化学のページ(2009年度)

【第8回】第7回の解答・解説 (2010/01/22)

化学の森上総です。先週掲載された問題はいかがでしたでしょうか。今回の問題は、私は「取り組めやすそうなのに、やや解きづらい問題」だと思います。ですので、「目を通してみた」「ザッと解いた」だけでなく、一度「きっちりと自分なりに解答を作成」してみてください。きっちりと自分なりに解答を作成できたなら、解答を見てください!

第7回の解答・解説

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【第7回】論述 (2010/01/15)

新年初の、とはいえ明けて半月ほど経ちますが、「強者への道」化学の更新です。ということで、少し遅いですが、明けましておめでとうございます。化学科の森 上総です。若くて尖っていた頃は「年が明けることとめでたいことの因果関係が不明瞭だ。しっかり論証しろ!」なんて言っていたものですが、最近は「新年になってもおめでとうと言い合える相手がいることがめでたいのかな」なんて思うようになってきました。

さて第1回から第3回までは「目新しい問題」を紹介してきましたが、今は受験シーズン真っ只中ですから、第4回はやや実戦に活かせそうな問題を。2005年の京都府立医科大学の問題です。問題の内容的には、ある程度きちっと化学を修めてきた人なら取り組みやすいのではないかと思いますが、論述形式の問題が多く、高い論証力が要求されます。解答・解説および論述の方法論は来週アップロードされますが、論証力は実際に一度答案を作らないと身につきません。時間はかからないと思いますので、挑戦しておいてください。

論述

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【第6回】第5回の解答・解説 (2009/11/13)

化学科の森 上総です。

化学の森上総です。先週掲載された問題はいかがでしたでしょうか。毎回、なるべく皆さんが「見慣れない」であろう問題を選んできているつもりですが、今回はそれに加えて「難易度が高い」と思います。ちょっと苦戦している、って人も少なくないかも知れませんが、それだけ「得るものの多い問題」でもあります。十分考えられたなら、解答を見てください!

第5回の解答・解説

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【第5回】電気化学・工業化学・環境化学 (2009/11/06)

11月になって、急に寒くなってきました。体調を崩さないように気をつけないといけませんね。こんにちは、化学科の森 上総です。「応用化学」から骨のある問題を選んでお届けしてきましたが、初回が「薬化学」、前回が「生化学」と、幾分、有機化学寄りでしたので、今回は理論化学寄りの総合問題です。

今回は、滋賀医科大学の問題。分野は、ちょっとハッキリとはいえませんね。「電気化学」と「工業化学」と「環境化学」が、少しずつ顔をのぞかせている、といった感じでしょうか。工業化学などで近年注目されている物質が出題されることや、身近な環境問題を高校化学レベルでアプローチするような問題は、珍しくなくなりました。多くの受験生はこういった「目新しい問題」は戸惑ってしまうものです。しかし、「知らないことが議論されている問題」こそ、ヒントは問題文中に散りばめられているものです。あきらめずに挑んでもらいたいと思います。

電気化学・工業化学・環境化学

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【第4回】第3回の解答・解説 (2009/09/25)

化学科の森 上総です。

今週は、先週の生化学の問題の解答・解説ですが、問題は解いてもらえたでしょうか?題材こそ「ATP」ですが、熱化学や化学平衡論などが絡んだ、奥深い問題ですので、一度じっくり考えてからご覧ください。

第3回の解答・解説

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【第3回】生化学 (2009/09/18)

1ヶ月と少しのご無沙汰、いかがお過ごしだったでしょう? 朝晩、涼しくなってきて、すっかり「勉強の秋」といった感じですね。こんにちは、化学科の森 上総です。今日も「応用化学」から1題。「生化学」の問題を選んできました。「生化学」は生体内で起きている化学反応を扱う分野。入試では題材として三大栄養素として知られる糖質、タンパク質、中性脂質の他にもDNA(デオキシリボ核酸)、RNA(リボ核酸)、ATP(アデノシン三リン酸)、リン脂質などの物質がしばしば取り上げられています。これらが題材として取り上げられた場合、一度でも目にしたことがあるならさして苦もなく解けるのでしょうが、ノーマークでは厳しい戦いになるでしょう。強者を目指すなら一通り勉強しておくべきでしょう。

今回は、慶応大学医学部の、ATPを題材にした問題。結構、理論化学の考え方で解ける問題が多いので、「ATPなんて知らないんですけど」って人も臆することなく是非チャレンジしてみてください。

生化学

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【第2回】第1回の解答・解説 (2009/07/24)

森 上総です。1週間前にアップロードされた問題、解けましたか? まだ解いていないという人も、面白い問題なので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。「ウェブではなくてテキストに載せて使いたいぐらいの良問」と化学の岡内先生も大絶賛の問題です!

今回は解答・解説と、あとはポイントの説明です。

第1回の解答・解説

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【第1回】薬化学 (2009/07/17)

研伸館 化学科の森 上総(かずさ)です。この度、「強者への道」の化学コーナーを担当させてもらう運びとなりました。ところで、化学は奥深い学問です。分野も高校で履修する「無機化学」「有機化学」「高分子化学」のみならず、「生化学」「工業化学」「農芸化学」「薬化学」「環境化学」などなど、多数あります。そして、難関大とされる大学ほど、このような分野(ひっくるめて「応用化学」と呼ばれます)からの出題が目立ちます。「強者への道」のコンセプトは「各教科の講師から難関大突破に必要な学力を試す問題やその解答・解説、またコラムなどを配信」だとのことですが、難関大突破には「学力」はもちろんのこと、さらに応用化学分野からの出題への耐性も必要かと私は思います。ですので、ここでは「激ムズというほどではないが、少し目新しい問題」を紹介していきます。難易度的には取り組める程度のものを選びますので、是非ぜひチャレンジしてみてください。

今回は、「薬化学」の問題です。「局所麻酔剤」とか「抗菌剤」とか見慣れぬ物質に多少驚きますが、有機化学反応理論を正確に理解できていたら完答も可能でしょう。「強者」を目指すみなさんには、もしかしたら少し易しいかもしれませんね(笑)

薬化学

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