広島大学医学部医学科 現役合格

志望校・志望学部を決めた理由、時期

研伸館の松下先生に勧められ、高3の秋頃に志望校が大阪市大から広島大になりました。センター後、センターの比重が高い岡山大を前期に出願しましたが、やはり後期は元から行きたかった広島大に出願しました。広島大の志望理由は総合大学でクラブなども充実していたからです。

出願した大学と学部学科

前期:岡山大学 医学部 医学科(不合格)

後期:広島大学 医学部 医学科(合格)

センター試験の得点

英語 リスニング 数IA 数IIB 国語
192 /200 50 /50 94 /100 95 /100 186 /200
化学 物理 世界史B 総合点数 得点率
92 /100 86 /100 97 /100 892 /950 93.9%

傾斜配点:843.6 /900点(93.73%)

岡山大二次試験の得点

英語 数学 物理 化学 二次合計 二次+センター合計
244/400 328/400 130/200 148/200 850/1200 1693.6/2100

広島大二次試験の得点

面接 二次合計 二次+センター合計
85/100 85/100 928.6/1000

大学別模試の判定

■神大オープン:D判定

■神大実戦:E判定

■駿台全国模試(5月):E(神戸大)判定

■駿台全国模試(10月):E(神戸大)判定

英語の学習法

中2までは独学でしたが、成績が悪かったため中3から研伸館中学生課程で吉田明宏先生の「中3英語S」、後期から「中3英語S+」を受講しました。この時期に学んだことは自分の勉強の基礎になりました。高校生課程になると、高1で「高1英語特別選抜S」、高2で「高2英語S1」を受講しました。

「高2英語S1」の授業は素晴らしく、英語の力がぐっと伸びました。どちらの授業でも復習をメインで勉強していて、復習は授業ノートの見直しをしていました。かける時間は回によってまちまちでしたが、特に学力診断テストの直前期には、出てきた文法や単語の意味がさっと分かるまで繰り返し復習をしました。高3からは「高3トップレベル英語」を受講しました。

しかし、志望校のタイプと合わないと思い、9月に辞めました。志望校と合っていないと感じたら、辞めるのも一つの方法と思います。9月以降の勉強は、高2の夏頃から取り組み始めていた『英文標準問題精講』(旺文社)を解くことが中心になりました。1日2題解き、何周もしました。また、高3の秋からはリスニング対策として毎日NHK「ラジオ英会話」を聴いていました。

英語で大切なことは、単語と文法だと思います。単語は読解、英作文で必要です。文法が弱いと英作文が伸びませんし、伸び悩む人は単語や文法が弱いことが多いように感じます。私は、単語は『ぼん単』を使って覚えていました。授業でテストがあったので、それに合わせて毎日勉強していました。まずざっと範囲を見て、間違えた単語をチェックします。そして、間違えた箇所を何度も繰り返して覚えていきました。結局、それを繰り返して受験本番までには1800番まで覚えました。文法については『大学入試ベストポイント英語頻出問題740』(桐原書店)を週に1章解くようにしていました。また、高3からは『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』(KADOKAWA)を使用し、英作文を本格的に勉強し始めました。模範答案や解答例を覚えるように心掛けていました。

過去問は、センター試験の後に1日1年分を目標に解いていきました(たまに2日に1年分になることもありましたが…)。ただ、すべてを解いたわけではなく、長文読解については8年分、英作文は『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』を使って対策していたので、過去問は使いませんでした。

岡山大英語を解く順番と時間配分

前から順に解きました。

役に立った英語の参考書・問題集

◆『ぼん単』(研伸館)

