京都大学 理学部 2012年現役合格

T.U.さん

T.U.さん

出身高校
京都市立堀川高校
進学大学
京都大学 理学部

Q1. 大学の講義について教えてください。

  <2年次の時間割>

大学の時間割
―――
1限 ――― ――― 解析力学2
2限 量子力学A 英語 統計力学A
3限 教育方法論 物理学実験 微分積分学続論
4限 代数学 物理学実験 生徒指導論
5限 基礎数学からの
展開B
――― ―――
6限 ――― ――― ―――
―――
1限 特別活動の
理論と実践
物理情報学処理論 ―――
2限 物理のための数学2 数学科教育法2 ―――
3限 生物圏進化史 統計力学A演習 ―――
4限 量子力学A演習 地球連続体力学 ―――
5限 ――― ――― ―――
6限 ――― ――― ―――

月曜日の過ごし方:バイト

火曜日の過ごし方:週による

水曜日の過ごし方:サークル

木曜日の過ごし方:週による

金曜日の過ごし方:バイト

講座PickUp!

地球連続体力学 (担当:宮崎真一先生)

地学系の科目で、内容は物理学の中の連続体の分野です。この授業の凄まじい点は、とにかく板書の量が半端ではないところです。1回90分の講義でルーズリーフの表裏3枚を消費するほど。私にとってはひたすら数式を書き写すのが精一杯の内容の濃い授業で、終わるころには疲れ切っていますが、先生がとても親切な方で授業中の質問にもとても丁寧に答えてくださいます。具体的には、水をはじめとするようなドロドロしたものがどのような運動をするのかを、微積分を用いて学んでゆきます。高校では質点と剛体しか学ばないので、決まった形のない身近な物質の運動の様子を考えるのは新鮮で面白いと思います。

数学科教育法2 (担当:小寺隆幸先生)

数学の教員免許取得を希望する者の必修科目です。2回生から院生まで幅広い学年の学生が履修しています。前半の授業では数学の各分野をどのように教えるべきかを、実際の授業を見たり他の学生と議論しながら考えます。後半の授業では各々が教える内容を選んでみんなの前で模擬授業を行います。これが一番大変で面白いところです。生徒役は他の学生なので、大学生に二次関数を分かりやすく教えるという変な状況になります。授業後には「ここが分かりにくい」「ペースが速すぎ」「分かりやすいがつまらない」といった容赦ない講評が待っていて、勉強になりますが正直凹みます。研伸館の先生方がいかにすばらしいか身を持って感じられる授業ですね。

Q2. 思い出の単位について

2回生のときに受けた、「集合と位相」は大変でした。名前だけでは何のことか分からないと思いますが数学の授業です。大学に入って初めて「大学らしい」数学に出会うのがこの授業でしょう。整数と有理数と実数はそれぞれ無限個あるけれども、どれが一番多いのかな?そもそも多いって何かな?というようなことを考えます。ハウスドルフ空間、点列コンパクト、選択公理など何がなんやらという概念がどんどん飛び出してきて、私はついていけませんでした。頑張って勉強したのですが結果はご想像にお任せします。この講義を受けて良かったことは、高校の数学がものすごく簡単に思えたことでしょう。

Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。

中学の間に大学の数学で使う教科書を読んでしまっていた人は結構いて驚かされます。番外編では、寝癖を全く気にしない人、毎日全身真っ黒の服で来る人などが何人かいますね。

Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ

1位:ケバブ(担当の女性がとても美人な方です)

2位:天津飯(行列ができて中々食べられない)

3位:週替わりの炒め物(担当の男性の手際が凄い)

Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?

変な人が多いので飽きない。入学前に思っていたよりも変。毎日1人は面白い人と出会うことができます。ここには書けないほど変な人が京都大学には多数在籍しております。

Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?

全く分かりません。ただ周りの人が私よりもはるかに勉強ができる人ばかりなので、研究者として生きていくのには疑問を抱き始めましたね(笑)。これはネガティブな発言ではなくて、「こんなにも凄い同年代がいるのか!」という感動からくる正直な思いです。今は教師になるか一般企業に就職するか迷っているところです。

Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。

ダンスサークルに所属しているので、チームをつくって練習しています。学祭ではショーをつくって披露したりしています。練習は中々ハードで夜中0時から朝5時までオール練をしたりします。一人ではなくて仲間で協力してショーをつくるのは楽しいですね。外国人の友達とチームを組んだときもあり、自分の知らない世界を知るきっかけになりました。

Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。

京都大学は本当に自由な大学です。たくさんの変な人が自由に活動しているので、教授からはもちろんですが学生からも学ぶことが多いです。受験勉強は大変でしょうが、高校での勉強は大学で学ぶ際にも大いに役立ちますので全力でぶつかっていってください。