京都大学 工学部 2011年現役合格

M.A.さん

M.A.さん

出身高校
大教大附属池田高校
進学大学
京都大学 工学部

Q1. 大学の講義について教えてください。

  <2年次の時間割>

大学の時間割
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1限 計画システム分析及び演習 ――― ―――
2限 計画システム分析及び演習 英語(2回生用) 微積分学続論B
3限 ――― 土質力学及び演習 水理学及び演習
4限 科学英語 土質力学及び演習 水理学及び演習
5限 ――― ――― ―――
6限 ――― ――― ―――
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1限 ――― 構造力学及び演習 ―――
2限 工業数学B 構造力学及び演習 ―――
3限 ――― 物理探査学 ―――
4限 ――― 基礎環境工学 ―――
5限 ――― ――― ―――
6限 ――― ――― ―――

月曜日の過ごし方:朝から授業を受け、昼休みは食堂でゆったりと4限まで。その後夕食を食べてから図書館に。

火曜日の過ごし方:朝はゆったり2限から。大学後はすぐにアルバイトに向かう。

水曜日の過ごし方:火曜日と同じく授業後はアルバイトへ。水曜日は帰宅後に火・水の復習を行うこともある。

木曜日の過ごし方:ほぼ休日。お昼からは友人と遊び(たいていはボウリング)に出かけます。アメの日。

金曜日の過ごし方:朝から夕方までがっちりと専門科目の授業。その後は気力で図書館へ。ムチの日。

講座PickUp!

人間と数学   担当: 上田哲生先生

これは一般教養科目で、工学部生はこの授業の単位を取得しても特に役に立たない、単位数認定に入らない授業でしたが、それでもしっかりと受ける意義のある授業でした。ゲーム理論についてや、植物の花にも黄金比が関連する…などといった、日常で過ごす世界の中には、隠れて数学の神秘的な性質がはたらいていることに気付かせてくれる授業です。文系の人も対象とした授業なので、難しい数学の知識は一切不要。特にノートもとる必要はなく、教室に行きプリントを読みながら教授の話を聞くという授業です。何よりも、問題を解くために習う数学ではなく、実際的に役立つ数学の話を聞くことができる点で、「あぁ、大学の授業だ」と実感することのできた授業でした。

科学英語   担当: マイク=ジャメンツ先生

名前は大したものですが、ネイティブの先生と英語でフレンドリーに会話を楽しむ授業です。さらに、毎週TOEICのリスニング練習を行うので、週1回の授業ですがホンモノの英語を聞く貴重な時間となっています。クラス単位で受ける授業で、グループ活動が多く、さらに教授も非常に面白いので雰囲気良く受けられる授業です。自分でTOEIC、TOEFL対策にリスニングを聞こうとは思うものの、なかなか行動にうつせない自分にとっては、非常に助かる機会となっています。

Q2. 思い出の単位について

大学1回生前期のはじめての期末テストで取得した単位は、全てメモリアルな単位でした。先ほどの2回生の授業時間割とは違い、入学したての4月は意識が高く、しっかりと月曜~金曜の1限から5限まで授業をフルで埋めていました。さらに大学生活に目を輝かせていたので、アルバイトもしっかり頑張っていました。その結果、期末テスト期間は毎日徹夜を繰り返す日々に。。。3日連続で不眠不休する事態にもなりました。早いうちからテスト勉強を行うことができなかった、自分の計画力のなさが一番悪かったと反省しました。それでも1つも落とさずに手に入れた単位のおかげで、その後の大学生活はゆるーりと過ごすことができています。

あとは、2回生の後期、「明日の朝にあとは頑張ろう」と寝て、起きるとテスト20分前。なんとか手に入れた単位でしたが、グレードは良くありませんでした。朝弱い人は、テスト期間間違いなくつらいですよ。

Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。

サイクリング部に所属する友人は、夏休みなどの長期休暇に、九州から北海道まで自転車で旅をします。

サイクリング部の合宿は、複数のプランから好きなものを選んでグループごとに行うらしいのですが、日本縦断以外にもヒマラヤ高地を走るものや、アメリカ縦断などがあると聞きます…。

Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ

1位:鶏卵うどん 冬場限定メニューなのが残念ですが、とにかくトロ味が効いていておいしい。

2位:カツカレー ごく普通ですが、コスパが良いので。

3位:両想いモンブラン 名前だけです。ただ普通においしいモンブラン。

Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?

良い意味で、とにかく自由になったことです。一人暮らしをしているということも大きな要因ですが、高校時代に比べてより大きなことや重要なことを、自分で決めて自分で行動に移すことができる自由さがとても良いです。

すべきことと、楽しむことの両立を自分ですることが、また1つ楽しみだったりもします。あとは平日でもゆったり寝れることです。

Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?

自分はまだまだ幅広い進路から狭めきれていませんが、工学域の中でも先端分野の研究を行うことができたら、と考えています。大学に入ってから、より工学の内情を知って自分の進路がブレてしまう人は少なくないと思います。できるだけ大学の早いうちに決めることができれば、その専門知識を伸ばすことに集中できるのですが…。

また、知人の多くは資源問題に取り組むことを希望する人が多くいます。資源工学は今非常にホットな分野ですし、やりがいがありそうですので僕もうなずけます。あとは、先の震災を受けて、防災研究であったり、放射線を扱う分野に興味を抱く友人も少なからずいます。

Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。

アルバイトは、社会経験をさせてもらえる貴重な場所だと思います。自分はアップ系列の個別塾講師をしていますが、生徒を自分の高校生時代に投影しながら授業をしてしまうので、不思議な感覚になります。集団授業とは違い、生徒と先生の年齢差が非常に小さいので、とてもフレンドリーな雰囲気の中で授業を行うことができますし、自分の受験時代の経験談を多く話すことができますので、とても楽しく教えることができています。塾講師ですので責任を大きく感じながらも、そのやりがいもまた大きなものだと思います。また、受験学習内容を教えるので、各科目の知識や英単語などが頭から抜けていかない、という意味でもとても大切なものです。

Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。

恐らくどの大学も充実した学生生活を送ることはできますが、京都大学は何よりも自由に好きなことに打ち込むことのできる大学だと思います。なので、大学に入ってからやりたいことをできるだけ多く抱えて入学する方が、とても意義のある大学生活を送ることができると思います。個性の強い人たちが多くいますので、毎日が楽しくすごすこともできています。本当に京都大学は、土地としての環境、周りの人たちという意味での環境、学習としての環境すべてにおいて充実していると実感しています。

是非みなさん、大きな期待をもってそれを励みに頑張ってください。お待ちしております。