東京大学 現役合格

出願した大学と学部学科

前期:東京大学 理科III類(不合格)

後期:東京大学 全科類(合格)

センター試験の得点

(東大はリスニングの点数は換算されません)

英語 (リスニング) 数IA 数IIB 国語 物理I
179 /200 (42 /50) 86 /100 93 /100 168 /200 95 /100
化学I 地理 (現社) 総合点数 換算得点率
85 /100 83 /100 (72 /100) 789 /900 87.7%

東京大学 前期 二次試験の得点

英語 数学 国語 物理 化学 二次合計 二次+センター
74 /120 54 /120 31 /80 45 /60 36 /60 240 /440 336.4333 /550

※二次+センター合計 理科III類 【合格最高点】463.9点 【合格者平均点】394.4点
【合格最低点】364.3点

東京大学 後期 二次試験の得点

総合I 総合II 総合III 二次合計
60 /100 62 /100 45 /100 167 /300

※二次 【合格最高点】185点 【合格者平均点】149.62点 【合格最低点】135点

前期について

高2で理一のA判定が出ていたので、理三が目標として適当かと思い、理三を目指すことにしました。ところが、高3になってからは、あまり勉強量をこなせず、夏休みでも平均で1日3~4時間くらいしかできませんでした。僕は東大実戦・東大オープンと、何度もあった駿台全国模試や河合の全統模試などで、体調が悪かった秋の実戦を除くと、A判定4回、B判定2回C判定1回で、これといって模試で悪すぎる成績をとったことがなく、そのせいで、火がつかなかったんだと思います(さすがに1月2月は自分にE判定だと自覚させてかなりの量をこなしましたが)。

センター試験を受け終えてみると、かなり悪くて後期を受けられるかどうか微妙だった(実際足切りから0.8点差でした)のですが、浪人覚悟で理三に願書を出しました。前期試験が終わったときには「うまくはいかなかったがひょっとしたら受かっているかもしれない」と思いましたが、蓋を開けてみると合格点に全然足りていませんでした。原因は数学と理科だったと自分では思っています。国語と英語は今まで受けてきた模試より少し悪いくらいだったのですが、数学と理科は模試に比べてかなり悪かったです。とくに、数学は解答速報を見て3完2半のつもりだったので、70点はあるだろうと思っていたのですが、実際は54点しかありませんでした。東大を受けた先輩の多くは自己採点よりも得点開示の方が点が高かったと聞いていたので、過程を丁寧に書くよりも答えの値を求めようと躍起になっていたからだと思います。でも、それにしても悪すぎるので、よっぽど雑な答案になっていたんだと思います。

理科では、物理で、力学の解き方を失敗して時間を食ったり、導体棒の抵抗を勘違いして、大問1つを丸々間違えたりと散々でした。

今になって思うのは、普段模試で得点できていたのは冷静でいられたからで、本番では、冷静でいられなかったんじゃないかということです。模試の結果・判定が良くて、安心してしまってあまり勉強しなかったことが精神状態に影響した気がします。演習量というのは、処理能力を上げるほかに、そういう精神面でも必要なのかも知れないです。


※高2で高3の模試を受けることについて

僕は高2で模試を受けておいたおかげで、一年後にどれだけのものが求められているのかを知ることが出来て大変良かったと思います(結局は落ちましたが)。特に理科などは、自分がいかに知識が定着していないかが良く分かって勉強のモチベーションを保つ要因になったと思います。

後期について

ぼくは、センターが悪くて後期を受けられる保証がなかったのと、前期の結果が気になって仕方がなかったことで、前期試験~合格発表まで、後期対策に手を付けていませんでした。同じ学校の人は予備校で後期対策の授業を受けたり、学校の先生に小論文の添削をしてもらっていた、と聞いて試験の直前に不安になりました。心を落ち着かせるために何かしておいた方が良かったかもしれません。

後期では、小論文どころか、学校の読書感想文以外に書いたことが無いという状態で書いたりしていて、どう考えても準備不足で、不安でした。落ちても「また一年のんびりすごせて理三も受けられる」と思っていたので、前期と違い、プレッシャーはあまり感じなかったため実力はそれなりに発揮できたと思います。でも、やはり、小論文という不確定要素があって、合格発表までは不安でした。

後期試験の各教科について感じたことを述べます。

総合I(英語)

正直言って、前期と同じような内容(要約がでたり、英語で意見を述べたり)で、東大受験生なら特別な対策は必要ないと思います。だから、特に対策もしませんでした。思ったとおりの点数が返ってきました。

総合II(数学)

総合Iと同様に、基本的にただの数学だと思いますから、特別何かができなければいけないわけではないと思います。数学と少し違うと感じるのは、問題文が理科みたいになっていて、結構読まされることだけです。解答速報を見たところ、大問4つのうち3つは値と考え方が合っていたので75点くらいを予想していましたが、結果は62点でした。答案の書き方が甘かったら、やはりきっちり減点されてしまうという印象でした。こういうところも、やっぱりただの数学だと思います。

総合III(小論文)

これは、対策次第では点数に幅が出るものかと思っていましたが、実際あまり差は付いていないようです。この科目には世界史の知識がないと手が出ない問題が論述問題の4題中1題出ていて、僕はその問題は白紙答案でした。そして、学校の先生から「筆者の意見のまとめ(2~3割)+自分の意見(7~8割)」というフォーマットを聞いただけで一度も小論文を書いたことがありませんでした。それでも、45点もありました。僕の実力は前期の国語が31点で、模試でも国語は偏差値50前後を彷徨っていた程度なので、後期の東大はすごく採点が甘い気がします。ちなみに、世界史選択の僕の友人2人(理系)も文系の友人1人もみんな60点前後だと言っていたので、僕の白紙答案を考えると、書いた部分については、大体同じ点数だと考えられます。この人たちが僕と同じ程度の実力だということも考えられますが、小論文ではなかなか高得点もとりにくいんじゃないでしょうか。

結局、答案の中に矛盾とか飛躍が無ければ、他の受験生に対してビハインドにはならないということが言えると思います。添削してもらうとか、予備校の講習に出るとかで対策したところで、精神安定剤にはなっても実際それほど効果はないかもしれないです。

まとめ

結局、この受験で、努力した人間の方がしなかった人間より強いという当然のことが再確認できました。この失敗を忘れずにこれからやっていけたらと思います。