鳥取大学 医学部医学科 現役合格
R.F.さん
- 出身高校
- 兵庫県立神戸高校
- 進学大学
- 鳥取大学 医学部医学科
志望校・志望学部を決めた理由、時期
最初は両親の勧めでしたが、成績的にも合格できる大学だと思いました。あと大学の環境も自分に合っていました。決めた時期は高2の夏ごろです。
出願した大学と学部学科
前期:鳥取大学 医学部 医学科(受験せず)
後期:山口大学 医学部 医学科(受験せず)
私大・AO・推薦入試:鳥取大学 医学部 医学科 推薦入試(合格)
センター試験の得点
英語 | リスニング | 数IA | 数IIB | 国語 |
---|---|---|---|---|
187 /200 | 38 /50 | 97 /100 | 90 /100 | 147 /200 |
物理I | 化学I | 地理 | 総合点数 | 得点率 |
76 /100 | 90 /100 | 95 /100 | 820 /950 | 86.3% |
※推薦入試の傾斜配点:775/900点(86.1%) 個別試験の配点200点と合わせて1100点満点。
英語の学習法
ESSに入っていた経験から言うと、英語はひたすら読んだり書いたりするよりも話した方が良いと思います。話すことで独特のニュアンスもつかめます。日本語だと同じような表現なのに、英語に変換する時に適切な単語を使わないと英作文で減点されたりするので、それを防ぐために例文ごと覚えるのも良いと思います。
高1・高2のときはひたすら学校の予習をしていました。読むことが大事だと思います。私は英文を写すことがあまり好きではないので、ノートに写したりコピーして貼り付けたりすることはせず、ひたすら和訳だけ書いていました。文法は、1冊のものをボロボロになるまで使えば達成感も出ます。私は『Best Avenue』(エスト出版)をやっていました。
センターでは独特の発音やアクセント問題もあるので、その対策として研伸館の夏期講習(義野先生の「センター英語攻略1 発音文脈」)を取り、とてもためになりました。この講座はセンターでは出るけど自分では対策できない分野を扱ってくれていたので助かりましたし、テキストについていた「頻出発音・アクセント一覧」は重宝しました。“何回も読んでおこう”の部分は特に力を入れて読みました。毎日テストがあって、日々成績処理をしてランキング表を作成してくれたことも良かったです。1日だけ1位を取りました。高3になってから文法や単語を覚えだすと焦ると思うので、習った範囲で少しずつやったら良いと思います。
高3になってからは、夏まではしっかりと読む精読を心がけ、夏明けからは医学部志望の人はセンターを意識して速読を始めると良いでしょう。センターの難易度は高くないので、速く読めるかどうかが勝負の鍵だと思います。12月からセンター対策を始めました。それでも十分間に合います。
高3全体を通して、長文対策としては色々な大学の過去問が掲載されている『Change the World』を、文法対策としては『UPGRADE英文法・語法問題』を使いました。夏休みには鳥取大学の問題に近いと聞いていた島根大と徳島大の過去問を2年分ずつ解きました(あんまり近くなかった気がします)。『やっておきたい英語長文500』(河合出版)も夏の間にやりました。500字ぐらいの英文が20題ほど掲載されています。この本は12月にもう1周しました。鳥取大の過去問も英作文を3年分やって学校の先生に添削してもらいました。鳥取大の英作文は結構難しいので、ここで合否が分かれると思います。
役に立った英語の参考書・問題集
◆『UPGRADE英文法・語法問題』(数研出版)
見やすくて、とてもよくまとまっています。
◆『システム英単語』(駿台文庫)
覚えやすいです。各ページの最初のミニマルフレーズが良かったです。
◆『大学入試 英作文実践講義』(研究社出版)
鳥取大の赤本に「お勧めの問題集」として挙がっています。色使いがよくて見やすいです。解説が詳しいので、独学でも何とかなります。11月後半から12月までと、センター後にやりました。例題と本題の2題を45分ずつかけてやっていました。私はこの本をやる時期が遅くて焦ってしまったので、もっと早くにやるべきだったと思います。
◆『Change the World』(いいずな書店)
入試必修編→入試攻略編→入試完成編とやっていきました。
数学の学習法
まず学校の予習・復習をしました。たまに出来なかったけど、出来るだけするようにしていました。高1・2の間は『4STEP』(数研出版)を、高3の間は『スタンダード数学演習IAIIB』と『クリアー数学演習IIIC』をやりました。『チャート』の代わりっぽい『Focus Gold』という参考書もやっていました。あとは模試の復習をしていました。持っているものは目一杯使う方針でやっていたので、問題によっては3回・4回と何回もやっていました。また、おろそかにしがちだと思う、教科書学習もしていました。
