東京大学 文科I類 不合格
Y.N.さん
- 出身高校
- 大阪教育大学附属池田高校
志望校・志望学部を決めた理由、時期
高2の秋に決めました。目標は高いに越したことはないと思ったし、国際政治を学びたかったので。
出願した大学と学部学科
前期:東京大学 文科I類(不合格)
後期:大阪大学 人間科学部(合格)
私大・AO・推薦入試:
関西学院大学 法学部 政治学科 3月出願 センター利用 (合格)
関西学院大学 国際学部 3月出願 センター利用(合格)
センター試験の得点
(東大はリスニングの点数は換算されません)
英語 | リスニング | 数IA | 数IIB | 国語 |
---|---|---|---|---|
200 /200 | (40 /50) | 72 /100 | 86 /100 | 187 /200 |
生物I | 日本史B | 地理B | 総合点数 | 得点率 |
93 /100 | 88 /100 | 85 /100 | 811 /900 | 90.1% |
傾斜配点:99.1222/110点(90.11%)
東大二次試験の得点
英語 | 数学 | 国語 | 日本史 | 地理 |
---|---|---|---|---|
75 /120 | 9 /80 | 84 /120 | 42 /60 | 44 /60 |
二次合計 | 二次+センター合計 | ランク | ||
254 /440 | 353.1222 /550 | B |
※二次+センター合計 文科I類
【合格最高点】499.4111点 【合格者平均点】401.1220点 【合格最低点】371.7000点
※ランク:不合格者内での順位の範囲
A:1~ B:151~ C:301~ D:451~ E:601~
大学別模試の判定
■東大オープン(夏):C(366位) 東大実戦(夏):A(124位)
■東大オープン(秋):A(105位) 東大実戦(秋):C
※高2のときに受けた模試とその判定 進研模試(1月):A
英語の学習法
研伸館での英語は中1,2のときは林先生、中3のときは毛利先生のSAクラスを受講していました。大して勉強していなかったのに何故か得意でした。受験を意識していなかった中学生には勿体ないくらいの熱意をもった先生たちに教わり、その熱意にもっと応えて勉強すべきだったと感じています。
高1では井芹先生の「高1英語エクセレント」を受講しました。井芹先生が大好きだったので結構勉強していました。高2から特別選抜Sクラスに上がりたかったので、冬休みには『ぼん単』(研伸館)を1500番まで覚えようと必死にやっていました。本当に単語は早くからやるべきです。単語は20周以上しないと定着しない感じがしていたので早い時期から電車などで見ていたのは正解だったと思います。
高2になると今村先生の「高2英語特別選抜S」が始まり、帰りが23時を過ぎることもあり朝型の私にはきつかったですが、今村先生の授業は毎回が感動で、こんな凄い人がいるの・・・!と畏敬の念に打たれ続けていました。しかし当初Sクラスでかなり下のほうで自信がなさすぎたため、常に酷く緊張しており(質問も全く行かず)、たまに当てられると心臓が破裂しそうになっていました。それが伝わったからか全然当てられなくなりました。この頃から「復習をきっちりしなさい」と言われ続けていましたが、あんまりやってなかった気がします。学校の勉強については、必須だった予習・復習も一切せず、授業の最初に流される『プログレス』のCDだけを聞いて内容を理解しようとしたりしていましたが、自分としては結構良いやり方でした。勿論それで理解できないなら予習したほうがいいのでしょうが。定期テストは100点を目標に、『プログレス』の文章を1文の最初の単語を見たら文が全部言えるようになるまで音読しまくって覚えました。あと高2の夏までは英検の勉強もしていました(準1級の筆記だけ受かって面接で落ちたまま放置・・・)。
