香川大学 医学部医学科 現役合格

志望校・志望学部を決めた理由、時期

高3の1月末。センターの結果を踏まえて現役合格の可能性の高い大学を選びました。

出願した大学と学部学科

前期:香川大学 医学部 医学科(合格)

後期:岡山大学 医学部 医学科(センター試験の結果、受験資格なし)

センター試験の得点

英語 リスニング 数IA 数IIB 国語
184 /200 42 /50 100 /100 91 /100 153 /200
化学I 物理I 地理B 総合点数 得点率
90 /100 81 /100 69 /100 810 /950 85.3%

傾斜配点:764.8/900点(84.98%)

香川大学 二次試験の得点

英語 数学 物理 化学 面接
156 /200 120 /200 88 /100 83 /100 89 /100
二次合計 二次+センター合計
536 /700 1300.8 /1600

※二次+センター合計 医学部医学科
【合格最高点】1414.8点 【合格者平均点】1317.2点 【合格者最低点】1275.2点

大学別模試の判定

■阪大オープン(秋):D(医学部)

■神大オープン(秋):C(医学部)

※駿台全国模試 5月:E(阪大 医学部)   10月:E(阪大 医学部)

※高2のときに受けた模試とその判定:全統高2模試:C(阪大 医学部) B(神戸大 医学部)

英語の学習法

私は中学の時から研伸館に通い、中学の時には角辻先生にお世話になりました。角辻先生の授業は分かりやすく、雑談も面白かったことが印象的です。

高1では「高1英語特別選抜S」、高2では「高2英語特別選抜S」、高3では「東大京大英語」で今村先生の授業を受けていました。高1で初めて先生の授業を受けた時からずっと先生の授業が大好きで、学力診断テストで何度もコースを変更されつつも、必死に先生のクラスにしがみついてきました。英語がどんどん好きになり、夏休みを利用して1ヶ月の短期留学にも参加しました。高1から始まる『ぼん単』のテスト(週に100個が課題です)はしんどいですが、早い時期から単語を知るきっかけとなりました。その単語を文章で見ることで、その単語の雰囲気をつかめるようになり、英文がすらすら読めるようになります。私は『ぼん単』1冊を何度も繰り返し、高2、高3では学校で使っていた『ジーニアス英単語2500』(大修館書店)も学校のテストに合わせて使っていました。『ジーニアス英単語2500』は例文も載っているので、『ぼん単』で出てきた単語の使い方を確認するのに良いと思います。

高1、高2では今村先生がおっしゃった通りの予習復習を続けました。テキスト片面(B5)いっぱいぐらいの文章なら30分、その半分ぐらいの分量なら15分使って問題を解きます。それが終わったら、自分で重要そうだと思った箇所に下線を引いたり、辞書で英単語を調べたりして和訳していくのですが、2~3時間はかかっていました。1回目に時間を決めて問題を解き、2回目には時間を計らず、辞書も使って丁寧に問題を解く、この予習方法で力がついたように思います。高1、高2、高3の初めまでは下線部だけでなく、文章全部を自分なりに和訳してノートに書いて予習していました。文字にすることで、読んでいるだけの予習では分からない、自分の中で誤魔化しがちな部分も分かります。復習は、今村先生が授業中に言っていたことを思い出しながら、テキストの英文を少なくとも15回は音読し、再びテキストの英文の全訳をしました。今村先生は「英文の内容が英語のまま理解できるようになるまで音読しなさい」とおっしゃっていました。あと、復習としてやっていたこととして、高1の授業では文法中心だったので、授業内容をテキストに写し、帰ってからまとめノートを作っていました。

高2、高3と、長文の復習は、CDで英文を聴いて意味がすらすら分かるくらいに音読をしたり、英文をノートに書いたりすることを繰り返しました。他の教科にかける時間が増えると文章全部を和訳して予習する時間はなかなか取れませんが、その代わりに授業で扱った英文は毎日しっかり復習することをお勧めします。私は高3の途中で他の教科に時間をかけすぎ、英語の復習をしっかりしなかった時期に、どんどん成績が下がりました。

