神戸大学 医学部医学科 2009年現役合格
M.N.さん
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- 明星高校
- 進学大学
- 神戸大学 医学部医学科
Q1. 大学の講義について教えてください。
大学の時間割 | |||
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――― | 月 | 火 | 水 |
1限 | ――― | 解剖学(講義) | ――― |
2限 | 生理学 | 解剖学(講義) | ――― |
3限 | 生理学 | 解剖学(講義) | ――― |
4限 | 解剖学(実習)/ 組織学(実習) |
解剖学(実習)/ 組織学(実習) |
解剖学(実習)/ 組織学(実習) |
5限 | 解剖学(実習)/ 組織学(実習) |
解剖学(実習)/ 組織学(実習) |
解剖学(実習)/ 組織学(実習) |
6限 | 解剖学(実習)/ 組織学(実習) |
解剖学(実習)/ 組織学(実習) |
解剖学(実習)/ 組織学(実習) |
――― | 木 | 金 | 土 |
1限 | 医学英語 | ――― | ――― |
2限 | ――― | 生化学 | ――― |
3限 | ――― | 生化学 | ――― |
4限 | 解剖学(実習)/ 組織学(実習) |
解剖学(実習)/ 組織学(実習) |
――― |
5限 | 解剖学(実習)/ 組織学(実習) |
解剖学(実習)/ 組織学(実習) |
――― |
6限 | 解剖学(実習)/ 組織学(実習) |
解剖学(実習)/ 組織学(実習) |
――― |
※平日の4~6限は、9週間目までは解剖学実習、10週目は休み、11週目からは組織学実習。1限あたり60分。
月曜日の過ごし方:朝から大学へ。授業が終われば友達とご飯or図書館で勉強orアルバイトorベースの練習など。
火曜日の過ごし方:朝から大学へ。授業が終われば剣道部の稽古。稽古後は部活でご飯を食べに行きます。
水曜日の過ごし方:朝から図書館へ。午後から実習。授業後は友達とご飯or図書館で勉強orアルバイトorベースの練習など。
木曜日の過ごし方:朝から大学へ。午後から実習。授業後は友達とご飯or図書館で勉強orアルバイトorベースの練習など。
金曜日の過ごし方:朝から大学へ。授業が終われば剣道部の稽古。稽古後は部活でご飯を食べに行きます。
講座PickUp!
解剖学 担当: 寺島先生他
1回生の間の教養科目は頑張らなくても簡単に単位が取れてしまう大学のあり様に味をしめて、すっかりさぼり倒していた私は、この科目で「まじめに勉強する」ということを思い出しました・・・。
解剖学では人体の“構造”(骨、筋肉、臓器、血管、神経etc)について学びます。実習では献体(医学の発展のために、お亡くなりになった後、御自分の遺体を大学に寄付して下さった方のお身体)を実際に学生自身が解剖させていただき、人体の構造の実際を学ばせていただきます。
ところで解剖学実習は上述したようなある意味ショッキングな内容のため、巷では時にとんでもない噂が信じられていることがあります。(例えば「ご遺体はホルマリンのプールに浮かんでいる」「大学病院では死体洗いのアルバイトがある」等々。)とんでもない話で、医学のために捧げられた大切なご遺体はそのようなぞんざいな扱いを受けることは決してありません。医学生は日々の実習を黙祷で始め、黙祷で終わるのです。
Q2. 思い出の単位について
◆解剖学
毎年2人から3人に1人が落としてしまう、神戸大医学部2回生最難関の単位です。1回生ですっかりさぼり癖がついてしまっていた自分にはよいショック療法になりました(笑)。この時期は朝から晩まで大学で勉強していました。あんなに勉強したのは受験生のとき以来でしたが、勉強する「体力」がびっくりするぐらい低下している自分に驚きました・・・。よく受験生のときはあんなに頑張れていたものだ、と。無事合格したときにはホッと胸をなでおろしました。
◆細胞生物学
1回生のときにあった、ほぼ唯一の医学系の授業です。全870ページの「Essential 細胞生物学」という教科書が前期後期で半分ずつ範囲なのですが、すっかり不真面目になっていた1回生の私は直前まで全く教科書を開きもせず、試験直前になって慌てて徹夜をする羽目になりました。無事に単位は取れたのですが、この単位が記憶に残っているのは、まず徹夜をしたのが人生で初めてだったことと、結局直前に詰め込んだだけだったので試験終了と同時に知識は全て消し飛んでしまい、今になってその内容を復習する羽目になっているからです・・・(苦笑)。
Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。
剣道部の大分上の先輩で、ものすごい怪力の方がいます。神戸大の入試会場で使われる教室のドアノブがよく見ると1つだけ色が違うのは、その人が入試の際に扉が開かなくて力を入れたら取れてしまったせいだとか…。部活棟の階段の踊り場に開く巨大な穴はその人が酔って殴って開けたものだとか…。様々な伝説が存在しています(笑)。
Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ
1位:『栄養士』
2位:『デイリー』
1回生のころは自炊していたのですが、解剖学実習のしんどさを期にやめてしまい、今はすっかり食堂に依存しています。自堕落な下宿生にはありがたいメニューです。
Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?
時間にゆとりがあることです。上に書いた時間割表を見るとそうは思えないと思いますが、あれは2回生の前期だけで、他のシーズンは他の大学の話を聞く限り、神戸大学の医学部はカリキュラムには相当ゆとりがある方のようです。自由な時間で高校時代には出来なかったことがたくさんできることをとても嬉しく思っています。
Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?
周りはほとんどが臨床医志望だと思います。私自身も、入学前よりは研究医志望より臨床医志望にかなり傾いてきています。むしろ今考えていることは、海外で学ぶこと・働くことに非常に興味があるのですが、具体的にどのような形で、どのタイミングで海外に飛び立つべきなのかということです。
Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。
中高6年間続けた剣道を大学でも続けて、はや8年目になります。メインの活動は医学部剣道部ですが、全学の体育会剣道部にも出稽古に行かせていただいています。西日本の医学部全てが集結する大会である西医体での好成績を目指して頑張っています。大会での好成績も目標ですが、今私は剣道三段なので、卒業までに四段を取得することも目標です。よい先輩、同級生、後輩に恵まれて楽しく剣道に打ち込んでいます。後は軽音部でベースを弾き、ESSで英語に触れる努力を続けています!3つもクラブを掛け持ちするとなかなか大変ですが(笑)、楽しく頑張れています!
Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。
神戸大学医学部は、他大の医学部に進んだ友達の話を聞く限り、4回生までは、関西圏の医学部でトップクラスに授業時間数にゆとりのある大学です(笑)。それは良いことなのか、悪いことなのかは人それぞれですが、私自身はそのことを神戸大学医学部に入学して一番良かったことと捉えています。剣道と勉強で埋め尽くされた高校3年間を過ごしてから、神戸大学という医学部ながら自由な環境で、いろいろなことにチャレンジできていることを本当に楽しく感じています。
神戸大医学部はキャンパスの立地も非常によく便利で(残念ながら狭いですが)、間違いなく充実した大学生活が送れる大学だと思います。勉強するもよし、いろいろなことに手を出すもよし、勉強に限らず何か1つ決めて打ち込むもよし、遊び倒すのもよし(?)、学生に可能性を与えてくれる大学です。神戸大医学部で皆さんをお待ちしています!