滋賀医科大学 医学部医学科 現役合格

志望校・志望学部を決めた理由、時期

自分が病気になった経験から医師を目指すようになりました。大学はなるべく家から近いところに出願しました。時期はセンター後です。

出願した大学と学部学科

前期:和歌山県立医科大学 医学部 医学科(受験せず)

後期:福井大学 医学部 医学科(受験せず)

私大・AO・推薦入試:滋賀医科大学 医学部 医学科 推薦入試(合格)
              産業医科大学 医学部 医学科(受験せず)

センター試験の得点

英語 リスニング 数IA 数IIB 国語
190 /200 46 /50 93 /100 82 /100 161 /200
化学I 生物I 倫理 総合点数 得点率
76 /100 90 /100 76 /100 814 /950 85.7%

※学校長の推薦書、調査書、志願理由書並びにセンター試験の成績、小論文、面接を総合して合格者を決定。

英語の学習法

私は英語が好きで、英語だけは3年間ずっと得意科目でした。高1の時は、学校の授業を大切にして、学校で配られた『Best Avenue』(エスト出版)という参考書で文法を一通り学びました。単語は、長文を読むときなどに出てきたものをその都度ノートに書き出して覚えていました。高2になってから『竹岡広信の英作文〈原則編〉が面白いほど書ける本』を買ってやり始めました。2周(間違った問題は3周)すると英文が自然に覚えられたので楽しかったです。単語は『速読英単語(必修編)』(Z会出版)に載っているものは高2のうちに覚えました。『英語頻出問題総演習(即戦ゼミ)』も高2の時にやりました。この本では、重要構文やイディオムを効率よく覚えられました。

高3になってからは、理科と数学の演習に時間をかけたかったので、英語にほとんど時間を割けませんでした。でも、夏休みは学校の授業がなく、さすがに英語を忘れるとまずいので、『基礎英文問題精講』(旺文社)を買って2日に1回、5~6題のペースでやりました。訳をしっかりノートに書いて、そのノートを何回か見直したり、気になる解答解説に下線を引いたりしました。文法の知識で、自分の抜けているところを埋めることができ、良かったです。また、単語は『英単語ターゲット1900』(旺文社)で少しずつ覚えていました。

リスニングについては、私は高1のころから、学校で配られる教科書『CROWN』(三省堂)のCDをウォークマンに入れて聞いていました。これでリスニング能力が鍛えられたと思います。

センター後は、和歌山県立医科大・産業医科大の赤本をやってみて自由英作が不安だったので、『自由英作文編・英作文のトレーニング』(Z会出版)をやっていました。結局全部を終わらすことはできませんでしたが…。ちなみに、和歌山県立医科大の英文読解は難しめで医療系のものが出ることもあります。だから、単語は難しめのものも覚えるといいと思います。

役に立った英語の参考書・問題集

◆『竹岡広信の英作文〈原則編〉が面白いほど書ける本』(中経出版)

過去問が60題ほど掲載されていて、1回に2~3題やりました。解説が詳しくて、使えそうな例文がたくさん載っていました。それを読んだり、書いたりしながら復習していました。

◆『英語頻出問題総演習(即戦ゼミ)』(桐原書店)

重要な言い回しや文法、語法のみが載っているから、やっておくべきだと思います。毎日欠かさずやったわけではないですが、単語帳のような感覚で、電車の中とかの空いた時間(5分とかでも)でやっていました。

数学の学習法

私の高校は進度が遅かったので、その分定期テストまでに十分に演習して、定期テストで高得点を取ることを心がけました。定期テストの対策は、学校で買った教科書の傍用問題集と『青チャート』でやっていました。私は『青チャート』が一番やりやすかったので、1年の時にI・A・IIの単元、2年の時にB・IIIの単元、3年の時にCの単元をやりました。例題は間違えなくなるまで何周もして、苦手な単元は例題の下の練習問題もやりました。高2の秋ごろからは『理系数学 入試の核心 標準編』という問題集を買って、時間を計ってやっていました。1題に15~20分かけていたと思います。この本は1ページにちょうど3題載っているので、毎回1時間ぐらいかけて1ページの3題をやっていました。高3の夏ごろまでかかって4周ほどしました。

