鳥取大学 医学部医学科 現役合格

志望校・志望学部を決めた理由、時期

地域特性を活かした医療が学べることと、自分の成績でも十分合格可能性があると思ったことが理由です。決めた時期は夏休みの前です。

出願した大学と学部学科

前期:鳥取大学 医学部医学科(受験せず)

後期:鳥取大学 医学部医学科(受験せず)

推薦:鳥取大学 医学部医学科

センター試験の得点

英語 リスニング 数IA 数IIB 国語
166 /200 44 /50 97 /100 84 /100 187 /200
物理I 化学I 地理B 総合点数 得点率
84 /100 92 /100 85 /100 839 /950 88.3%

傾斜配点:797/900点(88.56%)

英語の学習法

センターで自己最低点を取ってしまったのであまり参考にならないかもしれませんが…(笑)。

ずっと学校の授業を真面目に受け、毎回の授業で実施される文法や単語テストに取り組んでいましたが、入試対策をしていたわけではなかったので高3になってから苦労しました。高3になってから研伸館に入って義野先生の「阪大神大英語」を受け始め、テキストの予習・復習ばかりしていました。予習は授業日(土曜日)に1時間から1時間半かけて和訳と英作を仕上げ、復習は翌日の日曜日か、無理なら平日に授業ノートを見直し、長文を頭の中で全訳していきました。英作文は、問題文を書きやすいように頭の中で解釈し直す必要があり発想の転換が難しかったので、授業で扱った別解は覚えるくらい練習しました。復習には90分くらいかかっていたと思います。義野先生の授業では英作の色々なパターンを学べ、接続詞や分節に注目することで英文を速く読めるようにもなったので受講して良かったです。

単語帳は『ぼん単』と学校でもらった『ジーニアス英単語2500』(大修館書店)を使って通学時間などの空き時間に覚えました。『ぼん単』の中盤以降は難しい単語が多くて苦戦しましたが、英文を読んでいるとほんとによく出てくるのでやって良かったです(1800番までやりました)。

鳥取大の英語は長文が2題と英作文が1題で構成されています。それぞれ30分でやろうとしていましたが、長文2つを60分で終えるのはなかなか大変なので速読力を付ける必要があると思います。速く正確に読めるようにするためにいろんな文章を制限時間を設定して読んでいました。題材は「阪大神大英語」の英文や『TopGrade 難関大突破 英語長文問題精選』などです。単語力と読解力がついてきた秋頃からすごく英文が読みやすくなったので、単語と読解は早いうちから対策しておいた方がいいと思います。3番の英作文は小問が2つしかなく、1問の配点が高くなると思うので気を付けてください。また、英作文は結構難しいので、早めに対策した方がいいと思います。

役に立った英語の参考書・問題集

◆『ぼん単』(研伸館)

載っている単語の量が多かったので語彙力がつきました。

◆研伸館の「阪大神大英語」のテキスト

授業後に復習をし、センター後にも何度も復習しました。センター後は、頭で考えるだけでなく、実際に手を動かして和訳(下線部)と英作をやり直しました。

◆『TopGrade 難関大突破 英語長文問題精選』(学研出版)

色々なテーマが載っていて良かったです。要約問題はやっていません。

数学の学習法

私の高校が数学に力を入れていた高校だったこともあって、数学は一番勉強した教科でした。高1~高2では学校で配られた『4STEP』(数研出版)を使って基礎を固め、高3になってからは『青チャート』でIAからIIIまでを総復習したり、研伸館で野口先生の「京大阪大・医学部理系数学」を受講し、そのテキストの予習・復習をしたりしていました。ただ、予習しようにもテキストの問題が難しくてすぐに挫折し、復習もしようという気はありましたが、実際はあまり真面目にやっていませんでした。鳥取大に志望を決めてから「京大阪大・医学部理系数学」の受講はやめましたが、難問に取り組むことで難しい問題に対して粘る力が付いたと思います。その後は個人塾に通って、色々な大学の過去問の演習&解説を繰り返しました。

