大阪大学 医学部医学科 2011年現役合格
E.N.さん
- 出身高校
- 私立神戸女学院高校
- 進学大学
- 大阪大学 医学部医学科
Q1. 大学の講義について教えてください。
<2年次9月以降の時間割>
大学の時間割 | |||
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――― | 月 | 火 | 水 |
1限 | 生化学 | 解剖実習 | 生理学 |
2限 | 生化学 | 解剖実習 | 生理学 |
3限 | 生化学 | 解剖実習 | 生理学 |
4限 | 生理学 | 解剖実習 | 神経解剖学 (11月下旬以降は 臨床遺伝学) |
5限 | 生理学 | 解剖実習 | 神経解剖学 (11月下旬以降は 臨床遺伝学) |
6限 | 生理学 | 解剖実習 | 神経解剖学 (11月下旬以降は 臨床遺伝学) |
――― | 木 | 金 | 土 |
1限 | 解剖実習 | 組織学 | ――― |
2限 | 解剖実習 | 組織学 | ――― |
3限 | 解剖実習 | 組織学 | ――― |
4限 | 解剖実習 | 組織学 | ――― |
5限 | 解剖実習 | 組織学 | ――― |
6限 | 解剖実習 | 組織学 | ――― |
月曜日の過ごし方:ゴルフ部
火曜日の過ごし方:軽音部
水曜日の過ごし方:ゴルフ部
木曜日の過ごし方:家庭教師
金曜日の過ごし方:軽音部
講座PickUp!
解剖実習 担当: 島田先生 など
名前の通り、献体していただいたお体を実際に解剖させてもらう実習で、間違いなく一番印象に残っている授業です。毎週火曜日と木曜日は朝から夕方まで、白衣、前かけ、マスクや帽子を装って解剖していました。最初に御献体のご遺体を見たときは少し緊張しましたが、次第に落ち着いて解剖に取り組めるようになりました。血が得意でない人もいると思いますが、大丈夫です。血は抜いてあります。実際の人体の中は、図鑑で見たりするよりもかなり立体感があり、またずっとずっと複雑です。脂肪や筋肉などに埋もれる細い細い神経や血管を探し続け、心が折れそうになったりもしましたが、図鑑と同じように見えたときには達成感がありました。しかし少しピンセットやメスで傷つけてしまうだけで、神経や血管は切れてしまったりもするので、外科手術をするのは難しそうだなと思いました。教科書で学ぶのと実物を見るのとでは、まさに「百聞は一見に如かず」なので、献体してくださった方やご遺族には、感謝の気持ちでいっぱいです。
生理学 担当: 岡村先生 など
人間は、体のさまざまな機構を調節しながら生きています。身近なものであれば、体温や血圧、脈や血糖値などが挙げられます。また人の運動機能も、脳によって細かく調節されています。こういった調節が少しでもおかしくなると、人は体調を崩し、ひどい場合は生きていけなくなります。生理学とは「人がいかにして、自分の体の機構をうまく調節しているのか」を学ぶ学問です。
生理学は奥深いですが、人の調節機構のメカニズムは本当にうまくできていて、理解したときの感動は大きいです。例えば人が運動するとき、その運動をするかしないかを決めて指示を出すのは「大脳基底核」という場所なのですが、それはただのON・OFFのスイッチではなく何段階にも制御されていて……と、話し始めると長くなるのでこれ以上はやめておきます。
全身について学ぶので、教科書は太く(厚さ7cmくらい?)授業数も週2~3回(6~9時間)と多かったのですが、その分興味深いことが詰まっているので、おすすめの授業です。
Q2. 思い出の単位について
大学に入って一番勉強した授業、それは間違いなく1回生のドイツ語です。運悪く私は厳しい先生の授業にあたってしまい、「ドイツ語なんていらないのに…」と思いながら必死で理解し覚えました。2週間に1回、暗唱のテストがあり、みんなの前でひとりひとり立たされて、ひたすら暗号のようなドイツ語を言わされるという苦行でした。しかも筆記試験がかなり難しいので、暗唱で点数を稼がないと大変なことになると先輩から聞いていて、泣きそうになりながら何百ものドイツ語の文章を覚えて頑張って発音しました。筆記試験前には教科書を何度も読み直しました。前期のテスト当日には、まさかの台風が来てテストが中止になったので、後期のときも期待していたのですが、そんな偶然はさすがに重なりませんでした(笑)。努力の甲斐があり良い点数を取ることができて本当にほっとしました。
結局、そのテストは追試がなかったようで、数人の学生が単位を落とし留年しました(阪大の医学科では、基本的に1学期に1つでも単位を落とせば留年です)。こういう厳しい先生もいらっしゃるので、本当に気をつけてください!!
Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。
すみません、思いつきません。笑
Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ
1位:ひだまりの唐揚げ定食(チリソース付き)
2位:匠のステーキ……
3位:病院内SUBWAYの えびアボガドラップ???
いつも時間がなかったり、食堂が混雑していたりするため、病院内のローソンやSUBWAYで買って食べることも多いです(涙)
Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?
部活が楽しいこと!!部活中心の生活です。ゴルフ部と軽音部に所属しています。ゴルフのラウンドに行ったり、バンドをしたり、(キーボード担当で、いわゆるシンセサイザーをやっています。時々歌います。)充実した毎日です。普段も同じ部活の人たちと遊んだりしています。またテスト前になると、部活のメンバーで勉強会もできたりするので心強いです。
Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?
全く未知数ですが、私はおそらく内科医になると思います。周りはやはり外科志望が多い気がします。脳外科や心臓外科は人気です。
Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。
ゴルフ部と軽音部に所属しています。
ゴルフ部は医学科だけの部活で先輩後輩とも仲良く、居心地のよい部活です。全くクラブすら振ったことのなかった私がゴルフを始めました。ゴルフは難しいけれど楽しいスポーツです。ナイスショットが出て綺麗にボールをかっとばせたときやピンのすぐ近くにボールが寄ったときなどは、本当に気持ちがいいです。特に最近スコアが伸び盛りなので、どんどん楽しくなってきました。おばあちゃんになっても続けていきたいと思います!
軽音部は医歯薬の部活で、いろいろなひとがいて楽しいです。私はキーボードを弾いています。いわゆるシンセサイザーを扱っています。小さい頃からずっとピアノを習っていたので、キーボードも似たようなものかなあと思っていたのですが、やり始めて気づいたのがピアノよりも100倍奥が深いのです。そもそも演奏する以前に、音作りやプログラミングにすごく時間がかかります。しかし良い演奏をするには、音作りはすごく大事です。基本的にドラム、ベース、ギター以外の音はすべてキーボードでカバーします。キーボードは万能で、ピアノ・オルガン・バイオリン・トランペット・ベル・ギター・ベース・シンセ・パーカッション…とどんな音でも出すことができ、その気になればどんな楽器の音でも効果音でも再現できます。しかしだからこそ、バンドメンバーに「ちょっとサビがさみしいから、オルガンの音でも入れといてくれるー?」みたいな感じでこき使われたりもします(笑)。バンドの花形といえばやはりボーカルやギターで、キーボードは大変かつ脇役ですが、すごく楽しくて好きなのでこれからも頑張りたいです。
Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。
受験勉強はただただしんどくて大変だったのを覚えています。しかし、大学に入れば楽しいことがいっぱい待っているので、目の前の目標を一つ一つ達成しながら頑張ってください!体調にも気をつけてくださいね。応援しています。