センター数学は、高2のときに過去問を5年分くらいやって、結構できていたので、直前期にあまり時間をかけませんでした。そのせいかわからないけれど、本番は緊張しすぎて結構失点してしまいました。

センター後は『青チャート』で勘を取り戻したり和歌山県立医科大の赤本をやったりしました。和歌山県立医科大学の数学は標準的な問題が多いので、上記の勉強で対応できると思います。

役に立った数学の参考書・問題集

◆『青チャート』(数研出版)

すべての単元を網羅でき、完璧にすればある程度自信が持てると思います。また、解説が分かりやすいし解答の書き方も身につけられます。

◆『理系数学 入試の核心 標準編』(Z会出版)

IAIIBIIICの頻出問題が厳選されているところがいいと思います。解説は『青チャート』ほど詳しくはないですが、問題の考え方が1題1題きっちり書いてあって、「あっ、こういう風に考えればよかったんだ!」と納得させてくれます。

国語の学習法

センター現代文は、ちゃんと時間をかければだいたいできていたので、対策は12月から過去問の本試を10年分やったくらいでした。古文は高2の頃に文法と単語を学校の土曜補講で一通り覚えて、漢文は高2の冬から高3の秋にかけて句形を覚えました。古文・漢文はあまり自信がなかったので『マーク式基礎問題集』(河合出版)で知識の確認をしてから、現代文と同様に過去問を10年分くらいやりました。

センター国語の選択肢は独特なので、問題集や模試の直しをするよりも、過去問を何回もやる方が対策になるのではないかと私は思います。

役に立った国語の参考書・問題集

◆『マドンナ古文単語230』(学習研究社)

イラストが入っていてかなり覚えやすいです。センター直前期には特にやりこみました。

理科の学習法

化学

化学は、高1のとき学校で配られた『ニューステップアップ化学I』(東京書籍)という問題集でIの分野を固めました。学校の先生のプリントが分かりやすかったので、参考書は特に使っていませんでした。私の学校は少し変わっていて、高2では学校で化学の授業がありませんでした。だから『チャート式シリーズ 新化学II』(数研出版)を参考書として読みながら、『化学I・II重要問題集』のIIの分野を自分で進めていきました。化学は高2の終わりには、一応一通り学び終わっていました。高3になってからは、『化学I・IIの新研究』(三省堂)を買って、細かいところや難しめのところもちゃんと調べて理解するように努めました。また、学校で『リードα』(数研出版)が配られたので、学校の授業に合わせてIIの分野はやりました。夏休みが始まるときに、『化学I・II重要問題集』がまだ終わってなくて焦ったので、夏休み中にすべて解きました。秋からは、復習をメインにやっていました。センター後は、理論分野の計算問題などの復習と和歌山県立医科大の赤本をやっていました。

『化学I・IIの新演習』(三省堂)をやることに関しては少し悩みました。もともと前期では滋賀医科大学を受験しようと考えていましたが、先輩や『私の医学部合格作戦』(エール出版社)などによると、「滋賀医科大学の化学は重要問題集がきっちりできれば大丈夫」ということだったので、結局やらないことにしました。

生物

生物は高2から学校の授業が始まり、学校で配られたプリントの問題や、『リードα』(数研出版)をやっていました。私は滋賀医科大に行きたかったので、高3からはレベルが高めの、研伸館の村山先生の「京大阪大生物」を受講しました。毎回、30分から40分かけてテキストに載っている5題の問題を解いて予習し、授業後は間違った問題の解き直しをして復習していました。滋賀医科大の生物では教科書に載っていない内容でも出題されることがあるので心配でしたが、村山先生の授業はハイレベルで、細かいところまで学ぶことができて本当に良かったです。また、私の志望校では論述問題が頻出だったので、その対策のために、夏期講習で「医歯薬系生物記述論述演習」を受講しました。この授業ではあらかじめ薄めのテキストを1冊渡されていて、授業が始まるまでに予習としてすべての問題を解いていました。それまで記述にほとんど取り組んでいませんでしたが、この講座を受講して記述力が上がったので良かったです。秋からは、「京大阪大生物」のテキストの復習や、『理系標準問題集 生物』という問題集をしていました。センター後は和歌山県立医科大の赤本をやっていました。