センター対策としては、リスニングとアクセント問題対策の薄い本を1冊と、過去問を8年分くらいやり、『サイクリック』と『英語頻出問題総演習(即戦ゼミ)』(桐原書店)を確認程度にやりました。センター後は英語の力がなまらないように毎日香川大の過去問と『集中マスター 英語長文問題集 レベル3』(旺文社)を1題ずつ解いていました。自由英作文の対策としては、研伸館のテキストに載っている英作文の様々な解答から自分にあったフレーズを取り出して解答を作り、音読したり書き写したりして覚え(CDをiPodに入れて聴きました)、夏休みに『ドラゴン・イングリッシュ 基本英文100』(講談社)の英文を覚えました。夏の間に2~3周しました。

直前期には過去問を解いて1回ずつ今村先生に添削していただきました。医科大時代の問題もやったので10回分ぐらいやりました。香川大の英語は大問3つを90分で解く形式です。1番が長文、2番が長文、3番が自由英作か英作になります。英文自体のレベルはそんなに高くはないですが、説明を要する問題が多いです。日本語で答えたり、英語で答えたりと面倒なので、時間は結構かかります。今年の自由英作は、「無人島に行くとしたら何の本を持っていきますか?」という問いでした。私は通っていた学校がカトリック的だったので「聖書」を題材に書きました。香川大に合格しようと思ったら英語で失点しないようにしてください。

役に立った英語の参考書・問題集

◆研伸館の「特別選抜S」のテキスト

英語だけでなく、背景知識も学ぶことができる。CDも付いていて復習しやすいです。イディオムもまとめて書いていて暗記しやすいです。

◆『ぼんぼん出てくる英単語』(研伸館)

しっかりやっているとぼんぼん出てくると思います。高1からテストに合わせて100個ずつです。初めはきつかったけど確実に力になりました。単語とイディオムに関しては、高3から今村先生に個人的に毎週テストをしていただきました。

◆『サイクリック英文法』(研伸館)

多分6周はしたと思います。今村先生の授業で文法の成り立ちを学び、テキストや『サイクリック英文法』で確認するようにしていました。文法と単語は最低1冊を決めて、何度もやり直すことをお勧めします。

数学の学習法

数学は中学生課程から天満先生にお世話になりました。テキストの問題をノートに貼り付けて、その下に解答を書いていくノートを単元ごとに作る宿題が出ていました。数学は好きだったので苦ではなく、このノートのおかげで数学の基礎がしっかりしました。

高1から山林先生の「高1数学エクセレント」を受講しました。高1の冬から高2の秋まで松下先生の「高1数学特別選抜S」→「高2数学特別選抜S理系」を受講していました。レベルが高すぎて授業で扱った問題を理解するのに精一杯でした。テキストに載っている問題数は少なかったですが、2~3時間かけて復習していました。この授業と並行して、分野を選んで『青チャート 数学II+B』『青チャート 数学III+C』(数研出版)を解き、さらに『新数学スタンダード演習』『数学IIICスタンダード演習』もやりました。この問題集は良問ばっかりで入試直前も復習に使いました。高2の秋からは高木先生の「高2数学エクセレント」、高3で「京大阪大理系数学」を受講しました。高木先生の答案は字も解法も美しく、頭の中も綺麗に整理されるようでした。先生は授業中のミニ雑談も面白く高3の後半も楽しかったです。「京大阪大理系数学」の予習は、テキストの問題に書いてある指定時間どおりに問題を解いていました。夏前までは、松下先生の「高2数学特別選抜S理系」で扱った内容と重なっていたので解ける問題も結構あり、予習はスムーズに進みました。復習は、1~2時間かけて授業で解説された問題の解き直しをしました。

高3の夏休みには「京大阪大理系数学」で扱った問題の復習、『新数学スタンダード演習』の復習に加え、新しい教材として『新数学演習』(東京出版)のA・B問題だけを解いていきました。高3の後半には高木先生に何度も添削をお願いしました。1問1問丁寧に添削していただき、自分の答案のどこが悪いか、どう改善したらよいのか教えてくださり、解き方も答案の書き方も伸びました。