鳥取大の数学は特別難しい問題が出ないので、難しすぎる問題を演習するよりは適度な難易度の問題を多くこなす方がいいのではないかと思います(今年の問題は意外に難しかったようです。あと、数IIIが多く出題されます)。私は計算ミスが多い方だったので、センター数学に関してはミスを減らすために計算のやり方を工夫したり、本番焦らないように難しめの問題を演習したりしていました。そのおかげで、今年難化した数IIBも焦らずに最後まで解くことが出来ました。

役に立った英語の参考書・問題集

◆『クリアー数学演習III』(数研出版)

良問が詰まっていたので何度も復習しました。学校の使用教材で、1回の授業で3問ずつ進みました。

◆『アップリフト 数学I・A』『アップリフト 数学II・B』(Z会出版)

高3時の学校の使用教材です。

◆『青チャート』(数研出版)

こつこつやればかなり力がつくと思います。高3の春から夏に入るまでに、ちょっと難しそうな例題や章末問題を中心にIA・IIBをやり、センター後にIIIの章末問題を解きました。

国語の学習法

国語に関しては、高1~高2と現代文は全部フィーリング、古文は文法を勉強したくらいで古文単語も全然覚えていなく、漢文も何となく句形を覚えていた程度というひどい状況でした。高3の6月に第1回研伸館センター模試を受けて、100点しか取れなくて初めて自分の国語力のなさに気づき、焦って対策を始めました(ついでに解いた2014年の本試も100点未満!)。

古文は、夏にひたすら古文単語を覚えました。単語帳の目次ページを使ってすべての単語を暗記してみたところ、びっくりするほど内容が分かるようになって感動したのを覚えています。漢文もひたすら句形を覚えました。

現代文は、論理的に本文から答えを探し出せるということを知って、選択肢と本文を照らし合わせて間違いを探すようにしたら、劇的に点数が伸びました(2014年版冊子『強者の戦略』の神戸大医学部推薦入試合格の杉本さんの体験記を参照しました)。あと、研伸館の夏期講習の「センター試験国語」で、中村公昭先生が選択肢を前半と後半に分けて、後半部分から考えていった方が解答を見つけやすい、とおっしゃっていたことも取り入れました。理系の人で国語に苦しむ人は多いと思いますが、高3になってからでも十分伸びるので大丈夫です。私は1年で90点近く伸びました!

役に立った英語の参考書・問題集

◆『入試古文単語 速習コンパス400』(桐原書店)

目次ページの単語に意味も載っています。オレンジ色で印刷されているので、赤い下敷きで消すことが出来て使いやすかったです。

◆センターの過去問

私はセンターでしか国語がいらなかったのでこれだけで十分練習が出来ました。

理科の学習法

化学

物理は一番苦手な科目でした。高1の時の成績があまりにもひどかったので個別館の細見先生に教えてもらっていました。高1から高2の2年間で『リードα 物理基礎・物理』(数研出版)を教材にして全分野を教えてもらいました。かなり力が付いたと思います。

高3になってからは研伸館の藤原先生の「京大阪大・医学部物理」を受講しました。予習は必要ではなかったので、復習だけしていました。授業で扱った2題を自分で解けるようにするためにしっかりとノートを見直し、関連問題を『物理重要問題集』から探して解く時もありました。なので、90分ぐらいかかっていたと思います。藤原先生は基本の内容から講義してくれたので、重要事項を押さえた上で応用問題に取り組むことが出来て良かったです。積分を用いた様々な公式の導出はとても興味深く、嫌いだった物理が少し楽しくなりました。鳥取大は前期試験で理科がいらなかったのでレベルの高い応用問題を解く必要はなく、秋からは「京大阪大・医学部物理」の受講をやめましたが、センターの問題を解く上でも役に立った知識は多かったです。センターでは受験生が見落としがちな内容が問われたりするので、基本からきちんと理解しておくことが必要だと思います。