センターの数学は高3の12月からやり始めて、2006年ぐらいまでさかのぼりました。1ヶ月あったら何とかなります!ちなみに、数学IIBの微積分野は計算ミスが多かったので20年分やりました。センター後は数IIICが出来ないような気がして、教科書からやり直しました。鳥取大の赤本も夏休みに1年分して、9月に1年、10月に1年、11月に1年ずつしました。鳥取大の問題は基礎レベルから標準レベルの問題が多かったような気がします。
役に立った数学の参考書・問題集
◆『Focus Gold』(啓林館)
詳しい解説があって、解答の書き方も学べます(『チャート』でも良いと思う)。夏休みに全部やりきろうと思いましたが、途中で終わってしまいました。簡単な問題も入っているので、やる気をそがれることが多々あります。
◆『大学入試センター試験実戦問題集 数学I・A/数学II・B』(駿台文庫)
自信が出ます。
◆『スタンダード数学演習IAIIB』(数研出版)
学校では週3回ぐらい授業があって、毎回3~4題進みました。予習には1時間ぐらいかかっていました。時間をかけたのに解けないことが多かったので苦しみました(高1・高2でサボったつけが回ってきたのかもしれません)。
◆『クリアー数学演習IIIC』(数研出版)
私の学校は公立高校で数学の進度が遅かったので、毎日この問題集を進める授業があって数学IIICの対策をやっていました。こちらも3~4題を1時間ほどかけて予習していました。
国語の学習法
私は理系なので国語はセンターだけでした。でも、高1・高2のときは記述メインで勉強していました。高2の夏から国語が苦手だったので受験勉強を始めました。高2の夏は古文も記述をやっていました。
高3になってからマーク式の対策をするようにし、研伸館の中村公昭先生と山根先生の「センター試験国語」を受講し始め、それの予習と復習をメインにしていました。山根先生は面白い授業をしてくれるのが良かったです。中村公昭先生はいろんな背景知識を教えてくれるのはもちろんなのですが、しっかり叱ってくれるところが良かったです。10月ごろに「センター国語は180点取らないといけないんです」と相談に行ったときに、「どれだけ勉強せなあかんのか分かってるの?」ときつく言われました。そのときに、「頭でだけ180点取ろうと考えるんじゃなくて、しっかりと勉強しないといけない!」と頑張る意欲が湧いてきました。
国語だけは夏から重点的にやっていました。センターの過去問とそれに似た問題集をやったりしました。漢文・古文は勉強した分、確実に点になるから、直前までみっちりやれば良いと思います。現代文も書くことを念頭において勉強したらセンターで点が取れると思います。
役に立った国語の参考書・問題集
◆研伸館の「センター試験国語」のテキスト(研伸館)
授業がとても良かったです。予習は40分、復習は20分です。古典の復習は、授業でとったノートを見ながら句形や文法を書き直したり、オレンジペンで書いて暗記シートで隠しながら覚えたりしました。現代文の復習は中村先生が黒板に書いた概念を頭に入れようと頑張りました。
◆『古文上達』(Z会出版)
高2・高3の夏にやれば良いと思います。
◆『決める!センター国語 古文・漢文』(学習研究社)
高3の12月に始めたけれど、実力がつきました。まとめ方が本当に良いです。
理科の学習法
物理
苦手でした。学校の進度に合わせて、高1は簡単な『トライアル物理I』(数研出版)、高2は『セミナー物理I+II』(第一学習社)をメインでやっていました。
高3に入ると、自分の苦手な単元を『セミナー物理I+II』で押さえた後は、夏休みが終わるまで『物理I・II重要問題集』(数研出版)をやっていきました。やるときは1単元終わらせようとして、3~4時間ぐらいかけていました。限界まで考えてから解答を読んでいました。また、『解決!センター物理I』という本も夏までに1周、秋以降に2周しました。
秋以降は物理II分野は入試で必要ではないと思って、物理にかける時間を減らしてしまいました。でも、センターの物理Iだけ必要な人でも、理系なら物理IIは絶対やっておくべきです。そうしておけばセンターが終わった後、二次試験で物理受験ができるため選択肢が広がります。
マーク式の練習は4月から意識し始めましたが、実際には10月以降から始めました。それまでに、『物理I・II重要問題集』も一通りやりましたし、『セミナー物理I+II』は2回くらいやりました。それをやらないと、苦手意識のある人はマークでも点数が取れないと思います。高3は教科書を読むのがかなり重要です!センターは教科書の図を理解しておくととても有利です。
化学
得意でした。化学は好きだったので、結構勉強していました。高1・高2のときは学校の授業をメインに勉強し、高3になってからは研伸館の岡内先生の「京大阪大化学」を取っていたので、それをメインに勉強していました。予習はしませんでしたが、復習には力を入れました。授業のノートやテキストを見直し、分からないことは『化学I・IIの新研究』で調べながら1時間かけて復習していました。秋になると他の科目が忙しくなって時間は40分になってしまいましたが、ずっと復習は続けました。あと、化学IIをメインに『化学I・II重要問題集』(数研出版)をやっていました。夏までに1周はしました。ペースとしては、有機だったら楽しいので5節ぐらい一気にやっていましたが、平衡・理論などは苦手だったので3題ずつぐらいしか進められませんでした。