直前期は香川大の過去問を10年分ぐらいやりました。三角関数がよく出ていましたが、私が受けた時は行列が出たので焦りました。毎年3題だった問題が4題になったこともあってか、8割を狙っていたのに6割しか取れませんでした。周りの友達も数学ができていなかったので、今年の難易度が高かったのだと思います。

役に立った数学の参考書・問題集

◆『新数学スタンダード演習』『数学ⅢCスタンダード演習』(東京出版)

両方とも高1で1周、高2で2周目をしました。私には多分やる時期が早すぎたと思います。

◆『2011年 入試必修問題集 数学IAIIB』(啓林館)

学校で使用しており、仕上げのつもりで1周しました。基礎から発展まで良問ばかりだったと思います。

◆『4STEP』(数研出版)

学校の高1の使用教材です。

◆『メジアン数学演習I・II・A・B』(数研出版)

学校の高2の使用教材です。

国語の学習法

センター国語

私は国語が苦手だと薄々気づいていましたが、高3の色々なマーク模試などで110~130点を取り、国語に時間をかける必要があると再確認しました。高3から研伸館の中村公昭先生と山根先生の「センター試験国語」の講座をとり、また、10月ぐらいから研伸館で実施された「センター国語のテスト会」も受講し、そのテスト会で配られた5回分のテストもやりました。西宮校の4階の教室に受講生が集まって、センター対策の問題を解き、終わったら点数を受付窓口の人に報告しました。その後、優秀者が掲載される順位表が貼り出されたりするのですが、私の名前が優秀者の欄に載ることは一度もありませんでした。それどころか、受けたテストの中には100点を切るテストも…笑。近しい友達が190点とか取っていて、自分との差に愕然としました。なので、とにかく何度もやって感覚を掴もうとセンター2ヶ月前位からほぼ毎日国語をやっていました。センター1ヶ月前位からは苦手なセンター国語と地理の勉強が全体の勉強時間の8割を占めていました。『マーク式基礎問題集18 現代文』『マーク式基礎問題集19 古文』『マーク式基礎問題集20 漢文』『マーク式基礎問題集18 現代文』『2012マーク式総合問題集 国語』(河合出版)、『2012大学入試センター試験実戦問題集 国語』(駿台文庫)、赤本のセンター試験の過去問20年分と立て続けに解きました。赤本では、解いたことのある文章であっても130~150点台しか取れず、解いても解いても点数はあまり上がりませんでしたが、直前の12月にあった駿台マーク模試で182点を取り少し自信がつきました。でも、センター前日に解いた過去問で112点を取り、泣きそうになりました(笑)。本番は良かった時の模試を思い出し、解ける!出来る!と暗示をかけて解きました。私なりには、本番の国語の点数は満足のいくものでした。私は最後まで国語に自信を持つことはできませんでしたが、センター国語は基礎をしっかりさせ、点数の波をなくすことが大切だと思います。

役に立った国語の参考書・問題集

◆研伸館の「センター試験国語」のテキスト

予習は1題につき20分かけてやっていたので、毎週40分ぐらいかかっていました。復習は、予習の時に間違った問題を中心に、授業で習った内容を思い出しながら正しい選択肢の選び方を確認するようにしました。でも、正直、どういう風に復習すれば正解なのかいまだに分かりません。あんまり参考にしないでください。

理科の学習法

化学

高1では研伸館の宮地先生の「高1物理化学エクセレントTL」を受講していました。学校で扱っていない単元も多く工夫して勉強しましたが、消化しきれませんでした。

高2からは岡内先生の「高2化学エクセレント」「京大阪大化学」を受講しました。基礎から発展まで分かりやすく教えていただきました。岡内先生の学生トークは面白く、大学が楽しみになりました。テキストの問題だけでなく、先生の気合いが入った通称OP(岡内プラクティス)という毎週の補助プリントはとても力になりました。高2では授業に合わせてOP(2題ぐらい載っている)と『化学I・II重要問題集』(数研出版)を解きました。『化学I・II重要問題集』は入試前日まで何度も何度も繰り返し解き直しました。高2の時の先生の無機まとめノートは、先生のおっしゃった通り毎日5分見ていると頭に入ってきます。