物理

研伸館の「京大阪大・医学部化学」と、鳥取大に志望を決めてからは「阪大神大化学」を受講しました。どちらの授業も予習は必要ではなく、テキストの問題を解き直したり、ノートを見直したりすることが復習でした。夏まで受講していた「京大阪大・医学部化学」では色んな範囲を一から習い、その内容を定着させるために1~2時間かかり、秋から受講した「阪大神大化学」はほぼ演習&解説で、答えを見ながら解き直しをするのに1~2時間かかりました。どちらも岡内先生だったのですが、とても熱い授業で分かりやすく、基礎から教えてくださったので化学がとても好きになりました。物理と同様、重要事項を押さえた上で応用問題に取り組むことが出来たので、センターの問題にも役立ちました。あと、岡内先生が授業で解説し尽くせなかった内容を映像で収録してマイページで配信してくださっていた動画も見ていました。

センター直前や冬期講習のセンター対策の講座もすべて受講しましたが、穴となっているところや少しひねった問題などを網羅でき、知識も詰め込めたのでとても良かったです。

役に立った英語の参考書・問題集

◆『物理重要問題集』『化学重要問題集』(数研出版)

物理も化学も夏に1周したらかなり力が付きました。

社会の学習法

センター地理

地理は高2の時はほぼ勉強せず、授業もあまり真面目に聞いていなかったため、高3になってからとても焦りました。夏休みまではひたすら地理の参考書や『鉄壁地理問題集』を使って自分で勉強し、後期の世界地誌編からは研伸館の南先生の「センター試験地理」を受講しました。南先生の授業はとても面白く、様々な言葉が印象に残るので嫌いだった地理が好きになり成績も上がりました。地理は高3になってから1番頑張った科目でしたが、結局9割は取れなかったので、やはり1年間で何とかなる科目ではなく、高2からコツコツ勉強すべきでした。

役に立った英語の参考書・問題集

◆『鉄壁地理問題集』(研伸館)

春期講習を受けて系統地理編をもらい、夏までには1周しました。秋以降の世界地誌編は授業ごとに解いたり解かなかったり…。でも、復習テスト前にはちゃんとやりました。この問題集を持っていると過去問を解く必要がないので良かったです。

◆研伸館のプレミアタームの「センター試験地理トライアル」の冊子

7回分ぐらいの問題があって嫌になりましたが、最後までやりきりました。

◆『地理Bの点数が面白いほどとれる本』(中経出版)

この本で地理の勉強を始めました。

科目別学力自己評価

科目別学力自己評価

センター試験から二次試験までの各科目の勉強の比重

センター試験から一次合格までの各科目の勉強の比重

センター対策の方法

過去問は何年分解きましたか?

国語は20年分、その他は5年分くらいです。

過去問以外を使った対策はしましたか?

市販のセンターパック(駿台・河合・Z会)や実践問題集などをやれるだけたくさんやりました。

いつごろからセンター対策に本腰を入れましたか?

11月頃

センター対策について、後輩へのアドバイス!

志望校のセンター比重が大きい場合、とにかく早めに対策を始めた方がいいと思います!

鳥取大医学部推薦入試 現役合格への秘訣!

まずは学校から推薦してもらえるように高1からちゃんと勉強をすることです。あとは、面接などで重視されるので高校の間に勉強以外にも何か頑張ることや(部活動など)、小論文のない推薦の場合はほぼセンターで合否が決まるのでセンターの勉強を怠らないことだと思います。面接の過去のデータではゆるい面接と書いているのが多いいので私もそのつもりで臨みましたが、今年は割と厳しめだったのでどちらにも対応できるようにしておいた方が良いです。

二次試験の受験会場の雰囲気や面接待機場の雰囲気

誰もしゃべっていなくて、結構ピリピリしていたと思います。斜め前に座っていた人が鳥取県の特産品が載っている雑誌を読んでいて笑いそうになりましたが、その他の人はずっと大学のパンフレットや面接対策のノート、医療の本などを読んでいました。

センター試験後から自治医大合格までの勉強の仕方

面接のために必要な様々な医療ニュースや用語などを調べ、『医学部の面接』(教学社)や『医学部入試面接対策 虎の巻』(研伸館)を参考にしながら自分の意見をまとめたりしましたが、前期の勉強の時間があまり取れなくて焦ったので基本は面接よりも前期の勉強をしていました。医療ニュースに関しては、高3の1年間、母親が新聞に必要そうな医療ニュースが載っていた時には教えてくれていたので、その都度読むようにはしていました。

