京都大学 工学部 2010年現役合格

T.N.さん

T.N.さん

出身高校
大教大附属池田高校
進学大学
京都大学 工学部

Q1. 大学の講義について教えてください。

  <2年次(後期)の時間割>

大学の時間割
―――
1限 推進基礎論 熱力学2 材料基礎学1
2限 航空宇宙機力学 流体力学1 数理統計
3限 ――― ――― 数値解析
4限 ――― ――― ―――
5限 英語IIB ――― ―――
6限 ――― ――― ―――
―――
1限 固体物理学 ――― ―――
2限 工業数学A1 材料力学2 ―――
3限 ――― 原子物理学 ―――
4限 ――― 微分積分学続論B ―――
5限 ――― ――― ―――
6限 ――― ――― ―――

月曜日の過ごし方:学校終わった後にルネ(生協食堂)で友達とダラダラ

火曜日の過ごし方:友達と遊ぶ or サークル

水曜日の過ごし方:麻雀とか(笑)

木曜日の過ごし方:サークル

金曜日の過ごし方:バイト(研伸館京都校チューター)

講座PickUp!

航空宇宙機力学     担当: 泉田先生

物理工学科は入学後に5つのコースに分けられます。機械(105名)、材料(55名)、エネルギー応用(35名)、原子(20名)、宇宙基礎(20名)の5コースです。ときどき、『地球工学科』は名前的に宇宙関連のことをしてそうと勘違いして入学してしまう人がいるようですが(知っているだけでもかなりいました)、地球工は都市開発等の方で、宇宙系を専門にする学部・学科は理学部物理系もしくは物理工学科宇宙基礎工学コースだけです。ときどき勘違いしている人がいるので一応言っときます。

で、僕は宇宙コースなのですが、この航空宇宙機力学は宇宙コースの3回生後期配当科目です。他の授業は宇宙にあんまり関係していないのですが、この授業ではなんとなく飛行機・ロケットに関係しているっぽいことをここにきてやっと扱います。

物理工学科は(物理工学科に関わらず京大全般的に)理論の方ばっかりして実用的なことをあまり扱わないので(友達に聞きましたが『飛ばない宇宙に動かない機械』と陰でささやかれているそうです(笑))。

この授業では宇宙系特有の機体の位置の表わし方やそれに関連する解析力学を学びます。

熱力学1・2     担当: 牧野先生

他の熱力学の先生から、『あの人(牧野先生)は巨匠や』といわれるほどの教師。説明はわかりやすくてとてもいいのですが、レジュメがわかりやすすぎること、先生の説明が初学者にとって易しすぎて回りくどいこともあること、1限の授業で出席をとっていないことなどもあり、出席率が非常に悪い授業でもあります。

でも、この授業を受ければ熱力学の基本が効率的に理解することができるので、非常にいい授業かと思います。

キャリアとしての企業的戦略論       担当: 瀧本先生

起業する・しないに関わらず、世の中の経済についての考え方や見方が変わるすばらしい授業かと思います。この先生はときどき面白いことも言ってくれるので、特に起業を考える人や経済系に興味のある人はとってみることをお勧めします。

そんなこの授業は楽勝科目でもあります。特に、A群の単位が必要な理系の人とかはとってみるといいかも。

Q2. 思い出の単位について

<物理学基礎論A(武末)>

物理工学科に入学した生徒はかなりの確率で1回生前期にあたります。一般教養の中でも非常に単位が取りにくいことで有名の授業です。ものすごい速度で微分/積分が行われ、板書がされていくので写すだけでも大変という素晴らしい授業です。

1回生前期なので、grad,rotなどの記号の意味を全く知らない生徒が多いはずなのに、説明もなく多用されたりするので非常にわかりづらくて困ります。

最終的に半分ぐらいが単位を落とすそうですが、単位を取れた人も取れなかった人も何がなんだかわからないまま授業が終わってしまう、という非常に恐ろしい授業です。

えっ、僕ですか??ノートが全く理解できなかったので潔く諦めて友達とテスト前日に麻雀やってましたよ(笑)。

もちろん、単位落としましたが何か(笑)。

でも、『真面目に勉強していたら単位はとれる』らしいので、みなさんは頑張ってくださいね!!

ちなみに、この先生は単位判定が厳しすぎるので5年に一度ぐらい全学共通の方から文句を言われてしまい、その年だけ単位判定が非常に甘くなる、という噂をお持ちです(笑)。

次に単位判定が甘くなるのは2014年ぐらいですかねー。なんかオリンピックみたい。。

Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。

何言っているのですか?俺が一番すごいにきまっているじゃないですか(笑)。ひぇ~、調子のりました。はい、すみません反省しています。地よりも深く。。えー、結論から言うとあまり思いつきません。

Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ

1位:『ケバブプレートライス』(ルネ)

2位:『天津飯』(北部食堂)

3位:『野菜たっぷり塩ラーメン』(期間限定)

たぶん京大生でも、ケバブはあんまり食べたことがない人が多いかもしれません。外国人留学生や外国人教師が並んでいるので、試しに食べてみましたがとてもおいしかったです。クラスのメンバーで飯を食べることが多いですが、なぜか最近ケバブブームです(笑)。

Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?

大学に入ってから全く勉強しなくなる人が数多くいますが、とはいえちゃんと勉強する人もいますから刺激を受けるという意味ではいいかと思います。あと、京大に限らず大学生は自由な時間が多いので特に何にも追われず自分の好きなことをして楽しく過ごせるかと思います。

Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?

歩んでいく道ってやっぱ宇宙関連なのかなー。でも宇宙に全く興味ありません(笑)。

工学部はほとんどの生徒が院(修士)に行くのですが、宇宙基礎工学コースの上の工学研究科航空宇宙工学専攻からは宇宙に関係する企業に半分ぐらいの学生が就職するそうです。残りの生徒は自動車系などです。

実は航空宇宙工学専攻は機械系でもあるので、案外つぶしがきくので結構色々なところに就職します。

Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。

サークルは色々入っていますが、飲み会やったり合宿に行ったりカラオケオールしたりととても楽しくやっています。オールなんてできるのは半ば大学生の特権ですからね。

『~に行こう』とか『~をしよう』という計画を立ててはクラスの友達とかを連れて遊びに行ったり色々ワイワイやっていますが、まぁこれもたぶん大学生の間だけでしょうね。

本業の学業の方も頑張っています。物理学基礎論A以外は単位落としてないですし(ちなみに、大学では1講義につき単位修得率がだいたい7割程度らしいです。まぁ、落とす人が落としまくるだけですが)。

Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。

正直、京大に限らず東大にも多くの友達がいますが、なんだかんだいって世の中天才っていないものだな、と大学に入学して以降改めて感じさせられました。世間的には東大や京大なんか行く人は元々頭がよかった、元々才能があったなどと思っている人が多いかもしれませんが、やっぱり努力によるところが大きいかと思います。

特に大学に入ってからはあまり勉強しなくても単位ぐらいなら集まります。正直、高校の時のように(特に高3)長時間机座るようなことはもうないかと思います。勉強なんてしたくないでしょうが目標とする大学があって合格したいと思うならしっかり努力してください。