京都大学 工学部電気電子工学科 2007年現役合格
Y.S.さん
- 出身高校
- 西宮市立西宮高校
(グローバルサイエンス科) - 進学大学
- 京都大学 工学部電気電子工学科
Q1. 大学の講義について教えてください。
大学の時間割 | |||
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――― | 月 | 火 | 水 |
1限 | 電力回路 | 自動制御工学 | 電気機器2 |
2限 | 電磁気学2 | 計算機ソフトウェア | 固体電子工学 |
3限 | パワーエレクトロニクス | 電気回路 | 電気電子計測 |
4限 | 通信基礎論 | システム最適化 | ――― |
5限 | ――― | ――― | ――― |
――― | 木 | 金 | 土 |
1限 | 真空電子工学 | 電気電子工学実習A | ――― |
2限 | ディジタル回路 | 電気電子工学実習A | ――― |
3限 | ――― | 電気電子工学実習A | ――― |
4限 | ――― | 電気電子工学実習A | ――― |
5限 | ――― | ――― | ――― |
月曜日の過ごし方:休み明けで辛いけど、『週刊少年ジャンプ』を楽しみになんとか5:30に起きて学校にいく。
火曜日の過ごし方:バイトがあるので、4限の授業を抜けてバイトへ。
水曜日の過ごし方:授業が早く終わるので、授業が終わった後友人と遊ぶ。
木曜日の過ごし方:授業が昼までなので、昼に友人と遊んだ後、バイトへ。
金曜日の過ごし方:みんなとひたすら楽しく実験。
講座PickUp!
電気電子工学実習A 担当: 阪本先生他
いわゆる実験です。大きな発電機の特性を測ってみたり、簡単な計算機を配線のところから作ってみたり等、電気電子工学科特有の実験をします。実験ですのでもちろんレポートを書かなくてはいけないので全授業の中で一番負担が多いですが、授業でよくわからないままだったことも実験によって分かったり、理解が深まったりするので真剣に取り組めば、自分の力が確実に向上する授業です。200Vほどの電圧がかかっている線がむき出しで目の前にあったり等と、命の危険もあるので、実験のガイダンスのときには実験の説明云々よりも、「死なないでください!」といわれたのを覚えています(笑)。
前期で12回授業があり、4回“メイン”のレポート提出があり、8回“サブ”のレポート提出があります。“サブ”の時には、問題を2問ぐらい解けばいいだけなので1~2時間で終わるのですが、“メイン”のときはまとめをしないといけないので2日ぐらいかかります。日曜日を丸1日つぶすときもあります。
運動科学 担当: 小田伸午先生
体の使い方について学べます。2軸運動や、スポーツに興味のある人にオススメです。この授業は先生がいきなり「この授業は出会い系です!」とかいって、生徒を歩き回らせるので色々な人と交流することもできます。また、テストも簡単で授業に出なくても「優」を取れる人は取れるとか…。
Q2. 思い出の単位について
同じ授業でも担当教員によって難易度が全く違うのですが、僕が受講した、「線形代数学B(塩田)」は、前期(4~7月)全般にわたり担当教員が、半袖灰色シャツ+薄色半パン+サンダルで登場し、授業があまりにも意味がわからない為にひどい時には3/80人しか授業に出ていなかった伝説の授業。
テスト1週間前にテスト範囲さえ決まっていなかった上、先輩に聞くと「あの先生か…ドンマイ!(笑)」と言っていたので「これはやばそうだな…」と思い、かなり勉強しました。
そして迎えた試験当日、大問1・2・3とあり、かなり勉強したのに3番以外全くわからない(汗)。明らかに難易度が高く、3番も途中までしか解けず、試験開始から30分たったところでみんな続々と部屋を出て行きました(大学ではテストによっては途中退室できます)。僕は最後まであきらめず、頭を捻っていたところ、大問3の途中までに加え、なんとか大問1の(1)を解くことが出来ました。
それでも書いたとこだけだと25点くらいしかないので落ちた(60点以上で合格です)と思っていると、成績をみると「優」(80点)で、僕以外に「優」はいなかったようで、他の人は60点とか10点とかキリのいい点数でした。俗に言う底上げというやつで、噂には聞いていましたが大学に入って初めてここまで露骨な底上げを知ったので驚いたのを覚えています。
ある人は「点数に√をかけて10倍したんだ!」といい、ある人は「テスト用紙で紙飛行機を折って、飛ばしたときの飛距離で決めたんだ!」と言い、試験結果にみんな不満タラタラ。このように大学ではテストの点数がどうなるか最後までわからないことがよくあります。テストでなくても、諦めずに頑張ればきっと報われるのでみなさんも最後まで諦めず頑張ってください。
Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。
・全体で合わしているのにガムを噛みながらトランペットを演奏する先輩G
・学校の廊下でミニ四駆と並走した友人K
Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ
※食堂はたくさんあり、北と南では北に行くほど料理は美味しいと言われています!