高3になると、今村先生が次に言おうとしていることが分かるようになってきて平常心を回復しました。今村先生にペーパーバックを勧められたので春はサンデル教授の『JUSTICE』を毎朝少し読んでから学校に行きました。勉強と縁を切っていた附高祭期の6月にも英語のテキストの復習だけ朝にして、単語とイディオム(「高2英語特別選抜S」のテキストの後ろについていたものを小さく切って)を歩きながら覚えました。その甲斐あって9月頭の復習テストは、落とされるーとびくびくしていたけれど成績は良かったです。文法に関しては夏までに『英文法ファイナル問題集 難関大学編』(桐原書店)を3周くらいやって、あとは無視。『ぼん単』も早めに2500番までやりこんでいたので9月以降は週1でしか見なかったです。夏から『京大の英語25ヵ年』の読解を全部やり、秋くらいは『東大の英語25ヵ年』(教学社)、速読の練習として他大学の80分の試験を30分で解く練習などをして、膨大な量の英文に目を通しました。『TIME』の古いのを学校で貰ったりして読んだりもしました。そうして速読力をつけ、秋の東大模試ではようやく時間が足りるようになりました。この頃から結構伸びて、冬期講習の演習でも良い成績を残し、東大模試の過去問をやってみた感触では本番100点は行くんじゃないかなっとか思っていたら結局75点・・・なにそれ、下がるんですか。
反省点としては、添削を少ししか持って行かなかったことでしょうか。先生のところへは積極的に行くべきだったのでしょうね。でも、正直点数には納得してません。
あとリスニングは『灘高キムタツの東大英語リスニング』(アルク)がやはり良かったです。高2夏からPodcastで取ったアメリカのラジオみたいなのを聴き続けていましたが、全然理解できていなかったので完全にBGMと化し、無意味でした。今村先生お勧めの「Khan academy」は見てみると良いと思います。
役に立った英語の参考書・問題集
◆研伸館の「東大京大英語」のテキスト
復習用白文がついていたのも良かったです。また、テキストの後ろについている資料も役立ちました。
◆『京大の英語25ヵ年』(教学社)
高3の夏休み中に1周し、掲載されている問題の半分ぐらいは秋に2周しました。時間がかつかつの東大対策に通じるように、できるだけ速く解くことを重視しました。下線部以外の段落はほとんど読まずに、平均して1題15分くらいで解答を書き上げました。
数学の学習法
研伸館では、中学の時は3年間、豊中校で原田先生のSAクラスを受講していました。原田先生の授業はとても分かりやすかったのですが、残念ながらあまり勉強意欲のなかった私はしょっちゅう大幅に遅刻していくなど全然真面目にやっていませんでした・・・。本当に反省しています。おかげでテストの結果は毎回散々なものでしたが、何とも思っていませんでした・・。ちなみにこのときの同じクラスで頑張っていた友達は、何人も東大や京大に合格していました。
高1になると豊中校で山林先生の「高1数学エクセレント」を受講しました。チェックテストで100点と0点を毎週交互に取っていた気がします。相変わらず不真面目でよく怒られていました。山林先生は早い時期から入試問題を取り扱ってくださるなどとても熱心な素晴らしい方で、高3の春頃にプリントをやり直したときにも凄く役立ちました!しかし自主勉強は特にせず、学校の授業もまともに聞いていなかったので、数学の基礎も全然できていないまま放置していました。定期テスト前に『サクシード』(数研出版)をやっていましたが、結局1つの単元が終わると前の単元を忘れる繰り返しでした。
