信州大学 医学部 医学科 現役合格
T.N.さん
- 出身高校
- 帝塚山高校
- 進学大学
- 信州大学 医学部 医学科
志望校・志望学部を決めた理由、時期
センター試験後に、自分のセンター試験の結果と出願分布から、合格する可能性が高いと判断したので出願しました。
出願した大学と学部学科
前期:信州大学 医学部 医学科(合格)
後期:香川大学 医学部 医学科(受験せず)
センター試験の得点
英語 | リスニング | 数IA | 数IIB | 国語 |
---|---|---|---|---|
190 | 40 | 72 | 92 | 176 |
化学 | 生物 | 地理B | 総合点数 | 得点率 |
96 | 94 | 85 | 845/950 | 88.9% |
傾斜配点:399.5/450点(88.8%)
英語の学習法
英語の成績を伸ばす為にすべきことは、単語量を増やし文法を習得することです。このことは研伸館だけでなく学校でもよく言われると思いますが、受験勉強を終えた今、僕も同じ結論に達しています。目安としては『ぼん単』1冊と『サイクリック(上・中・下)』(研伸館)の3冊は完璧にしておく必要があると思います。
『ぼん単』は授業の小テストのペースに合わせて覚えていきました。電車の中で毎日100個くらい見ていたと思います。2500番まですべて覚えました。『サイクリック』は高2から始めて、高3になるまでに1周しました。『サイクリック』に関しては、問題を解き終えたら今度は自分でその文章を英訳することをお勧めします。僕は高2の間はほとんど英作文の練習をしておらず、高3で急に英作文が始まり当初はボロボロでしたが、『サイクリック』の問題を英訳することで、冠詞の有無や複数形のミスなどのケアレスミスが減り、コロケーションや定型表現の知識が増えました。これは、担当してくださった先生から教えてもらった勉強法でした。
読解に関しては基本的に授業の復習だけしかしていませんが、高1の頃に学校で配布された易しめのテキストを、和訳を見ながら英訳することはしていました。この作業のおかげで英語のセンスが上がったと思います(時間がかかるので高3生にはお勧めできませんが…)。
研伸館では高2で「高2英語S」、高3で「京大阪大・医学部英語」を受講していました。高3の前期の頃は辞書を使って1時間くらいかけて予習していましたが、後期は先生の指示もあり辞書を使わずに40分以内で予習を終わらせるようにしました。復習は1時間かけて、英文をもう一度読み、英作文などはもう一度書くようにしていました。担当してくださった英語の先生は、授業中に生徒にプレッシャーをかけて、常にモチベーションを上げてくれました。とてもお世話になり、感謝しています。
信州大学を受験することが決まったセンター試験後には、過去問を4年分、時間をややキツくして解きました。
信州大英語を解く順番と時間配分
90分で大問が4つなので、1問あたり20分で解くように練習しました。英作文が無く、問題の難易度もあまり高くありませんが、時間がキツいです。大問1をまず解いて次に記号と空欄補充問題だけの大問4を解きましたが(これまでの傾向と違って)説明問題もあったので少々驚きました。問題文も解答も全て英語で書かれている大問3は最後に解きました。
どこの大学を受けるにしても急に傾向が変わることは少なからずあると思うので、変わっても対応できるだけの準備はして試験に臨んでください。
役に立った英語の参考書・問題集
◆『ぼん単』(研伸館)
一度覚えたところでも必ず忘れてしまうので繰り返し見直すことが重要です。最近見ていないなと思うページは意識して見るようにしていました。単語を覚えたら次は同じ意味を持つ単語の使い方の違いを覚えると良いと思います。
数学の学習法
まずは『青チャート』(数研出版)の例題、練習問題レベルの問題を完璧にすることが大事だと思います。『青チャート』で典型的な問題例や解き方を頭に入れた上で、少しずつ難易度の高い問題に挑戦していきました。『青チャート』は高1から始め、高2の前半までには一通り終わらせました。
苦手な分野がある時は、2~3週間まとめてその分野を集中的に勉強していました。自分の場合は整数や確率でしたが、その後しばらくしてからもう一度その分野に取り掛かると、面白いほど解けるようになっていた経験が何度かあります。難易度の高い問題はすぐに答えを見がちになると思いますが、じっくりと思考することが大事です。
研伸館では、川﨑先生の「高2数学S[数Ⅲ]」、「京大阪大・医学部理系数学」を受講していました。教室がしけ笑いに包まれることも度々でしたが、難易度の高い問題を、その問題の背景なども絡めて解説してくれたので分かりやすかったです。予習は高2でも高3でも1問15分以上、トータルで1時間以上は考えるようにして、全ての問題を一度解いた状態で授業に臨むようにしていました。
過去問は、センター試験後に4年分解きました。だいたい5問中3.5問分は解けるぐらいの出来でした。
信州大数学を解く順番と時間配分
基本的に前から順番に解いていきましたが、解き方がすぐに思い浮かばなかったものは飛ばして最後に解きました。確実に解けたと思うものほど丁寧に見直しました。結果的に時間が足りなくなってしまったので、もう少し記述速度を速くすべきだったと思います。
役に立った数学の参考書・問題集
◆『難関大学への数学 50の定石[ⅠAⅡB]』(研伸館)