1位:『うどん麺ダブル』~安い!ボリュームたっぷり!学生に優しい!
2位:『天津飯』~北部食堂でたまにやっています。個人的にはそこらの中華料理チェーン店のものより好きです!
3位:『苺ミルクパフェ』(カフェテリア ルネ)~期間限定ですが、オシャレで美味しい♪ うわさでは京大で栽培しているイチゴを入れているとか…。毎年イチゴフェアをやっています。
番外編:京大理学部付近に『ハイライト』という定食屋があります。量がウリで、値段の割にガッツリ食べることができる学生の味方です。個人的に親子丼のダシの味が素敵なので大好きです!
Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?
ラーメン激戦区なので、様々な美味しいラーメンを好きなときに食べにいけること。ラーメン好きにはたまりません!! お勧めは、○竹、東龍、天下一品(本店)、吉田屋敷。
Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?
元から理系の大学生はみんな院に行くものだと聞いていましたが、その通りで僕の周りの人はみんな院にいくようです。うちの学科は電子系・電気系・エネルギー系・情報系と幅広い分野に進めますが、大学に入り、ただでさえ迷っていた将来の視野が広がったので僕を含め僕の友人もまだしっかりとは進路がきまっていません。僕もこの一年でしっかりと模索して決めたいと思っています。
Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。
アルバイトとして個別館の講師をしています。大学の授業で心がすさんでいても、生徒に教え、また教わり、共に成長していける喜びが得られるので「自分も大学の授業もガンバロ!」ってなります。生徒から元気を貰えるのはもちろん、他の学生講師の皆様もやる気があり、飲み会や遊びに行ったりすることも盛んなのでサークルとほとんど変わりません。 なによりも生徒に教えるために勉強をするので基礎学力が落ちにくいのが一番の魅力です。友人によっては「積分忘れた!」とか、挙句の果てに「因数分解ってどーするんやっけ?」という人もいますが、そういうことが起こりにくいので、塾講師系のバイトはお勧めです。
Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。
「勉強が大好きでたまらない!遊ぶより勉強したい!」と言うような人はほとんどいないでしょう。だからといって、「親が言うから」、「みんなが勉強しているから」といって嫌々勉強しているようでは苦しいですし、やる気も出ません。 どうせやるならできるだけ楽しく勉強してみてください。「勉強が嫌い」と思っていると不思議なもので、どんどん勉強が嫌いになっていき、勉強するのが苦痛になります。発想を変えて「楽しいことを探そう」と思ってみてはいかがでしょうか?受験勉強内容とはいえ、私達が学んでいることは、見方によってはとても興味深く、とても面白いものです。その面白いものを見ようとしないで逃げているのは食わず嫌いと同じで勿体無いです。「勉強が嫌い」と、心を閉ざさないで自分から向き合えば、新しい発見があるハズです。