徳島大学 医学部 医学科(推薦入試) 現役合格
M.K.さん
- 進学大学
- 徳島大学 医学部 医学科
志望校・志望学部を決めた理由、時期
医学部医学科に決めたのは、幼い頃から動物が好きで、将来は生物学を学びたいと考えていたことと、中学生の時に医師という職業に憧れを感じるようになっていたからです。
徳島大は、兵庫県から近く医歯薬系の学部がそろっていて、グローバル化にも力を入れている点が気に入ったからです。
出願した大学と学部学科
前期:徳島大 医学部 医学科(受験せず)
後期:愛媛大学 医学部 医学科(受験せず)
私大・AO・推薦:徳島大学 医学部 医学科 推薦入試(合格)
センター試験の得点
英語 | リスニング | 数IA | 数IIB | 国語 |
---|---|---|---|---|
195 | 48 | 88 | 87 | 180 |
物理 | 化学 | 地理B | 総合点数 | 得点率 |
87 | 86 | 72 | 843/950 | 88.7% |
傾斜配点:794.4/900点(88.27%)
英語の学習法
中学生の頃から、長文読解や構文読解、英作文のノートを自分で作り、先生が板書されたことやテストなどで間違えて注意しておきたいことを全て書き込み、模試前に見直せるようにしました。
学校や塾で学んだ長文読解は、なるべく家に帰って声に出して読むようにすることで、自然と発音を意識するようになり、分からないものがあれば電子辞書で調べるようになりました。英文を読むのも少しずつ速くなっていきました。また私の学校は発音記号を中学1年生の頃から覚えさせられていたので、新しい英単語を覚える時は必ず発音記号もチェックするようにしていました。おかげでセンター試験の発音問題は抵抗なく解くことができました。
文法は、一度間違えた問題をまた間違ってしまうことがよくあったので、問題集に何度もチェックをいれたり、先程触れた自作のノートにまとめたりしていました。リスニングは、学校のオーラルの授業でネイティブの先生がおっしゃっていることに一生懸命耳を傾けたり、車に乗っている時にリスニングのCD(例えば英検準1級の問題集)を聴いたりして、少しでも耳が慣れるように心掛けました。
高3では、何よりも実践演習に力を入れました。志望校をまだ決めていなかった頃はいくつかの難関大の過去問を時間を計って解き先生に添削していただいたりしていました。他塾では京大のクラスに入っていたので、京大の過去問を解き続けました。夏までは2時間予習して授業に臨み、解説を受けた後でも2時間かけて復習していました。夏以降は演習授業になり、ここでも同じように2時間かけて復習をしました。
研伸館では春期講習の時に今村先生の「東大京大特選英語」、夏期講習の時に同じく今村先生の「東大京大特選英語・夏・」を受講しました。他塾の英語が基本だったので通年講座は受講しませんでしたが、今村先生の教え方はとても気に入っていました。
センター試験後は徳島大の過去問を3年分解きました。出題内容は和訳1題、要約1題、英作1題で、京大用の対策をしっかりしてきたので、そんなに難しいと感じることはなく、“得点源になるかも”とは思っていました。
英語の勉強は「楽しい」と思ってやることが一番大切だと思います!
役に立った英語の参考書・問題集
◆『ぼん単』(研伸館)
◆『入試頻出英語標準問題1100』(桐原書店)
高1~高2にかけて何周もやりました。
◆『英文解釈教室』(研究社出版)
高3の時に使用しました。毎日10分程度流し読みする感じでやりました。全部は解いていません。
◆『英検準1級 出る順 合格問題集』(旺文社)
高1からちょっとだけやりました。高2の最初に準1級は取得できました。
数学の学習法
高1~高3の夏ぐらいまでは、基礎力を重視していました。『青チャート』レベルの問題はスラスラ解けるようになるために間違った問題はチェックを入れ、何度も解きました。数学は解答を読めば何となく理解できるものの、実際自分で解こうとしてみるとやはりコツがつかめず、また解答を見てノートに写す、ということがよくあったので、そういう場合は1人で悩まずすぐに先生に質問に行きました。数学の勉強は中学生の頃から力を入れていたので、高2までは模試で自分の納得のいく点数を取れていましたが、高3の模試や塾のテストでは点数が伸び悩み数学に自信が持てなくなっていきました。しかし、先生に薦めていただいた『2015 実戦 数学重要問題集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(理系)』を2~3周すると少しずつ応用問題への対応力がついていきました。それでも歯が立たない問題も数多くあったので、そういった問題は部分点を取れるようにし、完答できる問題は必ず完答できるようになるために答案作成に力を入れました。数学は復習と、様々な問題に触れることが大切だと思います。