センターの勉強を本格的に始めたのは12月以降でした。反応の理論を岡内先生がしっかり教えてくださったので、すごく解きやすかったです。岡内先生は基本的なことから教えてくれたのでとても助かりました。
役に立った理科の参考書・問題集
◆『解決!センター物理I』(Z会出版)
一通りできるし、これをやったあと過去問をやったら結構できたから。
◆『化学I・IIの新研究』(三省堂)
理系ならやっておいたらいいと思います。
◆『ニューグローバル化学I+II』(東京書籍)
高1・2のときに学校で使っていました。
◆『解決!センター化学I』(Z会出版)
社会の学習法
センター地理
社会は元々得意でした。私は地理選択でしたが、高1・高2のときは現代社会・世界史もやっていました。高1・高2のときに習う、直接受験に関係のない教科もきちんとやるべきです。世界史をやるとちょっと地理に役立ちます。世界の情勢とか、位置関係とか、その地域の歴史を世界史で勉強すると地理で有利になります。センター地理は知識の積み重ねが必要だと思います。論述の地理も少しぐらいはやっておいたら良いと思います。現に私も少しは勉強しました。あと、センターだから地名は覚えなくていいとか思わずに地名は覚えましょう。頭に残りやすいです。
役に立った社会の参考書・問題集
◆『はじめからわかる地理B』(学習研究社)
初心者の人で、これからセンター地理の勉強を始める人にはちょうど良いと思います。高3の4月ぐらいから寝る前にちょこちょこ読み始めました。
◆『キーワード地理B』(文英堂)
12月になってから始めたけど十分活用できます。論述の人にも良いと思います。 地図帳:いろんなことを書き込みました。センター試験の当日に地図帳の書き込みを見ながら、オーストラリアとモルディブのサンゴ礁の部分を見ていると、本番でも出題されてびっくりしました!
科目別学力自己評価
センター試験から推薦入試までの各科目の勉強の比重
センター対策の方法
英語
本格的に始めたのは12月。駿台の実戦問題集3回分・研伸館の夏期講習の「センター英語攻略1 発音文脈」のテキスト・赤本(本試験は4回分、文法問題に限れば20回分)・学校で配布された進研の予想問題16~17回分(ただし1回分は40分形式)
数学
12月。『大学入試センター試験実戦問題集 数学I・A/数学II・B』・赤本
国語
高3夏から。研伸館の「センター試験国語」・『古文上達』(第2段階までやりました。ノートに古文を写して、品詞分解して、訳まで書きました)・『決める!センター国語 古文・漢文』・赤本10回分・『大学入試センター試験実戦問題集 国語』(駿台文庫)は7回分。
理科
物理は4月から、化学は11月から。『解決!センター物理Ⅰ』『解決!センター化学Ⅰ』・赤本(物理は20回分、化学は10回分)・『大学入試センター試験実戦問題集 物理Ⅰ』『大学入試センター試験実戦問題集 化学Ⅰ』(駿台文庫)は7回分。
社会
12月。『はじめからわかる地理B』・『キーワード地理B』・『大学入試センター試験実戦問題集 地理B』(駿台文庫)は7回分・赤本5回分・『2011 マーク式総合問題集 地理B』(河合出版)・『実戦模試 地理B』(Z会出版)
※Z会の実戦模試の本は冬休みにやるものがなくなったのでやってみましたが、やらなくていいと思います。難しすぎて、一番良くても70点台ぐらいしか取れませんでした。
センター試験後から推薦入試までの勉強の仕方
志望理由書の代わりのものを12月に出さなければいけなくて、それには2日かけてしまいました。センターが終わってリサーチに出してその結果を見て、前期・後期の出願先を悩むという日がわずか2~3日となってしまってとても焦りました。前期・後期の出願が終わったと思ったら面接が2月上旬だったので面接の練習に追われたのでほとんど学科試験の勉強が出来ませんでした。でもその分面接は結構できたと思います。読売新聞・『朝日キーワード2012』(朝日新聞出版社)・『日本の論点』(文藝春秋社)も読みました。
受験会場の雰囲気
すごくぴりぴりしていました。誰も何も喋らない空気です。
110人応募に対して実際の受験者は70~80人ぐらいでした。そのうち一般枠のみの受験者が50人ちょい、地域枠との併願が10人、特別枠との併願が10人ぐらいでした。受験生は1つの部屋に集められて、6列に並ぶように指示されました。面接室は6部屋あったので、列の先頭から順々に面接になります。9:00集合でしたが、一番最後の人だったら12:30から面接になるかもしれません。個人的なことですが、待合室では自信満々にしていた方がいいと思います。変にオロオロしていると、周りの受験生に「この子やっぱりセンター悪かったんだ」とか思われるかもしれません。周りを焦らせるぐらい、絶対負けないんだという態度を示すべきです。結局、合格する気持ちの強い人が合格するんだと思います。
鳥取大学 医学部医学科 推薦入試 現役合格への秘訣!