私はこのころ京大農学部志望だったので、高2では「高2数学エクセレント[IIIC]」だけ取りました。IAIIBは自力でどうにかなるでしょーと思っていましたがこれは失敗です。結局自分で何もしませんでした。理系の人も(特にうちみたいな進度が遅い上に数学に力を入れていない学校の人は)IAIIBも受講したほうがいいと思います。8月中頃に文転してから遂に私も必死に数学を始めることになります。中西先生のIAIIBのベクトルの授業を夏期講習で初めてとり、基礎の基礎も全く分かっていないことに気づき、恐ろしくなったのをよく覚えています。突如として『青チャート』(数研出版)をやり始め、嫌だ嫌だと思いながらも例題を中心にじっくり要点を確認する作業を始めました。しかし9月の到達度判定試験では「プレステージ」クラス判定!むしろここまで「エクセレント」クラスに残れたのが不思議なくらいなのですが。暫定措置により、9月から持原先生の「高2数学エクセレントIAIIB」を受講し始め、前期のノートを友達に写させてもらうなどして、必死にみんなに追いつこうと毎朝5時から勉強するようになりました。その甲斐あって1ヶ月後の内部選抜試験では満点で無事「エクセレント」クラスに残ることができました。持原先生の授業は本当に分かりやすく、大好きでした。秋頃から入試問題を何問か載せたプリントを任意で進めていく、という課題が始まると、誰より早く進んでやろうと思って持原先生を追いかけて他校舎まで出向いたりしていました。この頃から少しずつ難問が解けるようになって数学の楽しさが分かってきました!とは言え、まだまだ苦手でしたが。冬休みまでは『青チャート』とテキストの問題をひたすらやっていました。
高3では「東大京大」クラスにどうしても入りたかったので、(持原先生にはちょっと無理なんじゃないかなーみたいな反応をされていましたが)冬は必死でした。1月の新学年コース認定試験が終わると、絶対落ちたと思って内部選抜試験の勉強として『文系数学の良問プラチカ』を始めました。解ける問題は少なかったのですが・・・。学校の授業は全然聞かずに“プラチカ”ばっかりやっていました。結果的に「東大京大」クラスの判定が出ていたので大喜びでしたが。
2月末には東大2011年の同日試験を受け、数学は28点。これはまずいと思い、またまたペースを上げて数学を勉強しました。まさかこのとき、1年後に3分の1以下の点を取るとは思いもしませんでしたよ(笑)。もちろん、それまで28点は自己最低点であり続けました・・・。
その後3月から山下先生の「東大京大文系数学」を受講し始めましたが、全然ついていけなくて毎週泣きそうでした。それでもなんとか復習を頑張りつつ、5月までに『文系数学[50の定石]』(研伸館)を2,3周しました。しかし5月でやめてしまい、6月からは答島先生のEレクチャー「京大文系数学スパルタン」を受講し始めました。“スパルタン”はかなり難しかったので夏休みにもかなり復習しました。秋からは「東大文系数学スパルタン」を受講しました。答島先生オリジナルの難問が毎週2題ずつ出されるのですが、この問題がとても面白くて、自力ではなかなか解けなかったですが本当に楽しかったです。授業はチャットで当てられるので緊張を維持することができて良かったです。
夏休みにかなりの時間を数学に費やしたにも関わらず、なかなか伸びなかったので先輩にアドバイスをいただき、自分のできなかった問題と解答を丸写しして(考えつつ)綺麗にまとめたノートを作りました。これはかなり効果的だったと思います。これは直前期までオリジナル問題集としても使用しました。でもしばらくやらないとすぐに解き方を忘れてしまうのは相変わらずでした。
秋から『東大の文系数学25ヵ年』(教学社)を始めました。A、B、C問題の順に、目に付いた問題からランダムにやっていました。できなかった問題は再度やる、という形で直前期までに6回くらいやった問題も結構あります。さらに12月、1月には『京大の文系数学25ヵ年』(教学社)をほとんど、一橋大学の過去問を15年分くらい、東大模試の過去問、他にもweb上にある国立大学の文系数学の問題、さらには東大のもっと古い問題・・・・などなど膨大な量の問題をやりました。そして解きっぱなしで放置するとかではなく、解けない問題ができる限り残らないようにしました。その他、教科書を使って公式の導き方を確認したり、“プラチカ”とかをちょっとやり直してみたり、「東大京大文系数学」の問題を復習してみたり。直前期にはノートを二分割して清書したりしました。
