金沢大学 医薬保健学域 医学類 現役合格

志望校・志望学部を決めた理由、時期

親が医者であることもあり、医学部か農学部を考えていました。高3の春に医学部に決めました。金沢大学に決めたのは秋頃で、将来やりたい総合医療を学べる・「がん」の研究に力を入れている・ミシガン大学と提携している(以前ミシガンに住んでいたことあり)、などが理由でした。

出願した大学と学部学科

前期:金沢大学 医薬保健学域 医学類(合格)

後期:富山大学 医学部 医学科(受験せず)

私大・AO・推薦入試:神戸大学 医学部 医学科 AO入試(一次不合格)

センター試験の得点

英語 リスニング 数IA 数IIB 国語
194 /200 40 /50 100 /100 78 /100 160 /200
物理I 化学I 倫政 総合点数 得点率
100 /100 89 /100 85 /100 846 /900 89.1%

傾斜配点 399.6/450点(88.8%)

大学別模試の判定

■京大実戦(夏):D(農学部)

■京大オープン(秋):B(農学部)

■神大オープン(秋):D(医学部)

※駿台全国模試 5月:D(大阪市大 医学部)

英語の学習法

単語に関しては、思い立った時に集中して400単語ぐらい単語帳を計算用紙に書き写したり、『ぼん単』のCDを聞いたりしていました。文法は、『サイクリック』(研伸館)を高3の長期休暇期間中に1日1単元か2単元まとめて解いていました。分からなかった・間違えた問題をチェックし、重要事項に付箋を貼って見直す、という感じで復習しました。一通りざっとやって、あとから大事なところを見直すのが良いと思います。

センター対策でやったわけではなかったのですが、高2になった時に、研伸館の近藤先生に「到達度判定試験対策も兼ねて、センターの過去問をやっといたほうがいい」と言われたので、1年間で8年分くらいやりました(本当は20回分やれと言われたんですが笑)。最初は、130点ぐらいしか取れなかったと思いますが、2回目以降形式が分かったら160点は切らなくなりました。リスニングは対策という対策もせずに試験当日を迎えて、悲惨な点数になったので、何かしら対策すべきだったと思います(何をしたら良かったのかは分かっていませんが)。

二次試験向けの長文対策としては、特別なことはやっていません。学校と研伸館のテキストを復習したぐらいです。しかも高3になってから…。高2の時間のある時に『思考訓練の場としての英文解釈』(育文社)などをやっておくべきだったと後悔しています。

研伸館では中3のときプライベートスクールに通って文法事項を固めました。高1からエクセレントクラスにいて、高2で近藤先生の「高2英語エクセレント2」を受講していました。とてもわくわくする楽しい授業でした。そして、高2の途中から「高2英語エクセレント1」「京大阪大英語」で天藤先生にお世話になりました。授業は難しかったですが、アカデミックな感じがあふれるすごい授業でした。

役に立った英語の参考書・問題集

◆『システム英単語』(駿台文庫)

知識量的には少ないかもしれませんが、まとまっておりパァーッと一通り目を通すにはちょうど良かったです。最初に覚えるときやセンター・二次の直前に使っていました。コンパクトなので僕は“シス単”を持ち歩いていましたが、大きさが気にならないなら『ぼん単』(研伸館)でいいと思います。

◆『UPGRADE英文法・語法問題』(数研出版)

センターの発音・アクセント、文法問題の対策用として使っていました。赤シートもついていて便利でした。結構量はあります。

数学の学習法

中2から高1まで研伸館で山林先生にお世話になりました。山林先生は厳しいけどとても面倒見がよくて、言われたことに応えたらしっかりと教えてくれました。高2からは高木先生の「高2数学エクセレント2」を受講していました。数IIIの基礎を教えてもらいました。しかし、この頃はさぼっていたので、チェックテストすら満足に点数が取れず、ヤバい状態でした。それでも奇跡的に「京大阪大」クラスの判定が出たので、高木先生の授業はすごいと思いました。そこから気合を入れ直して予習・復習をし始めました。高3では川崎先生の「京大阪大理系数学」を受講しました。丁寧で分かりやすい解説で、さらに先生は親しみやすかったです。「京大阪大理系数学」のテキストは、僕には結構重い問題が多かったので、予習よりも復習に時間を割いていました(予習は1問あたり15分、復習は1週分が1回目1時間半、2回目1時間)。最初は解けなくてもいいから、川崎先生の板書をもう一度書き写したりしながら全体の流れを確認し、もう一度、今度は自力で解く。そんな感じで夏期まで過ごし、9月からの演習は取れるところを落とさないようにと気をつけて取り組んでいました。演習の結果は、良いとき悪いときと色々でした。毎回実力テストのつもりで、特に準備はせず、復習するようにしていました。