まず高校内で推薦を勝ち取るために、日々の勉強に精を出すことです。受験の科目に関係のない家庭科や保健・体育も勉強しました。推薦入試受験が決まってからは、センターの勉強もしっかりしました。センターが終わってから推薦入試までは面接の対策をしましょう。あとは、もしダメだったときのために前期に向けてもしっかり勉強することです。勉強に行き詰まったら、ちょっとぐらい休憩してください。その方が絶対効率がいいです。
入試面接の状況(鳥取大学 医学部医学科 推薦入試)
◆面接の方法
個人面接 面接官3人VS受験者1人
◆面接時間
約15分
◆面接会場の略図
◆質問内容と回答
1.どうして鳥取大学を受験したのですか?
――伝統的に地域医療に従事してきた学校に入りたかったからです。
2.部活は何をしていましたか?
――弦楽部で学生指揮をやっていました。あと、ESSに入っていました。(その後、弦楽部の方を聞かれると思っていたのにESSばかり聞かれてびっくりしました)
3.地域医療であなたはどのように貢献したいですか?
――1人では限界があるので行政と協力して医療を行うべきだと思います。(そしたら「厚生労働省系なの?」と聞かれました)
4.病理医って知ってる?
――新聞で病理医について見たことがあります。(そしたら「じゃあ、知ってるんだー」と言われました)
5.基礎医学って知ってる?
――再生医学とかですよね?(「ああー、再生医学もそうだよね…」と、ちょっと沈黙されました)
6.センターはどれくらい取れたの?
――(ありのまま言いました。)
7.後期の受験校はどこですか?
――前期は鳥取大で、後期は山口大です。
8.どうして神戸大学を受験しなかったの?
――地域医療に興味があったからです。
9.僻地だったら兵庫県にもあるよね。丹波に行ったことはある?
――行ったことはありません。(「今どき遠足とかで行かないんだー」って言われました)
10.阪神淡路大震災について。
――私は当時、神戸にいなかったのでよくわかりません。でも大変だったみたいです。
11.(私の住所を見て)藤原紀香の結婚式場だったホテルって、この近くにあるの?
――よくわかりませんが、たぶんそうだと思います。
12.このホテルの近くにハーバーランドってあると思うけど、どんなところですか?
――買い物とかします。
プロフィール
◆血液型
O型
◆好きな色
オレンジ色
◆好きな番組
「世界の果てまでイッテQ」
◆好きな(オススメ)飲食物
リプトンピーチティー
◆高校時代はまってしまったこと
テレビを見すぎたこと。
◆受験前のリラックス方法
深呼吸。周りの人より賢いと思い込む。
◆あなたにとって受験とは
一大行事!
◆受験勉強で一番辛かった時期
高2の夏まで。成績が絶望的でした。
◆高校3年生のときの一番の思い出
弦楽部の演奏会
◆親や親戚に医師はいますか?
いません。
◆医療系のドラマなどは見ましたか?
「コード・ブルー」、「医龍」、「チーム・バチスタの栄光」
◆最近、気になった医療系のニュースは?
臓器移植法改正
◆最近、気になった医療系以外のニュースは?
エジプトの暴動
◆部活動はしていましたか?(引退時期は?)
弦楽部(高3・6月下旬)、ESS(高3・4月下旬)
◆ボランティア活動はしましたか?
中学生のときにゴミ拾いをしました。
◆医師を志したきっかけは?
親族の病
◆医師として20年後の将来像は?
コミュニケーションがきちっととれて、えらそうでない、謙虚な姿勢の人。
◆興味のある診療科は?
まだ分かりません。
◆医師として大切なことを三つ
相手(患者)の立場に立って物事を考える。1対1の人間として話す。知識はしっかりと持っておく。
◆今までで一番つらかったこと
分からないです。
◆面接対策はどのようにしましたか?
西宮校進学アドバイザーの森さんにしてもらったり学校でしてもらったり。
◆本番の面接直前の心境はどのようなものでしたか
結構余裕でした。面接は場慣れです。