素晴らしい1冊だと思います。高1の頃にあらかた覚えましたが、その後さぼったため、成績が下がってしまいました。単語はきちんとやりましょう。

数学の学習法

高1の頃まではそんなに苦手意識はなく、高2まで独学でした。数学は大丈夫だと高をくくっていましたが、高2で成績が急降下し、危機感を覚えたため、高3から研伸館の松下先生の「高3数学トップレベル[理系]」を受けるようになりました。(松下先生からは、成績や志望校についてなどズバッと言われたこともありましたが、ためになったと思います。)先生の授業を受けるようになって、自分なりに成績は上がりましたが、センター数学を解く際にスピード不足を感じたり、難問になると手が出なかったりなど、いろいろと苦労はしました。

理系の数学は数Ⅲがメインになりますが、その基本はⅠAⅡBです。ここでの習熟度で後の成績が左右されると思います。進学校の場合、授業内容がどんどん先に進んでしまうかと思うのですが、速くやるよりも深くやることをお勧めします。私は、成績が振るわなくなってから自分の学習方法を見直し、『新数学スタンダード演習』・『数学Ⅲスタンダード演習』を1日3問解き、間違えた問題は数日後に再度解くというようにして学習内容の定着を図っていきました。過去問はセンター試験の後に12年分解きました。

岡山大英語を解く順番と時間配分

前から順に解きました。

役に立った数学の参考書・問題集

◆『新数学スタンダード演習』・『数学Ⅲスタンダード演習』(東京出版)

高2の秋から直前期まで使用しました。基本を押さえるのに有効だと思います。

国語の学習法

高2の時までは、現代文は学校の勉強以外はあまりやっていませんでしたが、学校の先生が良い先生だったので授業は聞いていました。授業は主にいろいろな大学の過去問の授業内演習でした。古文については、高2の夏から『古文上達』(Z会出版)を、高3の夏からは『最強の古文』(Z会出版)を解きました。漢文は高2の冬から高3の春にかけて『漢文道場』(Z会出版)を解いていきました。高3になってからも、塾に行ったりはせず、センターの過去問を中心に勉強していました。1日に大問を1つずつ解き、赤本に掲載されている25年分の過去問を3周はしたと思います。

持論ですが、センターの国語は各問題に癖があると思うので、予想問題よりも過去問を何度も解いた方が良いと思います。

役に立った国語の参考書・問題集

◆『ゴロ覚え古文単語600』(学研出版)

ゴロが覚えやすく、600語も単語が載っています。高3の春頃から受験直前まで使用し、友達と問題の出し合いをしていました。

理科の学習法

化学

化学は長らく物理と同様あるいはそれ以上に苦手でした。その理由を考えてみると、覚える分野を覚えきっていなかったからだと思います。問題を解く前に覚えることを覚えましょう。化学は「構造決定」がポイントだと思っている人も多いと思いますが、私は有機であっても覚えるべきことを覚えておくことがポイントだと思います。

『化学重要問題集』を高2の冬から直前期に掛けて、1日3問を目安に解いていました。A問題もB問題も両方解いていきました。高3の秋からは『化学の新演習』(三省堂)にも取り組みました。無機化学は内容が細かかったため、取り組んでいません。また、間違えた問題をまとめるノートも作成しました。また、過去問は物理・化学ともにセンター試験後に12年分解きました。

物理

物理は長らく苦手な科目で、駿台全国模試では10点台とか取っていました。しかし、さぼっていたわけではなく、高2の夏頃から『名問の森』を1日に3問ずつくらい解いてはいたのです。なぜそのような結果になったか考えてみました。私は基礎が固まっていなかったからだと思っています。まず、基本を押さえてから問題を解かないと私のようなことになります。私も、そのことに思い至ってからは、問題集を解く前に『物理のエッセンス』(河合出版)の該当箇所を読み、それから『名問の森』を解くようにしました。結局、『名問の森』は8周ほどしたと思います。

その他、センターの過去問を解いた時に、忘れていた公式をノートにまとめるようにもしていました。

岡山大英語を解く順番と時間配分

前から順に解きました。

役に立った理科の参考書・問題集

◆『名問の森(力学・波動)』・『名問の森(電磁気・熱・原子)』(河合出版)

