大阪市立大学 医学部医学科 2010年現役合格

K.K.さん

K.K.さん

出身高校
奈良学園高校
進学大学
大阪市立大学 医学部医学科

Q1. 大学の講義について教えてください。

  <2年次の時間割>

医学部の授業は日によって異なります。以下はその例です。

大学の時間割
―――
1限 消化器実習 脳神経 呼吸
2限 消化器実習 脳神経 脳神経
3限 マクロ実習 内分泌・代謝 マクロ実習
4限 マクロ実習 内分泌・代謝 マクロ実習
5限 ――― ――― ―――
6限 ――― ――― ―――
―――
1限 免疫 呼吸 ―――
2限 免疫 呼吸 ―――
3限 マクロ実習 マクロ実習 ―――
4限 マクロ実習 マクロ実習 ―――
5限 ――― ――― ―――
6限 ――― ――― ―――

月曜日の過ごし方:週による(遊んだり)

火曜日の過ごし方:部活

水曜日の過ごし方:バイト

木曜日の過ごし方:部活

金曜日の過ごし方:バイト

講座PickUp!

マクロ実習(解剖実習)    担当: 中島先生 等

医学部と言えば特別な学習として人体の解剖があります。実習は2回生の9月から12月の初めまで約3ヶ月間ほぼ毎日あり、かなりしんどかったです。終わる時間も日によって異なり、予定も合わせにくかったですし、長いときには6時間くらい休憩なしに解剖をし続けることもあり疲労はすごくたまりました。それでも実際に解剖をして人の体を教科書ではなく自分の目で見ることによってまた違った勉強になりました。また、メスやピンセットなどの器具の扱いに慣れることもできました。とても良い経験となりました。

呼吸   担当: 中島先生、北川先生

今、自分が実際に呼吸してるその仕組みを授業で教えていただけるわけなので、すごく興味を持って聞くことが出来ました。特に肺のことを知るうえで欠かすことのできない概念である“死腔”というのはもっとも印象に残っているもののひとつです。(分からなくて興味があればまた調べてみてください♪)他にもよく聞くものとしては肺活量というものがありますが、これは予備吸気量と一回換気量と予備呼気量とが…… 詳しくはまたみなさんが授業を受ければ勉強することになるでしょう。

Q2. 思い出の単位について

2回生のときは覚えることが多すぎて楽にとれる単位なんてほとんどなかったですが、なかでも夏休み明けにあった「骨学」と1月4日にあった「免疫」は特にしんどかったです。どちらも時間をどれだけかけても覚えきれないだろうというような膨大な暗記量で、試験に受かりはしたものの実際覚えきることはできなかったという印象です。どらちも一般的な大学生ならテストでしんどいと言っている人なんていない時期にあったテストなので、さらにしんどさが増しました。友人の話を聞いたりしていると医学部ならどの学校でも、明らかにそれは無理があるやろと思うことをさせられたりするっぽいので、医学部に入りたいと思っている人は覚悟しておきましょう。。。

Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。

周りの人はだいたいみんないろんな意味ですごいです。そのなかでも誰というわけではないですが、うちでは試験に一度落ちると再試験というものを受けなければならないのですが(ひとつでも単位を落とすと、それで留年になるので…)、それはそれは落ちるともう一年同じ学年というプレッシャーがものすごいのですが、それを2,3にとどまらず多いと10をこえる再試験を受けて見事に受かった人が何人かいます。本当に尊敬に値すると思います。でも、そんなことができるなら、普通に本試験で勉強したら受かるだろうと思ったりもします。

Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ

1位:『チキンカツ』~安くてボリューム満点

2位:『味噌汁』~20円しかしないのでついつい買ってしまいます。

3位:『巣ごもり卵』~ほうれん草に半熟卵がのってます。

Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?

良かったと思うことはたくさんありますが、とりあえず学舎が天王寺にあるというのはとても便利です。部活帰りに食べて帰るとなったときも、いろんな店があるので2年たった今でも行ったことのない店がたくさんあります。最近はQ's mallができてより便利になりました。逆に、そのせいか人が多すぎて毎日道が歩きづらくなってしまったという困った点もあるのですが…。

Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?

医学科なので当然みな医者を目指しています。まだ具体的に進む科を決めている人は少なく、まだ私も決めていません。しかし、医者になるためにこれから何年あるいは何十年とかけて知識だけでなくいろいろなことを学んでいかなければならないと思っています。それは決して楽なものではないと思っているので努力を怠ることがないようにしていきたいと思っています。

Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。

私は硬式テニス部とギターマンドリン部という2つのクラブに所属していて、授業とバイト以外の時間はほとんど部活に時間を費やしています。兼部とあって正直なかなかに忙しく、休む暇があまりありません。しかし2つの部活に所属することで、接する人の数も単純に2倍になりとても楽しいです。聞くところによると、将来医者になってからも交友関係は非常に大切なものになってくるらしいので、これからも部活として真剣にかつ楽しく取り組むと同時に人間関係というのも大切にしていけたらいいと思ってます。また、私は部活に割かれる時間が多いのですが、バイトも少ししています。私は大学生になるまでバイトをしたことがなかったのですが、大げさに言えば社会のことを知る良い機会となっていると思います。これから忙しい中でも、なんとかバイトは続けていこうと思いますし、少々の無理をしてでもする価値があると私は思います。お金も入ってきますし♪

勉強は打ち込もうと思わなくても打ち込まざるを得ないので、やるべき勉強はしっかりこなしていこうと思っています。

Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。

大阪市立大学の医学科は一学年の人数が100人弱であり、クラスもひとつでみながずっと同じ教室にいるので非常に他の人と仲がよくなります。定期的にクラス会という飲み会も開かれ、みんな仲良くお酒を交えて日頃の苦楽を話したりします。また先ほども書いたように、立地も医学部の校舎は天王寺にあるのでいろいろと便利です。

受験勉強は長くてつらいものだと思いますが、大学生になってからは楽しいことばかりです。大学生になるまでしばし辛抱をしましょう。辛抱と言ってもただしんどいと思うだけではやはり長続きしないものです。だからしんどい中でも勉強に対してやる気を起こさせる何か(できなかった問題ができるようになった等)を見いだすことも必要だと思います。悔いのないように自分なりに頑張ってください。