京都大学 法学部 2010年現役合格

A.S.さん

A.S.さん

出身高校
神戸女学院高校
進学大学
京都大学 法学部

Q1. 大学の講義について教えてください。

  <2年次の時間割>

大学の時間割
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1限 ――― ――― ―――
2限 民法第二部 憲法第二部 ―――
3限 刑法第二部 ――― 刑法第二部
4限 政治原論 ――― 政治原論
5限 ――― 法学政治学英語 ―――
6限 ――― ――― ―――
―――
1限 ――― ――― ―――
2限 憲法第二部 民法第二部 ―――
3限 ――― 英語 ―――
4限 フランス語 フランス語 ―――
5限 ――― ――― ―――
6限 ――― ――― ―――

月曜日の過ごし方:バイト、サークル

火曜日の過ごし方:図書館

水曜日の過ごし方:バイト

木曜日の過ごし方:図書館(月に1、2回料理教室に行きます)

金曜日の過ごし方:サークル

講座PickUp!

精神分析学I    担当: 新宮 一成先生

学内で配布されているChotBetterという雑誌にオススメの授業が載っているのですが、そこに「この授業を受けると変態の京大に来たことが実感できる」と書いてあったので受けてみました。初回授業に教授が白衣、眼帯、マスクの姿でふらふらと現れた時は驚愕しました。内容が夢と精神病の関係ということもあって、不思議な世界が広がっていてとても面白かったです。少し居眠りをしてしまって目覚めたとき、「これも夢かもしれない…」という教授の声が聞こえて自分が起きているのか寝ているのかわからなくなりました。試験対策のため、がっつり専門書を読まなくてはならないのですが、普段触れることのないような内容ばかりで、勉強しているというより好奇心を満たしている、という感覚でした。空想が好きな人にはオススメです。

フランス語IIA     担当: 平塚 徹先生

漫画家マルク=アントワーヌ・マチューの『神自身』という作品を読んでいく授業でした。この漫画はフランスの2010年度批評家大賞受賞作品で、現代社会に現れた神がやがて裁判にかけられていくという哲学的な話です。予想外に授業の進みが遅く、十数ページしか読み進めることができなかったため、全体像は全く見えなかったのですが、つかみだけでも魅力的な作品でした。試験の前に先生が、この授業失敗でした、と笑いながら言っていましたが、題材はよかったなと思いました。ただし、口語が多いため訳は難しかったし、試験も難しかったです。翻訳本が日本で発売されたらいいのになぁと願っています。

Q2. 思い出の単位について

高校生の時、誰も教えてくれませんでしたが、うちの法学部のしんどさは恐ろしいものです。それは全学部に認識されているようで、よく憐みの目を向けられます…法学部にはキャップ制という制度があり、登録できる単位数に上限があります。そして週2回4単位の授業が多いため、1つ試験で失敗してしまうと大きな痛手になります。1つの科目につき週2回授業があると試験範囲がものすごい量になるため、試験の2カ月くらい前から、朝9時前後から閉館の22時まで図書館にいて、下宿に帰ってから3時ぐらいまで勉強するという生活続けても、うまく消化できず大変です。大学では自由な時間が増えると思っていましたが、正直高3のときより勉強している気がします。法学部にはロースクールを目指している人が多いのですが、その人達にとっては試験の平均点が重要となるため、可(60~69点)をつけてくれない教授が多く、単位さえ取れればいい就活組からすると大変迷惑です。また、夏休みや春休みが他学部より2週間短いです。他学部が次々と休みを迎える中、人の少なくなった図書館で孤独な戦いを繰り広げねばなりません。このような苦しみを乗り越えて試験を受けても、残念ながら単位を取れるという確証はありません。教授はどこまで食らいつけるかということを見ているようなのですが、到底完答することはできない複雑な問題が出され、それに対してA4の解答用紙3、4枚分にボールペンでひたすら論述をするという試験形式で、試験が終わった後もできたのかできていないのかよくわからない状態のまま成績開示を待つことになります。周りを見ていると、もちろん勉強していない人は単位を取れないのですが、勉強した人が必ず取れるというわけではなく、愕然としている友人をたくさん見ました。毎回が受験のような感覚です。私は2回生の前期の試験期間中、疲労と緊張のあまり吐き気が止まらなくなって病院で点滴を受けるはめになり、試験を1つ受けられませんでした…本末転倒ですよね(笑)。法学部を目指している人は、大学生になっても他の学部と比べてあまり遊べないことを覚悟してくださいね!ただ、ちゃんと大学生活を送っている、という充実感はあります。

Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。

半期ごとに1、3、9、27…と単位を取ろうとしている理学部の友人(3回の前期には一体何がおこるんでしょうか。)、鴨川で流された後、びしょぬれのまま図書館にくる先輩、知り合いではないですが持ち込み可のドイツ語の試験にドイツ人を持ち込んだ人がいるらしいです。その発想はなかった…

Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ

1位:『ケバブ』

2位:『かにだんご汁』

3位:『カキフライ』

お祭りでたまに見かけるような巨大な肉の塊が食堂の奥にあります。食堂側の配慮なのか、ケバブの担当は留学生の外人さんなのですが、中国や韓国の方が作っているとがっかりします。もっとトルコを感じたいです。味はいつでもおいしいです。

Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?

会話が楽しい人が多いことです。言い回しのひとつひとつがおもしろく、どこか開き直っていて堂々と奇抜なことをしてのける人がたくさんいるので、その話を聞くのも楽しいです。

Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?

今年の後期から就職活動をしようと考えています。どのような職種がいいかなと、今はまだ考えている途中です。法学部は就職活動をする人が多いとは言えないため、先輩から就活の情報をあまり聞けないですし、周りにも就活をする人があまりいないため、乗り遅れないようにアンテナを張っていないといけないなと緊張しています。周りには、やはりロースクールに行く人や官僚を目指している人が多いです。

Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。

アンプラグドというアコースティック編成で音楽をするサークルに所属しています。普通の軽音とは違って、アンプを通さず生音を楽しむのが特徴で、バイオリンやチェロ、フルート、サックスなどの楽器も使います。音楽が好きでたまらないという人が多く、曲のクオリティが重視されるので練習は厳しいですが、その分曲を作り上げる楽しみや、アレンジが完成した時の達成感は大きいです。電子機器を使わないので他の軽音サークルのようにスタジオを借りる必要はなく、教室で活動できるのですが、教室が朝5時まで使えるため部員はみんな夜型で練習は大体深夜に行われます。合わせ練は深夜1時から、などということになるのは普通で、その生活に慣れてくると、深夜1時は体感的に昼くらいに思えてきます。5時までいた日は、皆で朝マックをして帰ります。このようにライブ前は生活リズムが大変なことになりますが、固定バンドは組まないというルールになっているため、いろいろな人と音楽を楽しめますし、楽譜を使わず皆で試行錯誤して曲を作り上げていくことで、結束や信頼が生まれて、いい人間関係が築けるところがいいなと思っています。

Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。

京都大学は本当に自由な大学だと思います。勉強しようと思えばいくらでも勉強できるし、遊ぼうと思えばいくらでも遊べます。どのような大学生活にしていくかは、各自の自主性に完全にまかされているため、様々なタイプの人に出会えるのが一番の魅力だと思います。毎日いろいろな人から刺激を受けて、のびのびとすごせています。高3のときしっかり勉強した自分に感謝しています。受験勉強は精神的にも身体的にもしんどいと思いますが頑張ってください。その努力に見合う価値のある日々が待っているはずです。