入試面接の状況 [鳥取大学 医学部医学科]

◆面接の方法

個人面接 面接時間:約15分 面接官3人 受験者1人

面接会場の略図
◆質問内容と回答 [一次面接]

面接官:医師を目指した理由と鳥取大学を受験した理由を教えてください。

 ――私は将来総合医となって地域医療に従事し、医療の不均衡を改善することに貢献したいと思っているのですが、鳥取大学は伝統的にその地域特性を活かして地域医療に力を入れている大学であるので、私の夢を叶えるにはここしかないと思いました。

面接官:STAP細胞研究などで不正があったと思いますが、どう考えますか。

 ――今回の不正は十分な検証をせず発表をしてしまったことが原因だと思うので、今後はすぐに世界へ発信するのではなく、十分にチェックする体制が必要だと思います。

面接官:クラブの部長をしていたようですが、部長をしていて大変だったことはありますか。

 ――部員ををまとめることが大変でした(エピソードを含めもっと詳しく答えました)。

面接官:今の日本では少子高齢化が進んでいますが、どんな問題が起こってくると思いますか。

 ――まず年金制度などの若い世代が支える制度が崩壊してしまうと思います。

面接官:それもそうですけど、もっと他にありませんか。

 ――医療に関することで言うと、僻地では医療従事者が不足して一人当たりの負担が増え、やめる人が増えるという悪循環ができてしまうと思います。(これの前にも他の僻地での少子高齢化問題について言ったのですが、少子高齢化=僻地という発想になっているのはおかしいとダメ出しされてしまいました。何度も他には?と聞かれたのでいろいろ言いましたが、忘れてしまいました。)

面接官:どうしたらいいと思う?

 ――医療機関が連携し合うことで医療従事者1人あたりの負担が減って少子高齢化が著しい僻地で医療従事者が減ることは防げると思います。(ここではそうだねと同意してくれました。)

面接官:前期と後期の出願大学はどこですか。

 ――前期も後期も鳥取大です。

面接官:どうしても医者になりたいの?

 ――はい!

面接官:総合診療医を希望するということですが、それ以外だと何科に進みたいとかありますか?

 ――私は病気を治したいと思っているので内科がいいです。

プロフィール

◆血液型

O型

◆好きな色

ピンク色

◆好きなアーティスト・歌

ナイトメア

◆好きな番組

世界の果てまでイッテQ!

◆お気に入りスポット

大阪のライブハウス

◆好きな作家・本

小川洋子

◆好きな(オススメ)飲食物

紅茶

◆高校時代はまってしまったこと

好きなバンドのライブに行くこと。

◆本気で勉強し始めたきっかけは?

第1回研伸館センター模試がひどい点だったこと。

◆受験前のリラックス方法

音楽を聴くこと、ピアノを弾くこと。

◆小学校時代しでかしてしまった大変な事

橋の上で荷物を振り回していたら、飛んで行って川に落ちたこと。

◆あなたにとって受験とは

自分の夢をつかむための試練。

◆受験勉強で一番辛かった時期

センター後の自己採点の時。緊張しすぎて震えました。

◆クラブや習い事はしていましたか?

弦楽部で部長をしていました。

◆高校3年生のときの一番の思い出

部活最後の演奏会

◆親や親戚に医師はいますか?

いません。

◆医療系のドラマなどは見ましたか?

チーム・バチスタの栄光

◆最近、気になった医療系のニュースは?

STAP細胞

◆最近、気になった医療系以外のニュースは?

イスラム国のテロ

◆部活動はしていましたか?(引退時期は?)

弦楽部に所属していました。引退は6月の下旬です。

◆ボランティア活動はしましたか?

東日本大震災の募金活動に参加したことがあります。

◆医師を志したきっかけは?

エイズにかかった少年についての本を読んだこと。

◆興味のある診療科は?

心療内科、内科

◆医師として大切なことを三つ

協調性・リーダーシップ・思いやり

◆今までで一番つらかったこと

受験勉強

◆面接対策はどのようにしましたか?

学校の先生に何度か練習をしてもらいました。

◆本番の面接直前の心境はどのようなものでしたか?

割とリラックス出来ました。