研伸館では高2の冬期講習から2月まで高木先生の「高2数学特別選抜S[ⅠAⅡB]」を受講しました。予習は必要ではなかったので、復習として問題の解き直しを毎回2時間ぐらいやっていました。他塾でも数学を受講していて、研伸館と同様、授業で扱った問題の解き直しを毎回2時間+αぐらいでやっていました。 徳島大の過去問は3年分やりました。
役に立った数学の参考書・問題集
◆『2015 実戦 数学重要問題集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(理系)』 (数研出版)
高2の終わりに研伸館で実施されていた京大同日チャレンジの成績が悪すぎたので、高3の春から夏までに1周やり、秋以降に間違った問題の2~3周目をやりました。
◆『青チャート』(数研出版)
学校の使用教材でした。中学の頃にⅠA・ⅡBをやり、高2の終わりにⅢが終わっていました。ノート提出もあったので真面目に取り組みました。
◆『医学部良問セレクト77』(聖文新社)
センター試験後に集中して解きました。徳島大の数学には1題だけ最難関大並の難しい問題が出るので、その対策としてやりました。
国語の学習法
国語は学校の授業をしっかり聴き、提出物を出して先生に添削していただくことが大事だと思います。高1~高2の時は、古文・漢文はノートに全文を手で写して、そこに板書の内容を書き込んでいました。そうすることで、古文・漢文に親しみを覚えるようになりました。古文・漢文は、古文単語や句形を覚えることが大切であることはもちろんですが、それだけでなく本文内容をしっかり理解することの方が大切だと思います。内容を理解すると、単語や句形も同時に頭に入ってきます。また、当時の背景知識を知っておくことも重要だと思います。
現代文は、初めは苦手でしたが、何度も記述式の練習をするとだんだんコツがつかめてきました。指示語や傍線部周辺に線を引き、よく確認することで内容を把握しやすくなりました。
研伸館では高1の時に松﨑先生の「高1国語S」を受講しました。予習は学校の休み時間を利用してやり、復習は毎回の確認テストの直前にやりました。高2になっても松﨑先生の「高2国語S」を受講し、15分で予習し、さらっと復習することは続けました。
役に立った国語の参考書・問題集
◆『よろずのことのは』(研伸館)
古文は、文章を現代語訳に直していきました。現代文は、載っている単語を軽く読んでいきました。
◆『マドンナ古文単語230』(学研出版)
◆『漢文必携』(桐原書店)
理科の学習法
物理
研伸館では中学生課程で、米田先生の「中3物理化学医学部S」を受講し、高校生課程になっても内多先生&宮地先生の「高1物理化学S[発展]」を受講していました。毎回テストがあって、そのテストの点数は結構高かった記憶があるので、ちゃんと復習していたと思います。授業が楽しかったです。
高1~高2の時は、数学、英語を重点的に勉強していたのであまり理科(特に物理)に費やす時間が無く学校や塾で出される課題をこなすだけでした。
高3になる頃には物理が特に苦手科目になっていたので、センターレベルの問題から総復習しました。基礎的なことも理解できていない部分が多かったので、公式などを微積を使って理解することに時間をかけました。公式の意味や、基礎的な問題の解き方をしっかり理解すると、難解な問題もだんだん解けるようになっていきます。私は高1や高2で基礎力をつけていなかったので高3で相当苦労しました。高3でどんどん演習を積めるように、高1~高2で基礎的なことはしっかり理解するべきだと思いました。
研伸館では網干先生の「京大阪大・医学部物理」を受講しました。予習は必要ではなかったので、授業中に扱った問題の解き直しを毎週3時間ぐらいやって復習していました。他塾の物理の授業にも通っていたので、日によっては一日中物理をやっていた日もありました。
化学
化学は高1~高2の時は理論と無機をよく勉強していました。有機は高3の春から勉強しました。暗記分野は語呂で覚えたり、化学物質を擬人化してストーリーをつけて覚えたりすると楽しく勉強できました。しかも、なかなか忘れません!!化学も基礎的なことは高1~高2で勉強しておくと高3でたくさん応用問題に挑戦することができるので、学校や塾の課題をしっかり予習・復習しておくことが大切です。
高2~高3にかけては他塾の化学の授業を受講しました。毎回すごい量の問題を解いて、その後解説を受けるのですが、全部解説してくれる訳ではないので、残りの問題の解説プリントを家に帰って読み込みました。
なかなか理科に高1~高2で時間を費やすことができない人は多いと思います。私も数学と英語の勉強に追われて理科まで手が回りませんでした。私は物理も化学も、何回解いてみても最後まで解けないという問題がいくつかあって、そういう問題はたいてい同じ分野のものが多かったので、そのような苦手な分野は早期から対策していました。理科は、苦手な分野を早くから発見しておくことが大事だと思います。
役に立った理科の参考書・問題集