良い問題集だと思います。

◆『化学重要問題集』(数研出版)

この本で基本を押さえました。

社会の学習法

センター世界史

私は理系が選択する科目では少数派といわれる、世界史を選択しました。この科目は、やればある程度の得点にはなりますが、勉強量は多いので、好きな人しかやらない方が良いと思います。ただし地理が楽だというのも嘘だと思います。

私はもともと世界史が好きで、友人と教科書から問題を出し合う形で1年間勉強しました。冬にはセンターの過去問を20年分解き、間違えた問題をノートにまとめました。その時、今までに解いた模試で間違えた問題も一緒にまとめ、センター直前期の見直しに活用しました。

役に立った社会の参考書・問題集

◆教科書

これがいいと思います。

科目別学力自己評価

センター試験から二次試験までの各科目の勉強の比重

センター対策の方法

過去問は何年分解きましたか?

上述の通り、それなりにたくさん解きました。

過去問以外を使った対策はしましたか?

学校のセンター練習会で、模試の過去問を10セット解きました。

いつごろからセンター対策に本腰を入れましたか?

秋ぐらい。

センター対策について、後輩へのアドバイス!

なめているとやられます。僕の友人にも志望校を変えた人がたくさんいます(悪い意味で)。

近ごろはセンターも難しく、すでに簡単なテストではなくなっていると思います。また、私はずっと判定が悪かったのですが、センター試験で点数が取れたので、思った以上に前期試験は良いところまでいくことができました(詳しくは前期の成績を見てください)。それでも届かなかった原因は、英語の力が不十分だったからだと思います。皆さんは、センターで有利になるように、そしてどの科目でも油断しないようにしてください!

広島大医学部現役合格への秘訣!

諦めないことと自分のレベルを把握することだと思います。あと、独断は禁物。例えば「神戸大の問題は簡単だから大丈夫」とか言っている人は要注意。

入試面接の状況 [広島大 後期 合格]

◆面接の方法

個人面接 面接時間:約15分 面接官4人(40~50代) 受験者1人

面接会場の略図
◆質問内容と回答

面接官:1分間で自己紹介をしてください。

 ――志望動機や大学でしたいことを話しました。具体的には、以下の内容を話しました。

  • 英語教育に力を入れている大学であるということ
  • 医歯薬連携に力を入れている総合大学であること
  • 留学をしたいと思っていること

※英語のくだりについては、毎日ラジオ英会話を聞いていたことを話すと良い反応をもらえました。 志望動機は各大学のアドミッションポリシーの中で、自分がその後に話を繋げやすい・広げやすいものを選んだ上で、それと関連づけながら話すことがポイントだと思います。


面接官:最近気になるニュースはありましたか?医療系のニュースでなくても構いません。

 ――医療ニュース以外でも良いと言うことだったので、「人工知能」についてのニュースを答えました。
そう答えた後、「人工知能は医者に置き換わることが出来ると思うか」と質問がありました。
「機械はレベルは高いかもしれないが、人間と比べてコミュニケーションは苦手であると思うので、医者には置き換わらないと思う」と答えました。

※「人工知能は医者に置き換わることができるか」という問いは想定内の問いだったので、自信を持って答えることができました。面接では、一つの質問から関連性のある次の質問が出てくることがあるので、次に繋げやすい話題を自分で用意しておくことは大切だと思います。


面接官:興味のある分野はありますか。

 ――眼科など…と答えました。

※もし、上記の「気になるニュース」が医療ニュース限定だったら、眼科関連のニュースを挙げようと思っていました(「加齢黄斑変性」が、iPS細胞の研究発展により、自分の細胞以外でも治すことが出来る可能性が出てきたというニュースです)。ただ、医療以外のニュースで良いと言われれば、無理して医療に繋げるよりも良いかと思います。