高3では、「京大阪大化学」のテキストに載っている問題を毎週解きつつ、授業に合わせて岡内先生が配ってくれるOP(6題ぐらい載っている)をやりました。また、OT(岡内テスト)という簡単めのテストを作っていただき、毎週解きました。私はケアレスミスをよくするので、そのことに気付いた岡内先生が、「プレッシャーのかかる状況で問題を解いたらケアレスミスがなくなるだろう」と言ってくれたので、西宮校の講師室にある質問机のところで、化学の計算問題を時間を計って毎週解きました。確かにケアレスミスは減ったと思うので、OTをやって良かったです。夏休みにはOPの総復習、テキストに載っている問題の解き直し、岡内先生が薦めてくれる問題(例えば、高1の冬期講習のテキストに載っている平衡の問題など)、『化学I・IIの新演習』を一通りやり、間違った問題をもう一度やり直しました。『化学I・IIの新演習』は、理論化学で難しい問題もありましたが、解き方の流れを理解するように努めました。有機IIの暗記問題や苦手な気体の問題も豊富だったので二次試験直前も使いました。

センター後は香川大の問題レベルに合わせて、『化学I・II重要問題集』を中心に苦手な部分の実力を上げるために、苦手な単元ごとに『化学I・IIの新演習』と研伸館のテキストを復習しました。香川大の過去問は10年分ぐらいやりましたが、結構簡単でした。大問が5つあって、全分野から出題されるので、分野を限定した対策とかはしなくていいです。岡内先生は本当に熱い先生で相談に行くと、いつも熱く解決策を考えてくださいます。そのかわりキツイ言葉もおっしゃいます。私は先生から良い意味での緊張感を何度ももらいました。

センター対策は岡内先生のセンター無機プリントを紙がボロボロになるまでやりこみ、現行課程の過去問を全部解きました。

物理

高1では研伸館の藤原先生の「高1物理化学エクセレントTL」を受講していました。化学と同じく学校で扱っていない単元も多く工夫して勉強しました。

高2からは網干先生の「高2物理エクセレント」を受講しました。穏やかな口調で基礎から発展内容までを扱う授業で、網干先生について行こうと復習を必死にしました。授業と並行して『新体系物理I・II』(教学社)を解きました。高2の時の基礎勉強はとても力になりました。「高2物理エクセレント」の復習は、テキストの問題の解き直しを1時間かけてしていました。高2、高3と学校のテストに合わせて『リードα 物理I+II』(数研究出版)を解きました。基礎の基礎から発展問題まで付いているので、やって損はないと思います。

高3からは「京大阪大物理」を受講しました。「京大阪大物理」の復習は、テキストの問題の解き直しを1~2時間かけてしていました。網干先生はとても優しく、お茶目ですが、相談に行くと厳しく的確な指示をしてくださったり、落ち込んでいる時はポジティブに励ましていただき、とても頼りになりました。新しく学んだ分野は『新体系物理I・II』を授業進度に合わせて解き、夏には『難問題の系統とその解き方』(ニュートンプレス)の例題を2周しました(1日に3~4題のペース)。阪大以上の医学部ではこのテキストが必要かもしれませんが、その他の医学部の問題と比べると難しすぎる気がします。私は高2の夏に行った阪大のオープンキャンパスがきっかけで阪大医学部に行きたいと思っていたので、成績を何とか上げようと“難系”を解きました。苦手な範囲は学校で配られた『物理I・II重要問題集』を解きました。『物理I・II重要問題集』は基本的な問題も実力問題もあるので使いやすいです。高3の秋の大学別模試の手応えと返ってきた判定で阪大医学部をあきらめてから、『名問の森』2冊を必死に解きました。“難系”では難しすぎて基礎から分かっていない所も『名問の森』で理解することができました。私は色んな問題集に手を出しましたが、大体の医学部なら『名問の森』を完全に解けるようにすることで本当に十分だと思います。

