京都大学 法学部 2012年現役合格
M.H.さん
- 出身高校
- 私立洛南高校
- 進学大学
- 京都大学 法学部
Q1. 大学の講義について教えてください。
<2年次の時間割>
大学の時間割 | |||
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――― | 月 | 火 | 水 |
1限 | ――― | ――― | ――― |
2限 | 民法第2部 | 憲法第2部 | 英語IIB |
3限 | 刑法第2部 | 法学政治学英語II | 刑法第2部 |
4限 | ――― | 政治思想史 | フランス語IIB |
5限 | ――― | ――― | ――― |
6限 | ――― | ――― | ――― |
――― | 木 | 金 | 土 |
1限 | ――― | ――― | ――― |
2限 | 憲法第2部 | 民法第2部 | ――― |
3限 | ――― | ――― | サークル (法律相談部) |
4限 | フランス語IIB (実習) |
政治思想史 | サークル (法律相談部) |
5限 | ――― | ――― | サークル (法律相談部) |
6限 | ――― | ――― | ――― |
月曜日の過ごし方:授業→週による(授業が早く終わるので遊びに行ったりすることもあります)
火曜日の過ごし方:授業→バイト
水曜日の過ごし方:授業→週による(バイトを入れていることも多いです)
木曜日の過ごし方:授業→バイト
金曜日の過ごし方:授業→週による(家にまっすぐ帰ることが多いです)
講座PickUp!
ジャーナリズムの最前線 (担当:伊藤公雄先生)
この授業は一般教養科目で、朝日新聞で実際に取材活動を行っている記者のみなさんがいらっしゃって、毎週お一人ずつ自分の取材したことやそれに関連する社会問題についてお話ししてくださいます。1回生のときに受講していましたがとても面白くためになりました。当時はマスコミ志望だったので、よりマスコミの仕事への興味が湧きました!
公共政策のための社会科学入門 (担当:藤井聡先生、中野剛志先生)
これは「ポケット・ゼミ」(通称:ポケゼミ)の科目でした。ポケゼミとは、新入生向けの少人数セミナーで、京大のいろいろな学部・学科・研究所の先生方が様々な形式で授業をしてくださいます。受講生がグループや個人で発表をしたり、フィールドワークをしたりするものもありとても面白いです。
私が取っていたこのポケゼミでは、政治や経済を学ぶ上での理論などを2人の先生が交代で講義してくださいました。私はその内容そのものというより、大学での勉強について先生が話していたことの方が心に残っています。それは、学問はいわゆる「文系」「理系」に二分することは出来ない、どの分野であれ文系の事柄と理系の事柄が混ざり合っているから「文系」とか「理系」とか言うのはナンセンスだ!ということです。例えば、橋を建設することになったとき、建設上の構造やどんな資材を用いるか、というのは工学部などで取り扱う「理系」の事柄ですが、どこに建設するか、橋を建設したらどんな社会的影響が出るか、ということを考えるには法学・経済学などの「文系」的なことも考慮しなければなりません。とても興味深いお話でした!
藤井先生は工学部の先生で、たまにテレビにも出ていらっしゃいますが、めっちゃ熱くて面白い先生です!(笑)さらに中野先生は経済産業省出身という、とっても豪華な先生方の授業でした。こういうのも京大ならではだと思います!
Q2. 思い出の単位について
1回生の前期に、「行動病理学基礎論」という科目を受講していました。一般教養科目で、レポートで成績判定だし、まあ大丈夫かな…と高をくくっていたところ、何と期末に1万字以上のレポート+その内容を手書きでレポート用紙2~4枚にまとめなさい、という課題が出されました…(泣)。提出日のかなり前からコツコツ頑張っていたのですが、提出前日に内容が間違っていたことに気づき、全部書き直す羽目になったのです。実はその前日私は風邪をひき高熱を出して寝込んでいましたが必死で徹夜して仕上げました…本当に「こっちが病気になるわ!」と思いました…(笑)。でもあんな適当に書いたのに先生が88点をつけてくれたのはどういう訳なんでしょうか…???京大ってやっぱりゆるいなと実感しました(^ω^;)
あと、何といっても法学部の専門科目の試験はすさまじいです…(この文章を書いている今もテスト期間真っ最中です…笑)。量が多い!内容が難しい!成績判定が厳しい!と三拍子揃っています(笑)。教科書を読んだり授業を聞いたりして「だいたい分かった!大丈夫!」と思っていても、いざ試験本番になると笑えるくらいに何を書いたらいいのか分からなくなります(ToT)。京大は本当に自由でゆったりしていますが、法学部だけは違う空気が漂っているような気がしますね…。
Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。
京大生はみんな“すごい”です。頭がいい人、頭が良すぎて何を考えてるのか分からないような人、変な人などなど…(笑)。色んな人がいて全く飽きることがありません!!海外研修に行きまくっている人、クラゲを容器に入れて常に持ち歩いている人、赤か黒の服しか着ない人、などなど、書き尽くすことが出来ません!>< 自由に自分というものを貫いている人たちを見ると、私ももっと臆せずアクティブに生きていきたいなと思います。
Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ
1位:パフェ (どれを食べても美味しいです♪)
2位:ケバブ (かけるソースが選べます。私のオススメはスイートチリソース×マヨネーズです!)