◆『物理のエッセンス(力学・波動)』・『物理のエッセンス(電磁気・熱・原子)』(河合出版)
公式を忘れた時にちょこちょこ参考書のように読みました。
◆『名問の森(力学・波動)』・『名問の森(電磁気・熱・原子)』(河合出版)
高3の1年間かけてゆっくりとやっていきました。
◆『理系標準問題集 物理』(駿台文庫)
高3の夏ぐらいから突然やり始めました。
◆『2016大学入試センター試験実戦問題集 物理』(駿台文庫)
◆『化学重要問題集』(数研出版)
中学の終わり頃から高1の間にかけてやっていきました。
◆『化学の新演習』(三省堂)
◆『総合的研究化学』(旺文社)
中学時代からのバイブルです。
社会の学習法
センター地理
センター地理は高3の3月から始めました。私は世界史が好きで(理系なのにセンターで世界史を選択しようかなと冒険的なことを考えていました…)、高1まではどちらかといえば世界史を勉強していて地理にはほとんど触れず、高2でも地理は学校の中間・期末対策で直前期に勉強するくらいで本当に触れていませんでした。だから模試も散々な結果を出し続けていました。高3で研伸館の南先生の「センター試験地理」を受講し始めて、地理に対する思いが変わりました。あまり興味を持てなかった地理が「こんなにも面白いのか!」と毎週感動しながら授業を受けていました。そのおかげで、模試の点数が夏過ぎから確実に伸びていきました。地理は自分でノートに地図を描いて、そこに情報を書き込むという方法が、ビジュアル的に覚えられて一番良いと思います。私は、地理も自作のノートに地図や絵、模試で間違えた問題などを書き込んでいました。
役に立った社会の参考書・問題集
◆研伸館の「センター試験地理」のテキストと『鉄壁地理問題集』(研伸館)
◆地図帳
科目別学力自己評価
センター試験から二次試験までの各科目の勉強の比重
センター対策の方法
過去問は何年分解きましたか?
科目によって異なりますが、10~15年分です。
過去問以外を使った対策はしましたか?
物理は『2016大学入試センター試験実戦問題集 物理』をやりました。
いつごろからセンター対策に本腰を入れましたか?
高3の11月からです。
センター対策について、後輩へのアドバイス!
センター対策は「早く」から始めること!(特に社会・古典。苦手な人は理科も)
徳島大医学部 現役合格への秘訣!
学校に真面目に通い続け、学校のテスト勉強にもしっかり取り組むことだと思います。自分の両立できる範囲でいくつか行事にも参加してしてみるのも良いと思います。また英検やTOEFL、試合での賞など、アピールできるものを持っておくと良いでしょう。
推薦入試会場の雰囲気や面接待機場の雰囲気
みんなとても静か…。全員自分より自信がありそうに見えます(笑)。
センター試験後から推薦入試一次合格までの勉強の仕方
400字書かないといけない志望理由書はセンター後に書き始めました。学校の先生に見せて添削してもらい、直しをしてからまた見てもらい、完成にこぎつけました。知識を摂取するために『医学部入試面接対策 虎の巻』(研伸館)、新聞の医療面、医学系の雑誌(捨てちゃったので名前は分かりません…)を読みました。京都校で実施されたグループ討論会に参加し、3時間ぐらい練習しました。4~5個のテーマを討論したと思います。その時に、滋賀医科大に通っている医大生の方が来てくれて色々アドバイスもしてもらいました。
一次合格から二次試験までの過ごし方
推薦の一次合格から面接まで3日しかなかったので、一般の二次試験の勉強はあまり集中できず、面接の勉強(例えば新聞を読んだり、医学雑誌を読んだり)をしました。前日は、ホテルで父と母を相手に自己紹介の練習をしました。
入試面接の状況
◆面接の方法
グループ討論 面接時間:50分 面接官4人vs受験者4人
◆質問内容と回答
面接官:自己紹介をお願いします。
私――○番○○高校から参りました○○です。私は幼い頃から動物が大好きで、よく動物園や水族館に通いました。小学生の時はアゲハ蝶を卵から成虫になるまで育てました。中学生の時は学校の授業の一環で食虫植物を家で育てながら探求しました(のように自分が研究に興味があって、研究をする上でどういった姿勢が大切かを学べた、ということを話しました)。
面接官:(討論)「人」とは何か?
面接官の方も「難しいね。そんなに悩まずに思いついたことを言えばいいよ」と言ってくださいました。本当は議長が討論を進めるのですが、話題が難しかったので面接官の方が手伝ってくださいました(私は議長をやりませんでした)。「向学心がある、理性がある、他者の痛みが分かる、自ら他人を助けられる…」といったことを皆で言い合いましたが、どれも面接官の方に、「それは動物でもできる」と言われ、皆で頭を悩ませました。たまたま、「人間は1つの目標を決めて、人生を歩むことができる」という答えが頭に降ってきたので、それを言うと面接官の方々がうなずいてくださったので、ほっとしました。
面接官:学校で楽しかった思い出は何ですか?
