地理のページ(2014年度)

【第48回】第47回の解答・解説 (2014/11/07)

かなり冷え込んでくるようになりましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?おでんのおいしい季節になりました。

今回の問題とは関係はありませんが、久しぶりに中国語の学習を始めました。去る9月14日には新HSK5級を受験しました。旧来の制度の時には6級に合格していましたが、久しぶりなので級を下げて5級を受験しました(中国では数値が上の方がレベルが高いのです)。およそ6割を取得すれば合格らしく、私はほぼ8割を取得できました。8月の終わりから2週間ほどしか対策できませんでしたが、昔取った杵柄って言うのでしょうかね、無事満足のいく点数をゲットです。これに気持ちを良くして、11月には中国語検定2級を受験します。この級には苦い思い出があります。2000年ごろに受験した時は、筆記は合格なのに、リスニングが2点足りないだけで不合格通知を受け取る羽目に…。今は3級の問題集を解いていますが、正直2級に届くかどうかは微妙な感じです。でも、月日の移ろいは早いもんですね。前までにはなかった単語が目白押しのように出てきます。特にネット系。ダウンロードとかインストールとか携帯メールとか。これらの新出単語を覚えつつ、残りの日々も頑張って2級にアタックしたいと思います。

それでは日本の農業の解説に参りましょう!

第47回の解答・解説

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【第47回】2014年首都大学東京~日本の農業 (2014/10/31)

先日、NHKの「サイエンスZERO」という番組で、“長生き雲”という存在を知りました。なかなか興味深い内容だったので、少しだけお話しましょう。

雲が発生するには上昇気流が発生するだけではダメで、空気中に雲の種、すなわちエアロゾルが存在していることが発生条件の一つになります。空気中に浮遊する塵や砂、細菌などが例として考えられていて、この微粒子であるエアロゾルを核として雲が形成されていくそうなのです。ところが、空気中に過度にエアロゾルが分布していれば、そのそれぞれに水の粒子が分散してくっつき薄い雲にしかならず、大きくて高度が高くなる雲への成長を阻害します。大きくなった雲の塊は自分の重みに耐えられず、雨となって地上へ下降しますが、薄い雲は雨を降らさないので長い間上空に居座り続けます。中国や日本などは産業活動が活発で、エアロゾルの量も多くなっており、“長生き雲”が今後どのように気候に影響を与えていくかが、注目されています。

この番組で長い間の疑問が少し晴れました!何度も北京を訪れていますが、完全に晴れている日ってあんまりなくて、薄曇りの日ばっかりやなーって思っていましたが、原因は“長生き雲”だったようです。みなさんも是非北京を訪れて、冴えない感じの上空を眺めてみてください(笑)。

でも、このエアロゾル、気温を低下させる能力を持っているそうですよ。今後の研究に期待ですね。以上の話とはまったく関係ないですが、日本の農業に関する面白そうな問題を見つけました。2014年首都大学東京前期理系第3問です。「地産地消」や「6次産業化」などの新しい言葉が出てきていますので、柔らかい頭でチャレンジしてみてください!

2014年首都大学東京~日本の農業

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【第46回】第45回の解答・解説 (2014/08/11)

いよいよ夏真っ盛り的な感じになってきましたねー。日々のニュースを見ると、高校野球の出場校が続々と決まっていき、一方で、熱中症で何人病院に搬送されたとかの情報も目にすることが多くなりました。しかし、私自身は例年よりも暑いなーとは思っていません。つい3日前までエアコンはつけていませんでしたし、夜は若干のひんやり感さえ感じたりもします。そんな時に(皆さんはもしかしたら当たり前のように知っているかもしれませんが)、21世紀に入ってからは地球の平均気温は下がっているという文章を目にしました。おーそうなのかーと驚くとともに、そこに載っていた「スベンスマルク効果」が面白そうだったので、ちょっと紹介しますね。

地球が温暖化したり寒冷化したりするのは、太陽の磁気活動に影響を受けているそうなのです(スベンスマルク効果)。磁気活動が強い時には地球へ届く宇宙線量が増加し、なんやかんやあって温暖化するのです。“なんやかんや”の部分は長いので省略します。磁気活動が弱いときは逆になるそうです。地球史上で温暖化したり寒冷化したりした時期と、太陽の磁気活動の強弱を調べるとだいたい一致しているようです。また、海王星や木星などの地球以外の惑星の気温変動も説明がつくようです。

こういう文章を読むと、二酸化炭素が原因で地球温暖化が進んでいることに疑いが生じてきます。でも、まだ地理の教科書的には二酸化炭素が温暖化の原因で説明されているので、授業でもそういう発言をしなければならないでしょう。何か納得いかない感じがしますね。

全然今回の地形図と関係ない話が続きましたが、新しい説を知ることは新鮮な体験になって気分転換になったと思います。では、京大の地形図を解説していきましょう!

