京都大学 法学部 2012年現役合格
K.I.さん
- 出身高校
- 私立小林聖心女子学院高校
- 進学大学
- 京都大学 法学部
Q1. 大学の講義について教えてください。
<2年次の時間割>
大学の時間割 | |||
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――― | 月 | 火 | 水 |
1限 | ――― | ――― | ――― |
2限 | 民法第II部 | 憲法第II部 | ――― |
3限 | 刑法第II部 | 英語 | 刑法第II部 |
4限 | 政治原論 | フランス語実習 | 政治原論 |
5限 | ――― | ――― | ――― |
6限 | ――― | ――― | ――― |
――― | 木 | 金 | 土 |
1限 | ――― | 法学政治学英語 | ――― |
2限 | 憲法第II部 | 民法第II部 | ――― |
3限 | ――― | フランス語文法 | ――― |
4限 | ――― | ――― | ――― |
5限 | ――― | ――― | ――― |
6限 | ――― | ――― | ――― |
月曜日の過ごし方:勉強
火曜日の過ごし方:勉強、英会話・フランス語のレッスン
水曜日の過ごし方:勉強
木曜日の過ごし方:勉強
金曜日の過ごし方:勉強
講座PickUp!
刑法第II部 (担当:安田拓人先生)
法学部の勉強の中で、中高生にとっても最もイメージしやすいのが刑法ではないかと思います。京都大学では、前期の刑法第I部で刑法総論、すなわち罪刑全体に共通する解釈の問題を扱い、後期の刑法第II部で各論、すなわち各々の罪に特徴のある解釈問題について扱います。法学部というと、六法全書の条文を延々と暗記している無味乾燥なイメージがあるかもしれませんが、実際には世の中で起こる様々な事件をいかにして既存の条文でもってして論理的に、かつ実際上最も妥当な形で解決していくのか、という事を勉強していきます。特に刑法各論では、各々の罪の限界事例や、条文の文言からどこまで解釈を広げられるのか、という議論が行われるので、非常に興味深いです。
英語 (担当:ダルスキー先生)
日本の文化や慣習について毎週教科書にそったトピックが設定され、25 sentencesのエッセイを提出し、それに基づいて授業内で英語で意見交換をするという授業です。毎回取り上げられるトピックが「武士道」や「いいとこどり」「日本の家制度」など興味深いものばかりで、エッセイを書いたり討論をしたりするなかで、私にとっては当たり前のものだった日本文化がいかに奥深いものか考えさせられます。学期の最後には扱ったトピックの中から好きな物を選んでグループを作り、一人6分程度のプレゼンテーションも行います。この授業だけでなく、京都大学には実り多い語学の授業が充実しています。例えば私が受講しているフランス語実習の授業では、先生は最初から最後まで原則フランス語でお話しされ、日常生活でのフランス語の読む、聞く、話す、書く練習をひたすら続けますが、慣れるうちにどんどん理解できるようになり、フランス語力を鍛えられたのではないかと思います。
創造ルネッサンス基礎ゼミナール (担当:岡田温司先生)
一回生の時に受講した一般教養科目です。難しそうな授業名ですが、キリスト教美術に関する教授の著作を読みながら、意見交換をするという少人数授業です。私は12年間ミッションスクールに通っていたこともあり、今まで慣れ親しんだキリスト教美術を異なる角度から眺めることができ、非常に興味深く感じられました。一般教養科目にはそのほかにもいろいろと面白い授業があり(たとえば、明治から昭和にかけての文学作品を取り上げて討論するゼミや、外国人の先生による、日本の宗教文化に関する英語講義など)2回生から専門授業が本格的に始まる前に、幅広い学術分野に触れることが出来ました。
Q2. 思い出の単位について
他学部のことは分かりませんが、法学部は京都大学の中で最も勉強が大変な学部と言われます。専門科目についてはほぼすべて、出席やレポートなど平常点を加味せず、厳しい試験のみで成績が決まります。毎回の授業も進度が速いので予習復習にはかなりの時間をかけています。しかしながら、先生方の講義はいずれも興味深く、毎回の授業で得るところが大きいので、それほど苦にはなりません。ですから、特に思い出深い単位というものはありません。どの授業にも一生懸命に取り組んでいます。
Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。
一般教養のゼミ(上記の創造ルネッサンス基礎ゼミナール)の授業を一緒に受講した一年上の方。京大の学生であり、かつバイオリニストでした。授業をしばらく休まれたときは、ヨーロッパにコンクールを受けに行っていらしたそうです。
Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ
学食は混雑しているのでほとんど行きませんが、正門入ってすぐのカフェレストランは時々訪れて愛用しています。リーズナブルなお値段でおいしいパスタやランチ、カレーなどを食べることが出来ます。
Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?
勉学に打ち込める環境が整っているということ。先生方、周りの友人、図書館などの設備すべてがすばらしく、自分のやりたいことをやりたいようにできる環境になっています。
Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?
進路についてはまだまだ考えているところですが、やはり法学部ということで、法科大学院、国家公務員志望の方が周りには多い気がします。
Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。
一番打ち込んでいることは、大学での日々の授業です。大学生活というとまずクラブやサークルありきという考えもあり、何を重視するかは人それぞれだと思いますが、授業に全く出席せずに授業外のことばかりに打ち込むよりも、せっかく入学できたチャンスを精一杯活用する方事を私は重視しています。それから、ピアノ、水泳、語学のレッスン、読書など自分の趣味にも打ち込んでいます。
Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。
京都大学では、自分の好きなことに打ち込める環境が準備されています。一方で高校生までの間に身につけた知識をもとに、自分の頭で考え、掘り下げていく作業も求められます。高校生にとっては進路を決めること、そして志望大学に合格することが最大の目標になっていると思いますが、大学に入学してからのことも見据えて、受験勉強以外にも自分の興味関心を広げていく時間を作っていただけたら、と思います。