センター対策としては、過去問を解く、予備校のパックに取り組むなどごく普通のことしかしていません。数IIBは全科目で最低の成績だったので、対策はしておかなくてはいけなかったと思います。

役に立った数学の参考書・問題集

◆研伸館の「京大阪大理系数学」のテキスト

川崎先生と、このテキストがなければ僕の数IIIはどうなっていたか分かりません。1年間何度も解いていました。問題は難しいですが解いてためになるものが揃っています。

◆『スタンダード数学演習IAIIB』『オリジナルスタンダード数学演習IIIC』(数研出版)

学校の授業で使ってました。予習はあまりして行かなかったので、授業中にA問題やB問題の例題を中心に解いていました。

国語の学習法

高3の前期は、研伸館で寺岡先生の「京大国語」を受けていました。結局記述問題はいらなくなったのですが、濃密な寺岡先生の授業は、国語の力の底上げになりました。センター現代文の点数が安定したのは寺岡先生のおかげです。どう考えるか、どこから答えを拾ってくるかといったことが分かるようになりました。予習に3時間ぐらいかかって大変でしたが、寺岡先生は優秀答案を選んで生徒に配ってくれるので、選ばれるように頑張りました。実際、何回も選んでもらえていました。

センター対策としては、学校の授業で過去問を扱っていたので、自分で過去問をやったのは長期休暇中ぐらいです。授業の分と合わせると15年分(追試を含む)ぐらいはやったと思います。あとは古文単語を必死に覚えました。計算用紙1枚に40個ぐらい書き出して覚えていきました。古文は苦手だったので絶対に最初の3問は落とさないでおこうと思っていました。自分は本番で和歌で失点してしまったので、和歌についてはある程度勉強しておくのがいいと思います(何をしたらいいかは分からなかったですが…)。

役に立った国語の参考書・問題集

センターの過去問しかしていません。時間に慣れることが大事だと思います。目安時間を1・2は20分、3・4は15分としていました。また1問当たりにかける限界時間も決めていました。練習では80分経過したら、そこまででいったん切って、残った問題も考えてから丸付けをしていました。

理科の学習法

物理

高1の時にサボっていたこともあり、理科はもともと苦手だったので、最初は簡単な問題集を解こうと思って『センサー物理I・II』(啓林館)から解き始めました。高2の2学期ぐらいです。『センサー物理I・II』ができるようになってから、学校でもらったプリントや『物理I・II重要問題集』を解き始めました。高3の春~夏までで一通り終わらせました。高3になってからは英語の勉強時間を減らして、理科の勉強時間を多くしていました。1つの問題集をしっかりと終わらせることが大切だと思います。センター対策としては、過去問・パック・問題集を併用していました。

化学

化学は物理よりもできなくて、本当に苦労しました。最初は問題集をやろうとしても何をしたらいいのか分からないぐらいだったのですが、物理と同じく『センサー化学I・II』(啓林館)を高2の秋に始めました。徐々に解けるようになってきて、『化学I・II重要問題集』を高3の春から始めました。センター前は物理と同じように過去問・パック・問題集、それにZ会を併用しながら問題を解き、覚えきれていなかった無機の沈殿や錯イオンなどを詰め込んでいきました。時間は60分計っていましたが、だいたい45分ぐらいで解き終えていました。金沢大学の過去問は物・化とも直前に5年分解き、学校の先生に分からないところを質問していました。

理科二科目を解く順番と時間配分

自分は必ず物理から解き始めました。化学が嫌いだったこともありますが、物理は分かる問題とそうでない問題がすぐに判別できるので、分かる問題をさっと解いて他は置いておき、化学をやってからまた物理に戻るというやり方で解いていました。

役に立った理科の参考書・問題集

◆『良問の風 物理I・II頻出標準問題集』(河合出版)

