京都大学 農学部 2011年現役合格

K.A.さん

K.A.さん

出身高校
大阪府立北野高校
進学大学
京都大学 農学部

Q1. 大学の講義について教えてください。

  <2年次の時間割>

大学の時間割
―――
1限 ――― 数理計画法 生物生産機械学
2限 水理学 科学英語B 材料力学
3限 栽培技術論と実習 土壌物理学 ―――
4限 栽培技術論と実習 ――― 英語IIB
5限 栽培技術論と実習 ――― ―――
―――
1限 土木材料学 ――― ―――
2限 工業数学C 大気環境学 ―――
3限 情報処理学及び演習II ――― ―――
4限 情報処理学及び演習II ――― ―――
5限 ――― ――― ―――

月曜日の過ごし方:午後から高槻の京大付属農場に行って実習。田植えをしたり、収穫をしたり。帰ったらラーメン。

火曜日の過ごし方:3限終わりでかなり自由。サークルに行ったり、本屋でぶらぶらしたり、ラーメン。

水曜日の過ごし方:1限は眠すぎたので諦めて、2限と4限だけ。空きコマは単語テストの勉強をしている。

木曜日の過ごし方:だいたいものすごく眠いか体調が悪かったりする木曜日。そういうときはおとなしく寝よう。授業自体はおもしろいです。

金曜日の過ごし方:授業を受けて、ご飯を食べたら豊中の実家に戻って実家近くの個別館でアルバイト。土曜日もアルバイト。

講座PickUp!

経験社会学II   担当: 岡崎先生

1回生のときに受けた一般教養。音楽を社会学的に鑑賞する。エルヴィス・プレスリーやマイケル・ジャクソン、尾崎豊などの生い立ちや当時の社会情勢を踏まえたうえで、彼らの楽曲を大教室の大画面で鑑賞して、最後に小さな感想文を書いて提出するという授業。単純に音楽が好きな人なら楽しく受けられると思う。ただし、超人気講座なので抽選が発生する。期末レポートも、自分の好きなミュージシャンについて生い立ちなどを調べてレポートにせよというもので、書きやすいし書いていておもしろいものだった。(僕はブルーハーツについてアツく書いた。98点とかだったような。)

Field地球科学   担当: 鎌田先生

火山学の授業。2回生前期で受けていた。鎌田先生は新書を何冊も出している人で、奇抜なファッションで有名な先生だ。毎回、火山の授業をしつつ、「どのようにして成功するか」という成功術を教えてくれる。とにかく、「京大らしい」先生だとおもう。

Q2. 思い出の単位について

2回前期の科学英語。中間レポートでへぼいものを提出してDをもらい、書き直しして提出するも評価は低い。まあ出席しとけば単位はくるやろうとタカをくくっていたものの、2回の欠席であえなく撃沈。48点という悲惨な点数をたたき出す。

同じく2回前期、微分積分学続論A。毎回出席、ノートも綺麗に取って、試験前には参考書を買って臨んだ試験。2回前期は専門も少なかったので正直この科目に一番力を注いだ。しかし試験問題が全然解けず50点。なんでやねん。

Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。

農場を経営している人、下宿で大豆から豆腐をつくってる人、ウナギを釣ってきて下宿でパーティーを開く人、などなど。サークル関連で言えば、賞の受賞者がごろごろいます。

個人的に思うことは、すごい人物になろうと思わずにありのままでいることが一番すごいことなんじゃないでしょうか。結局ひとを突き動かす原動力は「好き」という感情だと思います。好きだから夢中になっている様子が、周りの人には「すごい」と映るのだと思います。

Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ

1位:骨なしフライドチキン カロリーが高い。

2位:チキン甘辛ステーキ 210円。安い。北部食堂では売ってない。

3位:ササミチーズカツ カロリーが高い。

Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?

京都に住めること。文化的にすばらしい街だと思います。豊中でバイトを終えて夜中に京都に戻ったとき、四条大橋から見える夜景はかなり格別なものです。三条駅の灯りが意外と近くに見えたり、鴨川にはカップルが並んだり。それを見ると疲れていても「京都に戻ってきたな」と感じることができますね。

あとは、今所属しているサークルに出会えたことでしょうか。京大短歌というサークルで現在会長をしていますが、短歌サークルのある大学は少ないので、そういった点でも京都に来れてよかったですね。京都には三月書房という短歌に関する本の聖地的な本屋もあって、恵まれた環境にいるなあとおもいます。

Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?

周りの友人は7割方大学院に進学することと思います。僕自身は迷っています。というのも、地域環境工学科というのは望んで入った学科ではないので。研究をするのも苦になるんじゃないかなあという気持ちがあって、もしかしたら学部卒で文系就職をするかもしれないですね。大学院の学費も結局は親に払ってもらうわけですし。3回生になって、専門科目をもう少し深く学んで、研究室の選択などのヴィジョンがある程度見えてきたらしっかり考えようと思います。

Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。

短歌ですね。というと、8割ぐらいの人が「えっ?短歌って何?百人一首?季語いる奴??」などと言ってきたり、「じゃあ、今の気持ちをここで一句!」という無茶振りをしてきたりするのですが……(ちなみに短歌は首で数えます。季語は要りません)。

京大短歌というサークルに所属して、月に数回、歌会というものを行っています。それぞれに持ち寄った短歌を無記名で並べて、一首ずつ批評していくのですが、先輩たちの批評のレベルが高くて高くて。角川短歌賞という短歌でいう芥川賞的なものを受賞している先輩が4回生の方とM1の方にいたりと、少人数ながらとんでもないサークルだと思います。短歌なんて作って何がおもしろいのかと思われるかもしれないですが、詩や小説を書く心理とあまり変わらないような気がしますね。短歌=古めかしい、という謎のイメージがあるからそう思われるのでしょうが、現代短歌は奥が深くてすごく面白いです。僕も数年以内には賞を受賞して、30歳までには歌集を出版する、という微妙に壮大な夢を抱えつつ頑張っています。

Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。

受験とは、これから迎える者としては、大きな壁かもしれません。しかし、過ぎ去ってしまえば、過去のある一点にしかすぎません。その過去の一点を、自分で満足できるものにするか、悔いの残る結果にするかは、結局のところ、自分の頑張り次第ではないでしょうか。本気で行きたいと思ったところならば、本気で受かりたいと思った大学ならば、ストイックに、やらねばならないことを考え、実行する姿勢を保たねばならないと思います。

高1、高2の方は、とにかく数学と英語をしっかり、学んだことを使いこなせるようにしておくことです。学校の定期テストだけいい点を取っておいても、その知識が自分の引き出しになるかはまた別の問題です。大学だけでなく、学部に対しても何か明確な目標がつけば、勉強の励みにもなると思います。

京都大学は本当に素敵な大学です。ぜひこの素敵な大学へ受かって、素敵な大学生となってください。