役に立った理科の参考書・問題集

◆『化学I・II重要問題集』(数研出版)

解説が分かりやすいし、各単元の基礎的な問題をまんべんなく解けると思います。ペースを決めてやっていたわけではないですが、学校の空き時間などにちょこちょこやって終わらせました。独学では全部理解できなかったので、よく学校の先生には質問に行きました。

◆『理系標準問題集 生物』(駿台文庫)

重要な問題が厳選されているし、解説が分かりやすいと思います。研伸館の授業で習った単元をやっていきました。

社会の学習法

センター倫理

高2の頃は、マーク模試があるときに『倫理の点数が面白いほどとれる本』(中経出版)を読むことと、模試の復習をすることしかしていませんでした。高3になって、あまり知識が身についていなかったので、研伸館で前先生の「センター試験倫理」の授業を受けました。前先生の、授業の内容に関係したちょっとした雑談が面白くて印象に残り、暗記がしやすくなりました。

役に立った社会の参考書・問題集

◆『センター試験への道 倫理』(山川出版社)

問題数が多いので、問題を解きながら知識の確認ができると思います。研伸館の授業で習った単元をやっていきました。時間がなくて、1周しかできなかったことを後悔しています。倫理は1回やっただけだと結構忘れてしまうので、直前期に復習することは大切だと思います。

科目別学力自己評価

科目別学力自己評価

9月から12月の推薦一次試験までの各科目の勉強の比重

センター試験から推薦入試までの各科目の勉強の比重

センター対策の方法

(過去問はすべて本試のみです)

英語

過去問を2年分

数学

過去問を6年分位

国語

過去問を10年分。それが終わったら同じものをもう1度やりました。

理科

過去問を10年分やって、間違ったところを参考書や教科書で調べて、ノートにまとめました。

社会

過去問を10年分と『センター試験への道 倫理』をやって、知らなかった用語を『倫理用語集』(山川出版社)で調べました。

9月から12月の一次試験までの勉強の仕方

滋賀医科大学の推薦入試は1つの高校から4人まで出願できますが、私の高校は希望者多数で、私は校内で4人選抜されるときに落ちると思っていたので、10月中旬までは二次対策しかしていませんでした。そして4人の枠に残れたことがわかってから、勉強の合間に1600字の志願理由書の内容を少しずつ考え始めました。出願1週間前位から学校の先生にアドバイスをもらいつつ、3回くらい書き直して清書しました。出願してから11月中旬までは二次対策をしつつ、『小論文・面接の時事ネタ本』(学研教育出版)を読んだり、新聞を毎日読んだりしていました。『小論文・面接の時事ネタ本』をだいたい読み終えたら、小論文の過去問を4年分程やって学校の先生に添削してもらいました。私は小論文の書き方に関する本を読み漁っていたので、段落分けとかに関して注意されることはなく、ほとんどが内容に関する注意でした。

受験会場の雰囲気

すごく静かで、ピリピリして、緊張感が漂っていました。受験者は81人いました。

滋賀医科大 推薦入試 現役合格への秘訣!

滋賀医科大の小論文は毎年傾向が変わり、字数が多い年や課題文の内容が難しい年など様々です。小論文は差がつくらしいので、受けようと思っている人は夏休み明けから週に1回でもいいので、少しでも小論文の対策をしておくと後で焦らなくて済むと思います(私はそれをしていなかったので、センター対策を始めるのが他の人よりかなり遅れてしまいました)。

入試面接の状況(滋賀医科大学 医学部医学科 推薦入試)

◆面接の方法

グループ面接 面接官5人VS受験者6人

◆面接時間

約20分

◆面接会場の略図

面接会場の略図

◆質問内容と回答

面接官:小学校からの英語教育に賛成ですか反対ですか?賛成の人から言ってください。

私:(一番最初に手を挙げて) 賛成です。グローバル化が進んでいるので英語は大切だからです。中学から本格的に習いますが、その前に遊び感覚でやることによって英語に親しみやすくなると思います。(この後、賛成の3人が意見を言いました)

(ほか2名[以下、ア(合格)とイ(不合格)]の回答)

面接官:じゃあ、反対意見の人は?