センターに関してはケアレスミスが多かったので河合出版の過去問集(通称“黒本”)を全てやりました。普通に満点取れるやろと思って解いたのに、本番は問題を読み間違い、しかもなぜか全て数が当てはまってしまい、自分では気づかないまま大問3をほとんど落とすなどして悲惨なことになりました。これで二次は相当警戒して気をつけようとしていました。もとからケアレスミスや計算ミスはかなり多いほうでした。極端に計算ミスが多いので、早く正確に計算する練習も二次前日までやりました。
で、これだけ大量に問題を解いても、不安は残りました。テストを受けたら2回に1回は崩壊するのです。私の模試の判定を見ても分かるでしょうけど!勿論なんだかんだで凄く成績が伸びたのは確かですけどね。
長々と書きましたが、私も数学で一桁取るような人はよっぽどサボってきたんだろうなぁと、得点開示が来るまで思い込んでいました。まさか自分が!です。「普通にいけば50点くらいかな、でももし30点を取ったとしても合格するように他の科目は調整できてるはず・・、頑張ってきたんだからそれ以下になるような理不尽なことはないでしょうし!」と本気で信じていました。
さあ長々と書きましたが自分なりに反省点をまとめてみます。まず、中学~高1まで。うちみたいな国立や公立高校に通っている人は、学校でどうにかなるということは100%ありえないので普通にしていてはいけません・・・自主的にちゃんとしないとだめです。附高生見てたら分かりますが、数学が苦手な人がとにかく多いです。学校の数学がゆるゆるな上にみんなスタートが遅いからです。研伸館に行けばちゃんと対策してくれるので大丈夫ですが、なかなか高1だと受験の実感もわかず…ということになりがちなんですよね。でもとにかく先生に言われたことはきっちりやりましょう。後輩さんたちには頭を下げてでも頑張ってって、お願いしたいです。まだ大丈夫と思っていても本当に取り返しがつかなくなります。逆にこの時期にきちんとやっている人は高3になって焦らなくても、安定した点数を取ることができてるなぁと思いました。とにかく基礎は時間があるうちに完璧にしておくべきです。そして高3の後期にある演習という貴重な授業を受けなかったこともかなりのミスでしょう。やはり演習の雰囲気は、自分で問題を解く(時間を計ったとしても)ときとは全く違いますから、本番慣れに凄く役立つと思います。そんなわけです。
役に立った数学の参考書・問題集
◆『文系数学の良問プラチカ』(河合出版)、マセマ出版の問題集
とにかく何周もしました。
国語の学習法
研伸館では、高2の9月から木村先生の「高2国語エクセレントTL」を受講しました。この時点で現代文は中学受験以来やったことがなく、古漢はほぼ何も知らない状態でしたが、この授業では入試問題も色々扱われるので一気に基礎が固まったと思います。高2の冬期講習が演習で怖かったので、冬休みに『上級論述国語資料集』(研伸館)を用いて単語を一気に覚えました。国語に関しても単語は早い時期からやるのが一番です、直前期に単語を必死に覚えてる人とかいっぱいいたけど信じられません!個人的に『ゴロ565』(アルス工房)とかよりオーソドックスな単語帳がお勧めです。高2の秋には『大鏡』を、冬には図書館で分厚い古文の本を借りてきて、古文→現代語訳の順でさささーと1日数時間ずつ、『和泉式部日記』、『更級日記』、その他諸々を読みました(因みに『源氏物語』は英語で読もうとして途中で断念・・)。高3では、古文の問題を解かない日の夜とかにドライヤーしながら文庫の『枕草子』を読みました。古典は本当に毎日触れるべきだと思います。あと「東大国語演習」の授業は全部が演習だったので本当に良かったです。復習は少ししかしなかったですが、単語を自分なりに1つのルーズリーフにまとめ直してちょくちょく見るようにはしていました(12月にそれまでの分を無くしてそのままですが・・)。直前期は『東大の古典25ヵ年』(教学社)をやりました。現代文は直前期に毎日『東大の現代文25ヵ年』(教学社)を1,2年分ずつくらいやると急に出来るようになりました。