面接官:地元のアピールポイントを教えてください。

 ――あまり覚えていません。

※全体的に面接官が優しく、やりやすかったです。初めの1分間の自己紹介は用意したほうがいいと思います。 また、医学部は「普通の人」というよりも「真面目に勉強する人」を求めていると思うので、ちゃんと勉強してきたことや、ちゃんと勉強する意志があることをいかにアピールするかが大切だと思います。また、各大学のアドミッションポリシーを確認し、自分はそれに合う人物であることもアピールする必要があると思います。

入試面接の状況 [岡山大 前期 不合格]

◆面接の方法

個人面接 面接時間:約5分 面接官3人(40~50代) 受験者1人

面接会場の略図
◆質問内容と回答 [一次面接]

面接の質問内容は、以下の3つでした。

  1. 科学の中で興味のある分野
  2. 医師の志望動機
  3. 研究医についてどう思うか

2. 3. については想定内の質問だったものの、1. については想定外で困ってしまい、授業で聞いて面白いと思った、「雷の発生」に興味があると答えました。 すると、面接官の方から「それについて自分で何か調べたりしましたか」という質問があり、「物理の授業で習っただけなので特にありません」という答えになってしまいました。 点数化されない面接だったので油断していたのですが、点数化される面接だったら大変なことになっていたと思います。みなさん、しっかりと対策をしましょう!

プロフィール

◆血液型

◆好きな色

金色

◆好きなアーティスト・歌

ビートルズ、いきものがかり

◆好きな番組

大相撲中継

◆お気に入りスポット

京都のヨドバシのちゃぶとん

◆好きな作家

星新一

◆好きな(オススメ)飲食物

タピオカ

◆高校時代はまってしまったこと

囲碁

◆本気で勉強し始めたきっかけは?

少しずつ勉強量を増やしていきました。

◆受験前のリラックス方法

『NARUTO』を読む。

◆小学校時代しでかしてしまった大変な事

それはもういろいろと…。

◆受験勉強で一番辛かった時期

いつも辛かったです。

◆クラブや習い事

囲碁部。一応全国大会出場。

◆高校3年生のときの一番の思い出

センター試験

◆親や親戚に医師はいますか?

センター試験

◆医療系のドラマなどは見ましたか?

いいえ。

◆最近、気になった医療系のニュースは?

京都府立医科大附属病院の医師の偽造診断書

◆最近、気になった医療系以外のニュースは?

AIのもろもろのニュース

◆部活動はしていましたか?(引退時期は?)

高1の3月まで囲碁部に所属していました。

◆ボランティア活動はしましたか?

していません。

◆医師を志したきっかけは?

父親が医師であることも影響しているかと思います。

◆医師として20年後の将来像は?

分からないです。

◆興味のある診療科は?

眼科

◆医師として大切なことを三つ

体力、勤勉さ、精神の強さ

◆今までで一番つらかったこと

いろいろありました。

◆面接対策はどのようにしましたか?

母親と何度かしました。入室の仕方や、予想される問題(志望動機や地域医療についてなど)への受け答えがしっかりできるか確認しました。また、『医学部入試面接対策 虎の巻』(研伸館)に載っている内容について、本番のような状況で、自分の言葉で話せるかどうか練習しました。

◆本番の面接直前の心境はどのようなものでしたか?

全力を尽くしたいと思いました。

研伸館中学生課程を振り返って

研伸館中学生課程の授業を受けたきっかけは何ですか?

インターネットで調べたりして評判が良かったためです。吉田明宏先生の「中3英語S」を受講しました。

毎週どんな勉強をしていましたか?

授業前にあわてて予習していました(笑)。

英語・数学で最初につまずいた時期はいつですか?

数学は、高校数学を中2で始めた時に苦労しました。英語は、大体いつも苦労していました。

テストで悪い点を取ったときの思い出はありますか?

親に隠していました。

中学生にメッセージを!

この時期の勉強が大切になってくると思います。