大学 学部 2012年現役合格
M.Y.さん
- 出身高校
- 私立報徳学園高校
- 進学大学
- 京都大学 農学部
Q1. 大学の講義について教えてください。
<2年次の時間割>
大学の時間割 | |||
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――― | 月 | 火 | 水 |
1限 | 樹木生理学 | 数理計画法 | 森林計画学 |
2限 | 水理学 | 化学英語(農学)B | 材料力学 |
3限 | 英語IIB | 土壌物理学 | ――― |
4限 | ――― | ――― | ――― |
5限 | ――― | ――― | ――― |
6限 | ――― | ――― | ――― |
――― | 木 | 金 | 土 |
1限 | 土木材料学 | 数理統計 | ――― |
2限 | 工業数学C | 大気環境学 | ――― |
3限 | 情報処理学及び演習II | ――― | ――― |
4限 | 情報処理学及び演習II | 振動学 | ――― |
5限 | ――― | 熱力学及び電熱工学 | ――― |
6限 | ――― | ――― | ――― |
月曜日の過ごし方:授業をさらっと終えてバイトへ(研伸館西宮校チューター)
火曜日の過ごし方:授業をちゃちゃっと終えてバイトへ
水曜日の過ごし方:優雅に午後を課題などに費やし、夜は銭湯でまったり
木曜日の過ごし方:サークルに行き、その後外国人たちとディナー
金曜日の過ごし方:パーティー
講座PickUp!
生命の有機化学(一般教養) (担当:上杉志成先生)
高校生までは文部科学省のお偉い人たちが決めた考え方に沿って、授業を一方的に受け入れるだけでしたが、この授業では私たちのアイデアが授業に反映されます。初回の授業に参加し、まず短いエッセイを書かされます。そこで授業を受けることができるメンバーが30人ほどに絞られ、聴講生としても参加することもできない極秘な授業が行われます。その後も宿題として毎回一応生命の有機化学に関する斬新なアイデア(DNAで折り紙をつくるなどは有名ですよね)を提出して先生が解答してくれたりします。一見授業名からはガチガチの有機化学を習うようなイメージを持ちますが、実際はイケメンのいかにも知的かつ成功者と呼べるような教授が、物事を面白く表現するためにはどうすれば良いかというあんまり化学に関係ないことを学ぶことができます。面白いというのはブラジルの人にも聞こえるようなギャグを考えるのではなく、合理的に物事を考え、伝えるということがどれほど大事かということで、それが自然と面白さというものに繋がってもいるわけです。授業の中でもホンヤクコンニャクを作るためにはどうすれば良いかという愚問を真剣に先生が考えてくれたり、毎回飽きることのない授業だと思います。
振動学 (担当:飯田訓久先生)
学科の授業で個人的に好きな授業です。農学部生はいかにも生物や化学を勉強してそうですが、私の学科である地域環境工学科では工学というだけに主に物理を勉強していてそこに生物の性質とかを加味して新しいもの作ろうじゃないか!的なスタンスです。高校の頃も物理はそれなりに得意な教科だったし、この振動学でも名の通り何かと何でも振動させて微分方程式を解いてなんとも物理らしいです。この先生は前期に数学も担当していてその知識がこの授業でも生かされるわけですが、なにかと「休講」が多いので先生が大好きです。休講をお伝えしてくれる先生のほとばしる笑顔が見たい方はぜひ受講してください!
