神戸大学 医学部医学科 2010年現役合格

M.O.さん

M.O.さん

出身高校
金蘭千里高校
進学大学
神戸大学 医学部医学科

Q1. 大学の講義について教えてください。

  <2年次の時間割>

大学の時間割
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1限 ――― 生理学 ―――
2限 ――― 生理学 ―――
3限 ――― ――― ―――
4限 ――― ――― ―――
5限 ――― ――― ―――
6限 ――― ――― ―――
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1限 ――― ――― ―――
2限 医学英語 生化学 ―――
3限 ――― 生化学 ―――
4限 医学史 ――― ―――
5限 医学史 ――― ―――
6限 医学史 ――― ―――

注)1限9:00~10:00  2限10:10~11:10  3限11:20~12:20
 4限13:20~14:20  5限14:30~15:30  6限15:40~16:40 となっております。

月曜日の過ごし方:研究室

火曜日の過ごし方:研究室

水曜日の過ごし方:研究室

木曜日の過ごし方:研究室

金曜日の過ごし方:研究室

講座PickUp!

生理学    担当: 片岡先生他

身体の仕組みを勉強する学問で、私達の身体は自らの生命を維持するためのさまざまな営み、例えば心臓の動きや呼吸、腎臓の排泄の仕組みなどがどのように働き、そしてもしもその活動が停止してしまったとき、私達の身体はどのように対応するのかということを学びます。勿論覚えることも沢山ありますが、医学部に入って初めて医学らしいことを学べる気がします。また私達の身体は知れば知るほど面白く大変神秘的で、とても合理的に作られているということがよくわかります。その素晴らしさに気づけた時、医学部生としての自覚を得られると思います。また、勉強する面白さだけではなく、医師となるうえでも解剖学と生理学は大変重要である、とよく聞きます。

解剖学     担当: 寺島先生

神戸大学では解剖学は2年前期に終了してしまうため、時間割にはありませんが、これも大変興味深い学問です。実習では数人で一体の御遺体を解剖させていただきます。写真や絵で見るのとはやはり全然違った感動が得られます。各臓器の位置、色、形など、思い描いていたものとはかけ離れていたり似ていたりと大変興味深く取り組めると思います。講義と実習が並行して進められるため、少々慌ただしく勉強が追いつかないことが多々ありましたが、それでも終わってみるともっと勉強してから取り組めばよかったという気持ちが起こる程貴重な経験だと思います。

Q2. 思い出の単位について

1回生の頃は全く医学と関係なさそうな、微積分や哲学、物理学などを取ることが決められていました。自分で取る授業を選んで受けるというイメージがあったため非常にがっかりしました。そのうえ私はその科目に全くと言って良い程興味がありませんでしたので勉強するのは少々つらかったです。自分で選んだわけじゃないのに、なんでこんな科目やらないといけないんだ、などと思うと勉強が全然進みませんでしたね。でもなんだかんだ言ってプリントなどをちゃんと集めてちゃんと読んで軽く理解しておけば試験自体はそう問題ないはず…と思われます。医学部は2回生から別キャンパスだということをきちんと理解してくださっている先生方が多かったように思います(教養科目の先生を除いて)。でも試験前くらい真面目に勉強しなければ流石に単位落としてしまうようですね。もし前期でもしわけのわからない講義を取らされたとしても後期は選べるので気持ちを入れ替え頑張りましょう。

Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。

周りには真面目な人が多いので、あまり奇抜な人はおりませんが、今年度から入ってこられた学試編入の方たちはすごいなぁと思います。あと最近お子さんが生まれた方がおります。子育てと勉強の両立はさぞ難しいことだろうと思いますが、さらにその方成績も優秀ですのでそういう面では本当に尊敬に値するなあと思います。

Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ

1位:『豚汁うどん』

2位:『サラダバー』

3位:『親子丼』

医学部キャンパスはそんなにメニューがないのですがお気に入りはこの3つくらいです。好きな理由ではありませんが、サラダバーは最近アンケートにより値下げしました。下宿生が多いので野菜不足を補うという点で素晴らしいメニューだと思います。

Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?

素敵な人に沢山出会えたこと、そして自分の夢を持つことができたことだと思います。私は大学に入るまで人見知りの塊のような人間だったのですが今ではそれが誰もが疑うくらいに社交的になることが出来ました。それも周りの人たちが温かく接してくれたからだと思いますし世の中には色々な人が居て、そして色々な考え方があってそしてこの世界は成り立っているということを改めて実感したように思います。そして部活に入ったことで、しんどさもありますが生まれて初めて絆というものの意味を理解しました。

Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?

入学当初は臨床と研究のどちらも考えており、今でもその気持ちは変わっていません。臨床をやりながら研究をすることもできるし、また研究に専念するという道もまた良いと考えています。兎に角、今ある病気の謎を解明したいという気持ちと、ある病気に苛まれている人を助けてあげたいという気持ちを大事にして医学を学んでいきたいと思っています。周りは殆ど臨床かと思われます。近年、研究、更に基礎研究に進む人は大変稀であり、医学部の生徒は殆どが臨床に進むと思われます。

Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。

最近は、基礎配属実習と呼ばれる研究のお手伝いのようなものをさせていただいております。カリキュラムの1つで、研究室によってやることはさまざまですが、私は今小胞体の膜タンパク質についての研究のお手伝いをしておりまして、予想した結果が上手く出るように、と日々細胞を培養したり電気泳動をしたりしています。初めは自分が今何をやっているのか解らないこともたくさんありましたが、最近では漸く色々なことが解り始めて、とても楽しいです。予想した通りの結果が出るかどうか、ちゃんと出来ているかどうか、もし違っていたならばなぜ違うのか、どうしてこの結果が出たのか、様々なことを考察し新たな発見へ、そしてそれがいつか病気の解明に繋がれば、と思います。

Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。

神戸大学はとても楽しいです。のんびりとした私にはとても合ったところだと思っています。今でももうすぐ試験でありながら更に実習のレポートをやらなければならないという状況下でもこうしてやはりのんびりとしています。それでも許される。それが神戸大学なのだと思います(多分)。自分のペースで色々なことが出来て、自由な時間が沢山あります。その間に何をするかはその人次第でしょう。旅行するもよし、勉強するもよし、遊ぶもよし。したいことを何もかも叶えられるかどうかは自分がどうするかに懸かっているのでしょうが、時間が許してくれなければまず何もできません。ここならきっと時間という枠には縛られない筈です。何かやりたいことを見つけて充実した人生を送るためにも、一生懸命今を生き抜いて合格してください。自分なりのペースで頑張ればいいのです。ここに来ている人は皆そうなのですから。そしてもし合格して私を見つけたら是非声をかけてくださいね。