香川大の過去問は10年分ぐらいやりましたが、結構簡単でした。

理科二科目を解く順番と時間配分

香川大学は2科目180分で、年によって難易度はずいぶん違いますが、時間が足りないことはないと思います。解くのが遅い私でも今年の入試は100分位で終わりました。180分は長いので、頭を切り替えるために、解き終わって一度トイレに行くのも一つの手だと思います。

役に立った理科の参考書・問題集

≪化学≫

◆『化学I・IIの新演習』(三省堂)

◆『化学I・II重要問題集』(数研出版)

≪物理≫

◆『物理I・II重要問題集』(数研出版)

◆『名問の森(力学・波動)』『名問の森(電磁気・熱・原子)』(河合出版)

社会の学習法

センター地理

春期講習から研伸館の南先生の「センター試験地理」を受講しました。私は社会全般が嫌いで苦手としていましたが、先生の授業は話がとても面白く、授業が楽しみになり、地理が好きになりました。しかし、好きになっても自然と点数が上がることはなく、テストは努力量に比例するのか、毎回波があり苦労しました。長期休みには先生が細かい予定表を立ててくださったので、その通りに勉強しました。直前期には南先生が作ってくださった予定表の学習を前倒しにして演習量を増やしました。直前には河合の実践問題集5回分×3冊、駿台の実戦問題集7回分を解きました。間違えた問題や曖昧な所はノートにまとめていました。また長期休みや直前期には、友達とご飯を食べながら地理の問題を出し合ったり、メールで問題を出し合ったりしました。友達は自分とは違う所に目を付けているので、自分の抜けている所を埋めるには効果的だと思います。

地理の相談だけでなく、南先生にはとてもお世話になりました。面接の練習をしていただいたり、センターの結果を考慮して香川大学という選択肢を与えてくださったのも南先生だったので、とてもとても感謝しています。

役に立った社会の参考書・問題集

◆研伸館の「センター試験地理」のテキスト

◆『鉄壁地理問題集』(研伸館)

科目別学力自己評価

科目別学力自己評価

センター試験から二次試験までの各科目の勉強の比重

センター試験から二次試験までの各科目の勉強の比重

センター対策の方法

過去問は何年分解きましたか?

英語、数学、物理は約10年分。国語は22年分(+追試5年分)

過去問以外を使った対策はしましたか?

河合の実践問題集(化学、物理、地理、国語)、駿台の実践問題集(国語、地理)、センターパック2年分

いつごろからセンター対策に本腰を入れましたか?

学校別の模試が終わったころ(センター1ヶ月前)

センター対策について、後輩へのアドバイス!

地理も国語も苦手だったので問題を解いて解説を丁寧に読むことを心がけ、問題を解きまくりました。私は、国語が最後まで安定しなかったので、参考にならないかもしれませんが、国語は古文漢文をかため、波をなくすことが大切だと思います。

香川大学医学部 現役合格への秘訣!

英語、理科は基本的な問題なので、しっかり勉強していれば大丈夫だと思います。英語の自由英作文は時間が限られているので正しい文法で書くことはもちろん、自分の考えでなくとも書きやすい意見を簡単な文で書くことが重要だと思います。数学はいつも3問で90分だったのですが今年は4問でした。なかなか難しい問題も混ざっていることがあるので、分からなくなったときは飛ばすことも大切です。90分4問はキツイですが、計算ミスはなくしましょう。私は答案回収の時に計算ミスを発見しました(笑)。香川大学は試験と試験の間の時間が少なく、早く頭を次の科目に切り替える事が重要です。

二次試験の受験会場の雰囲気や面接待機場の雰囲気

二次試験の受験会場には想像通り浪人生も多く、緊張感が漂っていました。私はたまたま同じ学校でとても仲の良い友達と席が斜め同士だったので、休み時間にはしゃべっていました。もちろん試験の内容には触れていません。

面接待機場には教材を持ち込んでよかったので、待ち時間にはひたすら教材を読んだり、イメージトレーニングをしたりしていました。私の組は長い間待ったので周りには突っ伏している人もいました。

