生物のページ(2011年度)

【第26回】第25回の解答・解説 (2012/01/27)

最高レベルの大学における生物の入試問題は、必ずしも“難問”ばかりではありません。おとなしい問題もあわせて出題されます。しかし、おとなしい問題は、実はかなりの曲者なのです。

成績が上位の人が比較的おとなしい問題で犯してしまいがちなミスは、『問題文の内容を勝手に思い込んでしまい、勝手に思い込んでしまった内容に対する思い込みの答案を作成してしまうこと』なんです。緊張感が途切れたと言うのか、魔に囚われたと言うのか・・。「なーんだ、○○について書けばいいんだ、簡単、楽勝!」というノリですから、自分が思い込みによるミスをしているとは気付かないし、おそらく見直しチェックもしないのでしょう。特に直前までウルトラ難問で頭をフル回転していた場合など、ついやってしまいがちですね。

第25回の解答・解説

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【第25回】記述答案へのこだわり (2012/01/20)

記述答案は大学へ対する「プレゼンテーション」です。自分の答案を、正確に相手(教授陣)に理解してもらわなければなりません。そのためには、まず「自分の書いた答案が『まともな文章』になっている」ことが必要です。その上で「自分が理解している内容や考えた内容を『過不足なく簡潔に』答案に著しているか」。ポリシーなしに何となく答案を作成してはいけません。原因と結果、結論、推測がハッキリと区別された簡潔な文章が望ましいのです。

センター試験が終わった今、皆さんは答案記述力が少し落ちています。そのため、ちゃんとしたリハビリをしないと、うだうだ書きしたり言葉足らずになりがちです。過去問演習等をするとき、頭の中で○○について述べたらいいのよね、で済まさずに、必ずノートにきちんと答案を作成しましょう。

さて今回は、記述力のリハビリをかねて、答案に「記載してはいけない」内容、逆に答案に「記載しなければいけない内容」について、その背景も含めて考えてみましょう。

記述答案へのこだわり

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【第24回】第23回の解答・解説 (2011/11/11)

生物は、自分の遺伝子を後世に残すために、熾烈な争いを繰り広げています。一匹の雌をめぐる多くの雄の戦いがさまざまな生物で見られます。

しかし争いによる争奪では、力が弱い個体にはなかなかチャンスが巡ってきません。力が弱い個体や体が小さい個体はどのような作戦で生殖競争に挑んでいるのでしょうか?

第23回の解答・解説

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【第23回】生物の遺伝子戦略・・子孫を残すための仁義なき戦い (2011/11/04)

今回は「生物の遺伝子戦略」について考えてみましょう。生物は、自分自身の「子供」=「遺伝子」を残すために仁義なき戦いを行っています。数年周期で同じテーマの問題が違う大学で出題されますので、過去の別大学の入試問題が大きな参考になります。そのため、今回は2本建てです。

生物の遺伝子戦略

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【第22回】第21回の解答・解説 (2011/09/06)

「アメーバ経営」とは、京セラの創業者である稲森和夫氏の経営哲学で、「確固たる経営哲学と精緻な部門別採算管理をベースとした経営手法」です。経営書も多く出ていますので、興味があれば読んでみて下さい。(本当は経済学部や経営学部をめざす文系諸君に読んで欲しいのですが)。

問題本文にもやんわりとアメーバ経営の解説が書かれていますが、改めて簡潔に述べてみます。

第21回の解答・解説

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【第21回】生物の問題なのかどうかわからなくなるような問題 (2011/08/26)

生物の入試なのに、突然、他教科や他科目の問題が与えられたら焦ってしまいませんか?受験生を動揺させることで、受験生の本心=実力を推し量ろうとする、高度な心理学テクを使った入試問題を紹介します。

本番で、問題冊子をめくったら、いきなり、以下の文章が始まるんですよ。

生物の問題なのかわからなくなる問題

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【第20回】第19回の解答・解説 (2011/06/24)

この問題は「独立栄養」や「従属栄養」という言葉が問題本文に出てきますから、「生態系」に関連した問題かな?と思わせておいて、問5で「必須アミノ酸」そして「アミノ酸価」と、???なジェットコースター的展開を見せる問題ですね。

でもあせってはいけません。京都大学ではよくある問題展開です。頭をさっと切替えて、問題文の指示を読み取ってとっさに正確な数値計算を行うことが求められています。

第19回の解答・解説

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【第19回】データ処理を必要とする問題 (2011/06/17)

2011年度の強者の戦略、まずは「データ処理を必要とする問題」から始めます。東大も京大も、その場でのデータ処理や計算を必要とする問題を出題します。頭の回転の速さや計算の正確さは、大学で実験実習をするにあたって必要なスキルです。問題レベルは簡単ですので、いかに速く、いかに正確に計算するか、この問題にチャレンジしてみて下さい。但し、トラップには十分に気をつけて下さいね。

データ処理を必要とする問題

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