京都大学 農学部 2011年現役合格
T.M.さん
- 出身高校
- 西宮市立西宮高校
- 進学大学
- 京都大学 農学部
Q1. 大学の講義について教えてください。
<2年次の時間割>
大学の時間割 | |||
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――― | 月 | 火 | 水 |
1限 | 食品物理化学 | 酵素の作用と応用 | ――― |
2限 | 英語 | 食品有機化学 | 生物統計学 |
3限 | 国際農林学概論 | ――― | 生物統計学(演習) |
4限 | ――― | ――― | ――― |
5限 | ――― | ――― | ――― |
6限 | ――― | ――― | ――― |
――― | 木 | 金 | 土 |
1限 | ――― | 科学英語 | ――― |
2限 | 食品生化学 | 栄養科学 | ――― |
3限 | ――― | ――― | ――― |
4限 | ――― | ――― | ――― |
5限 | ――― | ――― | ――― |
6限 | ――― | ――― | ――― |
月曜日の過ごし方:サークル
火曜日の過ごし方:サークル
水曜日の過ごし方:バイト(なければ友達と過ごしたり…)
木曜日の過ごし方:バイト
金曜日の過ごし方:友達と過ごしたり、勉強したり、家で好きなことをしたり
講座PickUp!
酵素の作用とその応用 担当: 井上國世先生 他
酵素がどのように作用し、産業的にどう使われているかということを教えてくれる講義です。食品生物科学科の専門の講義なので、食品産業でも酵素の利用のことが多かったです。例えば、日本酒やチーズの作り方とその時に使われている酵素の話、トレハロースやミカンの缶詰を作るときにどのように酵素が使われているとかいう話などです。身近な食品を作る際にたくさん酵素が使われているということが分かり驚きました。他の講義だと、なかなか自分の生活と結びつかないことが多いけれど、この授業は自分の食べているものと関わっているので面白い授業だと思います。
きのこ学 担当: 岡田直紀先生 他
3人の先生のリレー講義だったのですが、3人の先生はみな本当にきのこが好きだということが分かる講義でした。1人の先生は毎回の講義にきのこの絵本や写真集を2,3冊持ってきて、講義中にみんなに回して「この写真どう、かわいいでしょ?」のようなことを言っている感じです。講義自体は、それぞれの先生が研究している方面からきのこの事を説明してくれるものです。どんなきのこがあってどんな分類をするのか、冬虫夏草とはどんなものなのか、などが分かりました。殆ど座学なのですが、電子顕微鏡できのこを見せてくれた回が1回ありました。また、最後の講義は大学のすぐ裏にある吉田山での実習でした。きのこを探して採取しながら頂上まで登り、とってきたきのこを広げて先生が解説してくれました。きのこの知らない世界がたくさん分かる講義でした。
有機化学 担当: 入江一浩先生
私が一番頑張っている講義です。喋るのも板書もすごく早くてついていくのが大変だし、その上毎週宿題が出されます。予習していなかったら講義中に全然理解できなくて後で困ります。一番大変な講義ですが、高校の時に暗記していた有機化学の反応がなぜ起こるのかが分かったりしてとても楽しいです。知れば知るほど色々なことがつながって面白いなと思えます。
Q2. 思い出の単位について
1回生後期の数学の講義でテストの直前に、それまで教えてくれていた教授の体調不良で急に担当の教授が変わりました。前の教授が正直ゆるくてあんまり勉強していなかったし、レポートなどはちゃんと出していたから『余裕で単位は取れるだろう!』と思っていました(前期は単位がちゃんと取れたので…笑)。しかし、変わった先生が厳しい先生で、次回はテストという授業で今まで教えてもらっていないところを知っている体で教えだしたりしました(本当はその先生が言っていることはできなければいけなかったのかもしれませんが…)。その上「今までのことはよく分からないので、テストだけで成績をつけるから」と言われてしまいました。なのでテストまで頑張って勉強したのですが、案の定単位を落としてしまいました。過去問もないし、どんな問題を出すのか分からないテストは難しいですね。しかもテストを受けたその日の夕方、その教授からテストを受けた学生に向けて「今日のテストは36人が受験して14人が合格(優は1人)でした。大学受験レベルの問題も出しているのにこの出来は普段の勉強のしなさを感じることに遺憾です…」のようなメールが送られてきてびっくりしました。ただの嫌味ですよね…まぁ、勉強していなかったのが悪いのですが…
Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。
2浪して京大に入り1年留年しているのに、1回生の時に国家公務員試験一種に合格して、今年春から経済産業省に就職が決まっている、サークルの先輩。高校の時に国際化学オリンピックに出たことのあるサークルの先輩。GWに名古屋にある実家に自転車で帰省してきたサークルの後輩。あとは、アメリカに留学しに行った中国人留学生の友達。留学先からまた留学するというのが考えられないのですが、意外といるみたいですね。留学生の人はとりあえず賢いなと思います。
Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ
1位:天津飯
2位:いももち
3位:かぼちゃの煮つけ(北部食堂)
北部食堂のお好みコーナーのメニューの天津飯は本当においしいです!その場で調理してくれるから温かいし食堂っぽくないです。2位のいももちは個人的にお餅が好きなので好きなメニューです!3位のかぼちゃの煮つけですが、他の食堂は冷凍かぼちゃを使っているのですが北部食堂だけは生のかぼちゃから煮つけているからおいしいです^^全然違うので食べ比べてみてください!
Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?
自由なところです。勉強ばかりしているわけではなくて、サークルを頑張っている人やバイトをたくさんしている人、趣味に時間を使っている人など色々な人がいて、勉強をそこまで頑張っていなくてもそれが許される感じが好きです(理系だと学年が上がるにつれて、そうはいかなくなるのですが…)。そんな人たちもテスト前になると必死に勉強していますが、やっぱり賢かったり要領のいい人が多いので単位はちゃっかりとっている人も多いです(笑)。もちろん落としている人もいますが…。あとは、周りの人から刺激を受けることが多いことです。同年代なのに、本当にたくさんのことを知っている人や、しっかりしている人、みんなをまとめることのできる人などすごい人にはたくさん出会えていて、それは本当に幸せなことだと思います。
Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?
修士までは院にいって、それから就職すると思います。ずっと製菓会社で働くのが夢だったので、それが叶うといいなと思っています。3回生は午後が実験ばかりで、4回生になると研究室が決まって研究をしないといけないので、恐らく就職活動をするのが難しい上に、学部卒だと研究職はなかなか就きづらいのでほとんどの人が2年間は院に行くと思います。院に行った後は、食品会社や製薬会社に行く人が多いと思います。でも中には学部卒で文系就職したいと言っている人もいます。
Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。
京大の生協と関わって企画を行うサークルに属しています。具体的には、食堂の新メニューを開発したり、新入生のために京大周辺のガイドブックを作ったり、アルコールパッチテストを行ったり、など様々な企画を行っています。他にも、入試の時の手伝いやオープンキャンパスの時のキャンパスガイドなどもしました。サークルだけど、企画書を書いたり情宣物(ポスターやビラなど)を作ったり渉外をしなければいけなかったりするので仕事のようになって大変なことも多いのですが、やりがいもあって楽しいです。また、お祭りも企画したりするのでステージで司会をするなど、普段やらないようなことも出来ていい経験になりました。また、同じようなサークルが4つあり同じBOXを使っているので、本当にたくさんの人と知り合うことができました。一緒に遊びに行ったりする友達もたくさんできて楽しいです♪
Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。
京大は、勉強したいことや研究したいことがあったらとことんできるし、自分のしたいことにたくさん時間を使うことも出来る大学だと思います。逆に目的がないと何となく過ぎていくかもしれません。しかし本当にたくさんの人と出会うことができるので、何か影響されたり感じたりして、充実した生活が送れるのではないかと思います。今は大変かもしれませんが、「大学に入ったら好きな勉強をするんだ!」や「大学に入ったら遊んでやる!」などなんでもいいので、大学に入ってからの楽しい生活を想像しながら勉強したらいいと思います。大学に入ったら時間はたくさんあるので、高校生のうちは、しなければいけないことやその時にしか出来ないことなどに効率的に時間を使って頑張ってください!!