役に立った国語の参考書・問題集
◆『国公立大の古文 高校上級用 1日1題30日完成』、
『国公立大の漢文 高校上級用 1日1題30日完成』 (日栄社)
すごく薄っぺらいので持ち運びに便利でどこにいても問題を解けます。夏くらいまでやっていました。
◆『最強の古文』(Z会出版)
夏くらいまでやっていました。2周しました。
理科の学習法
センター生物
かなり放置していました。一応夏期講習も受けましたが、全然復習とかしなかったので50点台とかが普通でした。とはいえ高2のときもそこそこ勉強していたので『セミナー生物』(第一学習社)は数周したはずです。あと、10月頃から、歩いているときや電車の中で問題を3周くらい解き(名前を忘れましたが駿台出版の問題集です)、直前期に黒本を全部やって、おしまい。焦らなくても間に合います。学校の授業はセンター後もちゃんと聞くという不要な真面目さ…遺伝、面白かったです。図録もよく見ていました。
役に立った理科の参考書・問題集
◆『生物I 即効!でるとこだけ』(中継出版)
持ち運びに便利なので歩きながら見たり、追加事項を書き込んだりしました。あほみたいな語呂合わせもセンターには役立ちます。
社会の学習法
地理
高2になると学校で地理の授業が始まり、定期テスト前だけ勉強していました。但し100点目標にあほみたいに勉強したおかげで記憶が残り、高3になってからかなり役立ちました。あと小学生のときに地球儀が大好きで、すべての国の首都を覚えたり国の位置を覚えたりしていたことも予想外に役立ちました。因みに中学の地理は、地理というか先生の趣味みたいな授業だったので、高2まで学問的な地理は何も知らないままでした。高3から研伸館の南先生の「センター試験地理」を受け始めましたが、当初南先生の迫力に驚きっぱなしで、3月いっぱい慣れませんでした(笑)。4月の「春の東大地理補講」を受けた後は、論述の補講も行かずプリントだけ貰っていました。センター地理の勉強もあまり熱心ではなく、春~夏はほとんど時間をかけていなかったと思います。夏の「東大地理特講」でもらったすべての問題を2週間で1周したおかげで、いきなり夏の東大模試では30点を超えました。電車の中でも解答を読み続け、さらに夏の終わりまでにもう1周したことで基礎が完成したと思います。あと『実力をつける地理100題』(Z会出版)もやりました。
9月からの「論述地理」は毎回2時間くらいかけて自力で予習し、テキストの全問題をその週のうちには終わらせました。さらに2週間後くらいにもう一度問題を解き、冬休みにも少しずつ復習をし、直前期には東大の問題だけさらに何回か解き、東大模試の過去問を4冊やり、「センター試験地理」の教科書を読みまくって細かい知識を詰め込みました。二次の前日にもずっと解説プリントを読んでいました。典型論述問題徹底プリントは使い勝手が良かったのですが、プリントの整理の下手な私は半分くらい無くしてしまいました・・・(ごめんなさい)。どうしても覚えられない事項はルーズリーフで一問一答にして見返しました。とにかく論述地理は面白い科目です、問題解きながらテンションが上がりすぎて、どうしようううっとなったことも何度もあります。そして南先生は本当に素晴らしい方です。ただ面白いだけではなく、深い人で、私の勉強開始に火をつけてくださった方でもあります。有難うございます。
日本史
