京都大学 法学部 2010年現役合格

R.N.さん

R.N.さん

出身高校
私立東大寺学園高校
進学大学
京都大学 法学部

Q1. 大学の講義について教えてください。

  <2年次の時間割>

大学の時間割
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1限 ――― ――― ―――
2限 民法 憲法 スペイン語文法
3限 刑法 ――― 刑法
4限 ――― ローマ法 ―――
5限 ――― 法学政治学英語 ―――
―――
1限 ――― ――― ―――
2限 憲法 民法 ―――
3限 ――― 英語 ―――
4限 ――― ローマ法 ―――
5限 ――― スペイン語実習 ―――

アルバイトもサークルも曜日で決まっているわけではないので、特に過ごし方は決まっていません。

講座PickUp!

刑法第一部     担当: 安田先生

たとえば「AさんがBさんを狙って拳銃を撃ったが間違えてCさんに当たってしまったとき、Aさんは過失致死罪? 殺人罪? 殺人未遂罪?」みたいな事例があります。答えは必ずしも一定ではなく、学説によって意見は分かれます。試験勉強の時には自分の取る学説を決めなければならなかったので、自分の持つ倫理と論理のバランスを図るという勉強が、難しくもあり楽しくもありました。大学に入る前から刑法に興味を持っていたんですが、実際に授業を聞いてさらに興味深く感じました。

ちなみにこの先生の試験問題はおもしろいです。「おどれの仕事は半人前やのぉ」(原文そのまま)と言われて怒った人が「俺の仕事に文句あるんか。謝れや」(原文そのまま)と言って復讐する事例問題を読んだとき、吹き出しそうになりました。

こころの科学入門1     担当: 吉川先生ほか

1回生のときの一般教養の科目です。一口に心理学といっても進化心理学や文化心理学などいろいろあって、さまざまな分野の心理学の先生方がお話してくださいました。先生が若く、特に心理学に興味があったわけでもない自分でもとてもおもしろく話を聞いていました。

毎回の授業の最後には生徒からの質問を受け付ける時間が設けられてあって、たとえば「アメリカでツンデレは通用するのか」という質問に文化心理学の先生が「人間の二面性に魅力を感じるというのは日本の文化的特徴であって~」と答えてくださったり。最終授業の「心理学は日常生活にどう役立つのか」という質問に対する先生の答えには、ちょっと感動しちゃいました。

Q2. 思い出の単位について

「京大って単位が降ってくるって聞いたんですけど(笑)」や「理系に比べたら文系は楽だもんねープププ(笑)」みたいなことをよく言われます。他の学部のことはあんまり知らないんですが、少なくとも京大の法学部の試験はえげつないです。範囲が広い、問題が難しい、採点が厳しい、試験終了が遅いなど、これでもかとばかりに法学部生をなぶってきます。毎期大学受験くらいの勉強をすることに……。試験前になると、twitterの法学部生のタイムラインは「消えたい」「逃げたい」「意識失いたい」などの病んだつぶやきばかりになります(マジ)。

そういう強大な敵があるせいで、法学部というだけで妙な連帯感みたいなものは生じているように思います。図書館で六法を持っているとき、同じく六法持った人と目が合ったんですが、全然知らない人なのに笑って会釈してくれました。多分あれは「がんばれよ……」というメッセージだったのだと思います。

Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。

兵役を終えた後の韓国からの留学生がサークルの先輩にいます。お忙しい方なので直接お会いしたことはあんまりありませんが、飲みに行くと兵器の使い方を事細かに教えてくれるらしいです。あとは普通に、元ヤンとかですね。変な人ばかりで楽しいです。

Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ

1位:白米(鉄板)

2位:揚げ出し豆腐(鉄板)

3位:味噌汁(鉄板)

学食のレシートに自分が選んだメニューのカロリーや栄養バランスが書いてあるので、毎回ちょっとだけ反省します。

Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?

良くも悪くも注目を集める大学だと思うので、一応自分もその中にいるということで責任感やら緊張感やらは皆持っていると思いますよ。あと頭おかしい変人が多くて飽きません。

Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?

法曹志望で法科大学院を目指す人、公務員を目指す人、一般企業を目指す人など、周りの進路は多種多様です。法科大学院志望とそれ以外がちょうど半々くらいな気がします。ただ自分自身、漠然とこういう仕事は憧れるなーみたいなのはあるんですが、まだはっきりとは決めているわけではなくて……。どんな職に就くにしろ、社会と関わりあう中で何かしらクリエイティブな仕事をしたいとは考えています。

Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。

笑いを扱うサークルに入っていて、落語をしたりコントをしたりしています。人前で何かおもしろいことをする、ということを何回もやってきたので、人前に立つことに全く抵抗がなくなりました。自分が舞台に上がるだけではなく、コントの脚本を書いたり、会場を押さえたり、ビラを配ったり、「ひとつのイベントを作り上げる」ということに付随する活動もしています。そういった活動を経て京大以外にもいろんな(変な)人と出会えました。

あと2週間に1回くらい、大学近くのカラオケに1人で突撃します。開店直後はおひとりさまの行列ができているので(多分みんな京大生)、そこに加わることも多々あります。

Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。

京大に入って予想外のことに驚く機会は多々ありましたが、後悔することはほとんどなかったです。京大に入って損することはないと思いますよ。