3位:ささみチーズカツ (私はチーズが大好きなのでこのフライはもう最高です!!笑)
Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?
何といっても自由なところです!!(*^^*)。これほど自由なのは日本で京大しかないと思います(笑)。本当に京大に入ってよかったです!たくさんの個性的で優秀で面白い友達に巡り会えたこともありがたく思っています。毎日を楽しく過ごせているのも、周りの友達みんなのおかげです。また、入学当初は、法学部に入ったものの、法律の勉強をすることに大きな抵抗を感じていましたが、京大のアカデミックな雰囲気の中で、様々なことを「知る」「学ぶ」ということがとても面白く魅力的だと感じるようになり、法律や政治学の勉強にも興味を持つようになりました!
Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?
周りは3分の1程度が法曹志望、公務員志望がちらほら、あとの大部分は就活かなという感じです。最近進路に迷っている友達が多いように思います。だいたいロースクールor就活で迷っているようです。ロースクールに行くには内申点をしっかり取っておくことが必要なのですが、ただでさえキツイ法学部の試験で高得点をマークすることは難しく、みんな進学を諦めそうになっているのが実情です…。ロースクール卒業後の進路も考慮すると、確かに一般企業就職の方がいいのかなとも思うことがあります。
私は、現時点では、法学の研究者になりたいと考えています。ちなみに研究者志望の人は非常に少なく、周りにもほとんどいません…(笑)。なぜ研究者を志望しているかというと、自分が学んだことを活かして、比較的自由な立場から社会のためになることが出来るのではないかと思ったからです。中高生のころから国際関係に興味があったこともあり、専攻は国際法(条約や国家間の関係についてなどの分野)にする予定です。あと、ジェンダーに強い興味を持っているのでそれに関連した研究が出来れば、とも思います。4回生の秋頃大学院(ロースクールではなく、研究者コース)の入試を受け、合格後は修士課程2年+博士課程3年を経ることになります。両親には学費などの負担をかけますし、長く苦しい道のりになるかも知れませんが、コツコツ頑張って立派な研究者になります!!
Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。
サークルは法律相談部というところに所属しています。このサークルは2回生から入れて、毎週土曜日に一般市民の方からの法律相談を法学部の学生でお受けするという活動をしています。内容は遺産相続・土地や家の貸し借りの問題・離婚などが多いです。私はまだまだ未熟なので、お越しになった方の相談に完璧にお答えすることは出来ません……いつも先輩方がしっかり答えているのを見ては感動しています!部員は全員法学部生なので、試験前には情報交換ができ、先輩方が勉強会を開いてくださったりもします。何より同じ学部に友達が増えたのが嬉しいです♪ 春に入部する後輩にいろいろ教えられるような先輩になれるように、そして何より来所人の方々のお力に少しでもなれるように、もっと勉強します!
アルバイトについてですが、1回生のころは個別指導の塾でバイトをしていましたが、2回生からは大学内のレストランでバイトをしています。学内にあるので知り合いとの遭遇率はめちゃくちゃ高いです。バイト中の姿を見られると何だか恥ずかしいです…(笑)。 でも、まかないはめっちゃ美味しいし、バイト先の皆さんはほんわかしていて優しい方ばかり、しかもシフトもかなり融通の利く方で、これ以上いいバイトはないと思っています!!(笑)。接客スキルも身につくので、このバイトに巡り合えて本当によかったです。
もう1つ、2回生の秋に参加したシンポジウムについてお話しします。京大は11月下旬に学園祭があるのですが、その2日目に、京大のシンボルでもある時計台の中の大きなホールで発表をしました。このシンポジウムは、15名程度の参加希望者が夏ごろから自分で研究テーマを設定して、それについて英語で論文を書き、本番はその内容を英語でプレゼンするというものでした。自分が調べたり分析したりしたことを論文にまとめるだけでも難しいのに、それをさらに英語で書いて話すのはとても骨が折れ、「もうやめたいよ~」と友達に毎日愚痴っていました…(笑)。ですが本番直前になると「ここまで来たらやり遂げたい!」と思うようになり、本番も無事発表をすることが出来ました。私は英語が得意なわけではなく、大勢の人の前で話したこともあまり無かったので不安だらけのシンポジウムでしたが、本当によい経験が出来たと思います。また、このシンポジウムを通じて「研究者になりたい!」という思いを強くしました。
Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。
今は勉強がつらいと思うこともあると思いますが、京大に入ったら楽しい日々があなたを待っています!どんなサークルに入ろうかな、とか、どんな授業があるのかな、とか、大学に入ってからのことを想像して頑張って乗り切ってください!模試でどんな判定が出ても、周りにどんなことを言われても、しぶとく諦めなかった人が、最後に笑うことが出来ます。あなたなら絶対出来るはずです!!応援しています!o(`・ω・´)o