日本史は高2で授業を受けたほうがいいんだろうなぁと思いつつ、結局高3の山本みつを先生の「論述日本史」から始めました。学校では何故か高2で近代をやり、高3でオオツノジカに回帰みたいな進み方だったので、高2の秋からとりあえず教科書を読んで自力で古代から勉強しようとしましたが、変に焦りすぎたことと教科書だけでは頭に入らないこととで、完全に時間の無駄となりました。教科書は良いですが、あくまで大体の流れを理解した後に読むのが良いのであって、初めての状態で教科書だけ見ても効率悪いと実感しました。とは言え6月頃まで焦って焦って先取りしようと必死で教科書を音読したりしていましたが、結局全然頭に入りませんでした。こんなことしてるくらいなら数学してたほうがマシです。
そんな私も、みつを先生の授業を聞くと、すーっと頭に流れが入ってきて1回で理解できました。素晴らしいです。毎回感動です。おかげで意味分からんと思っていた日本史が好きになりました!テキストに載っている論述問題はすべて添削していただきました。『日本史の猛攻』(研伸館)は前期のうちに少しやっていたけれど、東大には必要ないくらい細かいこともあったので、あとは夏期バージョンに載っていた論述をやったくらいでした。
他にした無駄なことは、論述問題の解答を全部ノートに丸写しすること(その時は頭使って書いてるつもりでも結局時間の無駄だったので、フローチャートのほうがずっと良い)、他大学の問題をむやみやたらと解くこと(テキストに載っているのはやったほうがいいと思いますが)。私が『東大の日本史25ヵ年』(教学社)を始めたのは本当に直前期だし、それまでは他大学の問題をかき集めて解いていたけれど、東大は問題が全然違うから筑波とかのを沢山解いてもあまり意味がなかったのです。本当にぎりぎりで焦って東大形式の問題を大量に詰め込んだ感じです。(東大模試の過去問3冊・『東大日本史問題演習』(東進ブックス)・つかはらの日本史工房(web)・ベネッセの『√T』など)
通史を大体理解したあとは教科書を読みまくりました。本当に賢い人は蛍光ペンなんか使わないそうですが、私は蛍光ペンを使いまくって凄い色にしていました。二次試験に向かう新幹線の中でも教科書を読んでいたし、本当に覚えるくらいに読みまくっていいと思います。東大の過去問を見ていても、教科書の何気ない文章が解答の柱になっていることがよくありますし。そんな感じです。あ、でも教科書を切って運びやすくするというのはお勧めしません。受験期の参考書やプリントはかなりの量になるので私みたいな人はすぐに無くしてしまいます・・・。
結論、「日本史には不必要な時間を費やしすぎたので数学などに回すべき」ということです。
東大地歴を解く順番と時間配分
(地理)1番→2番→(日本史)1番→2番→3番→4番→(地理)3番
見直し時間があまり無かったし地理の3番が訳分からないし、ひえーーっとなっていました。
役に立った社会の参考書・問題集
◆『東大地理マイスターBASIC』(研伸館)
春期講習でもらって以降、日曜日ごとに解き続けて、夏までに1周しました。その後、夏休み中に2周目、秋に3周目までやりました。
◆『論述地理マイスター』(研伸館)
東大の過去問は4周くらい、他のは2,3周しました。
◆『日本史小僧(論述)』(研伸館)
5,6周しました。
科目別学力自己評価
センター試験から二次試験までの各科目の勉強の比重
センター対策の方法
過去問は何年分解きましたか?
英語はアクセントを3年分ほどやっただけです。数学はIA,IIBとも黒本を全て解いて100点取れるようにしてたはず…が…。国語は、古漢は手に入る分をすべてと、現代文は11年分やりました。地理は『鉄壁地理問題集』(研伸館)を1年間通じてやってきたので特に何年分、という形ではしていません。日本史と生物は、黒本を全てやりました。
過去問以外を使った対策はしましたか?
国語、数学IIB、地理B、日本史B、生物Iに関しては河合と駿台の実践問題集を全部やりました。
いつごろからセンター対策に本腰を入れましたか?
12月18日くらいからセンターにかける時間が二次を上回り、1月に入ると数学以外はセンターの勉強のみをしていました。
センター対策について、後輩へのアドバイス!