受験生:中学受験の勉強の妨げになるのではないでしょうか?

受験生:小学生のときに成績をつけられたことで嫌な思いをしたからです。

面接官:みなさんの小学校の時には実際に英語教育がありましたか?(2~3人手を挙げる)

面接官:英語教育があった人はどう思いましたか?

私:私の小学校にはネイティブの先生がいました。あるときの授業では、フィリピンの学校とテレビ電話で文化交流して、そのときに日本からは書道を紹介したりして、楽しい感じでやっていたと思います (自分の小学校時代の話をしすぎたかもって一瞬思いました) 。

受験生:私の学校にもネイティブの先生がいて…。(同じような意見が続きます)

面接官:小学校時代に英語教育を受けてなかった人は、今の意見を聞いてどう思いますか?

受験生:僕は英語教育を受けていなかったので、うらやましいと思いました。

面接官:金銭的な面で海外に行けない人もいると思います。平等な英語教育を行うのは難しいと思うけどどうですか?

受験生:今は格差社会と呼ばれていて、余裕のある人は海外に行けるけど、無理な人は学校教育に頼らなければならないと思います。

面接官:それではどうすれば格差をなくせると思いますか?(みんな沈黙)

私:(手を挙げて)学校の先生が理解を示して、英語の質問をしてきたら、生徒の好奇心を膨らませるように話すべきだと思います。


※私は小論文で失敗したと思ったので、かなり積極的に面接では発言しました。でも、かなり消極的な人も合格していたので、面接で逆転したとは思っていません。

小論文の問いと自分の解答の流れ

◆問い(1050字/120分)

(1)「生きながら死ぬ」とはどのような状況か(50字)

(2)医療者はどのように患者の死と向き合うべきか(400字)

(3)脚気についての研究の問題点を挙げた上で「脚気細菌説」を信じる医学者達を理解させるにはどのような研究をすればよいか(600字)

◆解答の流れ

(2)患者の家族のケアをまず優先すべき。家族は、「なぜ私の家族が病気にならなくてはならなかったのか?」と考えがちだが、その問いに答えることはできないから、「○○さんは立派に天寿を全うされました。亡くなったからといってその人のすべてがなくなった訳ではありません。○○さんとの思い出を大切にして下さい」などと声をかけたりして、家族の人が時間がかかっても死を受け入れ、立ち直って生きていけるような手助けを、医療者はするべきだ。

プロフィール

◆血液型

B型

◆好きな色

◆好きな歌・アーティスト

Kinki Kids

◆好きな番組

「しゃべくり007」

◆お気に入りスポット

自分の部屋のベッドの上

◆好きな(オススメ)飲食物

ほっとレモン

◆高校時代はまってしまったこと

バスケ

◆受験前のリラックス方法

移動中にiPodで音楽を聴く。お笑いのテレビをたまに見る。

◆あなたにとって受験とは

自分との戦い

◆受験勉強で一番辛かった時期

センター前。11月中旬から12月中旬まで推薦入試の小論文対策をしていてセンター対策が他の人より遅れ、センターまでの時間のなさに焦ったから。

◆高校3年生のときの一番の思い出/p>

学園祭で自分のクラスが優勝したこと。

◆親や親戚に医師はいますか?

います。

◆医療系のドラマなどは見ましたか?

見ていません。

◆部活動はしていましたか?(引退時期は?)

バスケットボール(高2の4月)

◆ボランティア活動はしましたか?

いいえ

◆医師を志したきっかけは?

自分が病気になったこと。

◆医師として20年後の将来像は?

患者さんに心から信頼してもらえる医師。

◆興味のある診療科は?

ほぼ全ての科

◆医師として大切なことを三つ

コミュニケーション能力、倫理観、確かな腕

◆面接対策はどのようにしましたか?

学校と研伸館でグループ討論対策をしてもらいました。研伸館では進学アドバイザーの湯川さん、チューターの方2人(赤松さん、西山さん)、私含めて受験生2人の計5人で討論面接をしました。本番の討論のお題が研伸館でやってもらった時のお題と全く同じで驚きました。新聞で医療系の記事を直前期には結構読んでいました。

◆本番の面接直前の心境はどのようなものでしたか?

結構練習したから、あまり緊張しなかったです。