とにかくこの本で見たテーマは、入試問題で非常に多く見かけます。定石とは言っても決して易しいわけではないので時間がかかると思います。なるべく早く解ききって、見ただけで解き方が頭に浮かんでくるまで繰り返しやりこむ必要があります。自分は高3の5月までに1周終わらせて、授業で行われる小テストに合わせて2周目、3周目をやりこんでいきました。
国語の学習法
高1・高2の間、正直国語はサボり倒していました。そのため高3では非常に大変な思いをしました。特に現代文はなかなか点数が伸びず、センター試験直前でやっと安定しました。
勉強方法ですが、高1・高2では学校の授業を真面目に聞くことだと思います。高3では納得のいく説明をしてくれる先生の授業を受けるか、分かりやすい解説の付いている問題集をやることだと思います。古文は英語と同じく文法と単語が重要です。僕は『古文読解の切り札』を愛用していました。単語数は700語以上ありましたが、それでもセンター試験に出てくる単語を全て網羅できていたわけではなかったので、もっとやらなくてはいけなかったなと今になって思います。学校の授業中などに、覚えられるものは覚えてしまうようにしていました。
研伸館では、城福先生・久保田先生の「センター試験国語」を受講していました。予習は1問あたり20分で問題を解き、復習は30分程度で板書ノートを見直していました。城福先生は現代文をいかに論理的に解くかを教えてくださり、久保田先生は漢文の補講を開いてくれて、背景知識等整理して教えてくださりました。
役に立った国語の参考書・問題集
◆『古文読解の切り札』(学校で配布された単語集)
単語数が多く文法に関する知識事項も載っていたので良かったです。学校の古典の授業中にひたすら覚えていました。
理科の学習法
化学
化学では、理論的な部分を正しく理解しておくことによって、他の分野が理解しやすくなることが多いです。ですので成績を伸ばそうと思ったら、無闇に問題を解くのではなく、教科書や参考書で根本的な部分から理解し直すことが大事だと思います。理論的な部分、根本的部分を十分に理解したら、後は実践(問題演習)あるのみだと思います。『セミナー化学』(第一学習社)、『化学重要問題集』(数研出版)などを高1から高2ぐらいでやり、高3の夏休みまでに『化学の新演習』を1周するくらいのペースで勉強しました。気体の状態方程式などは計算が非常にややこしく、立式は合っているのに答えが違うことは多々あります。テスト本番を意識した練習を積むことでそのようなミスを減らしていけるようにしました。
研伸館では、古谷先生の「高2化学[発展]」「京大阪大・医学部化学」を受講していました。とても理論的な授業で、考えながら覚えることで、覚えることがとても少なくなるように解説してくださったのがありがたかったです。高3では予習は特に必要ではなく、前半に解説を聞いて、後半に問題を解く形式でした。復習は、授業で扱った問題を30分くらいかけて解き直していました。
生物
結論から言うと成績を上げるために最も重要なのは教科書をどれほど正しく理解するかだと思います。高1・高2ではとにかく教科書を覚えてください。『リードα 生物基礎+生物』(数研出版)などを使うのも良いでしょう。その時に意識してほしいのが言葉の定義です。様々な用語がありますがそれらの定義が教科書には書かれています。例えば「生態系」と言われて、正しく定義を言えますか?おそらく自分の中での認識と正確な定義との間には何かしらのズレがあります。そのズレを早めに解消していくことが非常に大事です。これをおろそかにすると、よく出題される「~を説明せよ」という問題で点数が取れません。
高3生は研伸館の村山先生に頑張って付いていけば大丈夫だと思います。自分も村山先生の「京大阪大・医学部生物」を受講しました(板書がものすごく速いので、VOD受講でしたが)。時にずばずば、ぐさっと厳しいことを言われますが、それを励みに勉強することができました。
信州大学の過去問は4年分解きました。生物は医学部の過去問が無かったので、他学部の過去問を解きました。化学・生物セットで180分時間を計るようにしていました。
信州大理科二科目を解く順番と時間配分
化学の次に生物を解きました。化学は70分強で解き終わり、残りは生物に時間を使いました。
役に立った理科の参考書・問題集
◆『化学の新演習』(三省堂)
驚くほど解説がしっかりとしています。『セミナー化学』、『化学重要問題集』を何周かやり終えてから取り掛かると良いと思います。
◆『生物 新・考える問題100選』(駿台文庫)
この問題集も解説がしっかりしています。思考力が試される問題が多いため、絶対にすぐに解答を見ないでください。
社会の学習法
センター地理
研伸館の南先生の「センター試験地理」をVODで受講していました。重要なところや押さえておくべきところをピックアップして教えてくださったので、あまり時間をかけることができない地理を効率的に勉強することが出来ました。復習としては、授業でチェックしたテキストの箇所を覚えて『鉄壁地理問題集』を解いていました。多くて1時間ぐらい時間をかけていたと思います。授業で時々行われる復習テストでは、良い時は90点ぐらい、さぼっていると70点ぐらいを取っていました。過去問や問題集で間違えた問題に関してはその分野をもう一度テキストや資料集で見直すようにしていました。
役に立った社会の参考書・問題集
◆『鉄壁地理問題集』(研伸館)
地理Bだけでなく地理Aの過去問も載っているのが良かったです。なるべく毎週解くようにしていましたが、2回をまとめて一気にやることが多かったです。長期休暇には総復習しました。
科目別学力自己評価
センター試験から二次試験までの各科目の勉強の比重
センター対策の方法
過去問は何年分解きましたか?
