東京大学 理科I類 2007年現役合格

M.F.さん

M.F.さん

出身高校
灘高校
進学大学
東京大学 理科I類

Q1. 大学の講義について教えてください。

大学の時間割
―――
1限 航空宇宙自動制御 計算機工学概論 ―――
2限 ジェットエンジン 設計・機械力学
・機構通論
航空機力学第二
3限 航空宇宙材料 宇宙工学演習 数学2B
4限 航空機構造力学第一 宇宙工学演習 数学2B演習
5限 ――― ――― 航空宇宙学製図第二
―――
1限 空気力学第二A 材料力学演習 ―――
2限 原動機推進理論 弾性力学第一 ―――
3限 ――― 航空宇宙基礎設計 ―――
4限 航空宇宙学製図第二 航空宇宙基礎設計 ―――
5限 ――― 航空宇宙製図第二 ―――

月曜日の過ごし方:授業終了後2~3時間ほど自習。残りの時間はサークル活動などにあてる。就寝:2時頃 起床:7時半頃

火曜日の過ごし方:同上

水曜日の過ごし方:同上

木曜日の過ごし方:夕方からアルバイト。他は同上。

金曜日の過ごし方:同上

講座PickUp!

ジェンダー論   担当: 瀬地山角先生

現代における性とは何かについて、性のとらえられ方が歴史の中でどうのように変化していたかを見ながら考えていく一般教養科目です。男・女の違いにとどまらず人種・国籍の違いをどのようにとらえてゆけばよいのか、国際化・多様化の進む現代において重要な知見を得ることができました。瀬地山先生ご自身の体験も踏まえた大変説得力のある話を聞くことができます。

宇宙工学演習   担当: 中須賀先生

ロケットエンジンの燃焼室、静止軌道上の人工衛星などを自分で設計する課題を通して航空宇宙分野ではどのような知識や作業が必要となるのかを実践的に知ることのできる工学部航空宇宙学科科目。

Q2. 思い出の単位について

一般的に大学の期末試験期間は7月中旬から下旬ですが、理Iの1年は理系必修科目の期末試験が9月の頭にあります。そのため夏休みであるはずの8月はその試験が気になって生殺しのような状況でした。とはいっても、一か月あるから大丈夫だろうとたかをくくって実際に勉強を始めたのは8月下旬でした。そして案の定試験まで時間が足りなくなったので、試験中の4日間は大学に泊まり込んで勉強していました。勉強道具と貴重品をもって椅子と机がある場所に移動し着替えや寝袋、夜食として買っておいた弁当は別の建物の前に置いておき勉強に励んでいたところ、荷物を置いていた建物のあたりが騒がしくなってきました。どうやら7月中に先に試験を終えた学生が飲み会をしてばか騒ぎをしているようです。様子を見てみると僕の寝袋で寝ているやつもいれば、買っておいた弁当を食っているやつもいてその時はほんとに殺意を覚えるくらいむかつきました。

そんなこともありましたけど無事すべての単位を取ることができました。

Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。

今同じ学科にいる人で国会で働いてる人がいます。そんな彼の夢は人類初の火星に降り立つ人間になることらしいです。ちなみに今年の夏休みは中国のチベット、ロシアのモスクワ、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボを三週間で一人旅してくるらしいです。

彼のバイタリティーにはいつも感心させられます。

Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ

1位:『クリームチーズメンチカツ』

2位:『赤門ラーメン』

3位:『大学の近所にあるラーメン屋「山手」の海鮮ラーメン』

Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?

同年代なのに尊敬できるような人に出会うことができることです。

Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?

来年に研究室に配属され、大学卒業後は大学院に進学する予定です。その後はおそらく航空宇宙関連を扱うエンジニアになるのでしょう。僕の所属する学部は大半の人が大学卒業後は大学院に進学しますが、中には就職する人もいます。ある友人は院には行かず航空会社の旅客機パイロットとして就職したいと言っていました。

Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。

ストリートダンスサークルに所属しています。暇さえあれば練習に励んでいます。ダンスをはじめてよかったと思うのは自分と生活環境の違う人と出会えることです。同じように大学生の人もいれば、ダンサーを目指して働いている人、看護師の仕事をしながらダンスに励む人。自分より年齢がずっと上の人や、同年代でも学生をしている自分とは目指しているものが違う人たちの意見は貴重です。

あとアルバイトで世論調査員というのをやっています。これは内閣や政策の支持・不支持やさまざまな社会問題についての意見、生活感を一軒一軒家を直接訪ねてアンケートに答えてもらって聞く、というものでアンケート結果は新聞記事として掲載されます。これも多くの人から違った意見を直接聞くことができる所に魅力があります。

Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。

志望大学を固めている人もそうでない人も、自分たちはなぜ大学に行きたいのか、更にはなぜ今勉強しているのかを自分の胸に問うてみてください。

将来の夢があるから?具体的には決まってないけど大学でそれを見つけたいから?まだ働きたくないから?友達が沢山ほしいから?理由は人それぞれでしょう。もちろん、どの理由が正しくてどれが間違っているということはありません。しかしながら、どの様な理由からにせよ今勉強をできていることを当たり前などとは考えずに、そのことに絶えず感謝してください。

時には不本意な結果を悔やむこともあるでしょう。しかし何かの結果についてどのように感じるかは時とともにいくらでも変化します。ただ結果にではなく過程に後悔することのないよう、自分がなぜ勉強しているのか、またなぜ出来るのかをよく考えて高校生活をおくってほしいと思います。

Q9. 今通っている大学の「あなた(あなたの周り)しか知らない情報」もしくは「(周りには知られていないが)あなたの大学の学生なら誰でも知っている」ような、マニアックな情報を教えてください。

好きな学食でも紹介しましたが東京大学駒場キャンパスの近所に「山手」というラーメン屋があります。そのラーメン屋は味が良いのと駒場が渋谷から徒歩でもいける距離にあるという理由からか、しばしば芸能人も来店するそうです。僕のサークルの先輩が以前そこでバイトをしていたころ明らかに堅気じゃないオーラを身にまとったガタイのいい男性が来店し、その先輩は「釣り銭間違えたら殺される。」とかなり緊張したそうです。で、その客が食べ終わり店を出て行くときの後ろ姿でプロレスラーの蝶野である事に気づいたそうです。かくいう私もいつものようにラーメンをすすっていると俳優の成宮寛貴さんが隣に座っていた事もあります。噂ではSMAPの中居くんも来た事があるとかないとか。

駒場に立ち寄ったときはぜひ行ってみてください。