第45回の解答・解説

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【第45回】最新の京都大学からの出題 (2014/07/25)

唐突ですが、“ときど”氏(本名は谷口一(はじめ))の『東大卒プロゲーマー』を読み始めました。地元のしがないショッピングモールのしがない本屋さんが模様替えをしたので、私の大好きな“週プロ”(正式名称は週刊プロレス)の置き場はどこになったのかな、なんて探して歩き回っていると、さきほどの新書が目に入りました。『東大卒プロゲーマー』…な、なんて面白そうなタイトルなんだろう!…と思った私は速攻で買ってしまいました。まだ最後まで読破できていませんが、中高6年間毎日5時間もゲームにいそしみながら、1浪とは言えど東大理一に合格したその生き様にはある種の爽快感が漂っていました。とかく学生にとって邪魔者扱いされている“ゲーム”というものを肯定的に捉え、格闘ゲームの腕前を上げていく作業を応用して研究論文を作成し、それが海外の研究者にも認められるという偉業をも成し遂げています。すごいなーと思う反面、やはりそうだよねという思いもあります。私の学生時代の友人たちもいわゆる“ゲーマー”と呼ばれるような人がいましたが、たいてい東大や京大や医学部などに合格を果たしていきました。目の前の受験生の中にも、○進のセンター本番レベル模試で高得点を上げ、その成果でもらったiPadを用いて“音ゲー”に興じながら東大文一に合格していく生徒もいました。話はずれるかもしれませんが、DDRが異常にうまい数学科講師の教え方はやはり秀でているわけです。どんなゲームにも基礎と応用、そして、レベルアップしていくための努力が付き物です。大自然の中で遊ぶ、クラブ活動を頑張る、もちろん素晴らしいことなのですが、ゲームに真剣に取り組むことを通じても論理的思考能力や学力向上のノウハウを得られるのではないかと思います。そう思うに至ったこの新書、お暇ならぜひ読んでいただきたいですね。

さて、前置きが長かったですが、今回は最新の京都大学からの出題です。標準レベルの問題ですから、そこそこの解答は書けると思います。では頑張ってください!

最新の京都大学からの出題

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【第44回】第43回の解答・解説 (2014/04/18)

ソチの冬季五輪が終わったかと思ったら、ブラジル開催のサッカーワールドカップが近づいてきましたね!サッカー部に所属していたわけではなく、Jリーグも見ていたわけではないので、『深読みサッカー論』という書物を買って勉強中です。その本によると、イギリスの監督が「マナオスみたいな辺鄙なところで試合やるの?」みたいな発言をしたらしく、マナオスの住民は怒っているそうです。そして、試合会場を決めるくじ引きをすると、見事にイギリス-イタリア戦の場所がマナオスに決まりました。これはきっとマナオス住民はすごい勢いでイギリスに対してブーイングを投げかけますでしょうね。このくじ引き自体、仕組まれたんじゃないの…とも思ってしまいます。みなさんは、イギリスはかつてマナオス原産の天然ゴムを大量に仕入れてタイヤに換え、自動車を生産してきたのに、昔の恩義を忘れてひどいこと言っているな~と思うぐらいの地理受験者になってください。それでは解説を始めていきましょう!

第43回の解答・解説

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【第43回】14年度阪大入試第2問 (2014/04/11)

お久しぶりです、地理の南です。ここ3年くらいは、センター試験の問題を東大用に改題したり、東大の問題を解説してきたりしましたが、今年度はもっと違った大学の入試問題を解説していこうかなと思いました。今回取り上げる阪大は、指定文字数こそ多いですが、大きなテーマで出題され、しっかり教科書を学習していれば高得点につなげられる良問を出題することが多いです。今回の都市と人口のテーマは、有名なメガロポリスという言葉、先進国と途上国の都市化の比較といった典型的なテーマから、「限界集落」という時事用語まで問われていて、良問と言えるでしょう。難易度はそんなに高くはないので、あんまり習っていなくても、教科書や資料集を通読してから解いても大丈夫だと思います。それではがんばってください!

14年度阪大入試第2問

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