早い時期に全然できなくても焦りすぎる必要はないと思います。東大合格者の平均は低いのでそこそこ出来てたらいいんじゃないかと思います。 とは言え私はセンターで失敗したショックからなかなか立ち直れず、センター後1週間切り替えができなかった上に、メニエール病に二次まで苦しめられることになったので、点数が良いに越したことはありません。
二次試験の受験会場の雰囲気
意外に大阪弁がいっぱい聞こえてきました。昼休みは一人で講内を散歩しました。2日目なんて本当に教室の臭いが嫌だったので、休み時間に部屋に居たくなかったです(笑)。
東大英語の解く順番と時間配分
4A→4B→1A→2A→2B→5→3→5→1B
見直しに20分も使えました・・・のに・・・。
東大自由英作文 本番再現答案
もし他人の心が読めたらどうなるか、考えられる結果について50~60語の英語で記せ。複数の文を用いてかまわない。
→完全に記憶から消えました。何かの例文をどこかに使った気はしますが・・・
東大現役不合格の原因
私は不合格体験記の必要性を受験期から感じていたのですが、本当に合格体験記と見比べることで参考にしてくだされば幸いです。落ちる人の実態って意外に知られてないでしょうし、こんなふうにはなるまい!と精一杯反面教師にしてください。合格者が反省事項書いても、そんな謙遜しちゃって受かってるやん!とか思ってあまり信用しないでしょ。落ちてる人ならダメダメと思って見るから悪いところがよく分かると思うんですよね。変に自信だけ持っちゃってる馬鹿だなぁと思われるの前提でありのままに書きます。
まず私の勉強場所ですが、2月以外はほとんどダイニングでした。なんだかんだで周囲の音がうるさく苛々することも多かったです。自室での勉強は1ヶ月程度でだめになりました。自習室は1日中いたことなどありません。そして勉強し始める時期が遅かったです。数学なんて高1からガンガンやるべきだと思います。夏休みに関しては、後半は1日2時間もピアノを弾きました。そして集中力が持たない・・・。こうして挙げ始めると色々出てきます。こんな感じの生活だから受からなかったわけではないと思いますけど、まぁもっともっと余裕で受かるくらいにしとくべきでしたからね・・・。附高祭1ヶ月前からは本当にほとんど勉強しなかったですが(6月期1度も研伸館に行かなかった・・)、それはあんまり関係ないと思うので学校行事は皆さん頑張ってほしいと思います。それから私はセンター系の模試を1回しか受けなかったし、東大模試以外の記述模試も1回しか受けなかったのですが、試験慣れのためにももう少し受けるべきでした。
次は良さそうなこと。まずは学校を大事にするべきだと思います、学校を軽視する人も多いですがやっぱり学校の勉強を頑張ると基礎が固まるし、何より自信がつきます。順位などで得られる自信なんてしょうもないとも思うのですが、やっぱり合格発表の時まで自分を支えてくれましたし、東大を受けようと思えたきっかけの一つでもあります。結局学校の先生が作った系のテストでは高2以降、1度を除いて全て学年1位でした。高2のときは変なプレッシャーで泣きまくりながら勉強していましたが、今考えると勉強への耐性とともに大きな自信になる良い経験でした。高3では定期テストの勉強は当日朝に1時間くらい見るだけ、という感じでしたが基礎のおかげでなんとかなるんですねー不思議と。それも含めてですが、私は常に最終的には学校や研伸館のクラスなどの一定集団の中のトップ付近にいようとしてきました。そして多分だいたいは達成しました(※数学以外ね)。これはかなり良い方法だったと思います!だから、合格者の『強者の戦略』によく書いてあるように、最後まで“私が落ちたら誰が受かる”という気持ちは維持できましたよ!みんな受かりましたけど!(笑)
あと、今まで、なんて無駄な勉強の仕方をやってきたんだろう!と思うことは本当に受験期を通して多かったのですが、そう実感することこそ成長の証なのだそうです(“ミスター東大”のブログに書いてありました。因みに私は“ミス東大”のブログとか写真を見るのが大好きでした)。でもその進化に要する時間も長いものだから、やっぱり早め早めに勉強はしておくべきなんだろうなと痛感しますね。
そして支えてくれる人の存在は素晴らしいです。両親や先生、友達たちに対する感謝の気持ちは常に持ち続けてください、私は特に落ちた時に一番実感しました。そして志望校にいらっしゃる先輩の存在も大きいです。私は文三の北田先輩に甘えてばっかりでしたが本当にお世話になりました。
