京都大学 農学部 2010年現役合格

S.M.さん

S.M.さん

出身高校
清風南海高校
進学大学
京都大学 農学部

Q1. 大学の講義について教えてください。

  <2年次の時間割>

大学の時間割
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1限 食品物理化学 酵素の作用と応用 食品有機化学III
2限 ――― 食品微生物学 食品生理機能学
3限 ――― ――― ―――
4限 ――― ――― ―――
5限 ――― ――― ―――
6限 ――― ――― ―――
―――
1限 ――― 科学英語
(農学)
―――
2限 食品生化学 栄養化学 ―――
3限 ――― ――― ―――
4限 ――― ――― ―――
5限 ――― ――― ―――
6限 ――― ――― ―――

月曜日の過ごし方:授業→バイト→部活

火曜日の過ごし方:授業→部活→たまにバイト

水曜日の過ごし方:授業→バイト→部活

木曜日の過ごし方:授業→部活→たまにバイト

金曜日の過ごし方:授業→バイト→部活

講座PickUp!

栄養化学     担当: 伏木 亨先生

まさに「食品生物科学科」を代表する専門科目ではないでしょうか。主に、人によって異なる「おいしさ」の概念を科学的に追究していく講義です。「うま味の中心は糖と油脂と核酸である?」「人が1日に落とせる体脂肪の限界は30g?」などなど、興味深い内容はもちろん、先生が面白いです。実は3回生の講義ですが周りの2回生も結構取っています。違う学科の友人も取っていたぐらい面白いです!

酵素の作用と応用     担当: 井上國世・保川 清先生

アミラーゼから産業用酵素、医療診断に使われる酵素まで、身近な酵素について解説する講義です。缶詰のみかんも酵素で作る、洗剤も酵素である・・・。厳しいと言われる先生の講義ですが、内容がおもしろいのでふむふむと思いながら聞いてしまいます。

食品微生物学     担当: 芦田 久先生

漫画『もやしもん』で扱われているような世界を、もう少し学術的に解説する講義です。酒(日本酒、ワイン、ビール・・・)、チーズ、納豆など、様々な発酵食品の製造やそれに関わる微生物、その微生物の育種方法などが解説されます。面白かったのは、2週間に1回程度、授業で扱った食品の試飲、試食したことです。出してもらったのは、貴腐ワイン、ボルドーワイン、日本酒、ふな寿司、すぐきの漬物などでした。貴腐ワインはとてもおいしかったですが、ふな寿司はもうなんかほんとだめでした。

Q2. 思い出の単位について

専門の有機化学。何しろ授業進度が速いので、範囲が広くて毎回の予習復習が追い付かず(そもそもそんなに予習復習しなかった私が悪いのですが)、テスト前はそれこそひーひー言いながら教科書を読み返すという始末でした。今や教科書は5冊目に突入しました。なんとか今まで単位は取れていますが、次は落とすのでは、といつもひやひやしています。

1回生前期の数学(一般教養)。内容は当然高校の数学を越えており、講義で先生と言葉のキャッチボールがままならず(全くキャッチできず)、あえなく落とした単位です。京大は単位が空から降ってくると聞いていたのですが、それは嘘だと思った講義でした。私の学科では実質数学を落とすと卒業が非常に難しくなるので、落とした時はすごく焦りました。

Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。

南アフリカを1年放浪して某超大手銀行に就職した先輩。

クリスマスに河童の着ぐるみを身にまとい、鴨川を泳いで渡った先輩。

モナコにフィアンセがいると噂のお嬢様。

入学式に銀髪で来て次の日から黒髪になった友人。

Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ

1位:『皿うどん』~おいしい!

2位:『天津飯』~注文してから作ってくれるので、できたてを食べられます。

3位:『鯖の味噌煮』~日本人ですから。

Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?

たくさんの出会いがあったこと。やはり総合大学なので、とにかく色んな地域から色んな人が集まっていて、視野が広まるというか世界が開けました。高校も楽しかったですが、大学に比べるとまだまだ狭い世界です。クラスはほぼ同学年の集まりなので高校の延長のような感じですが、私は部活動の中で先輩はもちろん、40歳上のOBさんと交流する機会もあり、大学に入るまでは絶対にできなかったと思います。

あとは色んな学問を専門家に学べるのがいいと思います。京大は本当に自由度が高く、一般教養では何百という講義の中から自分の好きな講義を選べます。単科大学ではそもそも高校のように時間割が全員同じであったり、選択の余地がないこともしばしばあるようです。自由なので先生も学生は放置ですが、それがいいです!

Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?

目先の事を言えば、3回生になると実習地獄なので気合いを入れなきゃな、と思います。また、理系学生は卒業してそのまま院に就職する、という人が多いようですが、私は院に行くか、就職するかまだ迷っています。理系は院を出てないとほとんど採用されないらしいのですが、そこで就職するとなると厳しそうですね。しばらくの間は険しい道のりになりそうです。

Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。

合気道部に所属してます。サークルと違って体育会の部活なので、平日の夕方は毎日稽古があり、しんどいですがなんだかんだで初段を取るに至りました。あと、出版社で校正のバイトと、家庭教師をしています。2回生は午前しか授業がなかったので、時間がもったいないなと思って色々始めてみたら、部活もあって大変なことになりました(笑)。でもものすごく充実してます! 3回生になったらもうちょっと勉強にシフトする・・・かもしれません。

Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。

京都大学は何せ自由の校風を売りにしています。全てが自由というわけではありませんが、他の大学の友達の話を聞くと、やっぱり京大でよかったなと思います。多ジャンルの学問に触れ、友人の幅も広がり、かつ目いっぱい遊ぶ。大学生の今しかできない事です。もちろん入試は難しいのですが、その努力に見合う価値が十二分にあります。高校も楽しいけれど、京大はもっと楽しいところです。まだまだしばらくは勉強しなければならないと思いますが、京大に入ったほとんどの人がそうであったと思います。自分のやりたい事を見つけて、それに向かって頑張ってください!