私――クラス対抗の行事を引っ張っていったことがあって、それにクラスの皆が感謝してくれて、サプライズパーティーを開いてくれたことを話しました(クラブ活動のことも少し話しました)。
面接官:ヒトラーのような殺人鬼を助けますか?
私――医師の使命は「命を助けることであるので、どんな人でも助けるべき。目の前に苦しんでいる人がいたら放っておけない」というようなことを話しました。
面接官:35歳になった時に何をしているか?
私――今は小児科医として働きたいが、大学で勉強しながら決めたいということを言いました(研究にも興味があるので、と言って自己紹介の内容を少しかぶらせました)。
面接官:エボラ出血熱やジカ熱が流行っていて海外に行きたがらない人が多いが、それを解決するために、あなたにできることは?
私――医学生のうちから他国へ行って文化を学び興味を持つことから始めたい、と言いました。(他の受験者の方は「予防医学に努めたい」、「施設を整えたい」というようなことを言っていましたが、「ちょっと今の皆には厳しいかもね~」と言われていました)
面接官:結婚しても医師を続けますか?
私――続けたいと言いました。
面接官:地域医療とグローバル医療、どちらに就きたいか?
私――他の3人の方は迷わず地域医療と言っていて少し焦りましたが、私は志望理由書に「グローバルに働きたくて、徳島大学はグローバル化に力を入れているので魅力を感じた」と書いていたので、面接でもグローバルに働きたいと言いました。
※徳島大の先生方は、よく話を聴いてくださるので、話しやすかったです。
プロフィール
◆血液型
A型
◆好きな色
水色
◆好きなアーティスト・歌
ビートルズ
◆好きな番組
動物系全般
◆お気に入りスポット
学校の校庭
◆好きな作家・本
『西の魔女が死んだ』など森絵都さんの本
◆好きな(オススメ)飲食物
アイスクリーム
◆高校時代はまってしまったこと
洋楽を聴くこと。
◆本気で勉強し始めたきっかけは?
医学部を目指すことになったこと。
◆受験前のリラックス方法
ココアを飲むこと。
◆小学校時代しでかしてしまった大変な事
下を向いて歩き、電柱にぶつかる。
◆あなたにとって受験とは
夢を実現させるきっかけ。
◆受験勉強で一番辛かった時期
11月。センターの勉強と二次の勉強と学校の両立。
◆クラブや習い事はしていましたか?
華道部(大会に出るも無賞)
◆高校3年生のときの一番の思い出
体育祭
◆感銘を受けた算数・数学の問題
センター地理の過去問で地球を1周した時の断面図の問題
◆親や親戚に医師はいますか?
いません。
◆医療系のドラマなどは見ましたか?
見ていません。
◆最近、気になった医療系のニュースは?
線虫で癌を発見できるというニュース
◆最近、気になった医療系以外のニュースは?
猫の人気が急上昇したというニュース
◆部活動はしていましたか?(引退時期は?)
華道部(6月引退)
◆ボランティア活動はしましたか?
児童養護施設訪問
◆医師を志したきっかけは?
医学の勉強に興味を持ったから。
◆医師として20年後の将来像は?
小児科医になれていたらいいな。
◆興味のある診療科は?
小児科
◆医師として大切なことを三つ
(これは何かで聞いた言葉ですが)イーグルアイ、ライオンハート、エンジェルハンド
◆今までで一番つらかったこと
受験勉強
◆面接対策はどのようにしましたか?
新聞を読んだり、医学雑誌を読んだりしたことと先生に練習していただきました。
◆本番の面接直前の心境はどのようなものでしたか?
緊張していたが、この大学に行きたいという気持ちを強めました。
研伸館中学生課程を振り返って
研伸館中学生課程の授業を受けたきっかけは何ですか?
物理が苦手なため
初めて授業を受けたときの印象は?
すみません、覚えてないです…。
毎週どんな勉強をしていましたか?
英数の勉強を頑張っていました。
テストで悪い点を取ったときの思い出はありますか?
中学生なので気にしていませんでした。
スーパー模試の思い出は何ですか?
覚えてないです…。
中学生課程の一番の思い出を書いてください
理科:理科の勉強を早めに始められて、良かったと思っていました。
あなたが思う、「研伸館中学生課程の良さ」とは何ですか?
中学生のうちから色々な教科の授業を受けられること。
中学生にメッセージを!
ボランティア活動を積極的にしておくと良いと思います!
遊ぶことも☆