京都大学 経済学部 2009年現役合格

Y.J.さん

Y.J.さん

出身高校
洛南高校
進学大学
京都大学 経済学部

Q1. 大学の講義について教えてください。

  <2年次の時間割>

大学の時間割
―――
1限 ――― 経済数学(隔週) 情報処理論IIa
2限 社会経済学入門 経済数学(隔週) マーケティング2
3限 社会経済学1 日本経済史 スペイン語II
4限 ――― ――― 会計学2
5限 ――― ――― ―――
6限 ――― ――― ―――
―――
1限 ――― ――― ―――
2限 スペイン語II
(実習)
経済史・
思想史入門
―――
3限 経済英語2 派生証券論 ―――
4限 ――― ――― ―――
5限 ――― ――― ―――
6限 ――― ――― ―――

月曜日の過ごし方:昼間は大学の授業、夕方~夜はバイト(個別館)

火曜日の過ごし方:昼間は大学の授業、授業後はサークル(バレーボール)

水曜日の過ごし方:昼間は大学の授業、夕方~夜はバイト

木曜日の過ごし方:昼間は大学の授業、授業後はサークル

金曜日の過ごし方:昼間は大学の授業、授業後はサークル

講座PickUp!

経済数学    担当: 兵庫先生

2週間に1回しかなかったのですが、担当の先生が「ホンマに大学の教授なん?」と聞きたくなるような服装をしています。内容は、論理記号や線形空間、微分などの経済学で用いられる数学です。経済学部で数学形を扱いたい人はこの科目を取るべきです!…と言いたいところですが、実はこの先生、龍谷大学の先生で、今年をもって京大には来なくなります…

マーケティング1   担当: 若林靖永先生

今年は前期に開かれた授業ですが、この先生の授業は意見や質問、感想をTwitterでリアルタイムで発表できるという点が斬新です。パソコンやSoftbank以外の会社の携帯をもっていて、Twitterのアカウントをもっている人は感想を発表しながら授業を聴くのもアリだと思います(ちなみに経済学部の校舎ではSoftbankは圏外です…)。内容はマクドナルドやコンビニの業態を見て現在の企業の経営戦略について考える授業で、たまにCMをYoutubeで見ることでどのように顧客獲得に繋げるかの議論を行うときもあります。

情報処理論IIa   担当: 飯山先生

この授業はパソコンを用いる授業ですが、やる内容はC言語です。パソコンに詳しい人はC言語のことをよく知っているとは思いますが、簡単にいえば、パソコンの中で通じる呪文みたいなものです。高校の数学Ⅱの教科書の最後の方に載っているプログラミングの延長だと思って下さい。高校の数学の授業で「プログラミングよくわからん」という人が結構多いと思います。僕も高校時代そうでしたが、パソコンで実際にやってみたことがないから黒板で授業されても今一つピンとこないだけで、やってみると面白いです。これからの時代、パソコンを使えないと生きていけないので、情報処理系の授業は何か取るべきだと思います。

Q2. 思い出の単位について

今期の経済英語2です。経済英語はいくつかあって、その中から希望を出して抽選になるのですが、僕は本当は経営戦略形の授業を取りたくて、定員60人の志望者70人の授業に第1希望を出したのですが、まさかの10人に入ってしまい、結局やる内容がミクロ経済学の授業を受けました。僕はミクロ経済学が一番嫌いで、日本語でも全然理解していないのに英語でわかるわけがないと開講当初絶望を覚えていました。テストの問題が発表されたのですが、「和訳中心でミクロも少し出します」ということが分かり、それならいけると思って安心して翌週のテストを迎えました。ところが問題を見ると、確かに30行ぐらいの和訳の問題が出ていましたが、点数配分を見るとミクロの方が高く、どう解釈すれば和訳中心と言えるのか分からない問題でした。それだけではありません。ミクロの問題が全部英語で書かれていて、80分で全部できる分量ではなく、安心感は一瞬のうちに崩れ去りました。試験中、就職活動の中また来年経済英語を取らないといけないという絶望を通り越して、むしろ笑いがこみあげてきました。結局ミクロの部分をほぼ白紙の状態で提出しました。その後、採点結果がパソコンに掲載されていて、ダメもとで見たら奇跡的に合格していました。人生で一番アメとムチを使い分けられた瞬間でした。

Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。

高校のときの友人で、現在東大に通っている男の話ですが、「超」がつくほどセレブです。高校時代かばんの中に1万円札を裸で入れていたり、学園祭の準備中にコンビニに買い出しに行かせる際に2万円渡して「買えるだけ買ってこい」と言い、今までのコンビニでの買い物で見たことのないレシートの長さになるまで買って来させたりするなど、そもそも高校生がそんなに1万円札を何枚も持ち歩いていること自体おかしいのに、お金の使い方というかばらまき方が尋常ではありませんでした。そんな彼がこの度洛南の同窓会の幹事をすることになったのですが、その案内のメールを見てびっくりしました。「大阪の某ホテルのパーティールームを借り切って・・・」。たぶん「××です」と名前を言うだけで予約を取ることができるのでしょう。相変わらずだなと思う一方、羨ましい限りです。という身の周りにいるすごい金持ちの人物の話でした。

Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ

1位:『だし巻き』(小皿派なのでこのように単品メニューが多いです)

2位:『ほうれん草』

3位:『おでんの大根』

Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?

中学高校が私学だったので、どちらかというと閉鎖的な空間でした。大学に入ることで周りの環境がガラッと変わり、いろいろな人がいると感じるようになったり、様々なコミュニティをもつようになったりしました。というふうに、少し抽象的なのですが、世界観が広くなったと感じられるようになったことが一番良かったことです。

Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?

まだよくわからないですが、2年後に控えた就職に向けてしっかり世の中を観察していきたいです。性格上、自分の適性に合ったものを探してそれに没頭するのではないかと思います。周りの友達は文系の人は自分と同様で2年後に就職する人もいれば、ロースクールを目指す人もいるなど多様ですが、理系の人は大概院に行って研究すると言っています。

Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。

基本的にサークルとバイトが中心です。サークルはグラウンドで雨が降っても風が吹いてもやる、いろいろ間違ったバレーボールサークルですが、外ならではの珍プレーなども起こるので、体育館でやるバレーとはまた違う楽しみ方で遊んでいます。バイトの方は個別館高の原校で現在講師リーダーをしています。校舎の学生講師全員の代表として、社員と講師のパイプ役をしています。現役時代、研伸館に1年間生徒としてお世話になって、今度は教える側として個別館に入り、1週間に10人程度教えています。

Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。

自分の場合、洛南という1年間に何十人も東大や京大に合格者を出すような学校にいたので、涼しい顔して東大京大に行くというのが普通だと思っていて、第1志望はだれでもその気になればいけると思っていました。しかし、2年間生徒を教える立場に立って、それがかなり大変なことなんだと考えをひっくり返されました。センター試験の結果が良くなかったため、志望校を変えざるを得なくなった生徒も多数見てきました。京大を目指す人に限らず、殆どの受験生が第1志望をもつとは思いますが、第1志望に合格するということは生半可な覚悟では無理だということを自覚して下さい。なぜそこに行きたいのか、入ってから何をしたいのか考えて、じゃあそこに入るためには何をどれぐらいしないといけないのかしっかり逆算して受験生活を送ってください。