生物のページ(2009年度)
【第8回】第7回の解答・解説 (2010/02/05)
図3-1はなかなか興味ある図ですね。A遺伝子の頻度が地理的勾配がある、ということは在来の遺伝子は何だったのだろう?とか、なぜ加賀地方だけ頻度が低いのだろう?とか、甲府地方だけなぜ頻度が高いのだろうとか?(南さん解説をよろしく)つい地図を見てしまうと空想の時間に誘われてしまいます(爆)。試験中にこんなことしたら負けですねぇ。
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【第7回】生物の試験なのに突然『日本地図』や『頻度・確率』が出てきたら… (2010/01/29)
センター試験も終わり、二次試験の出願も終わり、志願校へ向けて一直線で勉強している今日この頃では?ということで、今回は最高学府である東京大学の昨年の入試問題を対象にしてみました。
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【第6回】第5回の解答・解説 (2009/11/27)
エントロピー【entropy】
(「energie」に,変化の意のギリシア語「trope」を加えた語) クラウジウスが命名した熱学上の概念。熱平衡にある系で、準静的に加えられた熱量をその系の絶対温度で割った値をエントロピーの増加分と定義する。可逆変化ならエントロピーは一定、不可逆変化では必ず増大する(熱力学第二法則)。統計力学的意味づけはボルツマンによって与えられ、エントロピーが大きい状態は乱雑さの度合が大きいことを示す。拡張されて情報理論などでも用いられる。
広辞苑 第五版 (C)1998,2004 株式会社岩波書店より引用
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【第5回】『後期試験・小論文』は総合理科 (2009/11/20)
今回はどんな入試問題を紹介しようかと色々考えていたのですが、後期試験を受けて合格した強者達もいますので、後期試験の実態を紹介することにします。ハッキリ言って後期試験は何でもありですから、ピンポイントの対策はとりにくいのですが、もしその問題が自分にピッタリ適合した問題だったら・・・。一気に大逆転も可能です。さて皆さんは受験人数30人の中から合格者8人に残ることができるでしょうか?
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【第4回】第3回の解答・解説 (2009/10/09)
ヒトが持っている遺伝子の数は、約24000個だそうです。ちなみにイネは約29000個、キイロショウジョウバエは約14000個、大腸菌は約4300個ですから、ヒトが持っている遺伝子数はかなり少ないと考えられます。
一遺伝子一酵素説という有名なセオリーがありますね。ビードルとテイタムがアカパンカビの栄養要求株の実験から提唱したセオリーで、1つの遺伝子が1つの酵素タンパク質の支配するという内容でした。実際には遺伝子が酵素以外のタンパク質を支配していたりしますが、ざっくりと「遺伝子の数≒タンパク質の種類数」だとすると、ヒトは24000種類のタンパク質しか作れない。これは明らかにおかしい。もっとたくさんの種類のタンパク質を作っています。そこで少ない遺伝子から多くの種類のタンパク質が作られる仕組みを考察してみましょう。
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【第3回】京大入試生物は変化してきた・・・ (2009/10/02)
京都大学と大阪大学の「生物」の難易度は、長らくの間「大阪大学>>京都大学」でした。しかし最近、京都大学の難化・複合化と大阪大学の平準化(極端な難問の減少)が進んできて、以前ほどの差がなくなりつつあります。これは、京都大学で後期試験が廃止されたことに関係していると思われます(作問負担減に伴う完成度と難易度の向上)。ということで、第3回は、京都大学の今年の入試問題からピックアップします。
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【第2回】第1回の解答・解説 (2009/08/07)
来週1週間、毎年恒例の「西表島」定点観測にでかけます。毎年同じ航空会社と船会社で行き、毎年同じホテルに宿泊し、毎年同じ現地ガイドさんを雇い、毎年同じ場所+@を探訪する。これがむらやま流の定点観測です。気候や経済などの影響が手に取るように見えてきます。ちなみに今年は大型台風の直撃がなく、《本日8/7、大型台風8号が西表島を直撃していますね、どう影響したのか、来週実況見分してきますね。》 オニヒトデの襲撃で弱っている珊瑚礁にとっては良いのかもしれませんが、長期的に見れば台風によって深層部から栄養塩に富んだ海水が流入してきていないのでマイナスのようですね。 さて、今回は先週出題した問題の解説をしてみましょう。
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【第1回】確かに『生物』の試験だけど・・・ (2009/07/31)
夏真っ盛り、沖縄の海が俺を呼んでいる~っ! いきなりのテンションで失礼しました、生物担当のむらやまです。定点観測旅行が一つの趣味で、春は札幌、夏は西表島、秋は小樽・余市、冬は那覇と、毎年同じ場所へでかけて自然や人物、町並みの観察をしています。ここ数年は気候変動が激しいのか、あれっ?と思うようなことも時々ありますね。
さて、第1回は2002年の東京大学後期試験から抜粋してきました。
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