香川大学 医学部医学科 2010年現役合格
K.F.さん
- 出身高校
- 六甲高校
- 進学大学
- 香川大学 医学部医学科
Q1. 大学の講義について教えてください。
<2年次(1月~)の時間割>
大学の時間割 | |||
---|---|---|---|
――― | 月 | 火 | 水 |
1限 | 生化学講義 | 生化学講義 | 生理学I |
2限 | 生化学実験 | 生化学講義 | 解剖学I講義 (マクロ) |
3限 | 生化学実験 | 生化学講義 | 解剖学実習 |
4限 | 生化学実験 | 生化学講義 | 解剖学実習 |
5限 | 延長~22時 | 延長~22時 | 延長~20時 |
6限 | ――― | ――― | ――― |
――― | 木 | 金 | 土 |
1限 | 生理学II | 生化学講義 | ――― |
2限 | 解剖学II講義 (ミクロ) |
解剖学II講義 (ミクロ) |
――― |
3限 | 組織学実習 | 組織学実習 | ――― |
4限 | 組織学実習 | 組織学実習 | ――― |
5限 | 延長~19時 | 延長~19時 | ――― |
6限 | ――― | ――― | ――― |
月曜日の過ごし方:学校・復習
火曜日の過ごし方:学校・復習
水曜日の過ごし方:学校・復習
木曜日の過ごし方:学校・復習と家庭教師のバイト
金曜日の過ごし方:学校・復習
講座PickUp!
生化学(2年次後期) 担当: 上田・大西先生
主に糖・脂質・アミノ酸・核酸代謝を扱っている科目です。生化学の授業はハーパー生化学などの図を一連の反応の流れに沿って学習していきますが、そのときには普通の化学的知識があれば比較的に楽に理解ができます。しかし覚える量は尋常ではありません。そういった授業の中でも興味深かったのがコレステロールの血中輸送に関しての授業でした。近年コレステロールは悪者のイメージを持たれがちですが、実は生体にはコレステロールは非常に大切なもので、HDL,LDLによる血中輸送が正しく行われていることが必要であり、私たちの持っていた知識というものがいかに正しくないかを思い知らされました。
解剖学実習(2年次後期) 担当: 竹内・三木先生
香川大では2年次では首から下と脳について解剖を行います。3年次では全身の解剖が行われます。1班につき4-5人で献体を囲んで解剖を行いますが、班によって献体の状態が異なるため、速度が全く異なります。なので、やることが多い日は20時半ごろまでかかります。そして剖出した臓器や筋、神経支配などを全て英語かラテン語で覚えて約100問の実習試験に臨みます。非常に大変な科目ですがとても医学部にいるという実感の湧く科目です。
Q2. 思い出の単位について
2年後期の科目が非常にヘビーなため、すべてが大変です。毎年2年後期は10人程が留年するため、みんなバイトをやめたり、遅くまで勉強したりして必死で勉強しています。今は3週間ごとに何かしらのテストがあるといった感じで休む暇はあまりありませんが、とにかく勉強するしかなく毎日が勉強で過ぎていっています。その際、友達や先輩と情報交換することは非常に大切です。我流でやってえらい目にある人が毎年何人かいるそうです。
Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。
東大を卒業した後、社会人を経て入学してきた30過ぎの同級生がいます。さすが東大といった感じでTOEICがほぼ満点だったりとできないことはほとんどない感じのでみんな尊敬しています。ほかにも医学部学生の人物関係に異常に詳しい不動産屋のおっちゃんなどがいます。ほかにもいるはずなのですが今は思い出せません。
Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ
生協がないので、学食はあまりおいしくはありません。みんな車を持っているため、よく近くのうどん屋まで車で乗り合わせていきます。寒川、滝音やまつはま、あづまといったうどん屋が定番です。
Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?
僕の地元と同じくらいの田舎に大学があるため、戸惑いがなかったことや、医大生の車の保有率が6割超えといった感じなので、車を持たせてもらえたため、生活が非常に便利なことです。
Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?
今の制度のもとでは4年次にCBTとOSCE、5年次で研修先のマッチング、6年次で国家試験を受けてその後2年間の臨床研修で各科をまわり、後期研修医となるのが一般的な流れです。私たちの時には6年生でアドバンストOSCEが増やされるなどという話もあるのでこのとおりとは限りませんが、この流れに沿っていくとおもいます。診療科はまだ未定ですが内科系にすすみたいと思っています。
Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。
いまは国際交流関係に力を入れています。あとは勉強です。毎年ブルネイや中国から医学生が短期留学に来るのでその学生とアクティビティに参加したりしています。勉強の忙しさが峠を越したら研究室に入ってみようかと思っています(医学部にはゼミといった制度はありませんので)。
Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。
なにより知識を得ることが楽しいと思えるようになると勉強はとてもうまくいくと思います。
香川大学医学部は田舎の大学ですが、推薦前期後期ともに現役生は非常に狙いやすい配点になっていると思いますので、一部の科目が苦手だからなどといって初めから夢をあきらめないでほしいです。
またこれはどの大学に行っても共通にいえることですが、医者になるまでもなった後もずっと勉強です。そのことに対する覚悟は医学部を目指すの人には必要だと思います。