東京大学 理科I類 2007年現役合格

R.H.さん

R.H.さん

出身高校
灘高校
進学大学
東京大学 理科I類

Q1. 大学の講義について教えてください。

大学の時間割
―――
1限 金属材料学 マテリアル力学II マテリアル組織形成論
2限 マテリアル電気化学 マテリアル速度論III 数学2F
3限 マテリアル工学実験I マテリアル工学実験II マテリアル化学II
4限 ――― ――― 分析概論
5限 ――― ――― マテリアル工学輪講
―――
1限 マテリアル物性II マテリアル速度論II ―――
2限 半導体物性 マテリアル物性I ―――
3限 ――― マテリアル強度学 ―――
4限 ――― マテリアルシミュレーションI ―――
5限 ――― ――― ―――

月曜日の過ごし方:7時45分起床 → 8時30分~授業 → 帰宅

火曜日の過ごし方:7時45分起床 → 8時30分~授業 → 帰宅

水曜日の過ごし方:7時45分起床 → 8時30分~授業 → 帰宅

木曜日の過ごし方:7時45分起床 → 8時30分~授業 → 帰宅

金曜日の過ごし方:7時45分起床 → 8時30分~授業 → 帰宅

講座PickUp!

半導体物性   担当: 霜垣先生

半導体は今の時代に欠かせないデバイス。半導体は外部の条件によって導電体にも絶縁体にもなるので、いろんな応用分野があってウキウキします。工学部に所属している身としてはそんな半導体を理解しないわけにはいかない!!‥‥ってことで参考書も買って熱心に(たぶん)受けてます。割と理解しやすい分野なので飽きずに勉強できます。

マテリアル強度学   担当: 幾原先生

僕は理系科目の中でも物理が好きで、計算式で身近な物体の運動などをある程度予測できるということに魅力を感じていました。強度学はその発展形で、物体を原子・結晶格子中の欠陥といったミクロな視点で見ることで、強度と結びつけることができるようになります。例えば、針金を曲げると硬くなるといった身近な事が理解できるようになり、とても学んだ気分になれます。

マテリアルシミュレーションI   担当: 喜多先生

学部に入ってから本格的に実験を始めますが、相当面倒な解析計算に出くわします。グラフから値を読み取って電卓で計算し、さらにその結果をグラフ用紙にプロットしてスキャンして‥‥と一仕事終えてふと時計を見るとだいぶ時間が経っていた、ってこともよくあります。でも、この授業で「Excel」という極めて偉大なツールの使い方を勉強すれば、今まで解析にかけていた労力がバカバカしくさえ思えます。式さえ入力すれば大量の計算は一瞬で済むし、グラフもあっという間に描け、近似曲線だって思いのままです。きっと将来役に立つスキルになると思います。

マテリアル工学実地演習   担当: 喜多先生

工場見学です。さすがにお金は別途必要ですが、その代わりに単位がもらえます。言ってしまえば、単位と青春と友情と貴重な経験をお金で買う授業です。今回は、製鉄所・化学工場・ビール工場など5社を見学しました。どこも普段は見ることのできない工場や研究室が見学できて、とても勉強になりました。でも、それ以上にお酒との付き合い方を学びました(笑)。

Q2. 思い出の単位について

1年生の時、「生命科学」という授業が必修でしたが、高校の時に物化選択で全く生物系に興味がなかった僕にとっては、教科書ほぼ1冊という鬼のようなテスト範囲も相まって、とにかくやる気の起きない科目でした。結局、単位は来ないという前提でとりあえずテストに臨んだところ、授業中に扱った演習問題がそっくりそのまま出ていました。しかし、いかんせん「ノー勉」だったのでさっぱり理解不能で、むしろ清々しい気持ちでテストを終えました。

もう完全に諦めていたのですが、ふたを開けてみるとなぜか単位が取れてました‥‥単位は意外と(向こうから)来るものです、あきらめずにテストを受けてください!!先生いわく、「解答用紙に名前を書くことが、単位が欲しいという自己主張」らしいです。

Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。

組んでいるバンドのリーダーですが、楽天の三木谷社長と飲んだり、阪神タイガースの真弓監督と飲んだり、Eric Martinのアルバムのレコーディングに参加したり‥‥とりあえず変人です。

Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ

1位:『ヒレカツ定食』~どうしてこのヒレカツはこんなにも軟らかいのか?!ピーク時間を外してこれを注文すると揚げたてを出してもらえます。

2位:『ハヤシライス』~ちなみに似たような値段のカレーには何故かサラダ・味噌汁はついてきません。

3位:『赤門ラーメン』~目玉商品です(たぶん)。辛さのなかに旨みがあります。物足りない人はラー油とコリアン唐辛子をたっぷりかけてどうぞ。

※ヒレカツ以外の定食メニューはちょくちょく変わるので固定メニューに限定します。

Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?

周りの環境に恵まれていることです。都心にありながら敷地が広く、いろんな施設があり不自由しないです。さらに、研究機器は最先端のものが揃っているし、図書館もとても充実しているので、研究にはもってこいの環境です。また、灘からたくさん入ってくることもあって、今までの繋がりをそのまま維持できることも良かったと感じます。

Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?

まだ自分のしたいことがはっきりしていないので、それを模索しつつ院に進学予定です。また、組んでいるバンドはやめずに両立していきたいと思っています。就職はある程度安泰なんじゃないかなと勝手に思い込んでいます。周りの友達も院に進学する予定の人が多いようです。

Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。

僕は小学校時代からチェロをやっていて、中高ではクラッシック研究部に所属していました。東大に入ると、灘の先輩がバンドを組んでいて、自然な流れで加入することになりました。サークルやバイトをしてない僕にとって、今やバンド活動は無くてはならない存在になっています。

バンドの醍醐味・面白味は、ただ各々が楽器を演奏しているというところではなく、他のパートの音と混ざり合ってひとつの作品を創り上げているところにあると思います。それは他のメンバーとのコミュニケーションがある点で、一人で全パートを演奏して重ねるのとも違います。他のパートのノリを受け止めて、それに合わせ、時には主張するといった互いの協調性の上で出来上がるサウンドは、とても心地よいものです。サッカーみたいな団体競技にも通じるものがありますね。大学ではスポーツかバンドをすることをオススメします!!

ちょっとだけ、僕が入っているソノダバンドの宣伝です!!リーダーの天才キーボーディスト、園田さん率いるメンバーは全員東大生(OBを含む)で、バイオリンとチェロが主旋律をとるインストバンド(歌が無く、楽器のみ)です。月に2・3回のペースで都内のライブハウスでライブをしており、ちょくちょくお祭りやパーティー等のイベントにも呼んで頂いています。メンバーのうち半分が灘出身ということもあって、神戸でのライブも多いです。‥‥最近そんなソノダバンドが凄いことになってきました!!今一番HOTな話題は、「サマソニ出演!!」と「3rdアルバム!!」です♪詳しくは公式HPを見てもらえるとありがたいです!!

⇒公式HP: http://sonodaband.jp/

Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。

東大受験の勉強は、どれだけ要領よくこなすかが重要だと思います。例えば、テストで間違えた部分の復習では、今後絶対に間違えないために、いつでも見返せるようにルーズリーフにまとめて綴じておくことをオススメします。苦手な公式やイディオムなどもまとめて綴じておくと便利です。それをお守りのように持ってテスト前に眺めておけば自身がつきますよ!!

東京では、たくさん得るものがあります。遊ぶ場所の数も、関西より断然多いです。とても生活していて面白いところなので、そういったところも楽しみにして頑張ってください。きっと東京に出てきてよかったと実感すると思います!!