Q2. 思い出の単位について
単位取得に関してはそこまで苦労した記憶はありません。私だけではなく周りの京大生たちも、思考力がずば抜けている人間よりも要領が良くそれなりのレベルで何でもこなしてしまう人が多いのではないかと思います。単位とは運であり、いまのところその運とやらに恵まれているのだと自覚をするほどです。参考までに運が良かった人(私)のゆとり教育など比ではないエピソードをお伝えいたしますと、半年間授業に行かず友達から最終レポートの知らせを受けて、「英語は出席が大事だし、諦めの意味も込めてコピペしてそのまま提出しよう」と出したところ成績が「優」だったり、第二言語(スペイン語)のリスニングの試験(スペイン語なんて一年練習しても早口すぎて一語一句聞き取れやしません)に紙辞書のみ持ち込み可を許された上に、その前週にリスニングのテキストの出題範囲が発表されたので、テキストの内容を全部辞書に書き写して試験に挑み、80分間リスニングするところを5分で一単語も耳にすることなくそっとシャープペンシルを置き75分間解いてるふりをして、これもまた「優」を頂きました。
Q3. 身の周りにいるすごい人物を教えてください。
様々な分野で活躍している人が多いので甲乙付けがたいですが、強いて言うならば学内でヤギを散歩させていたり、庭を作ってエミューを飼ってみたり、食用で家でナメクジを愛でたり、卵からクジャクを孵化させて育てている人間もいます。
Q4. 学食の好きなメニュー上位3つ
1位:天津飯
2位:ケバブ
私の細胞はこの二つからできていると言っても過言ではありません。
Q5. 今の大学に入って一番良かったと感じることは何ですか?
一言で表すと「カッコいい」です。合格直後の京都大学を志望した理由は何ですかという問いに、「カッコいいから」と書いた記憶がありますが、そのイメージは今もなお変わっていません。そりゃあ、日本で二番目ぐらいに国からお金を貰っていて、優秀な教授も多い京都大学で学ぶことは良いことでしょう。しかし、京都市左京区にある京都大学からは、左大文字が見え、そこから180°回転すれば鴨川デルタで恵まれない身の上話をする京大生たちが朝まで語り合う姿、南には眠らない街三条、そして北にはラーメン王国一乗寺があり、某U○Jとかディ○ニーランドなどもはや足元にも及びません。
Q6. これからあなたの歩んでいく道はどのようなものになっていきそうですか?また、周りの友達の進路はどういった方面が多いですか?
大学院に進学しようとは決めてますが、その後はまだ未定です。宝くじで100億円ぐらい当たり一生それなりに有意義なニートになれれば本望ですが、そんなファンタジーを除けば選択肢が多すぎて本当にまったく自分がどうなっているかという想像がつきません。でも頭が良かったらずっと大学に残って、教授とかになりたいですね。教授たちはほんとに楽しそうに仕事をしていると感じます。他にも企業に就職するとか、京都大学だったら公務員になる人も多いと思います。
Q7. 大学生活で打ち込んでいることを教えてください。
研究室にもまだ配属されていませんし、バリバリとテニサーでブイブイいわせてるぜ!(擬音語多いですよね)みたいな人間ではありませんが、国際交流系サークルの代表を務めていたり、インターナショナルハウスで外国人に混ざって一人だけ日本人として住んでみたりと何かと外国人といることが多いです。いやもはや日本人の友達よりも外国人の友達と遊んでいる方が多いぐらいで、今は私の顔も彼らの影響を受けてハンサムになるのではないかと心配しているほどです。
そんな冗談はさておき、趣味の面で言えば春夏とそれぞれ二か月ある長期休みには一人旅に出かけるようにしていて、一回生の間は温泉を求めてプラプラと電車に揺られてみたり、二回生の夏休みはリュックを背負ってアジアの国々を計6カ国程バックパックして、三回生前の春休みにはちょっと出世をして大学の使節団としてブータンへ訪問した後、タイの研究所でインターンシップをすることが決まっていて、何かと東南アジアと縁があるみたいです。
せっかくなので、米田チョイス東南アジアおすすめポイントを紹介しておきますと、ミャンマーの旧首都ヤンゴンから北へ夜行バスで運ばれること約10時間、バガンという場所に機会があればぜひ行ってみてください。
Q8. 自分の大学を目指している高校生へのメッセージをお願いします。
京大の学生の共通して素晴らしいと思えるところは、自分の時間を自分の為に惜しみなく使えるところです。きっと、そんな京大生たちは中学、高校生の頃から時間を自分に投資できた人間だったのではないでしょうか。いまある限られた時間を有効に使い、良ければ京大へ入学してください!