入試面接の状況

◆面接の方法

個人面接  面接官5人VS受験者1人

◆面接時間

5分

◆面接会場の略図

面接会場の略図

◆質問内容と回答

1.香川大を志望した理由、将来の医師像、なぜ医師になりたいのかをまとめて答えなさい。

 ――私が医師になりたいと思ったきっかけは祖母に痴呆症の疑いが出た時でした。病院にいても進行を遅らせる薬しかなく、まだまだ分からない部分がある医学に興味を持ったことがきっかけです。また、私の家族には医師がいないのですが、私の曾祖父までが代々村長をしつつ馬に乗りながら町の人の病気を治してまわった医師であったと聞いています。私も将来、そのように患者さん一人一人に寄り添っていけるような医師になりたいと思っています。香川大学を志した理由は、地元から離れて地方医療を学びたいと思っていた際、様々な大学を調べた中で香川大学はとても地方医療に力を入れていると聞いたことです。加えて、一度海外での医療も学んでみたいと思っていたので、香川大学の国際交流にも惹かれました。

2.釜ヶ崎訪問で見つけた改善策はどういうものですか?

 ――(改善策といわれて焦った)私は釜ヶ崎で日雇い労働者の方に実際炊き出しをさせていただいた後に、いつも炊き出しをしていらっしゃる牧師先生に、「東日本大震災で被害を受けた日雇い労働者の方は仕事の内容を知らされず福島の原子力発電所に連れて行かれ、そこで掃除の仕事を命じられました。その仕事を断ってもその方は自宅へ帰るお金もなく、仕事をした後に自宅へ帰してもらうしかなかった」と聞いています。改善策というか、そのように日雇い労働者を利用した不正な仕事をなくしていくことが今後の課題ともなると思います。

3.総合学習で調べた脳について分かったことは?

 ――祖母のことがきっかけで脳について調べたのですが、分からないことがたくさんありました。その中で私が一番疑問に思ったことは、痴呆症の方の行動はその方の実際の思いが行動に表れているのか、実際思っていないけど行動に表れているのかどうかという事です。また、すぐ前に起こった出来事を忘れてしまう様な痴呆症の患者さんでも、そのときどきに感じた感情は忘れないということを知り、興味を持ちました。

入試面接の状況

◆面接の方法

集団討論  面接官6人VS受験者8人

◆面接時間

15分

◆面接会場の略図

面接会場の略図

◆質問内容と回答

1.9月入学について賛成ですか、反対ですか?

 ――海外留学生が来やすくなり、日本から海外への留学生が行きやすくなると思います。世界における学力レベルが年々下がってきている日本で、今までの制度を変えてみることが必要だと思います。

2.大学を9月入学にするには、小、中、高も9月始まりにすべきでは?

 ――私は大学を9月始まりにしてみて、そのメリットとデメリットを良く調べてから小、中、高も考えるべきだと思います。また、4月から9月までの時間の使い方も考慮すべきだと思います。みなさんなら4月から9月までの時間をどう使いたいですか?(私の質問に2人の受験者が答えてからTime up)

プロフィール

◆血液型

不明

◆好きな色

赤色

◆好きなアーティスト・歌

EXILE、上地雄輔

◆好きな番組

「ロンドンハーツ」、「アメトーーク!」「リンカーン」

◆お気に入りスポット

スタバ

◆好きな作家・本

高田郁

◆好きな(オススメ)飲食物

スタバのチャイティーライトシロップ

◆高校時代はまってしまったこと

学校行事

◆本気で勉強し始めたきっかけは?

いつも本気のつもりです…。

◆受験前のリラックス方法

受験直前期は毎日何かで笑っていました。笑うことは大切だと思います。試験直前の時間はリラックスはせず、緊張感を高めていました。

◆あなたにとって受験とは

自分と向き合う大切な機会

◆受験勉強で一番辛かった時期

センター後の願書提出時期。現役合格の確率を上げ、志望校を下げるのか、自分の志望校を貫くのかすごく迷いました。優柔不断な私はなかなか決心がつかず、毎日苦しみました。

◆受験勉強以外で頑張ったこと、取得した資格など

体育祭

◆数学オリンピックや物理オリンピックなどに参加しましたか?