簡単な問題で結構解いた感があったので一番よく使っていました。まんべんなくやるために、3問ごとに解くのを3周するというやり方を取っていました。飽き性の僕にはピッタリでした。

◆『物理I・II重要問題集』(数研出版)

まず「必」と書いてある問題から取り組み、それが1周できたらやってないところを解いていきました。

◆『化学I・II重要問題集』(数研出版)

A問題を全部解きました。センター後は平衡と無機の問題を重点的に解きました。結局二次試験には出ませんでしたが…。

◆『化学I・IIの新標準演習』(三省堂)

センター対策に使っていました。自分が弱いところを重点的に1日1単元ずつやっていました。

社会の学習法

センター倫政

学校の授業を受けていただけです。先生の与える課題がかなり多く、それをこなすので精一杯でした。他の科目もそうですが、自分で知識を整理することが重要なので、取り組んだ問題で気になった問題や授業で習ったところでややこしかったところをノートにまとめていました。倫理はつながりが大事なので、ドラマの「ドラゴン桜」に出てきた「メモリーツリー」のようなものを作り、覚えていきました。まとめたノートを使って、友人と問題を出し合って覚えていました。結局センターの過去問はあまり解けませんでしたが、与えられた課題が過去問を使った問題集だったので、それほど気にしませんでした。

役に立った社会の参考書・問題集

◆『チェック&演習 倫理政経』(数研出版)

まずキーワードの空欄を埋めて覚えてから問題に取り組んでいました。倫理と政経2つあったので高2の秋頃から順番に解いていました。

科目別学力自己評価

科目別学力自己評価

センター試験から二次試験までの各科目の勉強の比重

センター試験から二次試験までの各科目の勉強の比重

センター対策の方法

過去問は何年分解きましたか?

5~6年分

過去問以外を使った対策はしましたか?

Kパック、Vパック(×5回)、白パック

いつごろからセンター対策に本腰を入れましたか?

11月の記述模試が終わってからです。

センター対策について、後輩へのアドバイス!

自分が自信を持てるぐらいやれれば問題ない。強者を目指す人なら、どこを受けるにしてもセンターで取れなくては話にならないので、頑張ってください。

金沢大学医学部現役合格への秘訣!

難しい問題に手を付ける必要はないので、基本的な問題を確実に解けるように、標準的な問題を数多くこなすことが有効です。医学類でも金沢大学は他学類と同じ問題で、その中で8割を取ればいいので、簡単な問題を見つける訓練もするべきだと思います。

二次試験の受験会場の雰囲気や面接待機場の雰囲気

受験会場はピリピリとしていたわけではなかったですが、静かで物音も立てられないような緊張感はありました。席が前のほうだったので、他人が気になるようなことはそれほどなかったです。

面接待機場では会場内にいらっしゃる先生はすごく優しそうで、寝ていても起こしますから大丈夫ですよ~、とおっしゃっていたので、リラックスできました。周りは本を読んでいたり、面接の確認を行ったりしていました。

入試面接の状況(金沢大学 医薬保健学域 医学類)

◆面接の方法

個人面接  面接官3人VS受験者1人

◆面接時間

約10分

◆面接会場の略図

面接会場の略図

◆質問内容と回答

まず面接者控室に待機します。午前中の場合は、自分の面接が終わった後も拘束され、合計3時間ほど待機することになるので、何か暇つぶしになるものを持っていくと良いです。電子機器の電源は切るように言われるので本とかがいいと思います。1番から順番に呼ばれて、何部屋か並んでいるところへ行きます。ノックをして入室すると、結構広めの部屋に試験官が3人いました。面接時間は大体10分ぐらいです。

1.志望理由は?

 松岡――祖父が亡くなるときに担当医だった先生が温かいターミナルケアを行ってくれて、私もそのように人を温かい気持ちにできる医師になりたいと思いました。まだ研究・臨床どちらに進むか決めていませんが、研究に進んだ場合、ガンに関することをしたいと思っており、ガン研究に力を入れている金沢大学を志望しました。臨床に進む場合は総合医になりたいと考えているのですが、総合医療が学べる点も志望した理由です。さらに、ミシガン大学に留学したいという夢もあり、協定を結んでいる点も大きかったです。(ここから、志望理由について深く突っ込んで聞かれました)

2.ターミナルケアの話で、どういうことを言ってもらったのが印象に残ってるの?

