかった。1時間半ぐらいやっていたので疲れが見えていた。)


◆質問内容と回答

1.へき地医療について志望理由を含めて述べよ。

私:2年前、へき地に従事する医師の姿をテレビで見た。治療するだけでなく、患者の人生に寄り添い、患者や家族の生活までもサポートする姿に感動し、私もなりたいと思った。

(ほか2名[以下、ア(合格)とイ(不合格)]の回答)

ア:へき地に携わりたいと思います。私は大阪のものですが、奈良で働きたいと思います。

イ:「テレビを見て・・・」と私と同じような意見を述べ、動揺していた様子。

2.へき地で働くと研究がおろそかになってしまうがどうするか?

私:インターネットを使って都市部の病院と連携し、研究を進めていくべき。

ア:1ヶ月ごとに働く場所を変えていく。

イ:月に一回、へき地の医師と都市部の医師と問題点を話し合う。

3.勤務医の労働条件改善についてどう思うか?

私:過労で医療ミスも起こりやすくなるので、医師を増やせばよい。

ア:医師を増やすべき。

イ:医師を増やすべき。

4.皆さんは医師を増やすべきと言いますが、どの診療科を増やすべきですか?

私:今回の推薦入試の目的である、小児科、産婦人科、麻酔科です。

ア:産婦人科や麻酔科などです。

イ:産婦人科や麻酔科などです。

5.夫婦同姓、別姓について

回答がずれていたので省略します。