生物のページ(2010年度)

【第18回】第17回の解答・解説 (2011/02/11)

記述の答案の書き方を大別すると、(1)【果敢にチャレンジする答案】と、(2)【ガチガチの守りに入った答案】の2種類があります。(1)ではいかに部分点を引き出すかという事が主眼で、(2)ではいかに減点されないようにするかが主眼です。つまり答案の構成や書き方が変わります。

(1)のチャレンジ型答案は、時間が無くて or 問題が難しすぎて「完全な答案を完成させられないとき」に採用される方法で、『キーワードを時系列 or 理論順に列挙し、その先の見通しを書く』のです。字数は無視します。ここまでわかっていたんだけど、という証拠を解答用紙に書き付けておくのです。京大ならそういう答案でも部分点をくれそうに思います。(確証はありませんので発言の責任は負いません)

今回は(2)の立場での解説を行います。

第17回の解答・解説

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【第17回】二次試験直前なので「記述のツボ」について (2011/02/04)

いよいよ、二次試験の直前期ですね。そこで2010年度最終回は「記述のツボ」についてお話しします。記述問題で減点されないようにするためにはどうしたらよいか、有名な問題ですが、この問題で考えてみましょう。問題レベルは簡単ですので、記述答案をどのように作成するかをしっかりと考えて下さいね。

「記述のツボ」について

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【第16回】第15回の解答・解説 (2010/11/26)

今回も免疫の問題でしたが、教科書では抗体は右図のように、H鎖とL鎖が2本組み合わさったもので、可変部は抗原と結合し、定常部はマクロファージと結合すると書かれています。本問題ではさらに詳しい抗体の形状が図1-1でとりあげられています。

第15回の解答・解説

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【第15回】おなじみの素材も東大の手にかかれば,,, (2010/11/19)

図1-1のIgG(抗体)の構造図とか、図1-2の二次応答のグラフとか、教科書に普通に出てくる「素材」が東京大学の手にかかればこんな問題になってしまうのです。

おなじみの素材も東大の手にかかれば

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【第14回】第13回の解答・解説 (2010/09/17)

実は大阪大学の入試問題は、2009年度から、従来よりも少し易化している。さらに、問題文にヒントのリード文が含まれており、本文の流れに沿って要約した上で問題を解くことが解答への近道になっている。もちろん、高度な知識力や思考力、論述力が必要なのだが、全く手も足も出ないと言うレベルではなくなってきている。この傾向は京都大学や東京大学でも同様なので、本文をいかに早く理解して要約するかが合格へのカギになっていると言えよう。

また、2010年度は、記述式にすべて字数制限が設けられている。枠指定と字数指定が混在するのが今までの大阪大学入試の特徴だったが、今回に限って言えば、すべて字数指定である。以上の2点で、傾向的な学習に頼りきっていた人は面食らっただろう。

第13回の解答・解説

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【第13回】過去の傾向と少し毛色が違う問題 (2010/09/10)

入試問題には『傾向』というものが大なり小なりあります。ただし、それは『傾向』であって「慣例」とか「お決まり」ではありません。ですから、時として『傾向』が大きく変わることもあります。今回は、今までと少し『傾向』が変わったかな?と思わせるような問題を阪大入試からピックアップします。

過去の傾向と少し毛色が違う問題

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【第12回】第11回の解答・解説 (2010/07/09)

筆者はTwitterを使ってときどきつぶやいたり何か面白いことができないか検証をしていますが、過日「RadioとTwitterのコラボ」に参加しました(NHK大阪主催)。ラジオスタジオ内にPCが設置され、TwitterでのつぶやきがReal-timeに番組に反映されるのです。ゲストへの質問や感想をTwitterでReplyすると、生放送の番組でアナウンサーがそれを取り上げてさらに話題がふくらんだり、スタッフも番組内容の要約をTwitterで流してくれたりと、今までにない斬新なReal-timeの双方向に感動。チャットのような閉鎖空間ではなく、公共電波を用いたオープン番組のスタジオが、目の前の携帯端末とつながっていることを実感しました。

第11回の解答・解説

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【第11回】『10年ひとむかし』と言うけれど (2010/07/02)

10年ひとむかし、もう過ぎ去ってしまった遠い過去。この年タマちゃんが流行語大賞となり、小柴昌俊さんと田中耕一さんがノーベル賞を受賞、UFJ銀行(三和+東海)とみずほ銀行(第一勧業+富士+日本興業)が誕生したのも2002年。そして完全学校週五日制のゆとり教育がこの年の4月から始まったのです。

『10年ひとむかし』と言うけれど

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【第10回】第9回の解答・解説 (2010/05/14)

図2は、初見では「何がしたいんだ、お前は!?」という感じですね。我々の常識からして全く意味不明な生殖様式です。「卵成熟(第一分裂)で両方の核を放出して失い、細胞質のみとなる。」など、全く奇想天外。ただ、ちょっと落ち着いて考えてみると、♀側の遺伝子は全く伝わらず、♂側の遺伝子のみが子孫に伝わることになりますね。

第9回の解答・解説

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【第9回】『生殖法』の不思議 (2010/05/07)

生殖法の代表例は「有性生殖」ですね。卵と精子が合体して受精卵が作られ、それが卵割を開始して個体発生する。時に、精子の受精なしに化学的.or.物理的刺激で卵割を開始する場合もあります。しかし、地球上の動物の中には、人間からすると全く想定外.and.奇想天外な方法の生殖を行う動物もいるのです。今回はそのような動物に関する問題を見てみましょう。

『生殖法』の不思議

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