小学校の時、算数オリンピックには参加しました。

◆高校3年生のときの一番の思い出

体育祭。あの期間は勉強そっちのけで熱中しました。

◆親や親戚に医師はいますか?

いないです。

◆医療系のドラマなどは見ましたか?

見ていません。

◆最近、気になった医療系のニュースは?

耳下腺癌で顔面神経を取り除く手術の後、顔面神経を一本一本つなげる手術。

◆最近、気になった医療系以外のニュースは?

錦織選手の活躍

◆部活動はしていましたか?(引退時期は?)

テニス部(高3の5月に引退)

◆ボランティア活動はしましたか?

釜ヶ崎の炊き出し訪問、募金活動、施設訪問

◆医師を志したきっかけは?

15年前に祖父が胃の全摘手術をしました。食べ物が少し喉を通りにくいけれど、今もとても幸せな日々を送っています。医師は人の病気を治すことで、その人に、治さなければ歩めなかっただろう人生を生み出すことができます。そんな医師を単純にカッコイイ、自分もそうなりたいと思いました。

◆医師として20年後の将来像は?

患者さんからも医師からも信頼されるようになっていたいです。患者さんに「杣先生に診てもらいたい」と言ってもらいたいです。

◆興味のある診療科は?

初めは脳神経系に興味がありましたが、今は医療全般に興味があります。

◆医師として大切なことを三つ

コミュニケーション力・リーダーシップ・信頼感/p>

◆今までで一番つらかったこと

センター後の願書提出時期。現役合格の確率をあげ、志望校を変えるのか、当初の志望校を貫くのかすごく迷いました。優柔不断な私はなかなか決心がつかず、毎日苦しみました。

◆面接対策はどのようにしましたか?

個人面接に関しては、南先生や網干先生、PSの福田さんに面接対策をしていただきました。グループ討論に関しては、香川大に願書を提出した後に、香川大のグループ討論で扱われた過去のテーマを見ながら、自分だったらどう答えるだろうかをしっかり考えました。そして、「グループ討論対策をしたいです」と網干先生に言うと、ちゃんと時間と教室を設定してくれて、私と私の友達2人、網干先生、網干先生が連れてきてくれた西宮校のチューター2人の5人ぐらいでグループ討論対策をしました。網干先生が香川大の過去問からテーマを選んで、それをもとに15分間討論しました。一つは「日本を元気にするためにはどんなことが考えられますか?」というテーマでしたが、他の2つは忘れました。全部で3回やりました。この対策をしたことで、自分の言いたい意見が他の人に言われたときでも、「○○さんの意見と同じようなことなのですが、私は…」というように、工夫した言い回しが出来るようになったので良かったです。受験生が8人もいる香川大のグループ討論では、自分の意見は必ず他の人に言われると思うので、言われた後の自分の発言の仕方は考えていた方がいいと思います。受験直前は、香川大の面接の過去問を見たり、自分で時事問題の予想を立てたりしていました(震災の内容やiPS細胞など)。

◆本番の面接直前の心境はどのようなものでしたか?

私の受けた学校では医療知識の質問ではあまり差がつかないと思ったので、医療知識以外のことを聞かれたらガツガツ自分をアピールしようと思っていました。あんまり緊張はしませんでした。

研伸館中学生課程を振り返って

研伸館中学生課程の授業を受けたきっかけは何ですか?

友達が通っていたからです。

初めて授業を受けたときの印象は?

中2の冬期講習。教室がきれいで受付の方もとても優しいと思いました。

毎週どんな勉強をしていましたか?

宿題をこなし、テストに備えました。

テストで悪い点を取ったときの思い出はありますか?

どこが悪かったか考え、悪い所が見つからなかったら先生に聞いていました。

スーパー模試の思い出は何ですか?

必死で勉強したことを覚えています。

あなたが思う、「研伸館中学生課程の良さ」とは何ですか?

窓口で受付をされている方の優しさ。教室、自習室の綺麗さ。

中学生にメッセージを!

勉強することは大事ですが、中学生の時は勉強中心にするのではなく、色々な事に打ち込むことが大切だと思います。