他に伝えたいことは、高2冬~高3春は特に、時間がない!と変に焦ってしまいがちでしたが、実際思っているより沢山時間はあるので、落ち着いて今やるべきことをやりましょう。急がば回れです。
あと音楽を聴きながら勉強するのは良くないですが、周囲がうるさいカフェとかに居ざるをえない時はクラシックをかけると集中できました。それと早寝早起きはやっぱり大事。私は早朝から学校の図書館に行って勉強し、昼休みも高2冬からは図書館で勉強していました。こまごました時間をいかにうまく使うかということも重要だと思います。因みに長期休み期間には南先生にいただいた1時間ごとの学習計画表を、計画を立てるのではなく勉強した時間分だけ、教科によって色を変えて塗りつぶすという方法で教科のバランスを取るとともに厳しく勉強時間を計っていました。だいたい12~14時間くらいしていました。自分に合ったやり方だったと思います。
そんなもんでしょうか・・かなり長くなりましたが。とにかく落ちるというショックは想像を絶するものです。私は今まで東大に受からなかった場合の選択肢を全然考えたことがなかったし、かなりパニックになって、後期の発表があるまで毎日泣き続けていました(東大への執念が消えず、合格点にぎりぎり届いた文三のことが頭によぎったりも・・・)。後期のこともちゃんと調べず、法学部に出せないと思い込んでいたから、阪大の人間科学に出願したようなもんです(笑)。
まぁ両親からは出願時まで東大受験を大反対され続けていたこともあって、結果的にはこれが私にとって一番いい道かなと思えるようになりました。ですが、こんな思いを後輩の皆さんにできるだけしてほしくないので、とにかく頑張って突き進んでください!!!
プロフィール
◆血液型
A型
◆好きな色
赤色
◆好きなアーティスト・歌
椎名林檎、東京事変
◆好きな番組
見ないので全然知りません。
◆お気に入りスポット
うーん…
◆好きな作家・本
金庸
◆好きな(オススメ)飲食物
ココア
◆高校時代はまってしまったこと
GIMP(絵)
◆本気で勉強し始めたきっかけは?
南先生が先輩から私宛のメッセージを集めてくださった時。
◆受験前のリラックス方法
ピアノを弾く。AMOちゃんのblog見る。
◆小学校時代しでかしてしまった大変な事
中学受験の第一志望(落ちた)で名前を書かなかったのに特に問題ないと思っていたこと。
◆あなたにとって受験とは
試練。心の成長。
◆受験勉強で一番辛かった時期
春くらい。勉強の習慣をつけるまでに凄く苦労しました。
◆受験勉強以外で頑張ったこと、取得した資格など
高3夏の終わりのピアノの発表会。
◆高校3年生のときの一番の思い出
附高祭!1ヶ月間、勉強を放棄しました。
◆感銘を受けた算数・数学の問題
東大スパルタンの秋頃の問題は全部。
研伸館中学生課程を振り返って
研伸館中学生課程の授業を受けたきっかけは何ですか?
小6のときに3月の準備講座を受けて、今まで大手塾に行ったことがなかった私は、授業やらシステムやらに感動しまくって「絶対研伸館行く!」と宣言したこと。
初めて授業を受けたときの印象は?
中1の原田先生の「中1数学SA」。分かりやすくてびっくりしたことは覚えています。
毎週どんな勉強をしていましたか?
『Myself』をやったり少し復習したり、していたのかもしれないです。
英語・数学で最初につまずいた時期はいつですか?
中学時代は数学に躓きっぱなし。英語は一度も躓いたことないです。
テストで悪い点を取ったときの思い出はありますか?
原田先生に廊下に呼び出され、お前ほどの悪い点取ったやつは今までにいなかった!みたいなことを言われて泣きました。ごめんなさい・・・
中学生課程の一番の思い出は?
英語:林先生に驚いて椅子から飛び上がったことから、サプライズドガールと暫く呼ばれていました(笑)。
数学:やっぱり、怒られたこと(笑)。
あなたが思う、「研伸館中学生課程の良さ」とは何ですか?
早い時期から受験勉強に触れられるし、他校のもっと凄い人たちに出会えること。
中学生にメッセージを!
今は受験まで遠すぎて実感が湧かないと思います。東大や京大なんか絶対行かないと思っていても、いつ気が変わるか分からないので、とにかく酷いことにならない程度には勉強頑張ってください!!!