 松岡――特別に何か言ってもらったことを覚えているわけではないですが、末期ガンの患者である祖父がビールを飲むことを許可してくれるなど、いろいろと勝手を認めていただきました。病状を丁寧に説明してもらったことがすごく印象に残っています。

3.ミシガン大学に行きたいのはなんで?

 松岡――昔ミシガン大学の近くに住んでいたことがあって、大人になったら自分の力で留学したいと思っています。さらに、ミシガン大学にいらっしゃる日本人の先生にも教えていただけるようなことを聞いたので、「これだ!」と思いました。

4.医師じゃなかったら何になりたい?

 松岡――農学部と医学部で迷っていたこともあったので、農学部に行って研究していると思います。環境保全の勉強をして、それに関する研究者となって人の役に立ちたいです。

5.クラブで楽しかったことやしんどかったことは?

 松岡――クラブの仲間との一体感を味わえることが良かった点です。みんなと一緒に何かをするのが好きでした。しんどかったこととしては、中学時代のキャプテンのとき、チームの和を乱さないように注意を払うのに苦労しました。

プロフィール

◆血液型

O型

◆好きな色

虹色

◆好きなアーティスト・歌

SEKAI NO OWARI の yume

◆好きな番組

「しゃべくり007」

◆お気に入りスポット

上本町校の近くの歩道橋の上(夜の景色がきれいに見えます)

◆好きな作家・本

『グラスホッパー』(伊坂幸太郎)

◆好きな(オススメ)飲食物

上本町YUFURAで売っている抹茶フロート

◆高校時代はまってしまったこと

ぼーっとすること。

◆本気で勉強し始めたきっかけは?

高3になって、時間がないことに気づいた。

◆受験前のリラックス方法

友達としゃべる。

◆小学校時代しでかしてしまった大変な事

昔はいい子だったので特にないです。

◆あなたにとって受験とは

一生に一度は経験すべきもの。

◆受験勉強で一番辛かった時期

センター試験後(どうしても気がゆるむ)

◆受験勉強以外で頑張ったこと、取得した資格など

英検2級(中学時代に取得)

◆高校3年生のときの一番の思い出

研伸館

◆感銘を受けた算数・数学の問題

積分のΣではさむ近似問題 グラフを使うやつです

◆親や親戚に医師はいますか?

親が医者です。

◆医療系のドラマなどは見ましたか?

「コードブルー」

◆最近、気になった医療系のニュースは?

日本老年医学会の方針発表

◆最近、気になった医療系以外のニュースは?

特になし。

◆部活動はしていましたか?

バドミントン部でした。

◆ボランティア活動はしましたか?

していません。

◆医師を志したきっかけは?

祖父の死

◆医師として20年後の将来像は?

総合医として働く。

◆興味のある診療科は?

総合内科

◆医師として大切なことを三つ

信念・体力・初心

◆今までで一番辛かったこと

…。

◆面接対策はどのようにしましたか?

研伸館で説明を受け、学校で練習。

◆本番の面接直前はどんな心境でしたか?

読んでいた『神様のカルテ』に感動していました。

研伸館中学生課程を振り返って

研伸館中学生課程の授業を受けたきっかけは何ですか?

夏期講習にふらっといきました。

初めて授業を受けたときの印象は?

中学2年の夏期講習、数学SA(山林先生)。周りが怒られているのを見て、ちゃんとしないとなと思いました。

毎週どんな勉強をしていましたか?

あんまりしていませんでした。すいません。

英語・数学で最初につまずいた時期はいつですか?

中学時代は数学に躓きっぱなし。英語は一度も躓いたことないです。

テストで悪い点を取ったときの思い出はありますか?

マスターテストでひどい点数を取って山林先生に怒られながらも励まされたこと。

スーパー模試の思い出を書いてください。

スーパー難しかった。

中学生課程の一番の思い出は?

山林先生の授業が印象に残りすぎています。

あなたが思う、「研伸館中学生課程の良さ」とは何ですか?

アットホーム!!

中学生にメッセージを!

大学受験は遠い未来のように思うかもしれませんが、今頑張っていれば高校生になって苦労することも少なくなるので、頑張ってください。