20年分
過去問以外を使った対策はしましたか?
生物、地理、国語はマーク式問題集を使って演習しました。
いつごろからセンター対策に本腰を入れましたか?
11月
センター対策について、後輩へのアドバイス!
僕が地理の試験で9割を超えるようになったのはセンター試験のほんの1週間前です。本腰を入れるのが遅かったというのもその一因だと思いますが、ギリギリまで諦めないでください。
信州大医学部現役合格への秘訣!
やはり志望大学を変更したことが最も大きな理由だと思います。医学部を目指す力を持つ人なら、志望大学を下げれば受かる確率は高くなると思うので、どうしても行きたい大学があるならば、そのワンランク上の大学を十分狙うことが出来る実力を付けることをお勧めします。
二次試験の受験会場の雰囲気や面接待機場の雰囲気
二次試験の受験会場の雰囲気は、外部模試の会場の雰囲気とほとんど変わりませんでした。ですので、筆記試験は全く緊張しませんでした。
面接は8人で1グループでした。まず大教室に150人ほど集められ、その中から8人ずつ面接教室まで案内されます。面接試験の待機中はおそらく人生で一番緊張しました。リラックスしている人もいました。試験会場の雰囲気の感じようは心の持ちように因ると思います。
入試面接の状況 [信州大前期]
◆面接の方法
グループ面接 面接時間:30分 面接官3人VS受験者8人
◆質問内容と回答
事前に提出した志望調査書をもとに、以下のような質問をされました(真ん中の面接官が1人ずつ、順番に聞いてきました)。
①志望理由は?
②あなたの長所・短所は?
③ボランティア活動には参加しましたか?
志望調査書に書いた内容と矛盾が無いように話しました。「信州大をなぜ受けたのか」や「なぜ医学部志望なのか」は当然聞かれると思い、かなり作りこんで事前に準備していました。
プロフィール
◆血液型
B型
◆好きな色
オレンジ色
◆好きなアーティスト・歌
マキシマム ザ ホルモン
◆好きな番組
「水曜日のダウンタウン」
◆お気に入りスポット
延暦寺
◆好きな(オススメ)飲食物
パイナップル
◆高校時代はまってしまったこと
バンド
◆本気で勉強し始めたきっかけは?
1年前に受けたセンター試験同日チャレンジがボロボロだったこと。
◆受験前のリラックス方法
ストレッチ
◆小学校時代しでかしてしまった大変な事
あまり覚えていませんが何かしらやらかしてそうです。すいませんでした。
◆宿泊したホテル
ホテルブエナビスタ。とても過ごしやすかったです
◆受験前日&当日の勉強法、過ごし方
1日前はひたすら回転体を回していました。疲れを残さないようにしましょう。
◆受験勉強で一番辛かったことやその時期
高3は色々な教科が伸び悩んだので辛かったです。
◆クラブや習い事はしていましたか?
高2までバイオリンを習っていました。クラブには所属していません。
◆高校3年生のときの一番の思い出
学園祭のステージでトリをさせてもらったことです。
◆あなたにとって受験とは
通過点
◆親や親戚に医師はいますか?
父親
◆医療系のドラマなどは見ましたか?
見ていません。
◆最近、気になった医療系のニュースは?
大病院の初・再診療の値上げ
◆最近、気になった医療系以外のニュースは?
アメリカ大統領選挙
◆部活動はしていましたか?
していません。
◆ボランティア活動はしましたか?
していません。
◆医師を志したきっかけは?
話すと長いです。
◆医師として20年後の将来像は?
規模の大きめの病院でバリバリ働いていたいです。
◆興味のある診療科は?
整形外科
◆医師として大切なことを三つ
技術、患者を思いやる心、コミュニケーション能力
◆今までで一番つらかったこと
センター試験で明らかに失敗した後、吐き気を我慢しながらご飯を食べたこと。
◆面接対策はどのようにしましたか?
学校で開かれたセミナーを受講しました。
◆本番の面接直前の心境はどのようなものでしたか?
人生で一番緊張していました。ずっとイメージトレーニングをしていました。