東京大学 文科I類 2011年現役合格
K.H.さん
- 出身高校
- 洛南高校
- 進学大学
- 東京大学 文科I類
Q1. 大学の講義について教えてください。
<2年次の時間割>
大学の時間割 | |||
---|---|---|---|
――― | 月 | 火 | 水 |
1限 | ――― | ――― | ――― |
2限 | ――― | ――― | ――― |
3限 | ――― | トルコ語初級 | ヨーロッパ政治史 |
4限 | 民法第一部 | ――― | 国際法第一部 |
5限 | 国際政治 | ――― | ――― |
6限 | ――― | 軍縮ゼミ | ――― |
――― | 木 | 金 | 土 |
1限 | ――― | 国際法第一部 | ――― |
2限 | 憲法第一部 | ヨーロッパ政治史 | ――― |
3限 | ――― | 刑法第一部 | ――― |
4限 | ――― | ――― | ――― |
5限 | ――― | 国際政治 | ――― |
6限 | ――― | ――― | ――― |
月曜日の過ごし方:―――
火曜日の過ごし方:ゼミが遅くまであって、ゼミが終わるとみんなでご飯を食べに行きます。
水曜日の過ごし方:―――
木曜日の過ごし方:授業に行かずに家でくつろいだりバイトしたりしています。
金曜日の過ごし方:夕方にジャズ研のセッションに行きます。
講座PickUp!
軍縮ゼミ 担当: 岡田晃枝先生
軍縮ゼミといえば、名前が仰々しいですが(笑)、主に外務省の軍縮関連局や被爆者証言などについてから紛争に関することまで広く戦争・平和をテーマとして勉強するゼミで、今期は僕がゼミ長をしていました。ゼミということもあり、先生による講義形式ではなく、自分たちでテーマ設定を行う形式の授業で、やりがいがなかなかあります。課題などが多く大変ではありますが、毎学期の終わりにはゼミで研修旅行に行くのも魅力です。今期はニューヨークに行く予定で、国連軍縮部の他、国連関連機関(OCHAとか)を訪問します。
トルコ語初級 担当: 高松先生
東京大学は第三外国語の講義が多く設けられており、そのひとつです。高校時代からトルコには興味があり2年生の春からぼちぼち勉強しています。日本語と言語構造が近いことや文法の例外が少ないことで勉強はしやすいのですが、いかんせん単語の暗記量が多くて苦労しています(笑)。第二外国語として受講した中国語にはほとんど興味を持てませんでしたが、第三外国語は興味に従って受講できるという点で多少負担が重くともモチベーションを保てるのが救いです(笑)。
Q2. 思い出の単位について
前期教養に関してはあまり勉強しなくても単位がくるという現実があります。ただし、進学振り分けの際に内申点が必要なので単位取ればそれだけでいいなんてことはないのですが。とはいいつつも法学部内定者は4学期(2年生の冬)に、通年での講義の期末試験があり、今はその対策で大忙しというところです。各教科につき教科書150ページ、レジュメ100ページ、シケプリ150ページほどが試験範囲で(涙)、前期教養とは対照的に単位を取るだけでも一苦労といった感じです。みなさんは計画的に勉強してくださいね(笑)。
Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。
サークルの先輩で、国連英検特一級なるものを取ってマッキンゼーに内定をもらった先輩(しかもベースがプロ並みにうまい)。
2年で会社の数百万の借金を返した先輩など。
出来る人は多くいるわけではありませんが、信じられないようなキャパをもっている人もいます。
Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ
1位:Oaksの唐揚げ定食
2位:LUCYのチキンカレー
3位:フレッシュネスバーガー
学食のメニューよりも近くのお店の紹介になってしまいました(笑)。
Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?
なによりも自由な時間が多い点ですかね。一年の3割は休暇期間ですし、自主休講なんかで結局授業に出ている時間というのはそれほど長くないです。その分、自分でやりたいことを設定してそれを追求するというのが理想的な過ごし方なんだと思います。自由が増える分、責任も大きくなりますがやはり高校よりもやりがいを感じる勉強や仕事なんかは多いです。また、暇な時間が多い分、友人や仕事仲間と接する時間が長く取れることも楽しいです。冬場にサークルの友人たちと食べる鍋はおいしいです(笑)。
Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?
法学部にいながらも法律の勉強は向いていないかなぁと思っているので(笑)、一般就職する予定です。今年の夏はインターンシップなどを通して社会勉強を積もうと考えています。やはり法学部ということもあり、法曹志望の友人は多いですし公務員志望もよく見かけます。
Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。
この2年間はずっとバンドでベースを弾いていました。僕の入っているPOMPというサークルはイベントごとにバンドを組み替えることが特徴で、そのおかげでいろんなジャンルに触れることができました。入学当初はロックぐらいしか聴いてなかった少年でしたが、最近ではジャズをメインにファンクやブラックミュージックも演奏しています。ジャズを始めたのをきっかけにかれこれコントラバスも1年ぐらいやっています。何より音楽を演奏することは楽しいですし、音楽を通して広がる人の輪もすごく魅力的です。
その他にも、最近は出版関係の会社の経営をしたり、ゼミ長をしてみたりと社会勉強や机上での勉強も2年生になってからは手広くやっています。どの仕事・勉強も一筋縄でいかないことも多く苦労はしていますが、すごくいい経験になっています。
Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。
みなさんが思い描いている大学生活とはどんなものでしょうか?僕が高校生の時はどうだったかというと……もう思い出せません(笑)。しかし、みなさんが予期もしないような素敵な出会いや悲しい別れがあるはずです。今のようにこんなに音楽に打ち込んで楽しい時間を過ごしたり、ゼミ長や会社の経営で苦労したりするなんて想像もしませんでした。実際大学2年間でやってきたことが全部うまくいったかと言われると、半分ぐらいしかうまくいっていないんじゃないかとは思いますが、それでも、周りの人々と試行錯誤して何かをすることそれ自体に喜びがありますし、そうした試行錯誤の中に様々な出会いと別れがありました。これは東京大学に限った話ですが、大学はそれを望みそれを得るために努力する者に対しては何らかの成果を与えてくれる場所だと思います(それが成功とは限りませんが)。だから高校生のみなさんは大学に入ったらぜひ自分の可能性に挑戦し、いろいろな自分に気づいてほしいというのが僕からのメッセージです。受験というのは辛い通過儀礼の一つですが、それを乗り越えた先には様々な可能性が広がっています。辛いときもこのことを思い出して頑張ってください!!