東京大学 文科II類 2012年現役合格

T.N.さん

T.N.さん

出身高校
国立奈良女子大学附属中等教育学校
進学大学
東京大学 文科II類

Q1. 大学の講義について教えてください。

  <2年次の時間割>

大学の時間割
―――
1限 統計 ――― 経営
2限 統計 ラテンアメリカの
地理
経営
3限 ――― ――― ―――
4限 会計 ――― ―――
5限 会計 専門フランス語 アラビア語初級
6限 ――― ――― ―――
―――
1限 マクロ経済 マーケットと
ファイナンス
―――
2限 マクロ経済 マーケットと
ファイナンス
―――
3限 経済史 ――― ―――
4限 経済史 ミクロ経済 ―――
5限 経済原論 ミクロ経済 ―――
6限 経済原論 ――― ―――

月曜日の過ごし方:午前中は家にいますね。4限の会計からキャンパスに行って、夜は所属する吹奏楽サークルの練習をしています。

火曜日の過ごし方:2限の授業に出て、お昼からフランス語の単語調べをして、5限の授業に臨みます。夜は楽器を弾いたりしていることが多いです。

水曜日の過ごし方:いちおう朝から経営の授業に行きます。午後からは添削のバイトなどをしていることが多いかな。

木曜日の過ごし方:午前中にたまっていた家事を片付けて、午後から授業に行きます。夜は吹奏楽サークルの練習。

金曜日の過ごし方:朝から授業に行き、午後の授業は毎週レポートがあるわりとしんどい日。夜は飲み会などがあることも。

講座PickUp!

ラテンアメリカの地理 (担当:丸山先生)

昔から地理が好きだったので、教養学部の授業ですが履修しています。もともと教授が専門にしてきた分野を実地でのフィールドワークの話を交えて、話してくださるので面白いです。まず、アンデス山脈における標高の違いによる土地利用の変化とその組み合わせについて(垂直統御というそうです)。同様の発想をアマゾン川流域における水量変化による新水域の変化とその土地利用に応用した話。さらに、パンタナール(ブラジルの大湿原)における自然的地形とその土地利用について。地域地理って突き詰めるとこういうことができるんだなって思います。

適応行動論 (担当:長谷川先生)

1年冬に履修した講義。大学で最もおもしろかったかもしれません。生物の進化とか適応とかについて学ぶ、理系と文系の中間ぐらいの講義でしたが、生物の進化というのはどういう原理で起こるのかということなどから、なぜ性差というものは存在するのか、ヒトの適応とはどういったものなのかといったことを学びました。

アラビア語初級 (担当:杉田先生)

第3外国語として、履修しています。全く身についていませんが、その難しさだけちょっと紹介します。

まず、名詞の複数形がほぼ不規則(全名詞でchild→childrenの5倍くらい難しい変化をします)。つづいて、動詞は主語の格に合わせて13種類の変化(英語だと三単現のsしか存在しないですよね。フランス語だと6種類です)。もちろんこれとは別に時制が存在します。そして、さらに動詞の活用の種類も10種類くらいあって、それとは別に派生形も存在するという。先生が配ってくださる資料や解説は信じられないほど懇切丁寧なので、ぜひチャレンジしてみてほしいです。

Q2. 思い出の単位について

2年前期の特講フランス文学の単位ですかね。ボードレールの悪の華をフランス語で読むことが主でしたが、悪の華自体はかなり面白く150年たった自分からも深く共感できる部分があったけど、一緒に配られるそれに関する評論とか解説が日本語なのにまったく意味が分からない(ベンヤミン、アントワーヌ=コンパニヨンなど)それについて、発表しなきゃいけなかったりして、あと自分の前の発表者が美学専修の院生だったりして大変でした。最終的には悪の華についてレポートを提出して、これも大変でした(まあ、意気込んで取り組んだからなんですけど)。

Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。

超有名進学校の成績トップだった奴がいますが、顔もいいし、会話も面白いのに、信じられないことを知らなかったりする(前回オリンピックがロンドンでやっていることを知らなかった、祝日だと知らずに大学へ行ってしまった、道が覚えられないなど)。おなじく超有名進学校の成績トップ&テニストップだった人もかなり変わった人。あと、帰国の人たちも感情豊かで自由でおもしろいですね。

Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ

1位:二食の唐揚げ南蛮定食

2位:一食のスンドゥブ

Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?

周りの人々のレベルの高さですかね。知的な意味での関心をそそられたり、驚きがあったりするというのを、身近な人間関係から得られるというのはやはり貴重だと思います。進振り制度、もしくは前期教養制度も非常に面白く興味関心の幅が広がるのでお勧めできます。

Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?

もともとぼくは文2の方が教養学部にも文学部にも進学しやすいということを知って、文3ではなく文2で入学したのですが、経済学部に進学することにしました。経済という学問自体にはさほど興味はないのだけれども、経済という学問をやって、単位を取得しながら、文学や心理・地域地理といった学問に触れていくことはできるけれども、どこか一つの狭い分野に限ってそれだけを勉強するということは、自分のやりたいことに合わなかった時や就職のリスクが大きいなと思って、経済に進学しました。この選択が正しかったかどうかはまだしばらくわからないですね。

まだ、卒業後の進路を考える段階には至れていないのですが、やはり一般就職ではないかと思っています。一般的傾向として、文2は一般就職、文1は法曹・官僚・一般就職が同数くらいずつ、理系はとりあえず院に進学という進路希望が多いと思います。

Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。

吹奏楽サークルに入っています。始めたのは大学からなのでなかなか大変ですね。全体合奏とは別にパート練習やアンサンブル練習などもあるので、生活がこれ中心に回っています。

Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。

まず思うのが、あなたはその進学希望の学部についてどれだけ知っているのですか?ということ。ときどき「まずやりたいことを決めろ」みたいな話を聞きますが、高校生のその学問に対する知識なんてどれだけのものでしょうか?文学・心理学・経済学・法学。こういった学問がどういう学問かを知って希望している人がどれだけいるのでしょうか?その学問分野の初学者向けの本を読むくらいはせめてしないとまるで分かっていないのと同じだと思います。その点で、東大は入学してからの前期教養課程で興味のあるさまざまな学問にちょっとだけふれてみてから、最終的進路を選べます。これはやはり大きいことだと思います。

東大はやはり環境に恵まれています。都心にこれだけ大きなキャンパスが存在すること。きれいな図書館・PC環境・数多くのサークルがあること。優秀な同級生が大量にいること。上を目指す人には数多くのチャンスが待っていること。

進路が決まったなら、そこにむかって努力するしかないですね。合格する秘訣は、勉強すること。これにつきると思います。がんばってください!!