強者から受験生へ「夏のアドバイス」

N.M.さん

出身高校
洛南高校
進学大学
京都大学農学部地域環境工学科

夏休みはたっぷり時間があるので、あれもやろう、これもやろうと意気込むことは大切です。しかし、やはり時間は有限なので、結局出来ず仕舞いで夏が終わってしまうこともあると思います。実際、私もそうでした。夏休み前はあんなに夏休みに期待を持っていたのに、いざ過ぎ去ってしまうと、思ったほどやりたいことが出来ていない…と、とても不安になっていました。

そこで救われたのが9月初めの神崎先生の授業での言葉でした。「夏休みにやりたいことをすべてやることができなかった、という思いはきっと誰にもある。しかし、過ぎ去ってしまったことはどうしようもないので、気持ちを切り替え、出来なかったことの中で優先順位をつけて、その中の高いものから取り組んでいくことが大切」。神崎先生の言葉のおかげで、夏→秋の転換を上手く行えたことが大きく合格に繋がったと感じています。

まずは、目の前の夏休みに全力を注ぎ、夏に自分がやったことに自信を持って秋以降勉強に取り組んでいってください。

夏期講習の時間割

  スタートターム(7/19~21) Aターム(7/23~28) Bターム(7/30~8/4)
1限      
2限      
3限      
4限      
5限      
6限 【京】高3東大京大特選理系数学演習・夏・(松下 哲) 【京】高3数学トップレベル[理系]・夏・(松下 哲)  
7限   【京】高3英語トップレベル・夏・(神崎 秀和)  
  Cターム(8/6~11) Dターム(8/13~18) Eターム(8/20~25) EXターム(8/27~31)
1限     【京】高3スーパー化学特講[有機化学](古谷 勇馬)  
2限   【京】高3化学トップレベル・夏・(古谷 勇馬) 【京】高3物理トップレベル・夏・(網干 雅仁)  
3限     【京】高3東大京大古文徹底演習(木村 彰宏)  
4限   【京】高3ここで仕上げる自由英作文☆2日(覚野 弘一)    
5限   【京】高3京大阪大・医学部理系数学演習(松下 哲)    
6限 【京】高3京大英語実践演習♢3日(神崎 秀和) 【京】高3京大国語・夏・(木村 彰宏)    
7限        
スタートタームの勉強法

普段とは違って数学の特選の授業を受けました。トップレベルの授業中に松下先生が勧めてくださったので受講したのですが、トップレベルの人が1人だけでかなり不安になった覚えがあります。内容は普段よりだいぶ難しく、毎日テストがあるのがしんどかったですが、テストの問題は解けなくても、解答解説を読んで理解できるようにはしました。

また、確率と積分を重点的にやる講座だったので、プリントに載っている類題をたくさん解いて、元から苦手だった確率と積分を最低限できるようにしました。

Aタームの勉強法

数学トップレベルと英語トップレベルを受けました。神崎先生の授業を初めて受け、英語の基本的な長文読解の仕方などを学習することができました。

また、初対面ながら神崎先生に英語の相談を受けていただいて、過去問をいつから始めたら良いかなど、今後の計画を立てることもできました。授業が始まるまでの間は、前日の数学の復習や当日の英語の予習などをやっていました。

Bタームの勉強法

授業がないタームだったので、スタートタームやAタームの復習や以後のタームの予習をし、また授業を取っていなかった日本史を自分で買った教材を用いて勉強していました。

Cタームの勉強法

京大英語実践演習を受講しました。京大の英語の形式にちゃんと触れたのはこれが初めてでした。長文1題+英作文1題を3日間繰り返しました。長文はそもそも文章の言っている意味を捉え違えていたり、問題の意味が分からなかったりしたし、英作文は何を書けば良いか分からなかったり、書けたと思ってもポイントを外していて大幅減点されたりして、3日ともそこまで点数は良くなかった気がします。京大の問題に立ち向かうにはまだまだ力が足りないと感じ、気を引き締めることができました。

Dタームの勉強法

講座を4つ取っていたので、かなりハードでした。1日中研伸館にいて、授業がある時間帯は教室に、ない時間帯は自習室にいました。化学トップレベルを受講して、初めて本格的に有機の勉強をしました。夏休み前は何も分からなくて苦痛だった有機化学ですが、楽しいという感覚が何となく分かるようになりました。あと、基礎知識がないとどうしようもないことが分かったので、よく出る反応や実験などをきちんと暗記しました。

Eタームの勉強法

後述のスーパー有機化学がとても印象に残っています。また、物理トップレベルを受講し、初めて網干先生の授業を受けさせていただきました。学校の授業や参考書とは少し違う観点からの解説もあって分かりやすかったです。朝に授業が固まっていたので、生活リズムを整えるための良い機会になりました。授業が終わった後は最終の時間まで自習室で勉強し、家に帰ったらすぐに寝るようにしていました。

EXタームの勉強法

すべてのタームの復習を行いました。あと夏休みに受けた模試の復習もしました。夏休みがあと5日間しかないということに危機感を感じながら、最低限夏休みに終わらせたいことを考えて、それに集中しました。

夏休みに学習した各科目の時間の割合

高3夏期取得した講座の中でイチオシの講座!

高3スーパー化学特講[有機化学](古谷 勇馬)

イチオシ的コメント:前のタームの化学トップレベルで有機の基本的な解き方や知識を定着させた後に、この講座がありました。取り扱う問題は非常に難しいものが多く、自力で解くのはおろか、解説を理解するのにも一苦労…というような感じでした。しかし、この講座で扱った問題を数回解き直し、自力で解けるようにすると、大体の有機化学の問題が簡単に感じられるようになりました。この講座を受けた後に、化学の問題集「暁」を1周するのがお勧めです。

夏休みを迎える受験生へのアドバイス!

夏休みはたっぷり時間があるので、あれもやろう、これもやろうと意気込むことは大切です。しかし、やはり時間は有限なので、結局出来ず仕舞いで夏が終わってしまうこともあると思います。実際、私もそうでした。夏休み前はあんなに夏休みに期待を持っていたのに、いざ過ぎ去ってしまうと、思ったほどやりたいことが出来ていない…と、とても不安になっていました。

そこで救われたのが9月初めの神崎先生の授業での言葉でした。「夏休みにやりたいことをすべてやることができなかった、という思いはきっと誰にもある。しかし、過ぎ去ってしまったことはどうしようもないので、気持ちを切り替え、出来なかったことの中で優先順位をつけて、その中の高いものから取り組んでいくことが大切」。

神崎先生の言葉のおかげで、夏→秋の転換を上手く行えたことが大きく合格に繋がったと感じています。まずは、目の前の夏休みに全力を注ぎ、夏に自分がやったことに自信を持って秋以降勉強に取り組んでいってください。

ひと夏のおもひで

ほとんど自習室通いの日々でしたが、たまに息抜きとして遊ぶ日がありました。7月の終わりに「高校生クイズ」の地方予選に行ったり(無事京都府内1位になれたものの、特殊な形式により全国には行けず…)、8月の終わりに友達が出場した「アタック25」の応援に行ったりしました。遊ぶこと自体もですが、久々に友達に会えたことがとても息抜きになりました。

クラブとの両立方法

別のところでも書きましたが、私はクイズ研究会に所属していて、高2まではほとんどクイズばかりしていました。ただ高3になってからは勉強一本で頑張りました。人それぞれ自分に合った両立法があると思います。私の場合、複数のことをバランス良くやることが得意ではなかったので、やる時は1つのことに集中するというやり方でした。